「やりたいことがあり、できる能力があればどんどんやっていけばいい」、
そんな社風の中でパワフルに活動する星野社長はこれからの若い人を育てステップアップさせ、
可能性を広げていく。それが事業の広がりにつながっていくのだ。
コスモ薬局は開業から13年、神奈川県を中心として18店舗を展開している。コスモグループのなかで中核を担っている。
同薬局星野社長はもともと製薬会社のMR出身。コスモ薬局の開業のきっかけは、製薬メーカーの営業マンとして医院のドクターといい関係を続けているうちに、ドクターが開業することになり、あなた方が調剤薬局をやるならと、任せてくれたことから。
調剤薬局としてどのような営業をしているのか。星野社長は「薬局では患者さんのニーズにこたえるにあたって、家族ぐるみの付き合いができる『かかりつけ』薬局として地域に根ざしています」。
経営で気をつけていることは、「重要なのは従業員同士のコミュニケーションです。患者さんは具合が悪く、機嫌もかんばしくないと思います。カウンター越しで働いている従業員がどれだけ連携して働いているか、様子も気にされるだろう。いい雰囲気があるかどうか。結局、従業員同士がよい関係をどう作るかなのです。そこではわけへだてなく薬剤師、事務、社会人同士尊重して仕事をしていけるのです。従業員お互いに尊重するその先に、お客様がいらっしゃるのです」という。
コスモグループでは、やりたいことがあれば会社がフォローしてくれる。星野社長自身も行政書士の資格をとっている。年輩の方のための相続や遺言、後見人についての相談もできる。従業員の家族の法律的な相談をプライベートでしたり、宅建の資格ももっているので不動産の相談にものったりしているという。資格取得は、会社に何ができるのか考えてのこと。事業が大きくなっていけばフォローしなければならない範囲も広くなっていく。そうして事業全体のふくらみがでてくるのだ。
これから何を目指すのか。「コスモ薬局を大きくし、コスモグループ全体を大きくしていきたい。新たなことにチャレンジできるような人材育成、事業を通して若い方のステップアップを助けていきたいと思っています」。
星野社長は薬局のマネジメントをし、さまざまな資格をとり、パワフルな活躍をしている。なにがその動機になっているのか。「人が好きなんでしょうね。人とかかわりを持つためには何をしたらいいか考えてきたら、ここまでこれたのです」と笑顔で語った。
(ライター/本名広男)