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 MPシングル白書 読者アンケートからさぐる
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今月の課題
もし、あなたが失業したら農業か
介護の職に就こうと思いますか?

カット
派遣切りで、失業者が溢れる大不況下にあっても人手不足の業界がある。農業と介護職だ。食物を生産することもお年寄りを介護することも、非常に重要で意義のある職業であるにもかかわらず、だ。この二業種の問題点はなんなのか。なぜ不人気なのかをアンケート!

Q1  現在、農業と介護の職が人手不足になっている
  ことを知っていますか?

グラフ

Check●1
割が合わない仕事というイメージ

知っている人は9割5分。農業はともかくも、介護職の人手不足は、後半の質問にも出てくる「外国人労働者を現場に投入」というニュースによって、より浸透したのではないだろうか。その原因は後半に出てくるのでここでは書かないが、要するに「割が合わない仕事」というイメージが定着してしまっていることは間違いない。


Q2 あなたがもし失業し、農業または
 介護以外の選択肢がないとしたら、
 どちらの仕事に就きますか?

グラフ

写真Check●2
時代は農業!?

もちろん、今でも農業の後継者不足が深刻なことに変わりはないものの、介護職と比べたら、なんと6割以上が「農業を選ぶ」と答えた。脱都会に価値を見いだす層は一定数いるし、昨今のエコブームによって土とともに生きる生活が見直されていることもある。何かを生産するという点において、サービス業に近い介護職よりも魅力があるということだろうか。


Q3 厚生労働省が今年4月より失業者向けに、
  介護福祉士の国家資格取得のために
  養成コースを無料で開講。
  もし、あなたが失業したら、資格取得してでも
  介護の仕事をしたいと思いますか?

グラフ

Check●3
勉強までしてキツイ仕事に?

「資格がタダで取れるなら」この条件がつくと、不人気の介護職へ目を向ける人は増えるようだ。ただ、それでもやっぱり6割近くは「ノー」。「派遣切りにあった人たちさえも、介護職の求人には反応しなかった」というニュースが流れたのは記憶に新しい。賃金が安くてキツイ仕事のために勉強する気にはなれない……その考えを変えていかなければいけない。


Q4 フィリピンとの経済連携協定に基づき、
 フィリピン人の看護師・介護福祉士候補273人が
 5月10日に来日しました。
 あなたは外国人受け入れに賛成ですか?

グラフ

Check●4
根本的に無理があるのでは?

賛成7割、反対3割。これをどう見るか。国際交流もできて大変な仕事もやってもらえて一石二鳥と考えるなら、ちょっと虫が良すぎる気がする。介護の仕事は技術もいるが、何よりコミュニケーション能力が必要。それを文化、言葉の違う外国人に頼らざるを得ない現状というのは、国としてかなり恥ずかしい状況にあると見るべきじゃないだろうか。


Q5 慢性的な人材不足が懸念されている
  農業と介護職。その原因は何だと思いますか?

 

グラフ

Check●5
現代人はワガママなので

イラスト農業と介護。不人気の原因は個々に違うはずだが、共通項を上げれば「低賃金な割に重労働」ということになる。農業は土地に縛られるし、介護は人に縛られる。サラリーマン的なオンとオフの切り替えが難しい。かといって一般の自営業者のように自分の才覚で自由にできる仕事でもない。ワガママに慣れた現代人にはたしかにキビシイ。


Q6 どうすれば農業の人手不足が
  解消すると思いますか?

グラフ

Check●6
サラリーマン農民が増えれば……

「雇用制の農業経営を進める」が過半数を取った。つまり、農業従事者をサラリーマン化せよということだ。キチンと決まった日に休みが取れて、もちろん有給があって、社保完備、ボーナスあり、ついでに豊作時臨時ボーナスありとか、そんな感じか。だが、ほんとにそれだけで問題は解決するだろうか……?

Q7 どうすれば介護の人材不足が
 解消すると思いますか?

グラフ

Check●7
敬老の心もカネ次第?

給与アップこそが最重要課題。実に約4分の3がその回答。介護の場合は問題点がはっきりと出たといっていいだろう。今後、ますます必要となる仕事であるし、日本全国に職場はある。苦しいことも多いが、感謝される仕事でもある。看護師さえも人手不足ということを考えれば,
給与アップ=就業者激増にはならないかもしれないが、最低限それをやらないと、この仕事の未来は暗い。

総 論
いつまでもココロザシに
頼っていてはダメ!

 私事で恐縮だが、つい最近、友人の写真家が故郷へと帰った。彼は「商業主義に毒されて、撮りたい写真が撮れなくなるぐらいなら、農業をやって土とともに生きる」と言い残して去っていった。
 何が言いたいかというと、やむを得ず家業として継ぐ場合を除けば、農業は「志の職業」だということだ。敢えてそれを選ぶというモチベーションがいる。
 志に頼るという意味では、介護職も似たところがある。賃金が安くとも、介護という行為の崇高さに惹かれ、その職業に殉ずる決意をする。
 その行為を否定はしないが、志だけを当てにしていては業種としての発展はない。まずは賃金はじめ、就労環境の改善は最低限必要。早急に対応していかなければいけない。



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