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今月の課題
 遺言
イラスト
「遺言」は、死に行く人が、残った人々に対して送る最後のメッセージ。 まだまだ若いMP世代ではあるけれど、人は誰でも必ず死を迎える。 テロや不条理な凶悪事件が頻発する現代では、 それが自分の身に降りかかってくることだって全くないとはいえないのだ。 決して他人事ではない「遺言」について、ちょっと考えてみたい。

 Q1 あなたは、今まで万が一のときのために
  遺言を書いたことがありますか?

グラフ1

遺言1割は遺言を書いてる!?
 ほぼ9割の人が「書いたことはない」のだ。アンケート対象者の平均年齢が30歳前後だったことを考えてみると、これで当然だろう。逆に、1割ほども「書いたことがある」と答えた人がいたことが驚きといえば驚き。きな臭い世の中の空気感を敏感に感じ取っている人は、思ったより多いのかもしれない。

 Q2  あなたが、もし今、
    テロや事件に巻き込まれたとしたら
    「遺言」には誰に何を書きますか?
誰 に ?
第1位 両親
第2位 配偶者・恋人
第3位 子ども
親
恋人
子ども
何 を ?
  • 「ありがとう」と、この一言だけは伝えたい (25歳 女 ヘアメイク)
  • 親より先に逝ってしまうことを詫びたい (33歳 女 家事手伝い)
  • これからのことを困らないように、言いたいことはいろいろあるだろうが、でもそのときになってみないとわからない (40歳 女 主婦)
  • 大好きだったこと。一緒にいられて幸せだったこと。それからお葬式は行わなくていい、ということ (25歳 女 会社員)
  • 今までの感謝の言葉と、「私のことは忘れて、もっと美しくてやさしくて心の清らかな女性と結婚して、幸せになってください」と (33歳 女 パートタイマー)
  • 夫には娘のことをよろしくと、娘には、家のことが何一つできない夫の世話をよろしく頼むと。それから、自分の分までしっかり生きてほしいと‥‥ (42歳 女 専業主婦)
  • このまま自分が死ぬことなんて信じられないけれども、それでもやっぱり「あなたを愛してた」と伝えたい。実はいま彼の浮気でケンカ中だから、最後に一言「許す」と。そして私のことを覚えていてと‥‥ (25歳 女 会社員)
  • 無理して大学まで出してもらったのに、親孝行もできずに死に行く自分を許してほしい。浪人中の弟へ、俺の変わりに出世して親をラクにさせてあげてくれよと書き残したい (26歳 男 会社員)

感謝、感謝、ただ感謝

事件に巻き込まれたとき果たして遺言を書く時間的余裕があるのか? はともかくとして、それでも、一瞬でも時間と意識があるのならば、人は何かを残そうとするのだろう。自分が生きた最後の証。一瞬のことゆえに、その内容はとことん他者に対する感謝の言葉になる。利己的になろうにも、自分という存在が消失するという前提で書くのだから‥‥。


 Q3 あなたは死ぬ直前に 遺言を残す意思はありますか?

グラフ

    遺言を残す 意思はない
  • そのときにならないとわからない。今はまだまったく考えていないので (男 22歳 美容師)
  • 遺言に残すほどのことが果たして自分にあるだろうか? (男 24歳 会社員)
  • 遺言というと、どうしても揉め事とイコールの印象があります。ひっそりと死んで生きたいです。死後争いごとが起こるのなんて考えるのもいや (25歳 女 OL)
  • 死んだときのことよりも、不況の今、これからの人生をどう生きるかで頭が一杯。遺言より履歴書かいてます。今無職なので (22歳 女 無職)
  • 遺言を残す 意思はある

  • 自分がこの世にいなくなった後のこともある程度管理しておきたい (25歳 女 会社員)
  • いつ死んでもいいように毎日でも書きたいぐらい。日記や手紙も考えようによっては遺言になりえるのかも‥‥ (33歳 女 パート)
  • 余計な人に遺産(あればだけど)をあげたくはないから。残すべき人に残したいから (36歳 女 パート/主婦)
  • 自分が残すことができる人生最後のメッセージ。それが遺言。絶対に残してから死にたいって思います (30歳 男 会社員)
  • 愛する人に感謝の言葉を伝えたいから、残すと思います。最後の瞬間に残す言葉はそれ以上書き換えられることも変わることもない。永遠の真実だから (30歳 男 公務員)
  • お金のことはきっちりと
     事故などの突発的な事態ではなく、老いや病気によって徐々に死を意識していくという時間的猶予が与えられるのなら、遺言の内容はある程度ドライな内容になる。そう、お金のこと。遺産の分配だ。つまり、そのときになってみないと何をどう書くかは誰にもわからない。3割ほどが「書かない」と答えたが、「先のこと過ぎてわからない」というのが本当のところだろう。

 Q4 あなたが知っている遺言にまつわる
   エピソードを教えてください

ある子供のいない夫婦は、もし夫が先に亡くなったら遺産は妻に全額行くようにして、妻も亡くなったときは、動物愛護団体に全額寄付する遺言を書き残すつもりでいるとのこと。

ある老人介護ヘルパーが、自分の担当するお年寄りの遺書を偽造。300万円が自分にもらえるように仕組んだが、筆跡がまったく違ったことからあっさりばれてしまった。

父方の祖父がくれた手紙「中略くれぐれも体には注意してくださいよ」‥‥私にとってこれがおじいちゃんからの遺言だと思っています。

生臭い遺言はいやだ
イメージ
 エピソードというと、どうしても生臭いものになりやすい。すなわち『遺産相続』で親族で大モメというやつ。その人の生きた証はお金だけだったのか?
 と寒々しい気分になる。だからこそ、遺言はきっちり書いておくべきだ。愛すべき人への感謝の言葉をもれなく書き連ねたい。読む人を思わず泣かせるような名文の遺言が書けるなら、醜い争いは少しは減らせるんじゃないだろうか。あなたも遺言、書いてみませんか。そして気が向いたときに書き足していき、本当の死を迎えるまで「改訂」し続けていけばいい。それはきっと生きている喜びを再確認する作業でもあるはずだから。

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