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今月の課題
住み方を選択する時代がやってきた!
あなたは家を買いますか?

カット
未曾有の大不況の中で、少しだけいいことがあったとしたら、円高を武器に海外旅行に行くことと、そして住宅価格の大暴落。だけど、安いとはいっても、一生をかけた買い物であることには変わりなく、実に悩ましい状況だ。今、家は買いか、それとも待つのが得策か!?

Q1  今、住宅価格が暴落していることを知っていますか?

グラフ

Check●1
マンション業者の資金繰りが悪化!

写真1さすがに皆さん住宅価格の暴落はご存知だった。昨年秋からの金融危機によって、ほぼすべての業界がダメージを受けた。不動産市場も例外ではなく、資金繰りが悪化した業者が運転資金欲しさに、値を下げてもいいからとにかく現金化したかったという事情がある。だが、それでも売れない。住宅ローン減税拡充待ちの層もかなりおり、買い控えが進み、ますます価格は下がる。その繰り返しでなのである。


Q2 2009年1月から入居する物件より、新しい住宅ローン減税導入の検討が進んでいます。
  可決すれば10年間で※1最大500万円の減税の
  恩
恵が受けられるようになることをご存知でしたか?
  
※1 従来は160万円

グラフ

Check●2
実際には200万円程度の減税か

昨年12月に公表された税制改正大綱によれば、たしかに2009年より最大500万円の減税が受けられるようになるといわれていたが、実は未だに可決されてはいない。昨年までに比べると3倍以上の大幅減税。ただし、500万円という最大減税額は10年後借り入れ残高が5,000万円以上ある場合の額で、郊外の新築3LDKマンションなどであればそこまでの額にはならず、平均的には200万円を切る程度の減税額に落ち着くはず。購入者にとっては良い話だが、認知率は過半数に大きく届かなかった。


Q3 また、購入物件が※2長期優良住宅であった
  場合だと、減税額がさらに拡大され、
  10年間で最大600万円減税になることは
  ご存知でしたか?
   ※2 200年住宅

グラフ

Check●3
やっと基準が決まったばかり

認知率は僅かに17%ほど。そもそも長期優良住宅自体がよく知られていない。いわゆる200年住宅といわれるものだが、これは平成18年6月に制定された「住生活基本法」に盛り込まれた、安全に長く住める住宅のこと。昨年12月に「長期優良住宅普及促進法」が交付され、やっと動き出したばかりだ。耐震性はもちろん劣化対策や省エネ、バリアフリー化など様々な基準があり、現状でクリアできる物件は多くないのだ。


Q4 これを機に住宅を買おうと
  思いますか?

グラフ

Check●4
でかい買い物してる場合じゃない

写真2「住宅価格の暴落」「減税の拡大」この2つの要素が揃っても、「じゃあ、買おうか」と素直に意識が流れないのが現代の不況の根深さだ。詳しい理由は後の設問で見ていくとするが、正直、でかい買い物をする決意をするには、未来への展望が暗すぎる。定額給付金何万円かもらってもどうにもならないわけで……。


Q5 Q4で「買う」と答えた方、
  どのような住宅を買おうと思いますか?

グラフ

Check●5
価格暴落時代 何を重要視するか

カット新築マンションの価格が下がっている中、「中古マンション」が意外に健闘していると言えるかも知れない。下がっているといっても、それでも新築には手が出ないということなのか、それとも、中古でもいいと割り切れば、一等地の物件が今なら手が届く、ということなのか。たとえば、高級住宅街の世田谷区成城の築15年・3LDKのマンションが、3,000万円台を割ったという報告もある。


Q6 Q4で「思わない」と答えた方、
  それはなぜですか?
グラフ

Check●6
未来への希望も自信も持てない

すでに持ち家があると答えた人(約31%)はいいとして、「お金がない」と「ローンを組めない」を足すと約35%となる。つまり、持ち家でない人の約半分は「買いたくても買えない」という状況にあることが伺える。積極的賃貸派はわずか12%ほどしかいないのだ。繰り返すが、価格面でいえば現状が底だろう。にもかかわらず、この結果。長期ローン必須の買い物には、経済の好転という未来への希望が必要不可欠であり、今の日本にはそれがないということなのか。

総 論
大きく舵を切った
日本の住宅政策

写真 住宅ローン減税と200年住宅の推奨。住宅政策としては悪くない。特に200年住宅は、これまでスクラップ&ビルドで常に耐用年数の短い新築の家ばかりを建ててきた日本の住宅政策の舵を大きく切ったものだ。安全でしっかりした建物こそが本来の「住居」なのだ、という英国などでは当たり前に存在した発想にやっと辿り付いたということだ。
 ただし、その実態はまだまだ不明瞭。何より肝心の購買欲がかつてないほどに冷え込んでいる。しかも、経済不況の元凶がアメリカの住宅ローンの失敗というのが皮肉だ。200年住宅の全貌が明らかになるころ、経済に光がさしていると良いのだが……。



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