新時代のヒットの予感!! 2022

ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
時代が求める
プロフェッショナル
ロボットシステムで省力化に貢献
労働人口の減少を視野に技術開発

自ら発明し特許を取得
業界全体の発展に注力


 ロボットに象徴される高度の自動化システムで多様な産業を支える『三明機工株式会社』の代表取締役社長久保田和雄さんは、自動車用変速機ケースなどの加工ラインのネジ穴検査を自動化、高精度化するネジ穴検査装置で特許を取得するなど自ら技術開発に取り組んできた技術系経営者。事業運営を貫くのは、「少子高齢化で労働人口の減少が顕在化したこの国を省力化技術で支えたい」という強い思いだ。
 同社が手掛ける事業は、ロボットシステムのほかFAファクトリーオートメーション、アルミダイカスト自動化システム、鋳造プラント自動化システム、液晶自動化ライン自動化システムなど多岐にわたるが、技術力の高さを示すのが「3次元ランダムピッキングシステム」だ。
「これまでのロボットシステムは、位置決めされた部品をハンドリングすることはできても、箱の中に乱雑に積載された部品の取出しはできませんでした。3次元ランダムピッキングシステムは、箱の中にバラ積みされた部品でも3次元認識し、ロボットが自動的に動作軌跡を考えてハンドリングでき、コンベア上でバラバラなワークもコンベア動作に追従しながら取り出すこともできます」
 このほかにも、ロボットに3Dレーザーセンサを持たせ、原子力発電設備などの巨大なバルブの形状認識と表面削り加工を自動で行う「グラインダーロボットシステム」、作業員の手押しやガソリン式台車で行っていた電車車両メンテナンス時の工場内搬送を自動化した「電車車両自動搬送装置」など、発想力の独自性が光るシステムも開発した。
 久保田さんは自社経営だけでなく、業界全体の技術力向上も重視する。2018年に発足した「FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)の初代会長に就任、ロボットシステムインテグレータのネットワーク構築などに取り組んでいる。
「ロボットは単体では使えず、周辺装置と組み合わせて初めて生産システムになります。ロボットを活用する生産システムを立ち上げることができるシステムインテグレータがたくさんいなければならないのです。業界の力を結集して技術力を高めていきたいと思っています」
 その努力は海外にも向けられ、タイに設立したロボットアカデミーを通じて東南アジアの国々のロボット化に貢献する活動にも力を注ぐ。
(ライター/斎藤紘)

三明機工 株式会社
TEL/054-366-0088 
Eメール/kubota@sanmei-kikou.co.jp
ホームページ 
https://www.sanmei-kikou.co.jp/

百年企業の蓄積技術と経営意思で
環境保全に寄与する炭化炉を開発

廃棄物の資源化を実現
海外の国家事業で活躍


 大正年間に乾燥機メーカーとして歩み始めた会社が一世紀を超える歳月を経た今、その蓄積技術で開発した装置が地球温暖化など時代の喫緊の課題である環境問題の解決に寄与する。こんな構図が浮かび上がるのが『大和三光製作所』の『炭化装置』と『タコロータリー乾燥機』だ。「当社の乾燥機器がCO2削減による環境保全の一翼を担い、地球号を守るために役立つ会社でありたい」と明言する四代目代表取締役大和輝明さんの思いを投影した技術開発の結晶だ。
 同社の工業用乾燥装置、熱処理装置、焼却装置は多様な産業で製品の生産財装置や廃棄物のリデュース、リユース、リサイクルを実現する装置として広く使われている。二つの装置は、その先端に位置するもので、「ロータリー乾燥方法とその装置」や「乾燥処理物の半炭化方法とその装置」などの特許技術がベースになっている。
 『炭化装置』は、ロータリーキルンを覆うジャケット部の熱風が外部から加熱されることにより、炭化、半炭化製品を安定して製造することが可能で、下水汚泥、し尿汚泥、製紙汚泥、木質チップなど幅広い廃棄物を処理できる。
「『炭化装置』は、クリーンなエネルギー資源や環境浄化資材などとして半永久的に炭素を固定できるバイオマスの古くて新しい炭化技術を持った機械装置です。炭化物を粉砕して添加剤を加えてスラリー化したものはペレットとなるため、 貯蔵や輸送が容易なペレットとなります。化石燃料などの多量消費によるエネルギー資源不足や環境問題に活路を開く装置と考えています」
『タコロータリー乾燥機』は、回転シェルの内側に固定された主管と多数の熱風吹込管を備えたユニークな構造の乾燥機で、通気乾燥と回転乾燥の両利点を備えている。米国やEUなどで特許を取得した。その優れた機能は海外でも知られ、パーム椰子からパーム油を製造する過程で大量に排出され、環境問題を引き起こすパーム椰子房の残渣物EFBの処理に苦慮するインドネシアで、EFBをバイオマス発電のための燃料として活用する経産省主導の地球温暖化対策技術普及推進事業で採用されたほか、シンガポールでは汚泥などの産業廃棄物を有効活用する国家プロジェクトに導入された。
 百年企業の技術力を基盤に同社を牽引する大和さん、環境問題のソルーションとなる技術開発にかける意思に揺るぎはない。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 大和三光製作所
TEL/03-5381-6485
ホームページ 
http://www.yamato-sanko.co.jp/

