日本が誇るビジネス大賞 2021

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これからの日本経済を支える
サービス&ビジネス
味わい深い鉄アイテムを受注制作
確かな加工技術とデザイン力凝縮

製缶業の伝統技術活用
鉄の新たな可能性追求


 鉄などの金属を加工して産業機械や機械部品を作る製缶業を営んで半世紀の歴史を刻む『株式会社協和鉄工所』が、オーダーメイドのアイアン家具や小物の製作を始めた。二〇一七年に創業者から経営を引き継いだ代表取締役岡田佳久さんが商業施設デザイナーとして店舗創りに従事した20年の経験を活かし、生活空間や商業空間を彩る製品づくりに業容のウイングを広げた。
「鉄アイテムは、日々自分仕様の風合いに変化していきます。キズや錆によって一緒に時を刻んでいるのを感じます。不思議なのは新品でもなぜか懐かしさや安心感を感じることです。当社の技術力とデザイン力がクライアントの想いを確実に形にしていきます」
 前職の経験から店舗内装の造作金物の製作を数年前から始めた。テーブルやハンガー、棚受け等これまで手掛けた鉄アイテムは多様だ。その中でもある造作金物の製作過程からその緻密さが浮かび上がる。
「ご依頼は美容室の内装造作金物で、チェック柄のパーテーションを鉄で編んで作って欲しいというものでした。どのくらいのバランスで格子を作るか、また、鉄を編むというフレーズに職人の理解を得るのに大きな苦労もありました。まず材料探しから始め幅広い部分には薄板を使い、チェック柄の細い部分にはピアノ線などの鋼線を数種類使って試作を繰り返しました。普段、特に産業機械を作る場合、なにより大切にするのは〝いかに強度を考慮しシッカリつけるか〟でありますが、インテリアは見栄えも重要。やっと編めた鉄の繊細なフォルムに溶接痕は何としても表に出したくない。「溶接なしに鉄同士どうやって固定するというのか?」職人たちからは、半ばさじを投げられかけました。でも、あきらめられず試行錯誤を繰り返し、鉄の持つ弾力で鉄同士が互いを支えあうバランスをみつけて調整することで溶接痕を出さずに固定でき、なんとか完成することができました」
 鉄アイテムの製作に関しては、それまで異分野の仕事と思っていた職人たちがどんどんと意見を出してくるようになった。徐々に美しく強いアイテムを納品するにつれ、社内の空気が変わっていった。思えば事業継承を機に社内の体質を柔軟にするべく社員の脳トレの一つだと始めたことだったが、岡田さん自身、振り返るとこのあたりから本気で鉄に真剣に向かい合い、その魅力に惹かれることになったのだという。
 2020年、鉄小物アイテム製作の独自プロダクトして『ZOOM』を立ち上げた。そして今春、社内チームの企画立案で生まれた渾身のブランド「鉄一凛」は、どんな花や葉物も、一輪でクールな和モダン空間に、また器を左右前後で複数組合わせれば、華やかな大ぶりの花器として広い空間に。「凛」は強く美しく一人孤高に進む人のそばに寄り添いたいという想いから。すっかり 『鉄一凛』にはまりこんだ岡田さんは、4月から生け花教室の門を叩く。
 同社は、各種ミキシングプラントの設計製作、基礎工事用の各種アタッチメント及び機械部品などの設計製作、店舗や住宅の装飾用造作金物の企画製作などでも実績を重ねる。(ライター/斎藤紘)

株式会社 協和鉄工所
TEL/072-875-1186 
Eメール/okada@kyowa-ironworks.com
ホームページ 
https://kyowa-ironworks.com/

