日本が誇るビジネス大賞 2021

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これからの日本経済を支える
サービス&ビジネス
人手不足の運送会社に人材を派遣
次世代型デジタル集客ツール発売

新規事業担う会社設立
運送体制の強化も促進


「任せてよかったと、お客様に感じてもらえる会社」を目指し、多様な物流ニーズに応える体制を構築してきた『株式会社SEHIRO』の代表取締役社長有元浩世史さんが2020年、新たな事業を担うグループ会社『株式会社HITOSEI(ヒトセイ)』を設立、人材派遣事業と有用な商材の販売事業に乗り出し、業容のウイングを広げた。本業の運送業でも新たな流通ルートの開拓やコロナ禍に対応した生活物資の輸送体制の導入など積極的な事業運営姿勢が際立つ。
『HITOSEI』の人材派遣事業の主軸は、ドライバーの派遣だ。 貨物運送業就業者数は、概ね180万人超で推移しているものの、通販サイトの成長による宅配便の増加などを背景に、運送業が全業界ワースト2の人手不足に陥っている状況を勘案したもので、『HITOSEI』からドライバーを派遣し、派遣先の車両で運行を行う。ドライバーに欠員が出ても、『SEHIRO』からフォローの派遣を行うので安心して依頼できる。
 売り出した商材の第一号が歩行者やドライバーに情報を伝える「Vista Japan社」(本社大阪市)の『DIGITAL SIGNAGE LED VISIONアックスリード』。高精細、高輝度で迫力ある映像表現が可能なLEDディスプレイだ。設置環境や表現したい内容に応じて画面サイズを自由に構成することができ、視認性の高さを生かして、環状道路沿いの店舗やビルの壁面、駅構内など様々な環境で活躍する次世代集客ツールだ。
 製品として、直射日光でも視認性を高く保ち、防塵防水機能を持つ屋外用の「AT|Nシリーズ」、軽量・高精細の屋内用「AT|Bシリーズ」、歩行者やドライバーに強く存在をアピールし、防塵防水機能を持つ置き型屋外用「AT|NSシリーズ」の三種をラインアップした。
 本業の運送業も2013年の創業以来、有元さんのリーダーシップで輸送体制の強化を図り、多様化する荷主の要望に応えてきた。事業エリアを近畿圏から拡大し、佐賀県に九州支社を開設して関西と九州間の物流ルートを開拓したほか、コロナ禍で生活に連動した物資の取り扱いが増えたことから、非常時に生活関連物資を着実に届けることができる体制が必要との判断し、マイナスからプラスまでの間で温度設定ができる同社初の大型空調車や保冷車を導入したのはその一例。運送業者の使命感が伝わる取り組みだ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 SEHIRO
TEL/072-812-3968 
Eメール/info@sehiro.co.jp
ホームページ 
https://sehiro.co.jp/

重量物運搬で示すプロ集団の実力
多種多様な特殊車両で業務を遂行

工事状況に柔軟に対応
安全・安心・安定を重視


 広島市の『株式会社ミカワ』は、重量物運搬で示す確かな仕事ぶりで、中小企業から大手企業まで広範囲のエリアの荷主から厚い信頼を得てきた運送会社だ。知識と技術を併せ持つベテランのドライバーと多種多様な特殊車両が、創業10年で売上10億円を突破した目覚ましい業績伸長を支える経営資源の中核だ。
 保有している車両は、99台にのぼる。自由に伸縮し、幅広の重機や狭小現場にも対応可能な新型マルチトレーラー、高さのある機材も問題なく運搬できる超低床トレーラー、重量が20tの大型フォークリフト、現場での人手不足をカバーする大型ユニック車など他社や地域で保有が少ない特殊車両も持つ。
 これらの特殊車両で運搬するのは、土木工事や建設工事、解体工事で使用する建設機械や重機トンネル機械、舗装機械、切削機、クレーン、工作機械や製造機械、精密機械、プレス機など工場などで使われる産業機械やプラント、鉄骨や鉄コイル、メッキコイル、銅板、コンクリート管、橋梁、木材など長尺の重たい建設・建築資材など多様だ。車両台数が多いため、運用状況を見ながら配車を管理し、工事に合わせた柔軟な運搬が可能なだけでなく、夜間や悪天候などイレギュラーな状況にも対応できるのが強みだ。
 車両を運転し、荷揚げ、荷下ろしまで担うドライバーは、着実にノウハウを磨き、実績を積み重ねてきた重量物輸送のプロフェッショナル。新人スタッフも先輩ドライバーの指導の下、物流ドライバーとしての可能性を広げていくために必要なノウハウを身に付けられる環境を整えている。
 2009年に同社を設立した代表取締役三川謙二さんが業務推進で重視するのが、安全、安心、安定の三点だ。
「様々な重量物や重機、産業用の機器などを取り扱う日々の業務は、常に危険と隣り合わせであると言っても過言ではありません。スタッフの身の安全を守るためにはどうすべきか、しっかりと安全対策を講じ、安全のための目標を立て、実践しています。また、努力に報いる待遇を維持し、仕事に向き合うモチベーションを高め、安定した生活が送れるような労働環境を大切にしています」
 同社は、本社の広島営業所を中心に、福山営業所、大阪オフィス、東京オフィスと関東・関西にも拠点を置き、全国に多数の協力会社を持ち、強力な輸送ネットワークを形成して、地域を越えて多様な物流ニーズに対応できるのも強みだ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ミカワ
TEL/082-810-3515 
Eメール/info@3kawa.com
ホームページ 
https://www.3kawa.com/