社会の環境インフラ廃設を支える誇り
上下水処理施設で示す技術力

基幹技術継承を使命に
人材育成など社内改革


「海に帰る水をきれいに。その当たり前に貢献する」
 社会インフラの中核、上下水道の機能を維持するための様々な水処理装置や施設の設計、施工、維持管理を手掛ける『三辰精工株式会社』の三代目社長に2021年2月に就任した本間雅剛さんは、事業を通して社会に貢献する経営理念を堅持しながら、創業家以外では初めての経営トップとして新卒採用をスタートさせるなど社内改革に着手、同社のキーテクノロジーである高速回転機器技術の若い世代への継承にも力を注ぐ。
「当社が創業したのは、戦後の高度経済成長が急速に進み、各種産業の発展や人口増加にともなって工業・生活排水による環境悪化が問題となり、新たな上水道も急ピッチで拡大した時期です。そうした中、し尿処理施設の開発から始め、技術開発の実績を積み重ねて、約30年前に下水処理、上水処理施設へとシフトしました。以降、当たり前に安心して水が飲める環境、そのためのインフラを支えているという誇りと自負を胸に事業を進めてきました」
 同社が手掛ける装置、施設は、プラント部門では上下水処理施設、環境インフラ施設、機械装置部門では前処理装置のスクリュープレス型脱水機、沈砂池機械装置のろ格機、沈殿池機械装置の汚泥かき寄せ機、高度処理装置の砂ろ過機や除鉄除マンガンろ過機、汚泥処理装置の汚泥脱水機や重力濃縮槽など下水処理、上水処理に不可欠なものばかり。これらを下水道や上水道を運営する東京都や神奈川県内広域水道企業団、地方共同法人日本下水道事業団、全国の市町村、一部事務組合などに提供してきた。
 本間さんが自身の使命として掲げたのが技術の次世代への継承だ。
「当社の中核技術は、遠心分離機などに使う高速回転機器の技術。この技術を絶やさず後世に伝えることが私の使命と思っています。これを着実に実行するために、これまで以上に教育に投資し、より早く、より良く仕事を進めるための方法を提案できるような若い技術者の育成に加え、意識改革や評価制度で社員一人ひとりのモラルやモチベーションの向上を図り、高いプロ意識を持つ協力会社が妥協せずに仕事ができる環境も整えていきたいと思っています」
 持続可能な社会を目指し、挑戦を続けられる会社。本間さんがありたいと思う会社の姿だ。
(ライター/斎藤紘)

三辰精工 株式会社
TEL/03-3680-2501 
Eメール/info@sanshin-seiko.co.jp
ホームページ 
https://sanshin-seiko.co.jp/

