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 MPシングル白書 読者アンケートからさぐる
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MPシングル白書

今月の課題
自殺大国ニッポン
なぜだと思いますか?

  自殺者が3万人を超える国・ニッポン。先進国のなかでも異常に高い自殺率を誇るという不名誉な記録だ。なぜ、日本人は自殺するのか。それを防ぐ手だてはないのか。MP読者の意見を募った。

Q1 あなたは自殺を考えたことがありますか?

グラフ

Check●1
誰もが一度は自殺を考える国

カットもちろん「はい」と答えた人の多くは四六時中死にたいと悶々としているのではなく、人生のなかである時期、一瞬でも「死んじゃいたいな」と考えたことがある……程度の自殺願望だと思われる。それをわり引いても、6割弱の人が「自殺」を意識したことがあるという結果はショッキングではある。諸外国に比べ、宗教感覚が薄いという国民性も無関係ではなさそうだ。そして、何より日本という国の社会構造に、どこかいびつさがあることの証拠でもあるだろう。


Q2 国内で年間3万人を超える自殺者がいますが、
  日本は先進国のなかで、
  ロシアに次いで自殺者が多いことを知っていましたか?

グラフ

棒グラフ

死因

最近の自殺傾向は…?

 昨年(2006年)1年間の自殺者数は3万2155人で、前年2005年より1・2%減少したものの、9年連続で3万人を超えた。交通事故の死者の約5倍というものすごさだ。傾向としては、児童や学生などの若年層の自殺数が、2・9%増。これは過去最悪の数値である。また、自殺理由として「いじめ」の占める割合も過去最高となった。また、中高年層では、生活不安や健康問題での自殺が相変わらず多い。


Q3 国が2016年までに自殺死亡率を
  20%以上減らす自殺総合対策大綱を掲げたことを
  知っていましたか?

グラフ

Check●2
自殺は個人の問題か?

 日本が自殺者が多い国だという認識はあるようだが、国がそれに向けて動き出したことへの認知度は著しく低い。宣伝不足もあるだろうが、政治への不信感によって「ハナから期待していない」という意味での無関心さとともに、「結局は個人の問題だろう」と考えがちな国民性が表れた結果ではないだろうか。だが、自殺を個人の責任にしているうちは自殺者は減らない。国を挙げての一人一人の意識改革が、まず必要だと思われる。

自殺総合対策大綱って何?

 平成19年6月8日、自殺対策基本法に基づき、決定された。自殺というと個人的な問題として受けとられるケースが今までは一般的だったが、この大網では、社会的な問題としてとらえ、国民一人一人が予防の主役となって取り組むということを謳っている。自殺防止対策の今後の指針として、「自殺死亡率を2016年までに20%以上減少」との数値目標を掲げている。重点施策として、うつ病などの精神疾患の診断技術の向上、職場のメンタルヘルス対策などが打ち出された。


Q4 自殺の主な原因を緩和するため、
  何が必要だと思いますか?
 2ここでは参考になる意見が多く出た。特に「精神科へ行く勇気を持つこと」に代表されるメンタルヘルスケアの重要性を認識し、その偏見をなくすことは急務であろうと思われる。また「本人が強い意志を持つ」という意見もあり、至極当然だろうとは思うが、まず周りが温かい手をさしのべないことには、前向きな姿勢も持ちづらいだろう。相談できる人
周りに話し合える人の存在が必要。聞いてもらえるだけでも違うと思う。また、本人も「孤独ではない」と気づくことが大事。 (女性 34歳 パート)


「心の休暇」を
精神のゆとりが持てるように、「心の休暇」が取れるようになればよいと思う。
(女性 21歳 学生)


カウンセリングの一般化
精神科へ行く勇気を持つこと。また、会社の健康診断時、メンタルヘルスについても義務づけてはどうだろう。
(女性 無職 40歳)


いじめの撲滅
学生においては、いじめの撲滅 → 小人数クラスにして教師の目が行き届きやすくする。 (女性 52歳 主婦)


仕事をさせすぎだ
企業の合理主義、能率主義を見直すべき。どこでも仕事ができるPCやモバイルフォンは便利だが、どこでも仕事から逃れられなくなっている。
(女性 職業年齢不詳)


強い意志を
死からは何も生まれない。心のケアも大事だが、何より「思いとどまる」自分の強い意志がまず必要なのではないでしょうか。 (女性 主婦 45歳)

総 論
追い込んで喜ぶ
感覚をどうなくすか

カット WHO(世界保健機関)によれば「自殺は、その多くが防ぐことのできる社会的な問題」とされている。にもかかわらず、日本は長らくそれを個人の問題ととらえてきた。今回の自殺防止大綱の決定は、良いことではあるけれど、ちょっと遅すぎる……という感じは正直、する。
 現代の風潮はどうにも息苦しい。「勝ち組・負け組」「自己責任」この手の言葉が大手を振ってまかり通る世の中は、つまり負けたらもう生きてる意味がない、死ぬしかない、そういう価値観が蔓延している気がする。昨今の横綱・朝青龍のうつ病問題が、「仮病では?」というスタンスで報道され(実際疑わしくともだ)、あげく諸外国から「人権問題だ」と突っ込まれてしまうのが、まだまだこの国の「常識」なのだ。
 アンケートの意見にもあった「過度に追い詰めず、追い詰められない社会を作る」というのは明言だ。負けたり失敗したヤツはトコトン追い込んでしまえ的な感覚が、一日も早く消えることを願う。

悩んだら迷わず
相談しよう!
特定非営利活動法人 国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター
           Tel03-5286-9090
日本いのちの電話連盟 フリーダイヤル 0120-738-556


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