日本が誇るビジネス大賞 2016


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
株式会社 志智創健 たかたみ薬局
代表取締役 曽根智章氏

神奈川県大和市出身。明治薬科大学製薬学部卒業後、調剤薬局に就職。様々な診療科を経験し、相談販売の修業、介護・在宅医療の知識と経験を積み、平成26年10月に本厚木の地で調剤・介護・OTC販売の3本柱を軸に薬局を開業するに至る。
地域に密着した何でも相談できる
〝かかりつけ薬局〟

 最近「セルフメディケーション」という言葉をよく耳にする。平均寿命が長くなり、生活習慣病などが問題になってきた現代で、毎日をいかに健康に過ごしていくか。そこで注目されているのが「セルフメディケーション」だ。自分の健康は自分で守ることを意識し、積極的に健康管理にかかわる。そのためには、病気やくすりについての正しい知識を身につけることが必要。正しい知識があれば、軽い症状を自分で改善したり、生活習慣病の予防や健康維持に役立てることができる。また、普段から適度な運動と栄養バランスのよい食事、十分な睡眠時間をとり、元から備わっている自然治癒力を高めることが重要だ。しかし、天候不順や仕事の忙しさなどから風邪や腹痛、軽いけがなどの体調不良を起こすこともある。そのような時は、市販薬(OTC医薬品)を上手に利用し、自分で手当てするセルフメディケーションが役立つ。
 神奈川県厚木市の『たかたみ薬局』は、地域の暮らしに密着した〝かかりつけ薬局〟として地元の人々が厚い信頼を寄せる薬局だ。『たかたみ薬局』には地域の人々の健康を支えていくための3本の柱がある。代表取締役の曽根智章さんにお話しを伺った。
「まず一つ目は、調剤薬局として、全国どこの病院の処方箋でもお受けしています。店頭にお持ちしていただくほか、FAXでもお受けします。最近ではジェネリック医薬品の普及とともに、お薬の種類が多くなっており、中にはその場で揃わないお薬も­出てきてしまうこともあります。その際は至急手配をしてその日のうちにご用意、ご希望によりご自宅へお届けしております。二つ目は在宅訪問。介護保険で訪問診療を受診している患者さんへ、医師の指示により訪問して薬を手渡して、薬歴の管理、服薬指導、薬剤服用状況・保管状況の確認などを行っております。三つ目は、症状や体調、日頃の健康の悩みなど話を聞きながら、最適のOTC医薬品や健康食品、ビタミン剤などをご提案しております。体調に不調を感じたら、病院にかかる前にぜひご相談ください」。
 地元ならではのきめ細かいサービスで、地域の人々の健康づくりのアドバイザーを務める何でも相談できる薬局だ。
(ライター/後藤宏幸)

株式会社 志智創健 たかたみ薬局
TEL:046-204-9858 FAX:046-204-9859 
Eメール:takatamiyakkyoku@takatamiyakkyoku.com
ホームページ http://takatamiyakkyoku.com/

株式会社 古谷福祉音芸
代表取締役 古谷昌彦氏

東京都出身。子どもの時から音楽に興味を持ち、10代で音楽生活に入る。ハードコア・パンク系バンド「ドッグ・イン・ブランケット」で活動後、音楽プロデュサーとしても活躍し、2006年、音楽事務所「オフィス・バッド・ブレインズ」設立。2013年、『古谷福祉音芸』設立。
介護に生きるバンドマン魂
震災被災者の言葉で進路を転換

