ビジネスヒットチャート 2016


イギリス生活情報誌 
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野口ファーム 代表
野口昭司氏

茨城県出身。米作農家だったが、将来性への懸念から養豚業に転換。『野口ファーム』を立ち上げる。悪臭公害対策の延長線上で排尿対策にも乗り出し、EM菌を活用した「畜産動物の排尿処理方法」で2013年7月特許を取得、2014年5月に公開された。特許期限は2032年10月12日。
上:投入槽 下:特許技術によって設けた処理槽
有用微生物群EM菌による畜産動物の排尿処理方法の特許技術を講演で紹介、水質汚濁、悪臭問題解決の道筋を示す。
特許技術で養豚場汚水を処理
講演で自らの実践の成果紹介

 有用微生物群EM菌を使う「畜産動物の排尿処理方法」で特許を取得し、養豚場の効率的な汚水対策を示した『野口ファーム』の代表野口昭司さんが2016年5月、東京・品川のホテルで開かれた大手食品会社昭和産業主催の畜肉研究会で養豚業者を含む約100人を前に具体的な処理事例を紹介、反響の大きさから普及の芽が出たことを確信した。
 特許を取った処理方法は、空き地に穴を掘り、内側にビニールシートを敷いて2個の水槽を作り、集めた排尿をEM菌で浄化する低コスト、高性能のシステム。2千頭の豚を飼育する『野口ファーム』ではこれを導入、浄化した後の排水は水質汚濁防止法の排水基準を大幅に下回っているという。中国の国家知識産権局からも特許権を得た。
「1999年に家畜排せつ物処理法ができましたが、いまだ水質汚濁問題や悪臭が発生しています。特に養豚業者は処理に苦労しています。当方の特許技術は排尿の処理に止まらず、処理槽に沈殿した汚泥は液肥として再利用でき、小さな初期投資で大きな成果が上げることができます。小規模な養豚業者には最適の解決策だと思っています」
 養豚農家約5200戸、頭数約950万頭、水質汚濁、悪臭など養豚に関わる苦情の件数約600件。野口さんが実践の中で効果を確認した特許技術がこの現状を打開する答えを提供する。
(ライター/斎藤紘)

野口ファーム
TEL:0299-92-3167 FAX:0299-92-3167

株式会社 エフ・サス 代表取締役
降矢一磨氏

大阪府出身。学業終了後、会社勤めを3年。退職後、板金を手がける会社で成形やプログラミング、展開図などを学び、2003年より約8年、父親のもとで溶接を学ぶ。2011年9月、『株式会社エフ・サス』を設立。エフは苗字の頭文字、サスはステンレス鋼を意味するSUSから命名。
タンク、架台、配管製作から組立てまで。
左上:配管各種製作 左下:各種タンクの製作
右上:真空チャンバー溶接。
見た目の綺麗さを徹底追求
溶接技術に輝き与える意識

 部品の接合部分が美しいステンレス製のプラント配管やタンク、機械装置。高い溶接技術で信頼を集める『エフ・サス』の代表取締役降矢一磨さんが守り続けているものがある。製缶の神様といわれた祖父、溶接のスペシャリストと呼ばれる現役の父親から暗黙のうちに学んだ心構えだ。
「親子三代にわたって溶接の仕事を続けてきました。祖父と父が何よりもこだわってきたのは見た目の綺麗さ。単なる技術だけの話ではありません。大切なのはそれを追求する意識。図面の段階から意識を持ち、常に先を見据えながら手間暇を惜しまず、確認作業も怠らず、目の前の作業に取り組む姿勢、心の持ちようです。それが周囲からの高い評価と信頼につながったのだと思っています」
 同社は、主にアーク溶接の一種、タングステンを電極に用い、美しい溶接ビード(溶接跡)が得られるTIG溶接でメーカーや自治体などからの依頼に応えてきた。自動車工場などではロボット溶接が導入されているが、人の手でしかできない多品目小ロットの仕事だ。
 「小さな会社ですが、確かな技術がありますので、ビジネスマッチングなどを通して新規の需要を開拓していきたいと思っています」
 1970年代に約50万人いた技術者が今や20万人以下と推測される溶接業界にあって、親子三代に受け継がれた意識は気高く強固だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 エフ・サス
TEL:0725-32-8091 FAX:0725-32-8094  Eメール:f-sus@beach.ocn.ne.jp