製品外観検査で活躍する装置開発
AI搭載のカメラを使用し高精度化

生産性向上などに寄与
導入先から高評価獲得


 富山市の『株式会社NFA R&D』は、主にプラスチック製品メーカーを対象に、製造ラインに直結した自動省力化装置を要望に即して設計、最適の機器を選定して構成するオーダーメイドの設計、製作で声価を高めてきたセットメーカーだ。手掛ける装置は自動搬送装置や品質検査装置、精密加工装置など多岐にわたるが、中でも高い評価を得ているのが、AI(人工知能)を利用した『外観検査装置』だ。
 外観検査は、製品の品質が規定値に適合しているか評価する、ものづくりの重要な工程。製品の表面に付着した異物や汚れ、傷、バリ、欠け、変形など外観上の欠陥を確認し、良品か不良品かの判定を行う。適切な外観検査を行うことができなかった場合、市場に不良品が流出してしまい、経済的損失と企業の信頼度の低下を招く恐れがある。
 同社の『外観検査装置』は、学習機能付き画像処理AIを搭載した最先端のカメラを使用した画像検査システムで、画像センサは、カメラのほか、検査対象のワークを照らす照明、撮像したデータを処理、出力するコントローラなどによって構成されている。良品、不良品の画像を登録し、学習させることで対象商品への適切な処理設定が可能となる。省スペース設計で、工場内レイアウトの自由度が高いのも特長だ。機械設備を工程順に並べ、単一製品を大量に生産するライン生産方式に外観検査を組み込んだインライン検査で活躍する。
 同社は、AIを活用した外観検査を用いることで検査に必要な作業員を最小限に抑えることができるだけでなく、検査で発見された不良とその発生原因などのデータを関係部署にフィードバックし、不良品が発生しないように工程を改善することも可能になり、生産性向上と人件費削減に貢献すると、導入のメリットを強調する。
 同社は、FA(ファクトリーオートメーション)装置専門メーカーとして、製造ラインに直結した自動省力化装置の導入などスマートファクトリー化を目指す県内外のメーカーの依頼に一貫体制で対応してきた。中でも、『外観検査装置』は、売り上げの8割を占める主力製品に成長した。このほかにも、各種テスト治具、ラベル検査装置、パレタイズ装置なども手掛け、製造工程の省力化、効率化、コスト抑制、リスク低減などに寄与している。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 NFA R&D
TEL/076-456-6680
ホームページ 
https://www.nfa-es.co.jp/nfard/

品質にこだわるモノづくり企業
高度の精密板金加工で受注生産

経営改革で生産性向上
多岐にわたる製品製作


 1976年創業の『株式会社北上製作所』は、様々な産業分野の機械や装置、設備、道具などのフレームや外装を形成する筐体(きょうたい)や収納用のラックなどを精密板金加工技術で製作、その品質の高さで声価を高めてきた典型的なモノづくり企業だ。「物創りの原点は、品質保証にあり」を基本方針に掲げた父親から2015年に経営を引き継いだ代表取締役江口岳さんの経営改革も功を奏し、職人のモチベーションの上昇、生産性の向上、業績の伸長という好循環も生み出した。
 精密板金加工は、厚さが1~3㎜ほどの鉄やステンレス、アルミニウム、銅、真鍮などの平板な金属を抜き、切断、曲げ、溶接などで形にしていく技術。工場では、熟達の職人たちがCAD(コンピュータ支援設計)で製作用図面を作成し、その図面に基づき、レーザーカッティングセルやプレスブレーキ、ロボット溶接機、自動金型研削機、ワイドエリア三次元測定機など50種にものぼる最新鋭の工作機器を駆使して製品を仕上げる。
 同社がこれまで受注して製作した製品は、POSレジ台・カウンターや液晶装置用筐体、レントゲン装置部品、通信機器ラック、発電機用BOX、半導体製品搬送用フレーム、ETCセンサー用フレームなど多岐にわたる。中でも販売情報管理システムを搭載したPOSレジ関連製品の受注は累計数万台にのぼる。
 江口さんは、製作工程すべてで漏れなく品質保証が実行されるよう製造物や提供されるサービスの品質を管理、監督するQuality Management System (QMS 品質マネジメントシステム)も導入し、品質についての方針策定、品質にかかわる各人の責任と権限の明確化、品質を実現する手法のマニュアル化などISO国際標準化機構が定めるQMS規格の達成に向けた体制が整っていることを示すISO9001認証を取得した。
 江口さんが取り組んだ経営改革は、トップダウンの指示系統を改め、目標数値を明確に定めて幹部社員に大幅に権限を委譲し、能力を存分に発揮させる経営体制に転換したほか、設備投資で自動化できる作業を自動化して、職人が高付加価値の技術に集中できる環境を整え、技術継承を確実する体制も確立した。
「挑戦する前に諦めるなを合言葉に、万全の体制と豊富な経験、技術で、お客様の求めに的確に応えていきたいと思っています」
 技術者集団を牽引して前進する江口さんの決意は明確だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 北上製作所
TEL/046-241-2251 
Eメール/info@k-kitakami.jp
ホームページ 
https://k-kitakami.jp/