トラック整備業と運送業を両輪に
物流支える事業で百年企業目指す

相乗効果で経営を拡大
兄との約束果たす仕事


 2017年に設立したトラック専門の整備会社と2020年に開始した運送業を両輪に、双方の相乗効果で経営規模を拡大、従業員、売上、社歴の目標を「100人 100億円 100年企業」と設定し、社会のニーズに機敏に対応する独特の経営感覚で前進し続ける経営者がいる。『大日整工株式会社』の代表取締役梅﨑大佑さん。将来的には、自動車に関する作業の一部を障がいを持つ人々が担うような障がい者福祉事業型の事業所の立ち上げも視野に入れるなど社会貢献意識も鮮明だ。整備会社では、トラックの定期的な点検整備に加え、エンジン修理、キャビンやボディの載せ替え、架装修理、エンジンオイルやタイヤの交換なども手掛け、整備実績は年間 2500件を超える。顧客は大手トラックメーカー、運送会社、物流会社、建設会社など多岐にわたり、2020年末には民間工場としては南大阪一の大きさと収容率を誇る新工場も開設した。
 一般貨物をメインに、近畿圏を中心に全国各地を配送エリアとして近距離から中距離、長距離まで幅広く対応、定期便、スポット便、チャーター便など運送プランも用意した。
「トラックを整備するには広いスペースや様々な設備が必要なため、専門工場は意外なほど少ないのです。部品から何から全てがもの凄く重く、しかも汚れますので、よく3Kなどと言われますが、私はこの仕事に誇りを持っていますし、日本経済を回す物流を支え、人々の命や暮らしを守る格好良い1Kの仕事と思っています。また、運送業を始めて、トラックを走らせることができなければ物流業はお金を生み出すことができないことも具体的に分かり、整備では一日でも早く、一秒でも早く、トラックを現場に復帰させることに全力を注いでいます」
 梅﨑さんが整備士を目指すようになったのは中学生のころ。スポーツカーや改造車が大好きだが、知的障がい故に車関係の仕事にも就けないこを知り、自暴自棄になった兄に「俺が代わりに整備士になる」と約束したのがきっかけだったという。20歳で整備業界に入り、トラックの整備ができる国家資格を取得して起業し、兄との約束を果たした人間味あふれる経歴を持つ。障がい者福祉事業型の事業所を目指す意思もこの延長線上にある。
(ライター/斎藤紘)

大日整工 株式会社
TEL/0725-24-5868 
Eメール/info@dainiti-sk.co.jp
ホームページ 
https://www.dainiti.jp/

バイクメーカーを目指す
旧車に特化したバイクショップ

国産旧車をフルレストア
旧車パーツショップも展開


「バイクメーカーになること。それが10代からの夢なんです」
 愛知県名古屋市でバイクの整備・中古販売を手がける『アサダモーターサイクル株式会社』代表の朝田理さんは語る。日本にはバイクの四大メーカーがあるが、そこにいつか「ASADA」の名を加えるのが、朝田さんの変わらぬ夢なのだという。
 事業内容は、旧車をフルレストアして販売するバイクショップ「Rworks」と、旧車バイクパーツのオンラインショップ「ZEKE」の両輪体制。
「Rworks」では、1970年代などの国産バイクを中心に扱い、店舗には新品と見紛うほどピカピカにレストアされた人気の旧車・絶版車が並ぶ。一台一台、経験豊富な国家資格整備士が解体し、オーバーホール後に綺麗に掃除をして一から組み直す。カワサキZ|1をはじめ、ホンダCB750、ヤマハRZ250など、人気車種がずらりと並ぶ店内は、オールドバイクファンにはたまらない空間だ。中古バイクには珍しい一年保証がついているのも安心。同社の技術力のなせるワザである。もちろん、バイクのメンテナンスも実施。旧車から現行車、外国車まで、整備・点検に加え、カスタムやペイントも受け付けている。運輸局認証工場なので品質は折紙付きである。
 オンラインショップ「ZEKE」は、旧車のパーツを専門に扱う。キャブレターのような重要パーツからウインカーやミラー、小さなビスまでをラインナップ。旧車のため、なかなか見つからないレアパーツも手に入ると評判だ。今では同社オリジナルのパーツも販売。朝田さんの夢である「バイクメーカー」にも一歩近づいたといえよう。
 朝田さんが旧車に特化しているのは、整備士などの社員の育成のためでもある。車種を絞ればその分整備士は覚えることが少なくて済む。入社間もない頃から技術を学ばせ、三ヵ月でほとんどが一人でバイクを組めるようになる。
「一代でバイクメーカーを興すには、社員にも早く成長をしてもらわなくてはならないですから」と朝田さん。今では、代表の夢は社員全員の夢となった。それぞれに腕を磨きながら、今日もバイクに向き合っている。
(ライター/ナガノリョウ)