岐勝愛山 協同組合 代表理事
勝山義広氏

岐阜県出身。学業終了後、国家公務員試験に合格し、法務省入省。刑事局や副大臣付秘書係長、最高検察庁などで立法事務、国会対応など様々な分野を担当。2005年依願退職し、故郷の岐阜に戻り、岐阜市議会議員選挙に出馬後、2011年に『岐勝愛山協同組合』代表理事に就任。
上:外国人技能実習生受け入れでアジア各国との連携や事業推進体制を強化、組合加入事業所、実習生とも大幅に増やす。
下:組合事務局
外国人実習生受入れを積極展開
加盟事業所が増え対象国も拡大

 日本で技術を身に付け母国の経済発展に貢献する外国人技能実習生の受け入れ監理団体の一つ、岐阜市の『岐勝愛山(ぎしょうあいさん)協同組合』に加盟した事業所が北陸、関東、関西、九州まで広がり、その数68事業所、現在受け入れている実習生は約200人にのぼる。代表理事勝山義広さんの制度に向き合う誠実で厳正な姿勢と労働力不足に悩む中小零細企業支援への熱い想いが信頼感を醸成し、広く伝わった結果だ。
「少子高齢化に加え、東京オリンピック需要で労働力が首都圏に移行し、地方は労働力の確保が難しくなっていて、実習生制度はその課題を克服する上で有効だと思っています。組合員のうち建築、プラスチック加工、縫製を中心に岐阜、愛知、三重、福井、東京、大阪の40超の事業所が中国やカンボジア、ミャンマーなどの実習生を受入れています。ベトナムからの受け入れもこれから始まります」
 勝山さんは、アジア各国の送り出し機関と提携関係を結んで窓口を広げる一方、事務局体制も強化し、常勤役員に中国人1人、常勤職員に中国人3人とベトナム人1人を採用。また、岐阜と福井の3カ所に宿泊付講習センターを設け、今年春には鯖江市に北陸支部を設立した。こうした活動を通じて実習生制度への理解が深まり、実習期間延長など制度改善の機運が高まることも期待する。
(ライター/斎藤紘)

岐勝愛山 協同組合
TEL:058-337-7801 FAX:058-259-2551

株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ 代表取締役会長 竹原啓二氏
香川県坂出市出身、岡山大学卒。「株式会社リクルート」取締役常務執行役員を歴任。国立大学東京大学副理事。NPO21世紀教育研究所理事、NPO自分未来クラブ理事等を経て2007年『株式会社フューチャー・デザイン・ラボ』を設立。座右の銘は量子力学の理論「クオンタム・ジャンプ」。
「リクルート」在籍当時は、無料クーポンマガジンの「ホットペッパー」、フランチャイズ事業・起業支援情報誌「アントレ」など様々なメディアの立ち上げに携わった。
留学生就職支援で
未来を作っていこう

 人事のコンサルティングと外国人留学生の就職支援事業を行っている『フューチャー・デザイン・ラボ』創業者で現会長竹原啓二さんのその想いは、大学の経営にかかわったところから始まった。
「2004年4月1日より日本中の国立大学が一斉に法人化の際に、東京大学の経営陣に加わって欲しいと請われたこと。そこでの初めての仕事が、外国人留学生向けの就職支援。弊社の主力事業の原点となるものでした」と、竹原さん。
 当時、東京大学は当時日本で最も外国人留学生を受け入れており、その中の一部の学生は日本に残りたいと希望していたという。
「当時は日本企業とのマッチングがうまくいかないという状況でした。私はそれ以来その課題を約10年間追い続けているのです」
 現在『フューチャー・デザイン・ラボ』では約140社ほどの企業での外国人採用を支援している。
「現在、IT技術を駆使して外国人留学生と企業様の距離を埋めるというイノベーションに挑戦しています。私の想う夢は、遠くない未来に「外国人採用」という言葉自体がなくなり、外国人がいて当たり前の社会を作る一助となること。そしてそうしたサービスを行う企業が増えていき、一緒にそんな社会を作れたら素敵なことではないでしょうか」
 竹原さんの想う未来は、重さが増しつつある少子高齢化という難問を抱える日本が目指すべき未来ではないだろうか。
(ライター/田中一郎)