 激しいパフォーマンスが若者を熱狂させるパンクロックのバンドマンから一転、介護の世界に身を投じた異色の経営者がいる。通所介護と居宅介護支援事業を手掛ける『古谷福祉音芸』の代表取締役古谷昌彦さん。劇的に進路を変えるきっかけになったのは、東日本大震災のボランティア活動中に友人の被災者から言われた言葉だった。
「少しでも被災者の助けになればとボランティアに行ったのですが、家族を失った友人に『常日頃から家族や親しい人々たちと強いつながりを結んでおいてほしい』と言われたのです。その熱い言葉を聞いて、非常時には人の好き嫌いなど関係なく皆が協力して助け合えるような土台が必要だと考え、介護業界が最善と挑戦を決意しました」
 13才からバンド活動をし、パンク系バンド「ドッグ・イン・ブランケット」の活動と並行し、音楽プロデューサーとしてライヴハウスの運営・ライヴイベントの企画、制作、運営・クラブDJ・インディーズレーベルの経営、運営・インディーズバンドのプロデューサー・音楽雑誌のライター・ラジオ番組の制作兼DJ・海外アーティストのツアープロデュース・パンクロックTシャツの制作等を幅広く展開後、父の他界をきっかけとして仲間と独立し、地元所沢で音楽事務所「オフィス・バッド・ブレインズ」を設立。芸能人やミュージシャンの活動を支援してきた古谷さんにとって、介護の世界は文字通り未知の世界だ。
「介護の知識やノウハウの修得に努力し、必要な資格を取得して2013年に介護事業を始めたのですが、有り難かったのは、当時から親交のあるバンドマンが協力してくれたこと。また、スタッフの多くは楽器演奏ができ、社名に音芸とつけたのもそのためです。 「また私は、介護業界と音楽業界(パンク系)は全く別職でありますが根本的な共通点は一緒だと思います。私が生きていく事で最も大事にしている事はUNITY(団結)です。人ってどんなに頑張っても現実は、結局一人では生きられないじゃないですか。だから自分を通おしたり強がったり人を嫌らったり憎んだりして孤独を選んでも結局最後は絶対人の力は必要になるんです。それよりも、人々と助け合う事や、相手の気持ちになって行動することが、結局自分自身の為になっていくんですよね。私はパンクバンドの先輩や仲間たちに色々な角度から現在も助けらたり希望をいただけてるので生きてると確信しております。介護業界とは、まさにそうだと思います。誰かがやらないと成り立たないし、結局のところ自分たちもお世話になる世界です。人生は DO IT YOUR SELFなんですよね」(ライター/斎藤紘)

株式会社 古谷福祉音芸
TEL:04-2946-8677 FAX:04-2946-8688 Eメール:furufukuon@yahoo.co.jp
ホームページ http://hp.kaipoke.biz/mwb/

便利屋 ライフパートナーズ札幌
代表 中山志信氏

北海道出身。学業終了後、飲食業の世界に入る。その後、美容関係の道に進み、エステやマッサージ、ネイルを手がける「プリマージュ札幌」を開業。祖母の遺品整理を手伝ったのを機に、便利屋業にも乗り出し、現場で経験を積み、2013年、『便利屋ライフパートナーズ札幌』設立。
暮らしの困り事を親身に解決
多様化する依頼を迅速に処理

 暮らし上の様々な困りごとを解決する便利屋さんの守備範囲が広がっている。高齢者だけの世帯や独り暮らしのお年寄りが増えるにつれ、依頼の内容も多様化しているからだ。そうした依頼に迅速、的確に応える仕事ぶりで信頼度を高めているのが、『便利屋ライフパートナーズ札幌』。得意技を持つ8人のスタッフを牽引して東奔西走の代表中山志信さんは、高齢化に伴って困りごとの多様化傾向は一層強まるとみて、依頼に対応できる業務体制の整備に力を入れてきた。
「数年前から便利屋を手がけ、2013年に事業体としての体制を整えました。お客様は年々増えていますが、高齢者の方が圧倒的に多くなっています。家具の移動一つでも一人ではできないとお困りになって相談してこられるケースもあります。困りごとの大小を問わず、一つひとつのご依頼に誠実に対応することが大事だと思っています」
 不用品回収、ゴミ処分、遺品整理、生前整理、引っ越し、庭木の伐採、草刈り、畑仕事、家具移動・組立て、大工仕事、ハウスクリーニング、害虫駆除、除雪作業、墓参り……。同社が対応する仕事の一部。高齢者が日常の暮らしの中ではたと困ってしまうような事例が多い。
「この仕事を始めたのは、祖母の遺品整理を手伝ったことがきっかけです。ご遺族が高齢者の場合だと大変な苦労と思ったのです。美容関係の仕事をしていましたが、不用品の処分も含め、なんとか力になって上げられないかと考え、決断しました。現場で経験を重ねる中で、自分なりのノウハウを見出し、それが信頼に繋がったと思います」
「年老いた身体にムチを打たずにすみ、親切にしていただきとても助かりました」「作業員さんは本当に優しい人たちでテキパキと片付けてくださいました」。同社に届く数々の感謝の言葉に、真摯に、親身に仕事に向き合う同社の姿勢が浮かび上がる。
(ライター/斎藤紘)