アサダモーターサイクル 株式会社
TEL/052-355-6990 
Eメール/info@mysite.co.jp

MRI騒音下で通話可能な装置開発
光マイクの応用で実力示す発明家

イスラエル・ハイテク企業と共同開発・
世界的商品の開発を目指す


 高磁界や強電界、電磁気妨害、ガス、石油などの環境からの影響を受けたり、妨害を与えたりしない光が音を捉える光マイクロホンデバイスをキーテクノロジーに、医療分野や脳研究分野、産業分野重要な役割を果たすMRI音声通話装置などで異彩を放すのが『コバテル株式会社』だ。代表取締役小林興弘さんは、大手音響機器、無線通信機器メーカーの研究開発部門に長く従事し、欧米やイスラエルのハイテク企業と共同研究開発業務に携わった経験を生かし、専門性の高い業務の効率向上に資する特殊装置で存在感を示してきた発明家だ。その独創性と発想力が伝わるのが、イスラエルで開発され、小林さんが開発段階から協力してきた『光マイクロホン』の応用開発。コンデンサーマイクなど従来のマイクロホンと基本的原理が全く異なり、金属・電気を一切使わず、伝搬媒体に光ファイバーを使用し、高磁界、強磁界、ガス、石油、などを扱う防爆施設、高電圧環境で使用することができる世界で唯一のマイクロホンだ。応用の象徴が、MRI(磁気共鳴画像装置)の騒音環境で医師、検査技師、受診者が音声を双方向で伝えることができるMRI音声通話装置。
「MRIの騒音は、電車が走るガード下の音と同水準。従来医師は受診者との間で体の不調の有無などを確認しにくいという会話上の問題点がありましたが、『光マイクロホン』を応用した音声通話装置は、金属を内部に持ち込めないMRI検査室で使うことができます。仕組みは、『光マイクロホン』を枕状の音声集音装置に組み込み、音声を光データーに変換して送信し、受信側装置でアナログ音声に変換し出力するもので、MRI画像への妨害ノイズも生じません。新開発インナーイヤピースを耳への密着型を装着することでMRI騒音を低減に成功し、双方向の会話が高音質での通話が可能になりました」
 同装置は、国内の大学病院や研究所、欧米の医療機関で導入が進んでいるという。
「このほかにもMRIを使って耳から脳へ鼓膜と脳神経を経由して聴覚刺激信号を伝えることができ脳の働きを研究する脳研究装置で当社開発のインナーイヤチップホンを使ってMRIの高騒音中でも忠実に刺激信号を脳へ伝えることができるMRI聴覚刺激装置呈示装置も開発し導入されました。また、音声・音楽を骨伝導で直接脳神経を経由して伝達するインナーチップデバイスを開発し、特許を取得して商品化を進めています。特に難聴者には新しい音声・音楽の世界を提供できると思っています」
 さらに自動車・産業装置など多くの配線を必要とする電子機器の配線省力化、軽量化を図る為に世界的な技術で開発されたDC|BUS技術にもイスラエル社と共同開発し自動車・ロボット・宇宙関連機器の制御分野への応用に力を注いでいる。
(ライター/斎藤紘)

