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今月の課題
どう思う? 代理母出産

イラスト
 アメリカでは、もはや珍しくなくなった「代理母出産」。妊娠が難しい女性にとっては福音ではあるが、倫理的な問題はクリアされているとは言い難い。「お腹を痛めた子」という表現があたらなくなる出生…………あなたは実際のところ、賛成ですか、反対ですか?

Q1 代理母出産が海外では認められ、
  日本では認められていないことについて、
  あなたはどう思いますか?

グラフ

Check●1
一応「アリ」だが………

 かろうじて「認める」が過半数に達した。だが「認める派」も、無条件に推奨してのことでは無論ない。Q2以降、各人のアンサーに苦悩の後が見てとれる。そう、あくまで選択肢としては「あるかもしれない」程度の肯定だ。


  Q2   なぜ認めるべきだと思いますか?
  (Q1で「認めるべき」と答えた方へ)
  • 妊娠できない女性が可愛そう…………51%
  • 海外では認められているところもある………………………26%
  • 選択肢の一つとしてあってもいいのではないか……………23%

Check●2
最後の手段としてならば

 「認める派」の論拠は、あくまで「何らかの理由で妊娠が難しい女性のための救済措置」として、という部分に集約されている。決して何でもかんでもやれば良いというものではない。通常妊娠の道が閉ざされたときに、はじめて考えることだという大前提がある。


Q3 なぜ認めるべきではないと思いますか?
  (Q1で「認めるべきではない」と答えた方へ)
  • 倫理的に認められない…………………38%
  • 事実を知った子どもの心を傷つけてしまう………………………36%
  • 精神的にどちらが本当の母親かという疑問が残る………………14%
  • 遺伝子上、子どもの成長に不安が残る……………………………12%

Check●3
子どもの心をケアできるのか?

 「認められない派」の論拠は圧倒的に「倫理的にノー!」である。生命の神秘を根幹から覆す行為だけに抵抗感はそうとうに強い。また、生まれる当人の精神的な部分を心配するという声もある。さらに、果たして100%安全なのか?という医学的見地からの検証がまだまだ途上だということへの不安もある。


Q4 アメリカでは、自分の生活を大事にしながらも
  優秀な子どもが欲しいという理由から、
  代理母出産を依頼するケースが増えています。
  これについて、あなたはどう思いますか?

【賛成派】

  • イラスト個人の人生なので個人で決めればよい……22
  • 自分の人生も楽しめるので賛成だ……10

「賛成」の論拠は「個人の自由を自由を尊重」。ただし、あくまで親側の視点での「自由」なのだが。

【反対派】

  • 子どもは持ち物ではない………48%
  • 育てられる子どもの生活、人格に不安……20

「反対」の論拠は、生まれてくる子どもの側の視点に立ったもの。果たして、どちらが正しい!?


Q5 アメリカでは、
  特に医師の精子が高額と言われています。
  このように、生まれてくる子どもの性質を
  お金で操作する風潮に賛成ですか?
グラフ

Check●4
絶対ノー!とは言い切れる人ばかりでは

 代理母出産が抱える根源的な問題。つまり「仕方なく」この方法を選択するのではなく、自分が出産の苦しみを味あわなくての済むようにだとか少しでも優秀な子どもが欲しいからだとか、かなり戦略的に「利用する」人々、これは許されるのか?
 アンケート結果からも、日本ではまだまだノーの意見がほとんどだ。けれども、2割程度の人は「それもアリ」と感じている。決して少なくはない数字だと思われるが……。


Q6 代理母出産について、
   あなたが思うところをお聞かせ下さい。
  • イラストどのような理由があろうとも、人間が踏み込んではいけない領域だと感じる。(女性 34歳 会社員)
  • もし、自分が代理母によって生まれたとして、それを知ったらすごく傷つくと思う。自然の摂理から外れているし、正直、気持ち悪い。きっと悩む。自分は誰の子だろうって。たとえば、養子の人でも「本当の母は?」と悩むのだから、代理母だと知ったら………。(女性 25歳アルバイト)
  • 先日、母親の母親、つまり祖母が孫を自ら出産するというケースが報道されたが、そうまでして子どもが欲しいのだろうか? 50年後には、地球の人口が100億人を越えるというのに……、(男性 36歳 会社員)
  • 妊娠が難しい女性にとって、代理母出産という手があってもいいと思う。ただし、必要以上に優秀な子どもを得るためだけに利用する手段では断じてない。(女性 26歳 会社員)

総 論
決して「個人の自由」の範疇にはない
 Q個人的見解を述べさせてもらえば、アリかナシかと言われれば「アリ」だ。けれども、闇雲にOKなのではなく、代理母出産を望む女性には、第三者機関による厳重なチェック体制を敷くべきだと思う。
技術的に可能だから、とどこまでも突っ走ってしまえば、やがて大きな問題に直面するはずだ。ちょっと考えてみえも、ある医師の精子が大人気になって、その人のDNAが半分入った子どもばかりが世の中にあふれたらどうなるか。想像すると気味が悪い。
 また、生まれてくる人格をどこまでケアできるのか。一生隠し通せるというのか。「個人の自由」を拡大解釈しようにも、そこまでは無理だ。


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