便利屋 ライフパートナーズ札幌
TEL:011-876-9555 FAX:011-876-9344 Eメール:partners.sapporo@gmail.com
ホームページ http://www.life-sapporo.com/

ますだせいじ 心のサポーター事務所
所長 桝田誠次氏

大阪市出身。大学卒業後、PL教団の布教師養成機関PL教校で学び、修了後、PL教師として心の指導を続け、個人相談、一般向けセミナーで心づくりを説く。2011年に退職、『ますだせいじ心のサポーター事務所』開設。心のインストラクターとして活躍。著書に「心づくりのススメ」など。
親の姿勢変われば子も変わる
独自の手法で心づくりを教導

 不登校や引きこもりの子どもとの向き合い方に悩む多くの親の姿勢に変化をもたらしているコンサルティング手法がある。『ますだせいじ心のサポーター事務所』の所長桝田誠次さんが35年に及ぶ心のトレーニング指導の経験から確立した「MSCスモール・ステップ心づくり法」。インターネット電話Skypeや電話で月1回、日常生活の中で心を磨くトレーニングのポイントを教示、変化する親の姿を見て子どもの心も開かれていく連鎖反応を呼び起こすのが特長だ。
「お子さんが心身ともに健全に成長していくためには、親御さんが感性を磨き、自ら変わっていく努力が必要です。子育てのキーパーソンは親御さんなのです。当事務所の心づくりのトレーニングは日常生活の中で親御さんの心を修正することに主眼を置いています。変化すれば、子どもは心を縛っていた親の思いから解き放たれるのです」
「MSCスモール・ステップ心づくり法」は、ヒヤリングを通じて日常生活の中で心掛けるテーマを見つけ出し、それを実行する努力を会話を通じて促し、認識、言動の変化を確認しながら進めていく。
「心づくりは、一朝一夕で出来上がるというものではありません。ステップを踏んで取り組むほどに、様々なことが変わってきます。 最初に親御さんの迷いが少なくなり、お子さんへの接し方が変わっていき、続いてお子さんの言動が変わっていくことが、多くの親御さんから寄せられる感謝の言葉ではっきりと見て取れます」
 パーフェクトリバティー教団(PL教団)の教師として3万回の個人相談、60回超の一般向けセミナーで心の指導に当たった経験から見出した心づくり法を広めたいとの思いから事務所を開設した桝田さん、セミナーや講演会とその行動範囲は広がる一方だ。「どんな問題に対しても心の持つ力をフル活用することは大きな力になります」。活動を支えている信念は明確だ。
(ライター/斎藤紘)

ますだせいじ 心のサポーター事務所
TEL:06-6195-5813 FAX:06-6195-5814 Eメール:main@mental-supporter.jp
ホームページ http://www.mental-supporter.jp/

学校法人 朝来学園 朝来幼稚園
園長 畠中好野さん

京都府出身。京都府教育委員会の教員採用試験に合格し教諭に。小学校教頭を経て2008年、朝来小学校校長に就任。4年間務め、2012年、退職。1年間、舞鶴市役所の嘱託職員として広報誌に人権に関するコラムを執筆。2013年、開園から60年の歴史を持つ『学校法人朝来学園朝来幼稚園』の園長に就任。
将来を見据え創意ある教育実践
遊びを通じて学習の基盤育成

 砂山ではすぐにしみ込む水が粘土質の赤土の山では表面を流れ落ちる。その違いに目が輝く。『朝来(あせく)幼稚園』の遊び場での光景だ。園長の畠中好野さんは、小学校を退職後、学校法人朝来学園の林三弘理事長から乞われて園の運営を託された元校長。小学校の教育に即して幼稚園の教育に何が必要かを考え、その基盤づくりに力を注ぐ。
「水を使った遊びは、小学校5年で習う流水のはたらきを念頭においた基礎作りの教育です。積み木遊びは算数の「立体」の基礎となります。園児にとって遊びこそが勉強です。ただ、漫然と遊ばせるのではなく、脳が刺激され、将来は必ず役立つという確信が不可欠です。私が重視する、将来を見据えた教育です」
 学校教育法は幼稚園を学校と規定、義務教育及びその後の教育の基礎を培うことを目的に掲げる。畠中さんの取り組みは、その目的を果たすための工夫の積み重ねだ。中でも幼・小連携は注目を集めた。
「朝来小学校と連携し、年長組の園児が1、2年生といっしょに活動する授業を2015年12月に行いました。幼稚園から小学校へのスムーズな移行を目的に先行的に企画したものですが、教育関係者が50人ほど参観にお見えになり、連携についての高い関心を示されました」
 思いやりや環境を大事にする心の教育、英語学習や多様な体験活動を通して、知的で好奇心をくすぐる教育、恵まれた自然環境の中で、元気に遊び、丈夫な体を作る教育の三つを柱に園児の健やかな成長を願って、日々の活動に力を注いでいる。こうした努力が実り、着任時40人だった園児は70人近くまで増え、地域住民も協力的である。古くなったり、壊れたりした施設設備の修繕や清掃の手伝いに来て、園長の努力を支えている。
「幼稚園が活気づけば周囲の人々も活気づきます。60年かけて体験したことを子どもたちに教えながら健やかに育ってくれることに尽力し、地域を変えるくらいの気持ちで頑張りたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

