天野康輔代表取締役
「優良防火対象物認定」「防火対象物定期点検」「防災管理点検」「火災・避難シミュレーション」などを中心に、防火・防災対策をサポートしている。
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本当にそれで災害が起こっても大丈夫?
実践的安全対策を施す、注目の企業を紹介!
〝何かあったらどうしよう〟と危機意識を持つ日本人も、防火・防災に対する運営管理は一見進んでいるように見える。
映画館や病院、商業施設をはじめ、規定以上の大きさや収容人員により建物及び各事業所には防火管理者や防災管理者を選任し消防署へ届出する義務がある。国も大きな事故を起らせない為の対処を取っている。
しかし、届出管理者も現実的に何をどのように行えば良いか不安をかかえ、ニュース的な事故が起こると国も新たな制度を作る。そして、変化する社会情勢の中で、複雑・多様化が進む為、国も管理者側も互いに見えない運営管理へとなってきている。
例え建物はしっかり安全装備されていても、従業員にうまく伝わっていないというパターンが多く見られる。
「もっと管理・実務の面を含め総合的に、そして実践的に捉える必要がある。」と語るのが、建物の安全点検や管理者の補助を行っている『AFDE』の天野代表。
映画館や劇場であれば、地震が起きたとき、どの震度で上映や公演をストップするのかもしくは館内放送を流すのかといった具体的な取り決めが非常に大事になってくるとのこと。そこで同社なら規模の大きい建物で地震があった場合は広域避難所に避難するより建物に残留した方が安全であったり、学校で火災があったら下に避難することばかり考えず渡り廊下を使用し隣の校舎へ避難した方が早かったりと、聞いて納得のアドバイスをくれるのだ。
安全対策に気乗りのしない人々をも納得させ、興味を惹きつける天野代表の説得力は、多くの建物内の管理者と対話してきた現場経験が支えている。
事故が起こってからの、被害者・加害者双方の大変な事柄も見てきているので、予防の大切さを身に染みて感じているのだ。そんな経験から生まれる発想や知識が多くのクライアントの信頼を集め平和な未来を築く環境へと導いている。他にはないまさに実践的安全対策のパイオニア的存在といえるだろう。
今後は安全装置や消火装置、消防車や備蓄品など、自らメーカーとなりモノづくりを行ない、より総合的なオリジナルブランドを目指している。さらに高見を目指し続ける頼もしい企業だ。 (ライター/前川定)
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