部品調達の課題にソルーション
サプライヤーとマッチング実現

WEBサイトで情報送信
工場ネットワーク活用


 メーカーが部品調達で困ったときに、最適なサプライヤーを見つけ出して仲介する、ものづくりのマッチングサービスが評判だ。『COSMO ALPHA株式会社』が運営する『モノマド』。技術系企業などを対象にしたWebマーケティング支援事業を展開するパートナー企業「テクノポート株式会社」から2020年11月に事業を引き継いだ社長野崎綾二さんが目指すのは、ものづくり業界の加工依頼をより早くスムーズに依頼できる世界の実現だ。
「当社は、メーカーとサプライヤーとを繋ぐ事業を専門に行っている会社ですが、『モノマド』はそのマッチングを効率的に叶えることができるプラットフォームです。当社独自の工場ネットワークが1000社以上あり、それにパートナー会社が持つ中小製造業1000社以上のネットワークも活用し、その中からメーカーの条件に見合う加工業者をサプライヤーとして専門家が探索し、仲介するもので、アイディア段階の製品のデザインや設計から対応できる会社探しの依頼にも対応でき、ものづくりの可能性を切り拓く窓口でもあるのです」
『モノマド』の利用方法は簡単で、発注者は登録の必要はなく、WEBサイトの探索依頼フォームから案件詳細情報を送るだけでサプライヤーの探索が開始される。図面がない場合でも対応できる会社を仲介するほか、図面はあるが契約前に社外に流出させたくないなどいった場合も図面を伏せた状態で探索することも可能だ。 
『モノマド』の優れた点は、発注者、受注者双方にメリットがあることだ。
「発注側にとっては、既存のサプライヤーがキャパオーバーで対応できない、新規サプライヤーを探している、自社の加工工程がキャパオーバーで詰まり協力工場を探しているなどといった短期間で解決することが求められる課題のソリューションとなること、受注側では、自社の強みを把握した上で仕事を仲介してもらえるのでマッチング率が高く、営業しなくても新規案件の獲得の可能性が広がるといったメリットがあります。ものづくりベンチャーが開発パートナーを探す場合でも力になります」
 野崎さんは、鳶職人、金融先物取引業、OA機器関係の商社などを経て独立、メーカー向けサプライヤー事業、サプライヤー企業向けコンサルティング事業、企業経営に関するコンサルティング事業を展開している。(ライター/斎藤紘)

COSMO ALPHA 株式会社
TEL/090-9324-0900 
Eメール/ryoji.nosaki@cosmo-alpha.com
ホームページ 
https://cosmo-alpha.com/

細胞やナノ物質を効率的に破砕
サンプル断片化技術の進化実現

多種多様な活躍シーン
優れた特質に厚い支持


 治療法開発、創薬などのバイオケミカルや新しい物質開発を目指す応用化学などの分野の原子・分子レベルの研究に欠かせない細胞やナノ(10億分の1メートル)物質などのサンプル破砕作業の効率を飛躍的に高める装置がある。『ビーエム機器株式会社』のサンプル密閉式超音波破砕装置『BIORUPTORⓇ(バイオラプター)Ⅱ』。優れたその特質から生命現象の解明、医療技術や医療薬開発、新素材開発、食品加工、農業技術開発などに取り組む研究機関や事業体で採用が進む。
『BIORUPTORⓇⅡ』は、サンプルの入ったチューブに水槽内で超音波を照射して破砕する装置。超音波発振素子からのエネルギーは破砕ユニットの水を媒体として、サンプルチューブに伝達され、サンプルチューブに挿入された共振棒は、その振動に呼応し二次共振し、サンプルに対して効果的に振動エネルギーを伝達する。サンプルチューブを保持したギヤ版を常に回転させることによって均一な破砕を実現する。10㎖以上のチューブには、破砕効率をより向上させるため、オートクレーブ可能な共振棒を採用している。
 従来のホーン式の超音波破砕機とは異なり、多検体を同時に処理することができること、密閉処理なのでコンタミネーション(混入)や汚染の心配がないこと、実験に合わせて様々な市販消耗品による破砕処理が可能なこと、サンプルセットが楽な引き出し式台や操作性に優れたメンブランスイッチを採用していること、消音箱に排気用ファンを装備していること、転倒防止金具を標準装備していることなどの特長も支持される理由だ。
 この装置が活躍するシーンは、真核細胞内に存在するクロマチンのタンパク質とDNA との相互作用を解析するための強力な手法ChIPアッセイにおけるクロマチン断片化、次世代シーケンサー使用時におけるゲノムDNA断片化、細胞からの核酸やタンパク質、色素などの抽出、大腸菌や乳酸菌、クロレラなどの破砕、難溶性試料の溶解、ナノ粒子や燃料電池用触媒などの分散など幅広い。
 実験規模に応じて選べるようType6、Type12、Type24の3機種を用意しているほか、冷媒として一般的なフレークアイスを利用し、冷却効率が高いシンクロ機能を備えた専用冷水循環器も別売品として用意している。
(ライター/斎藤紘)

