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書評
　実際に足を運ぶと良くわかるが、ロンドンというのは非常にエネルギッシュな街である。そのパワーの源は、街の住民の七割を占める移民たち。
　中東やバングラデシュやインドから移り住んで生活している彼らこそが、実はロンドンのもっともありふれた住人であり、いくつもの文化が重なりケミストリーした結果が、ロンドンが持つ膨大なエネルギーとなっているわけだ。
　そういう意味でも、ロンドンの本当の味は、彼ら移民たちの文化がそのまま反映された庶民派レストランであると断言できる。この本は、その本当のロンドンの味を腹がいっぱいになるほど紹介している貴重な本だ。しかも、掲載しているのはどこもかしこも格安の店ばかり。正真正銘、ロンドンの庶民が利用しているレストランである。

　貧乏旅行者はもちろんだが、英国・ロンドンを真から体験したいという方にはぜひ一読を
勧めたい。ロンドンへ旅行に行くなら絶対必携だと思う。