学校法人 朝来学園 朝来幼稚園
TEL:0773-63-3426 FAX:0773-63-9055 Eメール:asekuyou@hera.eonet.ne.jp

細見化成 株式会社
代表取締役 細見勝代さん

兵庫県出身。結婚してからは地元を離れていたものの、父親が創業した『細見化成』の後を継ぐため、2011年に帰郷し、3年半前に夫が社長に就任。2014年10月、病気で夫が急逝後、社長に就任。事業拡大に力を尽くした夫の遺志を継ぎ会社を牽引。
亡き夫の遺志を継ぎ会社牽引
職場環境に生きる女性の視点

 会社経営を支えてくれた最愛の夫を亡くした心の空白に耐えながら、従業員の先頭に立って会社の成長に力を注いできた女性経営者がいる。兵庫県丹波市のプラスチック包装材メーカー『細見化成』代表取締役の細見勝代さん。需要が増えるゴールデンウィークに向けた増産体制の中で、夫の遺志を胸に、安全な職場環境の維持に気を配る日々が続く。
「当社は酪農家だった父親が将来性に不安を抱いていたとき、岡山県の大手食品包装資材メーカー、シーピー化成さんからお話をいただき、協力工場として興した会社。私は結婚して地元を離れていましたが、長女なので後を継ぐよう言われ、2011年に戻り、3年半前に夫が社長に就任後、病気で亡くなってしまったのです。心が挫けそうになる日々が続きましたが、従業員に支えられて頑張ってきました。事業を拡大して現在の会社の形をつくったのは夫。その遺志を継いでいかなければと思っています」
 同社が生産しているのは、弁当の蓋、珍味袋のトレー、サンドイッチパック、惣菜パック、寿司パックの蓋の5種。
「成形、型抜き各5台の機械から成る5つの生産ラインで作っています。この仕事は不良品を出さないことが肝心なので、一番大事な工程である検品は細かい仕事が得意な女性たちが手作業で行っています。従業員28人のうち19人が女性で、重要な役割を担っているのです」
 型抜きした後の端材や不良品はチップにして、資材のプラスチックシートを製造するシーピー化成に買い取ってもらうリサイクルに力を入れるなど、無駄の排除や職場の美化にも意を注ぐ。
 「父や夫のように厳しく、強い経営者にはなれないと思いますが、女性だからできることもたくさんあるはずです。自分なりのやり方で従業員と一緒に一歩ずつ進んでいけたらいいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

細見化成 株式会社
TEL:0795-75-0805  FAX:0795-75-1871

朝日みらい 株式会社
代表取締役 橋田美和氏

北海道出身。高校卒業後、警備会社に入社。経理や現場での経験を積み、その後、別の警備会社に移り、専務を務める。退職後、多くの人たちの応援を得て独立、2005年、警備会社『朝日みらい』を立ち上げる。06年、本別連絡所設立、09年、岐阜出張所設立。人材紹介、学生下宿経営などの事業も展開。
安全な家庭製品の普及に注力
弁当配送で地域住民と触合い

