ミスターパートナーの本
    ミスターパートナー出版部開設10執念記念作品

    神様の正体
    神様のいるところ

    残りわずか

    星野正興著
    本体価格 1,429円+税

    全国書店好評発売中。キリスト教系大学、書店でも扱ってます。

    神様の正体
    神様っていたい何? 誰もが知ってるようで、はっきりとは誰もが答えられない問いを、現役の牧師が平易な言葉で解き明かした話題作。難解とされてきた聖書やキリスト教について著者独自の語り口が冴え渡る。

書評

『ミスター・パートナー出版部 開設10周年記念』となる本作。ひいき目ではなく、本当に素晴らしい本に仕上がった。
 著者の星野正興氏は、本誌で現在コラムを連載中。鋭くも温かい視点に癒された読者も多いはずだ。本作は、氏のエッセイの集大成といえる作品である。
 冒頭のこんなフレーズにピンとくる人は多いと思う。
――人間を越えたところから語りかけられる励ましの声、その声を聞きたくて人は自然の中に身を投じ、農のマネゴトをし、友とおしゃべりをし、音楽を聴き、テレビを見る―― そうなのかもしれないと思わないだろうか。ぼくらはきっと誰もが助けを必要としている。どんなに明るく笑っていても、希望に満ち溢れた言葉を溢れさせても、どこか不安で、生きていくための理由を求めているところがある。
 ぼくらはなぜ生まれ、今生きているのか?
 無宗教をきどっていても、心の隙間は何かを求める。氏は、つまりそれが“神を求めるということなのだ”と説いていく。
 著者が神に仕える身になるまでの経緯を引きながら、独特のわかりやすい比喩で神の正体を解き明かしてくれる感動のノンフィクション。
 生きるのに疲れたとき、いつまでも読み返せる一冊である。




著者 星野正興さんより
メッセージ
星野正興●ほしの まさおき
1944年大阪市生まれ、神奈川県茅ヶ崎市にて育つ。神学校を卒業して、牧師となり、秋田県の農村にて開拓伝道と農民運動に従事。その後、宣教師としてカナダの農村にて3年半暮らす。帰国後、都下の小さな学校農場の責任を負いながら、三鷹教会の牧師を経て、伊豆・松崎教会の牧師に就任。現在にいたる。妻と子4人。
著書に「湖畔の小さな教会」「風に吹かれて散らされて」等。最新刊の「神様の正体」(当社刊)が話題に。
星野牧師E-Mail:rural@d2.dion.ne.jp
URL:http://www.d2.dion.ne.jp/~rural/
 前回、『ミスター・パートナー』より出版した拙著『神様の正体』の読者の応答について書いた。今回、もう一度、それについての続きを紹介させていただきたい。
 先日、夜おそく帰宅したら、留守番電話のいくつかの着信メッセージの中に、「『神様の正体』読みました。ちょっとお聞きしたいことがありまして突然電話してしまいました。またあとで電話しますが、念のため私の電話番号は‥‥」というものがあった。
 読者の留守電に一々答えていては身が持たないとは思いつつ、何だかせっぱつまったような訴えの響きを感じて、こちらからその電話番号をまわしてみた。
U
 受話器を取ったその声は、40代と思える女性だった。その人がまさしく留守電の主である。
 家庭のことで深く悩み、傷ついておられる。家にいることができなくて、外に逃げ出し、あてどなく町を歩いていると、一軒の本屋があった。本屋の中に入り、なにげなく手に取った本が、この「神様の正体」だったというわけだ。
 そして寒い公園で、一気にそれを読み終え、何かを感じ一〇四番で著者の電話番号を探し、救いを求める思いで電話をしてこられたのだ。しかし、相手は不在で、「ただ今留守にしています‥‥」との冷たいメッセージが返ってくるだけ。「やはり、ここにも救いはないか」と、深くうなだれていたところに、私からの電話が入ったとのことである。
V
 しばらくの時間、電話でやりとりをしたが、私は何を話したのか、充分に憶えていない。憶えていないということは、その方のお話しをただ聞くだけだったのだろう。
 こちらは、ただ相づちを打つだけで、何の励ましも慰めも、そして、もちろんその方の救いになるような言葉はひとことも発することができなかったように思う。受話器を置いてから、むなしささえおぼえたように思う。
 それから幾日かたって、もうそのことは忘れた頃、見知らぬ方より一通の封書が届いた。開けてみると、それは、先日の電話の方からのものだった。
 短い文面だが、二度救われたということが書かれていた。一度は、あてどなく歩き廻っている時、ふと手に取ったあの本で、そしてもう一度は、あの留守電への応答で、と。でも、それは余りにも、偶然のことであり、私にとっては全く受け身で起こったことなのだ。
W
 若い頃、友より教えられた一つの歌を思い出した。
「弱った小鳥の一羽をも、その巣に返すことができたなら、私の生涯は無駄じゃない」
 正直言って、この本を出すことには、ためらいが多く、乗り気ではなかった。でも、このような出会いがあったことは、やっぱり無駄なことではなかったのだろう。
 小さな救いを感じた人は、その人一人であったとしても。

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