時代の要請に応える物流体制追求
ネットワーク活用と労働環境整備

物流ニーズの変化考慮
社員への感謝を具体化


 1990年に創業し、社員約70人、トレーラや大型平、大型ウイングなど55台を擁する『豊商運輸株式会社』を2016年から牽引する代表取締役島田誠さんは、物流業界を取り巻く環境の変化を直視し、変化がもたらす課題に真正面から向き合い、最適解を追求してきた経営者だ。「地場から長距離まで仕事は断らず、必ず届ける」をモットーに、富山県を拠点にサプライチェーンの根幹を担う物流体制を整えてきた。
 その一つが、2018年に、富山県内の運送業者17社で形成する富山ネットワーク協同組合に参加したことだ。
「物流ニーズの多様化、社会のボーダーレス化、高度情報化など物流業界は大きな変化に直面しています。協同組合はこれらの課題を会員の力を結集して解決を目指す新輸送ネットワークシステムです。会員がコンピュータ管制により結ばれ、一つのホストに発注していただくだけで、1000台を超える会員全体の保有車両や一般倉庫、低温倉庫、危険物倉庫を活用して、お客様のニーズにスピーディーに対応できるのです。しかも全国120の運送事業協同組合と巨大なネットワークも形成し、地域を越えた物流ニーズにも応えることが可能になりました」
 もう一つが、流通業界の深刻な人手不足を念頭に、社員の雇用を維持するための労働環境の整備に注ぐ経営努力だ。その根底には業務を誠実に遂行する社員への感謝の気持ちがある。
「代表に就任した時、新たな社訓に感謝という言葉を掲げました。発注元のお客様や協力会社、取引業者へのお礼の気持ちはもちろん、社員の頑張りへの感謝の気持ちを込めました。日々、荷物を積み下ろしし、交通法規を守って運転し、お客様に間違いなく届ける社員の努力があって初めて成り立つ仕事です。その努力に報いなければならないと考え、各種保険をはじめとする保障や福利厚生を整備し、安心して長く働ける環境づくりを進めてきました」
 一般貨物自動車運送と産業廃棄物収集運搬を免許事業に、富山県内のドラッグストアやスーパー、小売店などへの配達業務、北陸三県、信越地方への鉄骨や鋼材、木材、アルミ関連商品などの長距離運転業務などで実績を重ねてきた同社。島田さんの時代の潮流を見定める洞察と独自の経営感覚が物流の新たな可能性を切り拓いていく。
(ライター/斎藤紘)

