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 MPシングル白書 読者アンケートからさぐる
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MPシングル白書

今月の課題
教育基本法改正ということで…
あなたは日本が好きですか?

イラスト
 教育基本法が改正に向けて動いている。そこでは「国を愛する心」を育てることが明記されるという。過去の歴史から、日本という国においては「愛国心」というフレーズは、非常にデリケートな扱いが必要だ。MP読者の意見はどうだろうか。

Q1 あなたは日本が 好きですか?

graph

 

Q2  (Q1で「好きだ」と回答した人へ)
 日本のどのような点が好きですか?(複数回答可)
  • 第1位 自国だから 58%
  • 第2位 食べ物が美味しい 29%
  • 第3位 自然 15%
  • 第4位 日本人の人間性、文化 14%
  • 第5位 経済 13%
  • 第5位 住環境 13%
  • 第7位 皇室 12

Q3 教育基本法が改正され、
   「国を愛する心を育む」ことが明記される
  ことについて、あなたは賛成しますか?
グラフ

 


Q4 (式典などで)君が代の斉唱を強要することに、
   あなたは賛成しますか??

ラスト


教育基本法をめぐる動き
  • そもそも「教育基本法改正」って、
    どこがどう変わるの?

     一番大きな違いはまさに「愛国心」が明文化されると言うこと。秋の国会で継続審議されることになるであろう新・教育基本法の政府案には、現在は存在しない、「郷土や国を愛する心」や「日本の伝統・文化の尊重」という文言が盛り込まれている。  小泉政権発足以来、かつてないほどにこの国の政治が右寄りに傾いていることを実感している人は多いはず。これらの文言が盛り込まれることで、それがいっそう加速されるのではという危惧を抱く人も少なくないのだ。  極端な話をすれば、思想・言論の自由さえもが制限されるんじゃないか? 考えたくないけど戦前のファシズムが戻ってくるんじゃないのか? そういう怖さである。
  • 若い世代ほど不思議がる
    「なんで愛国心がダメなの」

     だが、一方で、なんでそこまで神経質になるのか?という意見が台頭してきていることも見逃せない。 「郷土や国を愛する心」「日本の伝統・文化の尊重」を持つことは日本人として当然のこと。それを軍国主義にまで結びつけるのなんてナンセンスだ。現代日本人はそこまでバカではない! という反論である。
     ちなみに、読売新聞社が5月に行った世論調査によると、改正に「賛成」と答えた人が66%に達した(「どちらかといえば賛成」を含む)。年代別 に見ると、20代の若者が一番賛成率が高くて、なんと73%だったという。
     この世代にとって見れば戦争は歴史教科書の中のことでしかなく、むしろ「愛国心」と聞いてぴんと来るのは、国を代表して戦うイレブンの凛々しい姿かもしれない。
     日本人が日本を愛して日本を応援する。思いを高めるために国歌を歌う。当たり前じゃないかと。
     これはこれでわかる≠フである。

Q5 国旗掲揚時に全員起立を強要することに、
   あなたは賛成ですか?

グラフ


Q6 教育に愛国心が盛り込まれることについて
   感じること、あなたが思う愛国心のあり方など、
   御意見をお聞かせください?

教育基本法改正 賛成派の意見

  • 自国を意識し、誇りに思うこと。だが決して閉鎖的にならないことが大事。他国の考えを受け入れ他国民を蔑視しないことが求められる。 (女性 40才 看護師)
  • 教育基本法改正に賛成はするものの、あくまで偏った考えでないことという条件付き。愛国心は本来、自発的に心に浮かんでくる思いだと思うから。強要されるものではない (女性 33才 会社員)
  • ホンネとしては「ほっといてくれ」なのだが、昨今のひどい教育現場……それは少年犯罪の多発だけでなく、教師の性犯罪を含めた、教える側・教わる側双方の荒廃ぶりを考えると、現状の教育方針のままではいいはずがないと思う。 (男性 40才 自由業)

教育基本法改正 反対派の意見

  • 愛国心とは決して強要されるものではなく、自ら進んで愛することができるような、そんな国づくりをしてほしい。 (36才 女性 主婦)
  • 愛国心という言葉そのものがアヤシイ響きアリ。嫌いです。思想的な感じがして身構えてしまいます。それとは別 に、日本という国はもちろん好きですが。 (女性 33才 会社員)
  • 愛国心というものの考え方が、政治家と国民の間でずれているように感じます。 (35才 男性 会社員)
  • そもそも政治が教育に介入すべきではない。今や戦前の様相を呈している。東京都の教育行政が良い例だ。弾圧的に学校に口出しして、それで子どもたちが成長すると思っているのか (男性 45才 教員)

アンケート結果 から読み取れること
  • MP読者は「反対」が上回る
     さて今回のMPアンケートの結果を見てみよう。
     賛成は46%。過半数を下回った。新聞の調査結果に比べれば約3分の2。MP読者の多くが30代以上、コア世代が40代に移ってきていることも関連するのかもしれないが、MP読者はわずかに「反対」意見のほうが多かったのである。
     さらに質問を進め、国歌や国旗掲揚時の起立などに至っては6割がノーと意思表示。
     また、「賛成」と答えた人の中にも、無条件でという人は少なく、「強制はされたくない」という意見がほとんどだ。 。

  • 距離感がつかめない
     とはいえ、現状の教育現場がかつてないほど行き詰まっているのも事実だろう。少年犯罪の多発。学力の低下。教師のモラル低下。「改正反対」を叫ぶ層からも、「では、今の教育がどうすれば良くなるのか?」という具体的なプランがなかなか出てこない。根は深いのである。
     自国を愛する心そのものが悪いはずはない。それを政治といかに切り離すか。過剰に忌避することなく狂信的に崇拝するのでもなく……この文言との距離感を私たちはいまだにつかめていない、そんな気がするのだ。


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