ビーエム機器 株式会社
TEL/03-6666-5902 
Eメール/下記、HPよりお問い合わせ下さい
ホームページ 
https://www.bmbio.com/

面状発熱体の新電源の開発に着手
避難場所暖房や融雪への利用想定

独立型の発熱システム
長時間稼働の性能追求

 対象物の強度を劇的に高めるライニング材として様々な産業分野で重用される樹脂化合物ポリウレアを活用した製品開発に取り組む『株式会社Fabtech』が、ポリウレア応用した同社の主軸製品『ポリファヒーター』の電源となる『独立電源型発熱システム』の開発に着手した。
 ポリウレアは、ポリウレタンの材料になる化合物イソシアネートと生理活性物質ポリアミンの化学反応で生成されるウレア結合を基本とした樹脂化合物。米国で開発され、今は中国が主生産地。防水性、耐薬品性、耐摩耗性、耐熱性、防食性などの優れた特質から活躍シーンは広範囲の産業分野に広がっている。同社は中国から輸入したポリウレアを活用して、海外とは異なる日本独自の製品、世界へ発信できる製品の開発に取り組んできた。その象徴が『ポリファヒーター』。通電すると発熱する特性がある横糸と電気を通さない縦糸で織物にしたファブリックヒーターと断熱材などを純ポリウレア樹脂でサンドイッチ状に挟むような構造の面状発熱体。単純形状の3D加工も可能で、カーブミラーの着氷、LED製品などの防曇、屋外カメラケース窓の防曇、化学製品などのプラントの温度管理など様々な用途に使われてきた。高速道路の路面や橋梁、標識、自動取締装置などの着氷対策に利用したりすることも視野に入れている。
 新たに開発に着手した『独立電源型発熱システム』は、代表取締役鳥居彰夫さんの構想では、太陽光発電や水力発電、風力発電などからの電力を高性能リチウム電池に蓄電し、避難場所などの暖房や融雪などに『ポリファヒーター』を利用する際の電源にするもので、最終的には高効率発電機を併用した長時間稼働が可能なシステムの確立を目指す。
 同社は、東日本大震災の際に被災者が暖を取ることに苦労を強いられたことを踏まえ、有事でも容易に熱エネルギーを確保できるシステムの開発に取り組み、その成果を生かして、商用電源に加え、バッテリーと独立型電源の太陽光発電を組み合わせた、災害に強い融雪システムを2016年に開発した。『独立電源型発熱システム』には、ここで蓄積した技術も活用、実現すれば『ポリファヒーター』の活躍シーンが大きく広がる。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 Fabtech
TEL/022-207-3600 
Eメール/info@fabtech.jp
ホームページ 
https://www.fabtech.jp/

