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ロングセラー商品を生み出す開発力とネット販売で
順調に売り上げを伸ばす磁石応用品製造会社
長きにわたり世の中のニーズに応えながら、より質の高いものづくりで年々需要の幅を広げている製品がある。日本が大切にしたい会社は、アイデアと着実な仕事で成長していた。
宮城県仙台市に本社を構える「株式会社マグファイン」は自社製品を「マグネット・ジャパン」というウェブサイトで販売している。〝磁石〟という独特な製品を扱っているにも関わらず、子供から大人・個人から会社法人まで幅広く受け入れられ順調に売り上げを伸ばしているのだ。なぜ着実に利益を上げ続けることができるのか。その秘密に迫った。
特筆すべきは、独自性のある商品・技術の開発力だ。掲示用ナイロンコーティング磁石『ピタマル』は会社黎明期からその売り上げを支えている。カラフルでかわいい外観と、磁石がむきだしになっていないので衛生面でも安心という商品。ただ壁に貼り付けるだけではなく、子供のおもちゃ、学校の理科教材としてなど、幅広い使用方法があるロングセラー商品だ。また、錆びやすいネオジム磁石の表面処理に、マグファイン独自技術コーティングを施すことにより、従来他社のメッキ品よりも飛躍的に高い耐防錆ネオジム磁力を実現した。その防錆能力で工業・産業・医療用具メーカーで、広く採用されているという。さらに、前述のネオジム磁石をステンレスの筒の中に詰めた磁選機『マグネットバー』という磁気応用製品も開発している。マグネットフィルターとして生産ラインに組み込むことにより、鉄屑・微鉄粉などが食品などへ混入するのを防ぐことができ、食品・製薬工場などで導入されている。以上のように、対象が幅広い商品を開発することに成功しているのだ。さらにこれらの商品を、ウェブサイトを通し、ネット上で気軽に購入できるようにしている。商品説明、支払い方法、納期などが非常にわかりやすくユーザビリティが高いサイトだ。
同社は現在従業員29名。２００９年中国に工場を竣立し、海外需要も見据える。決して大会社とはいえないが、開発力そして時代と顧客にあわせ確実に必要な仕事を果たすことにより発展を続けている、お手本にしたい企業なのだ。
（ライター／早坂七恵）
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