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 MPシングル白書 読者アンケートからさぐる
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今月の課題
「景観法」で日本の街並みは
美しくなるのか!?

ラスト
 ヨーロッパなどの伝統が息づく街並みに比べると、日本の景観は決して美しいとは言えない。周囲との調和などお構いなしに林立するマンション、おびただしい看板。「景観法」の施行で、日本の街並みは美しさを取り戻すのか!?

Q1 「景観法」について知っていますか?

グラフ

Check●1
「景観法」について知っていますか?

 「景観法」が全面施行されて間もなく2年。後続の質問にも登場する様々な試みが全国で行われ、一般にもずいぶんと浸透してきたようだ。約3分の2が「景観法を知っている」という結果。これが8割程度に上がるとき、景観は今より少し良くなっているはず。


Q2 日本橋の高速道路が景観を壊していると
  話題にされていますが、
  高速道路を撤去して経済に支障が出ても
  景観を守る必要があると思いますか?

グラフ

Check●2
膨大な費用がかかっても

 日本橋は徳川家康が江戸幕府を開いた1603年に木の橋としてできたのが最初。明治期に現在の欧風橋に架け替えられ、首都高がその上を通ったのは東京オリンピックのころ。なんと、7割以上が「首都高撤廃賛成」。10年計画で費用は5000億円にも上るというが、果たして、このビッグプランは実現するのか? 成り行きを見守りたい。

イラスト


Q3 京都では、街の看板広告全面廃止で
  話題沸騰ですが、
  歴史的な地域での看板広告は
  取り外すべきだと思いますか?

グラフ

Check●3
7年後、京都はどう変わる?

 日本の象徴である古都・京都が打ち出した景観政策は徹底している(詳しくは、別枠を参照のこと)。特に屋上看板を全面禁止にしたことは評価すべき。建物の色にも踏み込み「禁止色は数値化して明示する」というから徹底している。いずれにせよ、日本の景観破壊の筆頭が「屋外看板」といわれているだけに、撤廃猶予期間が終わる7年後が楽しみだ。


Q4 今の日本にとって、経済効果と景観を守ること、
  どちらが優先事項だと思いますか?

グラフ

Check●4
変わりつつある日本人

「景観優先」がなんと72%。これが仮に高度経済成長期なら逆の結果が出ていたはず、と考えると昔日の感がある。豊さ=金銭的な満足という価値観そのものが確実に瓦解し、日本人のメンタリティーも変化してきた……いや、やっと我に返って正常になってきたということなのか。ただし、景観を守るためのスクラップ&ビルドでお金儲けをたくらむ輩ももちろんいるわけで……。


Q5 「景観法」が施行されることにより、
  日本の景観は欧米のように良くなると思いますか?
グラフ

Check●5
欧米並みになるのは一朝一夕には……

 この回答のみ「いいえ」が上回った。つまり「そう簡単には日本の街並みは美しくならないだろう」と感じているということ。裏を返せば「それだけ日本の街並みは破壊され尽くしている」と見ている人がいかに多いかということだ。日本人が金銭的に豊かになった利点のひとつが「気軽に海外旅行できるようになったこと」であり、多くの人が実際にヨーロッパなどの美しい街並みを見て知っている。それが単なる偶然ではなく、行政や市民一丸となっての景観保護政策によるものであることも同時に知る。欧米に比べると、そう簡単には……と正直、感じてしまうのだ。


総 論
今からでも遅くない

\ 建物や看板の色や形状、高さをあらかじめ規制してしまうこの「景観法」、正直なところ「日本人には馴染まないのでは」と危惧していた。だが、ふたを開けてみれば、おおむね好意的に受け入れられ、各自治体や団体が、さまざまなアプローチを模索中だ。
 高度経済成長期、誰もが「とにかく何かを作る」ことに邁進し、それが夢であり豊かさだと信じてきた。すると日本の街はいつの間にか、国や地方や個人のバラバラの欲望が無秩序に反映されて、どうにも雑然とした風景ばかりとなってしまった。正直、「景観法」ができたからといって劇的に街並みは変わらない。だが、遅きに失する……ことはないのだと思う。アンケートの結果にも人々の期待が表れていた。



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