豊商運輸 株式会社
TEL/076-472-5048 
Eメール/toyoshounyu@piano.ocn.ne.jp

トラック整備に光る明確な理念
現場への早期復帰を目指し作業

業務の使命感が推進力
業容を運送業にも拡大


「一分一秒でも早くトラックを現場に復帰させる」
 トラック専門の整備会社として2017年に創業した『大日整工株式会社』の代表取締役梅﨑大佑さんが掲げたモットーだ。一人でスタートした会社は現在、整備士6人、事務や部品販売のスタッフ、営業マン、運送ドライバーなど総勢17人まで膨らみ、整備実績も年間2000件を超えるまで成長、2020年には整備会社としては異例の運送業にも進出した。その勢いを支えるのは、業務で果たすべき使命を明確にする梅﨑社長の経営姿勢だ。
 点検整備業務は、道路運送車両法で事業用トラックに義務付けられた3ヶ月点検(50項目)と12ヶ月点検(99項目)の定期点検整備に対応。この業務について、梅﨑社長は「日本経済は物流が回している。その物流を支えているのが我々の仕事。整備は直接的にも間接的にも人々の命や暮らしを守る仕事」と位置付ける。
 その上で、車は各々の部品が高度な技術力のかたまりで、ひとたび歯車が狂えば大規模な事故の原因にもなるとして、ランプの故障など走行上に問題ないように見える小さい故障でも危険の信号と受け止め、少しでも違和感のあるところや、故障歴なども踏まえたトラック本体の弱点なども調べ上げて、厳密に整備を進める。加えて、故障を直すだけではなく、その故障が起こった原因を追究し、同じ故障を起こさないようにアドバイスもする徹底ぶりだ。
 早期復帰のモットーは、運送業を始めてさらに重みを持つようになったという。
「運送会社のお客様からは、よく〝トラックを止められない〟という言葉を聞き、その気持ちが以前は分かっていませんでしたが、運送業を始めて理解できました。トラックを走らせることができなければ、物流業はお金を生み出せず従業員に飯を食わせることもできません。そのことが分かったことで、トラックを一分一秒でも早く現場に復帰させることに全力を注いでいます」
 一般修理業務は、電気設備や架装の整備、鈑金塗装などトラックに関する故障全て対応可能だ。運送業は、4tウイングゲート車や4tウイング車、10tウイング車、トラクター車などを使い、近畿圏を中心に全国運送にも対応する。2020年末には南大阪一の大きさと収容率を誇る新工場も完成、ここを拠点にさらなる飛躍を目指す。
(ライター/斎藤紘)

大日整工 株式会社
TEL/0725-24-5868 
Eメール/info@dainiti-sk.co.jp
ホームページ 
https://www.dainiti.jp/

安心と装飾性を備えた
『ライティングパネル』が人気のプラスチックのプロ

プラスチック一筋50年
ベテラン職人の技が冴える


 プラスチック加工に携わって50年。書類やパンフレットなどのアクリルケース、キーホルダー、名札ケースなど、プラスチック製品ならどんなものでもオーダーメイドで作り続けてきた北海道札幌市の『株式会社アイドウ』。今人気なのが飛沫感染防止のための透明アクリルパネルや、優れた技術を活かした『ライティングパネル』だ。
『飛沫防止透明ボード』は、同社ならではのフルオーダー。市販品と違い、設置場所に合わせて採寸して、ジャストサイズのものを製造・納品している。透明度が高いうえに、脚部のデザインや材質までカスタマイズ可能とあって、意匠性にこだわる飲食店や観光施設、オフィスなどから多く引き合いがあるという。
 また、オリジナルのLED看板『ライティングパネル』も人気商品。使用するのは、透明度94%のクリアーアクリル板。ルーター彫刻といわれる特殊加工を施し、高輝度LEDでライトアップすることにより、ショップロゴやメッセージ、イラストなどのデザイン部分のみが明るく浮かびあがる。デザインを光らせることにとことんこだわり、他社では行うことができない加工方法を、あえて時間と手間をかけて丁寧に製作。一般のサンドブラストエッジングやレーザーエッジングディスプレイとは明らかに違った立体的に深みをもたせた表現力が真骨頂だ。一般的なエッジングディスプレイではできないような依頼でも、お客様の熱い期待を感じればまずは取り組んでみるというのが同社のスタンス。三段階にコントラストを表現したり、モチーフに加えてうっすらと背景を表現したり、文字抜き表現、複雑なイラストなど匠の技だから可能になった様々な表現を送り出している。代表的な3D削りをはじめ、サンドブラスト、レーザーエッジングなど、あらゆる技法を駆使。単色でライトアップされるディスプレイでも、コントラストをつけることで多彩な表現力を実現している。
『ライティングパネル』がいま注目を集めている理由は、各種サインとして利用できるのはもちろんのこと、縦横80センチの大型サイズも可能なのでパーテーションとしても使えることにある。市販のアクリルパネルを配置するだけでは無機質になりがちだが、『ライティングパネル』は、レストランなどの店内を美しく引き立てながら安全も確保できる。
 プラスチック一筋の経験と技術でニーズに応える同社。今後の飛躍がますます期待されている。
(ライター/ナガノリョウ)