高品質・多品種のバフ・パッド
製造で自動車産業をサポート

技術とノウハウを活かし
ユーザーニーズに対応


 埼玉県春日部市に工場を構える『株式会社ウジケ』。下地研磨のサンドペーパーにマジック式の加工を行い、自動車製造・修理における研磨作業の作業効率を大幅に向上させる技術を考案したのが同社のスタート。以来、主に自動車産業を中心とした塗装・磨き工程に必要なパッドやバフのエキスパートとして活躍している。
 バフ研磨は、表面の凹凸を滑らかに整えるもので、車の仕上げ磨きに必須の工程だ。その際使用するバフには、品質の高さが求められる。同社のバフ製品は、いずれも塗装・磨き工程に適した独自開発品。磨き工程用の電動ポリッシャーに装着する「ショートウール」「ロングウール」や「コットンバフ」など多彩に開発し、販売している。
 碁盤の目のようにウールを植設することで、毛が寝づらく仕上がりのよい『グリッドウールのマジック式ウールバフ』は、特許を取得。また、中間材に柔軟性のあるウレタンを使用することでバフ目が入りづらく、アール部分の磨きにも適した『グリーンウールバフ』も開発。細密な発泡ウレタンスポンジを使用し、塗膜への磨き傷が残らない『細目・極細目コンパウンド専用ブラックバフ・クリームバフ』も人気商品だ。
 さらに直径50〜80㎜の小径サイズが揃う『バフGウール』は、ミニポリッシャーとの相性が良く、バンパーやエアロパーツ、バイクの外装ポリッシングなどに最適。関連品として、『ウールバフ用クリーナー』も販売。表面が樹脂製のため、ワイヤーブラシのような金属着色もなく、効率良く固着したコンパウンドをかき出せるすぐれものである。
 パッド製品も多彩に展開。研磨やバリ取り、塗装剥がしに使われるエアーサンダー用の「ウレタン一体成型パッド」、ゴムライナーとテーパー加工によってモール・ボディが傷つかない「多層構造パッド」などが高い評価を得ている。また、電動サンダーにバフを取り付ける際に使用する硬質ウレタン発泡の「アカポリ クロポリ」は、重量が従来の半分以下という特長を有す。外周部の三カ所の窪みでバフの取り外しが容易なうえ、バフを傷めないとあって、作業性の高さで好評だ。
 同社では、工場操業開始とともにレザーと各種生地などの異種素材の接着加工も手がけてきた。自動車、光学機器、工作機械、精密機器などの幅広い分野で、同社の技術が活躍している。
 多品種小ロット生産による小回りのよさを活かし、常にユーザーの声に応える同社、これからもオンリーワンのモノ創りで活躍するに違いない。
(ライター/ナガノリョウ)

株式会社 ウジケ
TEL/048-748-1277
ホームページ 
http://ujike.com/

ハロン消火剤のリサイクルを推進
地球温暖化抑制と資源の循環追及

ガス系消火設備の
データベースを作成管理


 少量で火災が良く消え、安全性も高く、消火剤として優れた性能をもつ資源ながら、オゾン層を破壊する物質として世界で生産が禁止されたフロンの一種、ハロン。ハロン消火剤のリサイクルを推進し地球環境の保全に取り組んでいる団体がある。『特定非営利活動法人消防環境ネットワーク』。オゾン層保護と地球温暖化の抑制を絶対命題として、消火設備に使用されるハロンを含めたすべてのガス系消火設備のデータベースを作成し管理することによって、資源の有効活用をも目指している。
 ハロンは、炭素やフッ素、塩素などからなる化合物フロンのうち臭素を含む化合物。燃焼の抑制作用があることからハロゲン化物消火設備に使用されてきた。不活性で腐食性がないため、長期間保存ができ、消火後の水損などの二次被害がほとんど無いのが最大の長所だ。1992年11月開催の第4回モントリオール議定書締約国会合にて生産が禁止されたが、使用は認められ、使われなくなって撤去回収されたハロンを再生、再利用するリサイクルの流れが確立した。このリサイクルの輪を維持し、不用意な放出を防止して、地球環境の保全に寄与するのが『消防環境ネットワーク』だ。
 行政サイドでも、防衛庁、環境庁、外務省、水産庁、通商産業省、運輸省、消防庁、警察庁の8省庁(いずれも当時の名称)が「国家ハロンマネジメント戦略」を取りまとめている(2000年7月)。クリティカルユース(必要不可欠用途)として、ハロン消火設備の新設が認められている施設が消防庁通知で示されている。通信機械室、サーバ室、防災センター、制御室、塗装室、危険物施設の計器室、美術館、博物館、自動車修理場、自走式駐車場、書庫、資料室、図書室などだ。
『消防環境ネットワーク』は、関係業界団体や企業、個人、ハロンユーザーなどの正会員・賛助会員や所有会員で構成、ハロンの回収、再利用などを的確に管理するためのデータベースの作成のほか、リサイクルハロンを活用するための普及啓発活動として、会員だけではなく、設計事務所関係者・建物管理関係者や消防職員などを対象とした研修会の開催、リサイクルハロンの有効活用に関するリーフレットの発行などの事業を展開している。
(ライター/斎藤紘)

特定非営利活動法人 消防環境ネットワーク
TEL/03-5404-2180 
Eメール/info@sknetwork.or.jp
ホームページ 
http://www.sknetwork.or.jp/


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