コバテル 株式会社
TEL/045-577-5067 
Eメール/kobatel@oregano.ocn.ne.jp

BIMを活用した先進的な設計支援
建物のライフサイクル情報を集積

施主とイメージを共有
リモートワークで業務


 工場、学校、美術館、博物館、病院、老人福祉施設、警察署、能楽堂、球場、動植物園、斎場、地下街…。建築設備設計事務所『株式会社スマートプラネット』が三次元コンピュータ支援設計3D CADなど高度の設計技術を生かして新築や設備改修を手掛けた事業体の一端だ。加えて、代表の関本聡さんが力を入れているのが、コンピュータ上に建物の立体モデルを再現するBIMビルディング インフォメーション モデリングによる設計支援だ。こうした業務をリモートワークで行っているのも同社の大きな特長だ。
「『BIM』は、建物を情報で形成することで、建築物や設備をコンピュータ上の3D、三次元空間で構築し、企画、設計、施工、維持管理に関する情報を一元化して活用する手法のことです。建材パーツには、サイズや素材、組み立てる工程、時間なども盛り込め、図面以外の多くのデータを引き出すことができます。設備機器には品番、メーカー、価格なども入れられるため、メンテナンスや資材管理にも使えます。建築ライフサイクル全体で蓄積された情報を活用し、業務効率化や先進的な建築デザインを可能にする画期的な手法なのです」
 平面に線だけで書いた図面からでは、建物や設備の完成予想がイメージできないが、BIMを活用すれば、設計の段階からクライアントの施主と完成イメージを共有できるといい、設計作業の効率も飛躍的に高まるという。関本さんは、空調・換気、給排水衛生、電気などの建築設備のスペシャリストである建築設備士と1級管工事施工管理技師の二つの国家資格を併せ持つ技術者。BIMの活用は、「新築の設計支援だけでなく、設備の改修支援、建物の状態を常に把握し保全に努める運用支援などを通して建物の一生を守り続づけていく」という関本さんの経営理念の具体化にも寄与する。もう一点、関本さんの経営姿勢の先進性を示すのは、こうした業務をリモートワークで約20年前から行っていることだ。OA機器、電気自動車などの電気の使用量をスマホで制御し、環境負荷を抑制するHEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)を導入した尾張旭市のスマートベースオフィスやJPタワー名古屋内の本社、東京の品川イーストワンタワーと大阪のあべのハルカスを拠点に、ワーク・ライフ・バランスに配慮した勤務時間でWEB会議システムなども活用して業務をこなしている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 スマートプラネット
本社TEL/ 052-768-1503 
Eメール/info@ssmartplanet.co.jp
ホームページ 
https://smartplanet.co.jp/

農業に参入する若い力を後押し
経営のIT化などを著書で伝授

生産基盤の脆弱化危惧
自社の実務経験も投影


「農業の担い手の高齢化や減少による生産基盤の脆弱化を若い力で食い止め、山梨の農業に新たな展望を切り拓いてほしい」
 電子工学の専門知識を生かして農作業以外の農家の雑務のIT化を支援する『ガンズシステム合同会社』の代表岩間崇さんが著書「ちいさな農家の戦い方 農業とシステムとマーケティングと」を出版するに至った動機だ。
「山梨県が策定した新・やまなし農業大綱は、全国を上回るペースで農業の担い手の減少や高齢化などが進み、将来にわたって農業、農村を維持、発展させていくためには人づくりが喫緊の課題と指摘する一方、消費者志向の変化やネット販売の普及など農産物の流通形態の多様化、ICT情報通信技術の活用による農業の効率化などから県産農産物の需要拡大の可能性にも言及しました。これに触発され、著書では、Uターン、Iターン、Jターンを問わず、農業に参入する意欲のある若い人たちの力になるような構成にしました」
 著書は、農地の広さや作物の種類は特定せず、家族経営などで農協を通さず、直販とか自分で販路を開拓することを前提に、東京から実家の農家にUターンした若い女性を主人公に、主人公のおばあちゃん、幼馴染のシステムエンジニア、商売敵の男性を登場させ、それぞれの言葉から農業の現状やITの活用法などが浮かび上がるような構成。
「農業経営にインターネットやホームページなどITを活用することの有効性を示すのが主軸ですので、難解なIT用語はできるだけ避けることと、生産から販売までの流れがわかるように登場人物たちの会話を中心にした物語形式で構成し、主人公にアドバイスするシステムエンジニアの言葉もできるだけ平易な表現にしました。ITの活用は、配送伝票作成や顧客管理、新規顧客獲得、宣伝用のチラシ作成などにITを活用するためのシステム導入の支援や、伝票作成やチラシ作成、ダイレクトメールの作成などの代行を行う会社の実務の経験を生かし、マーケティングで伝えるべきことをわかりやすく解説しました」
 岩間さんの実家は農家で、農家の苦労を身近に見てきた。また、ITコースなどがある山梨県内の専門学校二校で講師も務め、週2回教壇に立ち、マーケティングについて講義している。著書にはこうした経験も投影されている。
(ライター/斎藤紘)

ガンズシステム 合同会社
TEL/090-7705-9350 
Eメール/t-iwama@gunssystem.com
ホームページ 
http://gunssystem.com/


ミスター・パートナー
東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605