株式会社 アイドウ
TEL/011-661-0802 
Eメール/aido-info@aido.co.jp
ホームページ 
https://aido.co.jp/

ミネラル酸素触媒でウイルス対策
安全な液剤を噴霧施工し効果持続

安心空間特別賞を受賞
多様な施設で進む導入


 化学薬品は一切使用せず、100%天然ミネラル成分ででき、壁などに噴霧すれば、抗ウイルス、制菌、消臭、防臭、防汚、防カビなどの効果を発揮する独自の液剤が、コロナ禍の中で注目度を高めている。染色整理仕上げや服地特殊加工の老舗「高橋練染」が開発した『DEOFACTOR®Casa(デオファクター カーサ)』。これを使った抗ウイルス施工が高く評価され、近畿経済産業局主催の関西ものづくり新撰2021」で特別賞の「安心空間賞」を受賞、人の出入りが多い施設などで採用が進む。
『DEOFACTOR®』は、鉄やカリウム、アルミニウム、チタン、ゼオライトなどの天然ミネラルから成る無色無臭透明な液体状のミネラル酸素触媒。これらの成分が空気中の酸素と水分に化学反応して分子種のなかでは最も反応性が高く、最も酸化力が強いOHラジカル(高反応成分)を生成し、ウイルスや細菌などの有害物質の分解に効果を発揮、有害物質を分解した後は、再び酸素と水分に戻り空気中に還元される。一般社団法人繊維評価技術協議会が抗菌防臭加工品について効果、安全性、耐久性などの評価を行い、承認したことを示すSEKマーク(制菌・抗ウイルス・抗カビ)を取得している。
 『DEOFACTOR®』は、生地加工用に開発された液剤で、これを抗ウイルス施工用にリプロダクトしたのが『DEOFACTOR®Casa』だ。塗布定着ができる素材に施工可能なので壁面ばかりでなく、家具類やベッド、天井、床など空間特性に応じて施工が可能だ。施工に当たっては、施工空間を事前に調査し、空間に適した施工プランを提案、講習を受けた施工技師免許保持者がスプレーガンを使用し液剤を塗布する。施工後には、ルミテスターとルシパックペンを使い、汚れを数値化するATPふき取り検査や細菌数を測定する機器を使い、品質を確保する。効果は施工箇所にもよるが、長期間持続するという。
 『DEOFACTOR®Casa』は、総合病院や、有料老人ホームなどの高齢者施設、シティホテル、観光ホテル、道の駅、フィットネスクラブ、カラオケボックスなど様々な施設で導入されている。
 同社は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSAの院内感染が社会問題化したときに生地に制菌、防臭、消臭機能を付与する技術を確立、ユニフォームメーカーから東京オリンピックにおける食中毒防止対策となる生地作りの相談が持ち込まれたのを機に改良に着手し、『DEOFACTOR®』を
開発し、技術を進化させてきた。
(ライター/斎藤紘)

高橋練染 株式会社
TEL/075-823-8008 
Eメール/info@kokorocare.jp
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ウイルス対策のソリューション登場
ダイヤモンド触媒と鳥類忌避器具

安定効果を長期間発揮
鳥類の視覚に混乱発生


 世界中の人を苦しめる新型コロナウイルス、養鶏場に甚大な被害をもたらす高病原性鳥インフルエンザウイルス。こうしたウイルスの脅威に対抗するソリューションとして注目度を高めている製品がある。抗菌抗ウイルス剤製造販売を手掛ける『株式会社ダイヤニウム』のナノダイヤモンド触媒『ダイヤニウムⓇ』と鳥類忌避器具『撃退ドットマン』。独自の発想によって生み出された類例無き特質から導入の動きが加速化している。
『ダイヤニウムⓇ』は、一度塗布するだけで、抗ウイルス、抗菌、消臭、防カビ、VOCs低減、酸化抑制の六つの機能が長期間持続する環境浄化触媒。主原料の特殊なダイヤモンド(超分散ダイヤモンド)は、高圧力、酸素欠如雰囲気で特殊火薬を爆発させ製造された4〜6nm(10億分の1m)のダイヤモンドで、表面活性力が高く、SP2炭素とSP3炭素の異なった電位の表面構造を持ち合わせているため、電荷移動が起こり、接触した物質に対し酸化・還元反応を起こし、ウイルス類や細菌類、カビ類、悪臭成分類に分解作用をもたらす。
 二酸化チタンによる光触媒とは異なり、化学的安定しているため、安定した効果を長期間発揮する。
 製品には、コーティングタイプとスプレータイプがあり、塗布する対象物に合わせて数多くの製品がラインアップされている。
『撃退ドットマン』は、特殊偏視覚Dレンズによって鳥類の視覚を混乱させて、今迄の対策用品ネットや剣山、忌避剤、電気、音などでは不十分だったハトやカラス、カモメ、セキレイ、ムクドリ、スズメなどによる鳥害の撃退に効果を発揮する画期的な鳥類忌避器具。同社は、日本列島で猛威を振るう鳥インフルエンザウイルスを危惧する養鶏場の鳥害対策として提案、既存の鳥類忌避製品と組み合わせることで相乗効果も得られるとしている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ダイヤニウム
TEL/052-414-7737 
Eメール/info@dianums.com
ホームページ 
https://www.dianums.com/

