注目情報はこれだ 2015


イギリス生活情報誌 
月刊
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しじみの克ちゃん 代表
勝田克巳氏
島根県出雲市出身。学業終了後、家具販売店に就職、営業に従事。店の業績が下向きだったことと、3人目の子どもが生まれ、育児に手が必要になったことから退職。子どもの面倒を見ながら、職を模索中、声をかけてくれたしじみの直販会社で約10年働き、シジミの取扱い方を学び、独立、「しじみの克ちゃん」を設立。

宍道湖産大和しじみを直販
業績拡大を支えた家族物語

 「『しじみの克ちゃん』どんな人なんだろう」。素材にこだわる京都の人気料理店のfacebookに寄せられた一文。黒光りする「宍道湖産大和しじみ」が朱塗りの大きな器に盛られた写真が添えられている。『しじみの克ちゃん』の代表勝田克巳さんが漁師から買い付け、鮮度を維持して出荷したシジミ。イクメンを絵に描いたような家族思いの勝田さんが夫人と二人三脚でシジミ直販業を始めて6年になる。
「学業修了後、家具販売店で営業に従事したのですが、3人目の子どもが生まれて妻一人での育児が困難になったことから退職して、子どもの面倒を見ながら次の職を模索していたとき、シジミ直販会社から声をかけていただき、10年ほどお世話になりました。ここでシジミの取扱い方を学び、独立させていただく運びとなったのです」
 独立後の歩みは、稚貝が成長していく過程のようだ。
「まずは 10キロのシジミを購入し、それを売った利益で次は20キロ、30キロという具合に少しずつ数量を増やし、商売するための資金など基盤をつくっていきました」。一歩一歩の努力が実り、現在の取り扱量は月10トン。宍道湖のシジミ漁師は約300人いるが、約30人の漁師と信頼関係を築き、買い付けたシジミを関西や九州に出荷している。この中で最も気を遣っているのが鮮度の維持だ。
「シジミ独特の風味と香りを楽しんでいただくには、鮮度がなにより大事。中でも温度管理には万全を期しています。シジミを保管する箱の上部に氷を置き、溶け落ちる冷水で鮮度を保っています」
 シジミ直販会社の同僚で、県水産技術センターでシジミの品質の見極め方を学んだ夫人と共に子育てをしながら成長してきた足跡には、淡水と海水が混じり合い、プランクトンなどの栄養素で美味な「大和しじみ」を生み出す宍道湖の汽水域にも負けぬ温かな家族物語がある。
(ライター/斎藤紘)

しじみの克ちゃん
TEL:0853-67-0335 FAX:0853-67-0335 Eメール:info@sijimi-kacchan.com
ホームページ http://www.sijimi-kacchan.com

エムエス・ソリューションズ 株式会社 代表取締役
髙橋豊氏
群馬高専で質量分析を学び、群馬大学、同大学院で研究続行。修士課程修了後、日本電子に入社、質量分析装置の応用研究などに従事。2000年工学博士の学位を収受。NEDOマイクロ化学プロセス技術研究組合などへの出向、横浜国立大学客員教授を経て、横浜市立大学客員教授に。2010年エムエス・ソリューションズ設立。

