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今月の課題
日本人の「7人に1人が貧困」
あなたの暮らしは大丈夫?

カット「一億総中流時代」などと呼ばれた時代が本当に存在したのか、と思いたくなるほどに、現代日本には「貧困」がはびこっている。いつからこうなってしまったのだろうか。日本人の「貧困」について考えてみたい。

Q1  国民の約7人に1人が 「貧困層」にあたる
  という現実を知っていましたか?

グラフ

Check●1
先進国だけど貧困国

2007年調査において、国民の低所得者の割合を示す「相対的貧困率」が、15.7%であったことを厚生労働省が発表した。これは国民の所得分布の中央値である50%に満たない人が、全体に対してどれくらいいるかを示している。2007年調査段階では、単身者で手取り年間所得が127万円、2人世帯で180万円、3人世帯で224万円以下に相当する。現在、7人に1人がそれに該当し、年々増加中だという。そのことを知らなかった人が約6割もいた。この事実を読者の方々はどう受け止めているのか。次項からその実態について迫っていこう。


Q2 この調査結果について
 あなたはどう思いますか?

グラフ
 

Check●2
そこまでだったとは!

いかに「貧困」というキーワードがマスコミで踊ろうとも、諸外国と比べてもそれが高いという事実をにわかに信じられないと感じるのも道理。その一方で、日本はいまだに途上国に膨大なODA(政府開発援助)を行っている。2008年の日本のODAは世界5位で、「世界の中では裕福な国」として外向きの支援をしているうちに、自分たちの生活の格差が広がってしまった。つまりそれは、格差の広がりがかつてないほど多くなったということなのだろうか。


Q3 あなたの経済状態は、
 以下のどこに属すと思いますか?

グラフ グラフ 

Check●3
一億総中流は過去の栄華

自らを「貧困」と感じていたのは回答者の約「4人に1人」。先に挙げた厚労省発表データよりもさらに高い水準となった。ただこれには、自虐的な回答や感覚の相違もあるので一律に比較はできないが、少なくとも「一億総中流時代」が跡形もなく消え去ったことだけは間違いない。


Q4 「中流層」と聞いたときに
 思い浮かべるイメージは?
  • カット海外旅行
    年に1回 39.6%
    数年に1回 32.4%
    しない 17.2%
    年に数回 10.8%

  • 外食
    月に数回 55.2%
    月に1回 27.5%
    数ヶ月に一度 10.1%
    行かない 7.2%

  • 自家用車
    あり 93.7%
    なし 6.3%

  • マイホーム
    あり 81.8%
    なし 18.2%

  • 年収
    600万〜800万円 44.9%
    400万〜600万円 29.1%
    800万〜1,000万円 15.9%
    400万円以下 5.8%
    1,000万以上 4.3%
Check●4
中流そのものが長らく現状維持

各設問のトップ回答を集めると、現代の中流イメージが見えてくる。すなわち、年に1度は海外旅行に出かけ、月に数回外食し、マイカーとマイホームがあって、年収は600〜800万円。あまり目新しくない結果だ。おそらく10年前や20年前の中流も、これとそう変わらなかった気さえする。つまり国民生活そのものが、長い停滞期に入っているということなのだろうか。


Q5 あなたが一人暮らしだとして、ひと月あたり
 最低どれくらい収入があれば
 安定した生活が送れると思いますか?

グラフ

Check●5
実際はそんなにもらえない

「20万〜25万円」が第1位となったが、この金額を実際に手取りでもらっている現役の一人暮らし層は、どれほどいるだろうか? 若者の労働者の非正規雇用率が上がっている現代、この金額に満たない月収の中で、家賃や光熱費を支払い、その代わり、何かの支出を削りながら皆生きている。



総 論
気がつけば格差社会

写真 日本における貧困という問題は、世代や個人で大きく感じ方が違う。たとえば、そろそろ定年という団塊世代は、現役世代を脇目もふらずに働き(働ける環境があり)、日本の沈没前にリタイアできそうな最後の世代だ。よって、貧困を自己の問題と感じづらいかもしれない。だが、その子息の世代は不況や雇用情勢の変化の真っただ中にぶつかって、まさに貧困の淵に沈む直前であえいでいるかもしれないわけだ。
 親に頼れる者、そうでない者。リストラされた者、生き残れた者。たまたま良いコネに恵まれた者、そうでない者。そんなちょっとした運や人間関係や家庭環境のアヤで、一歩間違うと貧困層になりかねない。現代の日本にはそういう極端さが存在する。だからこそ、格差がたやすく生まれてしまうのだ。



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