業界初! 求人広告や紹介会社なしで
施工管理人材を確保するWeb集客法

新しい働き方を提案する
電子書籍で人材獲得に成功


  慢性的な技術者不足に悩む建設業各社。特に、現場監督を任せられる施工管理有資格者の確保は困難を極める。2020年は新型コロナウイルスの影響により、企業の求人意欲が若干低下したとはいえ、建設業の有効求人倍率は6〜7倍と相変わらずの高水準。求人数と有資格者数の需給バランスが完全に崩れている業界だ。各社とも「転職サイトに求人を掲載しても応募がない」「紹介会社に頼んでも音沙汰ない」「内定を出しても大手ゼネコンに取られてしまう」と打ち手がない状況から抜け出せていない。そんな中、首都圏を中心に総合建設工事業を展開する『環境クリエイト株式会社』は、業界でも類を見ない、新発想の人材確保策に挑戦している。求人広告や紹介会社に頼らず、GoogleやFacebookなどのWeb広告や動画マーケティングを駆使して人材集客する方法だ。
 同社は、建築、土木、電気設備工事、不動産開発などのグループ五社を束ねる、さいたま市の『KCホールディングス株式会社』の中核企業。全国各地から公共工事や民間工事の依頼が舞い込むが、建築・建設業界の人手不足の影響でパートナーとなる人材が足りない。そんな中での新しい人材集客法だ。一番のポイントは、転職希望者を集めようとしないこと。多くの建設業各社は、求人広告を掲載することで、今すぐ、または三ヵ月以内に転職を希望する求職者を集めようとする。手っ取り早く人材が欲しいから、業績を上げたいからだ。人材紹介会社が求職者の登録を集める場合も同様。しかしそれでは、ごく一部の限られたパイを皆で奪い合っているようなもの。より広告宣伝費を投資でき、好条件を提示する大手には太刀打ちできないだろう。そこで同社では、直近での転職を検討しているか否かにこだわらず、とにかく施工管理有資格者からの登録を集めて、独自の人材データベースを構築している。
 具体的には、毎月一〜二本程度のペースで「電子書籍」を新作リリース。名前とメールアドレスを無料登録すれば、自由にダウンロードして読めるようにしている。想定する読者層は、大手ゼネコンに会社勤務している40〜60代や個人事業主・フリーランスとして働く一人親方だ。彼らの中には「会社や組織に縛られずに自分らしく安定収入とやりがいを手に入れたい」「いつか収入が途切れるかもしれない漠然とした不安を解消したい」と感じている層が一定数存在する。同社の電子書籍は、そんな彼らに新しい働き方や稼ぎ方のヒントを情報提供する役割を果たしている。
 しかし、ただ単に電子書籍を次々と発表するだけでは、誰にも気づいてもらえない。そこで、無料登録して電子書籍を請求してもらうためのWebページを制作。GoogleやFacebookなどのWeb広告や動画マーケティングによって、人材に向けた告知を行っている。
 人材不足解消のための新しいWeb集客法は、業界でも類を見ない先進的な取り組みだ。まだテスト段階ではあるが、一般的な採用広告費の10分の1程度で、すでに毎月安定した人材獲得を実現している。同社の新たな挑戦は、他社にはない圧倒的な競争優位性を確立して、ビジネスを大きく飛躍させる可能性を秘めている。
(ライター/斎藤紘)

KCホールディングス 株式会社
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ホームページ 
https://kc-hldgs.co.jp/


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