質量分析技術の高度化支援
研究成果生かし社会に貢献

 身体に有害な微小粒子状物質PM2・5による大気汚染の対策、殺虫剤が混入した冷凍ギョウザ中毒事件の解明。これに寄与したのが「質量分析」。病気の治療も同様、原因となる物質を突き止めて対応策を見い出すそのプロセスに欠かせない高度な技術だ。『エムエス・ソリューションズ株式会社』の髙橋豊社長は、その質量分析に携わる技術者や研究機関をサポートする質量分析コンサルタントの草分け的な存在だ。
「化学物質の原子や分子をイオンとして気化し、その質量を測定することによって存在量や存在形態などを明らかにするのが質量分析。タンパク質の構造のわずかな違いを見つけ、病気の治療法や薬の開発につなげるなど、日常生活や産業を支える重要な役割を担っています」
 業務の中心は、液体クロマトグラフィーと質量分析法を接続した機器分析法 LC/MSに関する技術指導、受託分析、研究機関との連携による新技術や分析機器の開発。東京農工大との共同研究「高速液クロ/質量分析装置用普及型脱塩インターフェース、および試薬の開発」は、文部科学省が選定する2014年度の大学発新産業創出拠点プロジェクトに選ばれた。横浜市立大学の研究者の依頼で大気成分観測用のイオン源を作製するなど、高度な専門知識が成果を積み重ねている。
「質量分析を手掛ける国内の専門企業は、海外に比べてまだまだ少なく、研究者も決して多くありません。私のように、質量分析に関して技術を提供したり、分析関連装置を共同開発したりするフリーランスの専門家は、国内では初めての試みではないかと思っています。研究の成果を社会に役立てられるという点でやりがいがあります」
 国立医薬品食品衛生研究所での研究サポート、横浜市立大の客員教授、講演やセミナー開催など多忙な日々を送る工学博士。複雑化し、多様化する物質社会で活躍する場面はますます増えそうだ。
(ライター/斎藤紘)

エムエス・ソリューションズ 株式会社
TEL:042-308-5725 FAX:042-332-5725 Eメール:tyutaka@ms-solutions.jp
ホームページ http://www.ms-solutions.jp/

HACK JAPANホールディングス 株式会社 代表取締役
保坂東吾氏
山梨県出身。大学卒業後、東京の警備会社を経てIT系のベンチャー企業に入社。その後24歳で祖父が経営する日本連合警備に移り、警備員、営業職の経験を積んだ後、ウエディング事業などの業績回復を担う。2013年、「HACK JAPANホールディングス」を設立し、代表取締役に就任。

天然水事業に光る経営哲学
地域貢献を視野に業績拡充

 「素磨水(すますい)」。富士山の麓、山梨県鳴沢村の地下150mから採水し、フィルターで不純物を除去した天然ミネラルウォーター。透き通ったこの天然水を通して見えるのは、『HACK JAPANホールディングス株式会社』の事業の中核に「素磨水」の販売、宅配を据えた保坂東吾社長の長期的視野に立った経営哲学と地域経済への深い想いだ。
「宅配水ビジネスを手掛けようと思ったのは、会社を継続していくためにストック型ビジネスを確立したいと考えたからです。このビジネスは、お客様が増えるほど事業は安定していきます。また、海外では水を買うことが当たり前。中国をはじめとしたアジアで今後さらに市場が拡大するでしょうし、国内も同様だと考えています。それに、山梨のものでブランドを作りたいという想いもありました」
 祖父が創業した警備会社「日本連合警備」の後継者と早くから意識していた社長は、大手警備保障会社やIT系ベンチャーで経験を積み、帰郷後も修業を重ね、『HACK JAPAN』を設立。ホテル・ウエデイング、飲食・ファッションの複合サービスの「WORLD PROJECT」の3つ会社を牽引するリーダー。最も重視しているのがサービスの質の向上。
「ウエディングではハードのリニューアルを行いました。地域にはそれほど多くの式場があるわけではありません。同じ式場に何度も足を運んだ参列者の方々はサービスの質をよく見られます。そのことを考慮してサービスの質の向上に努め、業績を回復させました」
 今、天然水事業と並んで注力しているのが「WORLD PROJECT」のリラックスダイニングカフェ。県内、横浜、ニューヨークに進出し、料理やカフェタイムが楽しめる洒落た店舗を展開。「WORLD PROJECTの5年以内の上場と地域の若い人材の受け皿になる事業拡充」を目標に掲げる保坂社長の目には、経営努力の先にある姿が見えているようだ。
(ライター/斎藤紘)

HACK JAPANホールディングス 株式会社
TEL:055-243-3333 FAX:055-243-3019 Eメール:info@sumasui.yamanashi.jp
ホームページ http://www.hackjapan.co.jp/

いき水本舗 代表
大場秀樹氏
日本大学卒業後、アメリカへ獣医の勉強に渡る。帰国後、農業に従事し母の重病を機に知った「いき水」を野菜に応用した有機無農薬栽培に力を注ぐ。2011年、『いき水本舗』を設立し、代表に就任。