「地域の役に立てるような仕事を模索し、実行していきたい」。帯広市を拠点に警備、人材紹介、学生下宿などを展開する『朝日みらい』代表取締役橋田美和さんが、有害な化学物質を使わず、人にも環境にもやさしい天然由来の安全な家庭製品の普及に取り組み、さらに親元から離れて学ぶ学生や高齢者世帯に弁当を配送する事業にも乗り出す。役に立つと直感すれば即具体化する行動力が際立つ経営者だ。
「アメリカを拠点に世界に安全な製品を提供しているメラルーカ社の製品を説明するセミナーを月2回、市民センターで開いています。洗剤から飲料、化粧品、サプリなど安全な日常品のご紹介です。学生下宿で洗剤をたくさん使うのですが、知人にメラルーカの洗剤を勧められたのがきっかけです。使ってみていい製品だと実感しました。洗剤で皮膚が荒れて悩んでいる人も周りに多くいて、環境に配慮した天然由来のエコセンス製品を広めたいと思ったのです」
 弁当配送事業は学生下宿運営上の課題から着想したという。
「学生下宿の下宿生が増え、食事を提供する作業量が多くなって対策を考えていたとき、ひとり暮らしの高齢者に手作り弁当を届けるふれあい弁当の会の活動を知り、連携して事業を始めることを考えています。当社の学生下宿の下宿生のみならず、アパートで共同生活し自炊している学生さん、料理や買い物がままならない地域の高齢者世帯も対象に注文を受けて配送する計画です。食材はふれあい弁当の会から取り寄せ、安全で健康的なお弁当をお届けできればと思っています。高齢者の安否の見回りも兼ねる配食のふれあい事業です」
 冬場、学生たちの通学の苦労を思って始めた学生下宿、人手不足で悩む農家を支援する人材紹介、加えて弁当の配送。橋田さんには地域の苦労をキャッチする鋭敏なアンテナが備わっている。
(ライター/斎藤紘)

朝日みらい 株式会社
TEL:0155-28-6053 FAX:0155-28-6025  Eメール:info@asahimirai.co.jp
ホームページ http://asahimirai.co.jp/

有限会社 ライジングハリウッド
代表取締役 高西正人氏

福岡県出身。明治大学卒業後、民間会社勤務を経て、11年間公務員を務める。夫人に先立たれ、一人息子との時間を大切にし、しっかり育てたいと役場を退職。1980年に母親が創業し、2003年に法人化した『ライジングハリウッド』に2004年に入社。2013年、代表取締役に就任。
名物からあげの独自製法継承
侍魂のタレで国際評価を獲得

「ノスタルジックな味ですね」。食のプロたちが異口同音にもらす感想だ。『ライジングハリウッド』が経営する「からあげ聖林(ハリウッド)」。オリジナルの冷めてもおいしさが持続する「鶏のからあげ」。美味しさの秘密は高品質なタレ「中津侍からあげの素」。代表取締役の高西正人さんは、このタレの量産化を実現し、国際品質評価機関モンドセレクションに自力で申請、見事銀賞を獲得、リスボンで開かれた授賞式に侍の末裔として紋付き袴で出席し、喝采を浴びた。
「『中津侍』からあげの素は、野菜エキスや調味料、香辛料など十数種の素材で作ったものですが、よそのタレと決定的に異なるのは100%国産のニンニクを使っていること。輸入ものに比べ原価はかなり高くなりますが、聖林(ハリウッド)のからあげの味を際立たせる上でこだわり続けている素材です」
 1980年に母親が創業して以来、一貫して100%高級国産ニンニクと鹿児島、宮崎県産鶏の生肉の使用を守り続けてきた。高西さんは民間会社を経て役場の公務員として働いていたが、愛妻に先立たれ、一人息子との時間を大切にし、しっかり育てたいと2004年に退職して同社に入社、13年に後継社長に就任し、母親が築いた路線を守り続けている。
「片田舎の田んぼの真ん中に佇む本店は、からあげの激戦地域と呼ばれる豊前・中津エリアでも老舗の1店です。安全な食材を使用し、安心して美味しく食べられると評価がいただける商品づくりにこだわり、決して妥協することなく、日々努力を重ねています」
 メニューは骨なし、骨つき、砂ずり、手羽先などの定番からアレンジものまで豊富だ。この味に惚れ込んだ個人事業者に暖簾分けし、新潟から沖縄まで直営店3、系列店12の15店舗に広がっている。海外展開も視野にアジア各国のフードフェアなどに出展し、着物姿でプレゼンに取り組んでいる。聖林、ハリウッドの名に敗けぬ中津侍魂で、名物になったからあげの市場を切り拓いていく姿は頼もしい。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 ライジングハリウッド
TEL:0979-72-4575 FAX:0979-72-4575 Eメール:info@risinghollywood.jp
ホームページ http://www.risinghollywood.jp/


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