井形慶子 イギリス
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芸術性の高いスカジャンは全国の愛用者で話題沸騰。オーダーメイドも対応。

熟練の職人技と最新鋭のコンピューターを駆使する『丸二刺繍』。

「丸二刺繍」代表 小倉正義氏
匠の技による伝統刺繍をあしらった
本物志向のスカジャンはまさに芸術品

 古くから繊維の町として栄えてきた群馬県桐生市。その歴史と伝統に支えられた桐生で、和装刺繍加工業として創業した『丸二刺繍』。熟練の職人技を有しながら、現在では最新鋭のコンピューターも駆使し、高品質な刺繍製品・プリント製品を手掛けている。アパレル業界では海外委託による大量生産が進む中、誇り高い技術により純国産にこだわる同社。大手のファッションブランドからユニフォーム、帽子など小物への刺繍、ワッペン製作など幅広いニーズに応え、近年ではネット販売もスタートさせ、需要を全国に拡大している。
 同社の伝統技法による特殊刺繍は、その品質性と芸術性の高さから、根強い顧客も数多い。ミシンを使いこなすまで10年は修業が必要と言われる「横振り刺繍」は、針の振れ幅を微妙に調節したり、手で布の位置を変えて立体感を出すなど、独特な重厚感ある仕上がり。制服などに施す「ネーム刺繍」は、コンピューターミシンではなく、昔ながらの「手振り刺繍」でも対応。手作りでなければ出せない味のある仕上がりが評判だ。この他にも、ステッチ仕上げの裾を外に折り返して、太番手糸で螺旋状に刺繍風飾りをする「螺旋刺繍風飾り」、パイル風のボリューム感を出した「サガラ刺繍」など、腕の立つ職人でなければ出来ない価値ある技法で、芸術性の高い製品を提供している。
 また、リメイクや補修も同社の手にかかれば、あらゆる衣類が美しく甦る。刺繍が外れ、布も裂けてきたジャケットの背部には、手振り刺繍でロゴを留め付けることで、既製品をさらに美しく仕立て、オリジナリティを演出。デニムなどに施された柄刺繍の糸緩みは、手作業で1本ずつ引き寄せて補修する。補修作業の中でも、とくに高い技術を要するのが着物帯。全面刺繍の帯の場合は、あちこちに糸緩みが発生する。その裏生地を解いて一ヶ所ずつ締めていく作業は匠ならではの技が活かされ、新品同様の見事な修復が実現。現在、同社ではこの伝統技法の次世代継承のため、積極的に勉強会を開き、若手育成にも注力しているという。
 そんな同社の誇り高い技術で今、一番の注目を集めているのが「スカジャン」だ。背中に大型の和柄刺繍が施され、時代や流行に左右されることなく幅広い年齢層に根強いファンの多いこのジャケット。元々は、第二次世界大戦後に横須賀周辺に駐留したアメリカ軍兵士たちが、オリエンタルな柄を刺繍したことが発祥となって全国に広まったという。スカジャンという名称の由来は、発祥地である横須賀の略称からとったという説や、刺繍柄の主流である昇り龍=スカイドラゴンからとったという説など、さまざまないわれがある。定番の柄は龍の他、鷹や虎などが有名。現在では刺繍柄も多種多様、一点物のフルオーダーにこだわる愛用者も多い。
 このスカジャンの大きな魅力は何と言っても手のこんだ刺繍。そこで、信頼ある伝統技術が集約された同社製のスカジャンが、デザインやモチーフにこだわりある愛用者たちを虜にしているのだ。得意の特殊刺繍を活かし、伝統の横振り刺繍やサガラ刺繍であしらった模様はまさに芸術品。様々なデザインに加え、個人オーダーによるオリジナル製作も可能とのこと。具体的なイメージがある場合も、豊富なカラーサンプルを用意しあらゆる相談に対応する。ネーム刺繍の他、手持ちの服への柄刺繍も一点から可能だ。まずは気軽に問い合わせてみよう。 (ライター/帰山いづみ)
 
有限会社丸二刺繍(まるにししゅう)
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