体の内と外に効果を
発揮する特別な水

 古来から、健康成分として広く使われてきた天然成分「フコイダン」。ワカメやコンブ、メカブなどのヌメリ成分に含まれており、細胞を活性化させるナチュラルキラーとしての役割が注目されている。免疫力を向上させるだけでなく、スポーツの疲労回復や美容効果も期待できるという。健康に関わる様々なパワーから、未病予防や生活習慣の改善、実際の癌治療にも「フコイダン」の力を取り入れているお医者様もいるそう。『いき水本舗』の「いき水」は、そんな「フコイダン」を気軽に取り入れられるように開発された濃縮タイプの清涼飲料水。代表の大場秀樹氏が会社を設立したきっかけは、母親の肺癌にあった。癌の病状は酷く、抗がん剤も医師の治療も拒否し最後のときを待つしかない状況で出会ったのが「いき水」だったという。
 試しに飲ませたところ、2日目には咳が楽になり、3日目には止まったそう。その後、意識もしっかりし、お粥を食べるまでに回復。レントゲンで検査すると癌が小さくなっており、効果は医師も目を疑うほどだった。「フコイダン」には、人間の持つ自然治癒力を回復・向上させ体質を改善する作用があるといわれている。
「余命数日といわれていた母がその後5ヵ月以上も生かしてもらえたということもあり、この水を必要とする方にお届けする仕事を手伝ってみようと思い始めました」
 大場氏は、独自の精製技術で精製することで海藻の匂いやぬめり、独特の色素を除去。水のように飲めるように開発した。無味無臭・無色透明の液体なので、飲料用だけでなく料理にも使えるほか、ペットの食事に混ぜれば健康増進の効果もあるという。また、皮膚からの吸収力も高いことからボディーローションや美肌水など様々な商品を展開。毎日の健康をサポートし、より高い美容効果を求める人々の期待に応え続けている。
(ライター/馬場紀衣)

いき水本舗
TEL:0120-987-430 042-537-7992 FAX:042-537-7993 Eメール:info@ikimizu.com
ホームページ http://ikimizu.com/

一般社団法人 産前産後サポートセンター 心ゆるり 代表理事
豊田晴子氏
福岡県出身。国立小倉病院付属看護助産学校助産婦科卒業。看護師と助産師の国家資格取得。九州の産婦人科病院で勤務。1998年、豊田助産院開設。2013年、産前産後サポーター協会設立。看護専門学校や高校で非常勤講師を務めたほか、現在は保育園や小中高校で生と性教育について講演。子育てフリーフォーラムも開講。

産前産後の悩む女性を支援
少子化対策として発展期す

 お母さんルーム、キッズルーム、養生ルーム、お洒落なカフェ、ウッドデッキ、広い庭。古民家を改装した施設で、産前産後の女性たちがスタッフから助言やケアを受けながら笑顔で楽しく過ごしている。
 妊娠中の助言から、産後のケアまで行う助産師を37年間続けてきた豊田晴子さんが『一般社団法人産前産後サポートセンター心ゆるり』を立ち上げた。少子化対策にもつながる画期的な取り組みだ。
「核家族化で、産前産後のお母さん方の多くが、何処に助けを求めたらいいか、授乳や育児はどうすればいいかといった悩みを抱えています。お母さん方に正しい見識を持って産前産後から育児までをより楽しく、ゆったりした心で過ごしていただきたいと開設しました」
 看護師と助産師の国家資格を取って多くの産婦人科で勤務した後、1998年に「豊田助産院」を開設、母と子の保健事業や子育て支援事業に携わってきた経験と知見が『心ゆるり』の運営に生かされている。
 お乳のトラブルサポートや赤ちゃんが上手にお乳を吸えるようになるまでサポートする産後ケア1日プラン、産後ケア半日プラン、夜間、赤ちゃんと二人きりで過ごす不安を解消に導く24時間サポートプラン、産前産後、自宅にサポーターが出向く出張サポートプランなど、悩みに寄り添うサービスプランが並ぶ。事業を持続発展させるためのサポーター認定講座を開いているのも特徴。女性スタッフ全員がこの講座修了者だ。こうした運営が施設全体を大家族のような雰囲気で包み、子連れのお母さんたちが和気あいあいと協力し合っている。
「この事業は出生率の向上や少子化対策にもつながると思っています。サポーターがどんどん育ち、お母さんへの癒しを提供できるようなスペースを多くの人に作ってもらいたいというのが私の願いです」
(ライター/馬場紀衣)