株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ
TEL:03-5425-2970 FAX:03-5425-2971 Eメール:info@futuredesignlab.jp
ホームページ http://futuredesignlab.jp/

株式会社 インテリジブル 代表取締役
山添賢仁氏

神奈川県出身。大学の理工学部でシステム工学を学び、卒業後、IBMソルーションに就職、コンピュータエンジニアとして技術、知識を蓄積。2007年、エンジニア仲間に会社設立を呼び掛け独立、わかりやすいとの意味の英語を社名にした『インテリジブル』を設立、代表取締役に就任。
若い人に刺激を与え、理想を抱ける企業を目指す。お客様のコスト面、技術面のパフォーマンスをサポート。
特色ある人材育成で躍進を
続けるシステムハウス

 IBMソリューションの経験豊富なスタッフによって設立された千葉県市川市の『インテリジブル』は、企業向け情報ソリューションの提案、業務系システムの開発、情報系システムの構築、導入支援などを手がけるシステムハウス。
 代表取締役の山添賢仁さんは、1990年代、大学でシステム工学を学んでいたが、コンピュータの隆盛を見越してIBMソリューションに就職。独立心が強く、事業経営者の多い家系で育ったこともあり、2007年独立し『インテリジブル』を設立した。その後IBMソリューションで経験を積んだ8人のコンピュータエンジニアが合流した。
 同社の大きな特色は、潜在能力がありながら活躍の場を見出せない人材を発掘し、育成して開発の連続性を維持しながら組織全体の能力を向上させてきた山添さんの「人間プロデュース」だ。
「コンピュータの世界は、個人の能力に負うところが大きいのですが、一方で開発の連続性も重要です。ひとつの成果を次に結びつける能力、不備や間違いを互いに補い合える能力が求められます。採用に当たっては、このような課題に愚直に向き合えるかどうか、個性や魅力を見極め、人材を発掘し育成する。それが当社の強みだと思っています」
 幅広い分野で実績を積み重ねる『インテリジブル』。人材育成で全体のポテンシャルを高めながら、新技術の開発に挑み続けている。
(ライター/後藤宏幸)

株式会社 インテリジブル
TEL:047-401-9403 FAX:047-401-9404 Eメール:info@intelligible.ne.jp
ホームページ http://www.intelligible.ne.jp/

朝日みらい 株式会社 代表取締役
橋田美和さん

北海道出身。警備会社で専務を務めた後、多くの人たちの応援を得て独立、2005年警備会社『朝日みらい』を設立。2006年本別連絡所、2009年岐阜出張所を設立する。安全な家庭製品の普及活動、人材紹介、学生下宿の事業も展開。多角的事業で地域に貢献する。
地元の様々な分野で警備業を行ってきた実績とともに人材紹介業、学生下宿の経営から弁当配送事業と活躍の場が広がる。
帯広発!!地元の困りごとを解決したい!
豊かな発想力と、即実行の行動力が魅力

 北海道帯広市を拠点に警備、人材紹介、学生下宿・寮などを展開する『朝日みらい』は、朝日とともに従業員は稼働し、そして「みらい」へ繋がるサービスを提供していけたら。そんな代表取締役である橋田美和さんの想いを実現化させる会社。橋田さんの経営者としての魅力は発想と行動力の早さ、そして地元愛。現在、地域住民に喜ばれている弁当配送業は、運営している学生下宿の事業から派生、進化してきた。「学生下宿の下宿生が増え、食事を提供する作業もそれに伴い大変になってきました。そんな折に一人暮らしの高齢者に手づくり弁当を届けるふれあい弁当の会の活動を知り連携していこうと考えました。自ら作った弁当を下宿生のみならず、皆さんに提供できるし、食材はふれあい弁当の会から取り寄せられます。この配送事業は料理や買い物がままならない地域の高齢者世帯、障がい者の方々、そして今では病院からの依頼もあり、一人暮らしの高齢者の方々の安否見守りも兼ねることから地域の方々の好評を得ています」
 学生たちの通学の苦労を思って始めた学生下宿が、弁当配送事業に繋がり、さらには一人暮らしの高齢者の安否確認に繋がる。地元のために貢献しようという橋田さんの想いが朝日とともに稼働し、そして「みらい」に繋がっていく。
(ライター/工藤はな)

朝日みらい 株式会社
TEL:0155-28-6053 FAX:0155-28-6025 Eメール:info@asahimirai.co.jp
ホームページ http://asahimirai.co.jp/