一般社団法人 産前産後サポートセンター 心ゆるり
TEL:0942-65-6510 FAX:0942-65-7887 
Eメール:kokoyuru_suport@orange.plala.or.jp
ホームページ http://www.sango-care.net/

NPO法人 コミュニケーションネットワークLinks 理事長
渡邉則子氏
大学の非常勤務講師時代から、岡山県教育委員会の教育相談スタッフとして不登校や引きこもりに悩む親と子供、先生達の支援に尽力。1999年に『コミュニケーションネットワークLinks』を設立。2003年にNPO法人とした。現在、障害児を対象とした支援事業にも取り組んでいる。

丁寧なサポートで
心を育てる、温かな支援

 不登校や引きこもりの親子のサポートを行う『NPO法人コミュニケーションネットワークLinks』。障がい児を含んだ乳幼児期からの子育ての悩みを対象とした座談会や体験活動のほか、デイサービス施設の運営などを行っている。
「親と子どもは縁があって出会い、作り上げていくことで家族という形になるのではないかと思います。子供たちも親御さんも人生の中でいろいろなことが起こります。その時に一人ではなく必ず支えてくれる人がいるという気持ちと元気を与えられたらと思います」
 問題に至る過程は家庭ごとに異なるが、親が子どもを第一に思う気持ちは変わらない。しかし、そうした想いは本人には伝わりにくいもの。理事長の渡邊さんは、両者の心の距離が少しでも縮まればとの想いから、子供たちの年齢や個性、成長に添った様々な対応に取り組んでいる。
 渡邊さんが接するのは子どもだけではない。本来持っている素直な自分らしさを上手く表現できずに自身を否定したり、人間不信に陥いるなど様々な悩みを抱えている大人たちが、前向きに人生を歩めるようにと自立支援も行っている。
「田んぼは他の田んぼに囲まれている真ん中の田んぼが収穫も多くてよい田んぼになる。人も人の中でたくさんもまれるほど心が豊かになります。ここでは、そこまでいかないお子様に人の良さや素晴らしさを体験の中で少しずつ話をしています」
 愛される子どもたちを育てるのが使命だと語る渡邊さん。現在は障がい児通所支援事業放課後等デイサービスも手掛けている。
「障がい児には声かけを一番大事にしています。大きい声で笑い、楽しく過ごすことを心がけています。学校では新しい事を学ぶのでストレスが溜まります。家では親御さんは忙しいですし、気持ちを切り替え、元気になるためにもこのような施設に役割があるのではと考えています」
(ライター/馬場紀衣)

NPO法人 コミュニケーションネットワークLinks
TEL:0869-64-3250 FAX:0869-64-3250 Eメール:npolinks@mx22.tiki.ne.jp

ますだせいじ心のサポーター事務所 所長
桝田誠次氏
大阪市出身。大学卒業後、PLの布教師養成機関PL教校で学び、修了後、PL教師となり、各地の教会で勤務。その間、心の指導を続け、個人相談、一般向けセミナーで心づくりを説く。2011年に退職し、『ますだせいじ心のサポーター事務所』開設。心のインストラクターとして活躍。

親をキーパーソンに心づくり
鏡の法則で子の自立心を育成

 「心づくりのススメ」。紀伊国屋書店新宿本店単行本部門で2013年に週間売り上げランキング2位になった教養本。著者の『ますだせいじ心のサポーター事務所』所長桝田誠次氏は「心づくりのインストラクター」と自分を位置づけ、心のトレーニングをすることで、発想が変わり、問題解決への突破口を開くという指導をしてきた。
 特に不登校などの子どもの問題に取り組み、その手法の特長は、キーパーソンを親としていることだ。「はじめの頃は、子どもと直接向き合って、状況を打開していくのが最善と考えていましたが、指導経験を積むにつれて、子どもと一生関係が切れない親御さんをキーパーソンとしていくことが最適と感じました。それからは、親御さんの心づくりを行うことで、生きる心構えが変わり、お子さんへの接し方が変わり、その結果として、お子さんが自ら立ち上がって歩き始めるところをめざしてきました」
 具体的には、電話やスカイプを使って、月に一度「心のコンサルティング」を行い、集中して心がけるポイントを決める。心づくりは、日常生活がトレーニングの場になるので、その中で出てきた質問などは、メールで何度でもアドバイスする。その他、週に一度子育ての要点を記したメールマガジンも配信している。
「人生、同じことが起こっても、絶望と受け止める人も、それをチャンスと受け止められる人もいます。それは、人それぞれ心が違うから。心は、磨けば磨くほどより良い思い方になります。「人生は、その時何が思えたか」で決まるというのが持論。その時のために日ごろからの『心のトレーニング』が大切なのです」と。
 また、こうも話す。「毎日のニュースに接して思うのは、心の劣化が世の中に広がっているということ。だからこそ、心づくりをしながら実生活に臨むというライフスタイルを世の中に広げていくことが私のやるべきことなのです」
(ライター/斎藤紘)

ますだせいじ心のサポーター事務所
TEL:06-6195-5813 FAX:06-6195-5814 Eメール:main@mental-supporter.jp
ホームページ http://www.mental-supporter.jp/

皇神会 代表
勝又ふじ子氏
8人兄弟の次女として御殿場市神山で生まれる。1978年5月神様から「七色の虹を持って民衆を救え」との神示があり、その実践のために「皇神御之尊神示(すめみおのみことしんじ)教会」=「皇神会」を創設する。

訪れる人々の悩みを
すべて救う神の力

 全国各地から様々な悩みを抱えた人たちが『皇神会』の勝又ふじ子先生の道場を訪れる。先生の超越的な力にすがりたいだけでなく、そのざっくばらんで飾らない性格に惹かれ、親しみを込めて「ふじ子先生」「私たちの〝肝っ玉かあさん〟」と呼び、母親を慕うように何度も足を運ぶ。先生に、「最近はどんな悩みの相談に来る方が多いですか」とお聞きしたところ、即座に「若い人で精神を病む人が増えている」との答え。「就職面接に失敗した、人間関係で悩んでいると訴えるけど、その人の眼にハリがない、表情がぼさっとしていることが気になります。これは本人以上に親の責任です。親が子どもを教育していない。今の50〜60代の親が自分のことばかり優先して、子どもを世に出す責任を果たしてこなかった。それが子どもの心を歪ませて病気にしたり、離婚して実家に戻ったりして、結局、親も災いの渦に巻き込まれているんです」。
 では、親は子どもにどんな教育をすべきだったのでしょうとお聞きした。「善悪、愛、真実を教える。嘘はつかない、陰口は言わない、といった簡単なこと。『道徳』です。簡単だからできる人にはできている。上に立つような人は目線が違う。道徳は頭で理解するものじゃなくて、魂で抱きとめるものですからね。学校だけで教えることはできないし、社会も家庭も一緒になって教えないと、世が乱れる」。相談に来た人がどのように回復したのかを最後にうかがった。先生は「善いことを他人にしてあげなさい。あなたが幸せをまく人になりなさいと言うんです。真心に正すことが大事。心を正すから治るのです。肩書きや金や目先の利に惑わされてはいけない、と繰り返して諭します。あるいは黙って手を握ってやる、それだけで次第に明るい表情になりますよ」と、さりげなく言われた。言葉以上に魂のエネルギーを伝えられる人なのだろう。ここは心のお塾である。
(ライター/土谷晴)

皇神会 こうしんかい
<御殿場本部道場>TEL:0550-89-4876 
<三島道場>TEL:055-971-3484
<平塚道場>TEL:0463-24-7734 
ホームページ http://kiseki-koushinkai.or.jp/


[イギリス生活情報誌] 月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605