ザ・セレクトン福島 執行役員・総支配人
渡邉新一郎氏

熊本県出身。学業終了後、全日空エンタープライズ(東京全日空ホテル)入社、料飲部などを経験。ANAインターコンチネンタルホテル東京に移り、営業販売部法人販売課で活躍。ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで総括支配人を務める。2015年、(株)エフ・イー・ティシステム執行役員、『ザ・セレクトン福島』の総支配人に就任。
天空のチャペル「ラヴィスタ」
インドネシア発のブランドホテルの舵取りを任され、天空のチャペル構想を打ち出すなど、業績伸張に意欲を燃やす。
右:『ザ・セレクトン福島』
チェックイン14:00〜21:00 チェックアウト11:00
天空のチャペル構想がヒット
国際ブランドのホテルを牽引

 スタイリッシュなデザインの15階建てのビル最上階、眺望抜群のチャペルでニューカップルが大理石のバージンロードを進む。福島駅そばに立つインドネシア発のブランドホテル『ザ・セレクトン福島』の執行役員・総支配人の渡邉新一郎さんが、着任早々取り組んだ婚礼事業がヒット、挙式件数が前年度比200%増という実績を上げた。
「福島市で一番高い地上50mにチャペルを設置することをまず考えました。加えて、創業以来初めて館内に衣装店舗を常設。全国的に展開するブライダルハウスTUTUを誘致し、海外ブランドなどの憧れのウエディングドレスを豊富に揃えました。こうした取り組みがカップルの心を捉えたのだと思っています」
 「セレクトホテルズグループ」代表中村比呂志さんから舵取りを任された渡邉さんは、国内の名だたるホテルで様々な職種を経験しながら前進してきた。前任地は沖縄だった。
「インドネシア発の日本的おもてなしを武器とした国際ホテルブランドとして展開していくとの中村代表の方針を胸に、代表の目指すものは理解している。そこに私にしか出来ない事をプラスして向かっていく。リスクにならないものにはすべて挑戦していきたいと想いを練っています。披露宴件数は5年後の福島県一位を目指します。地域密着型で福島の復興をお手伝いすると共に、福島と国内外のお客様の架け橋になれればと思っています」
(ライター/斎藤紘)

ザ・セレクトン福島
TEL:024-531-1111 FAX:024-534-1303 Eメール:info@celecton-fk.jp
ホームページ http://celecton-fk.jp/

株式会社 PRIDGE 代表取締役
根本久美さん

幼少期を米国と香港で過ごす。帰国後、インターナショナルスクールで学ぶ。大学を中退し、会社勤めを経て『PRIDGE』を2013年に設立。2016年、「人と未来グループ」社の子会社に。
「PRIDGE」は架け橋bridgeと可能性possibilityを組み合わせた造語。グローバルな感性と創造性豊かな映像制作で躍進する。
グローバルな感性で事業推進
創造性豊かな映像に熱い視線

 1秒の映像が、運命を変えることがある。企業のプロモーションビデオやCM、アーティストのミュージックビデオなどの映像制作で国内外から熱い視線を浴びる。幼少期をアメリカと香港で過ごしたバイリンガル。インターナショナルなメンバーで新感覚の映像を発信し続ける。
「インバウンドの増加で日本の文化を理解しつつ、英語もできる海外育ちの日本人バイリンガルや外国人クリエイターがいる当社に、映像制作の依頼が欧米を初め世界中から増えています。国内の企業からは外国人目線での映像制作を初め、字幕制作などの依頼も増えています。新鮮で想像力豊かな映像が日々生み出されています。また同社のクリエイティブ部門のブランド、Cho JapanやLamaliはweb上の作品を表彰するRome Web Awardsにて様々な賞を受賞したりしています」
 2013年、『PRIDGE』を立ち上げ、映像制作を軸に、個性的なメンバーと軌道に載せた。2016年5月、セールスプロモーションコンサルティングを主軸とした事業や企業や求職者の採用教育活動・就職活動の支援事業などの事業会社を擁する「人と未来グループ」の子会社となり、持ち前のグローバルな感性と技術を活かせる舞台を大きく広げた。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 PRIDGE
TEL:03-5325-3390  FAX:03-5325-3399  Eメール:info@pridge-ems.com
ホームページ http://pridge-tokyo.com/


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