注目情報はこれだ! 2018


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
 
イラスト:腸内では、よそ者は排除される 。16種の菌たちの調和が大切。
『Sixteens®』 複合乳酸菌。企業様向け原料供給ブランド。
乳酸菌生産物質使用菌種(16種):Bロンガム、Bビフィダム、Bアドレスセンティス、Lアシドフィルス、Lブレビス、Lジェンセニー、Lパラカゼイ、Lガッセリー 、Lデルブリッキ、Lヘルベティカス、Lラクティス、Lカゼイ、Lラムノーサス、Lデルブリッキ、Eフェシ-ム、Sサーモフィルス
左下:『ファインフローラ16(FF16)』
複合乳酸菌生産物質の原液をバインダーなしで100%粉体化した新素材。
右下:腸内フローラ菌研究所(千葉中央研究所)
左上:天井・壁オールステンレス張の100坪の新工場内部。
左側:2トン搾汁機/右側:1トン発酵タンク2基(発酵タンク5基増設可)
下左:新工場内の1トンの発酵タンク2基
下右:発酵物からエキスを搾る2トンの搾汁機
(コンピュータ制御で2日間で搾ることができる)
右上:連続大量豆乳製造システム(2時間で培地にする3トンの豆乳ができる)
右下:乳酸菌生産エキスのエージングタンク(高さ3m、ステンレス製。6基にて12トン貯蔵)
上左:『ビファイン』
11,880円(税込)1本150粒の乳酸菌生産物質ソフトカプセル入。
1粒に乳酸菌、ビフィズス菌が25億個以上含有。アミノ酸成分、イソフラボン、GABA、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンEを配合。
上右:『アミタユス』
19,008円(税込)1箱150粒の複合乳酸菌生産物質ソフトカプセル入。21粒に乳酸菌、ビフィズス菌が50億個以上含有。
中左:『アークフェロンZ』38,880円(税込)
乳酸菌生産物質原液 50ml 4本入
中右:『ピュラ』
乳酸菌生産物質抽出エキス 500ml 1本入 5,400円(税込)
善玉菌が喜ぶイソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖配合
下左:『不老‘腸’寿』
幻冬舎新書 800円+税
下右:代表取締役 村田公英 氏
山口県出身。電子工学系専門学校在学中に乳酸菌生産物質の生みの親、正垣一義氏が経営する『義報社』に入社、『大谷光瑞農芸化学研究所』に配属。正垣氏の指導を受けながら、乳酸菌の培養技術を学ぶ。1969年、正垣氏の命を受けて乳酸菌生産物質の研究機関として『光英科学研究所』を設立。1994年、法人化。
乳酸菌生産物質の増産加速。乳酸菌を凌ぐ有用成分含有。
右肩上がりの国内外の需要

◇青は藍より出でて藍より青し◇
「青は藍より出でて藍より青し」弟子が師匠の学識や技量を越えることの譬えだが、物の生産に当てはまる事例がある。乳酸菌の発酵過程で分泌され、健康への有用性で乳酸菌をはるかに凌ぐ「乳酸菌生産物質」だ。『株式会社光英科学研究所』の代表取締役村田公英さんは、この代謝物の製造方法などを発明し、その特許技術で世界をリードする生産体制を構築。増加の一途をたどる国内外の乳酸菌関連製品メーカーからの需要に応えるため、発酵用タンクなどの生産設備を増設したほどだ。
 村田さんは、腸内で数種の善玉菌の共棲グループ同士が力関係を維持して良好な腸内環境を作っていることに着目。これを基に発明した「乳酸菌生産物質」の生成方法は、国産無農薬大豆から作成した豆乳を培養基に、腸内フローラ由来の共棲培養にふさわしいと判断した16種35株の乳酸菌、ビフィズス菌を種菌として植え、腸内温度に近似した状況下で120時間かけて発酵。その過程で分泌される代謝物をろ過して精製し、紛体、液体に加工、それぞれの特性に合った形態で商品化する。

◇体内に吸収される有用成分◇
「乳酸菌と乳酸菌生産物質は異なるものです。糖を分解して乳酸を生産することによってエネルギーをつくる細菌の総称が乳酸菌。一方、乳酸菌生産物質は善玉乳酸菌が作りだしている代謝物の総称です。乳酸菌をヨーグルトや乳酸菌飲料などで取り入れると、腸内環境が整えられるというのは間違いではありませんが、その乳酸菌はもともと腸内に棲んでいた菌ではないため、よそ者として排除され、腸内で定着することが難しいのです。これに対して、乳酸菌生産物質は、生きた菌ではなく、菌が代謝した物質のため、腸内細菌のバランスを整え、有用成分がダイレクトに体内に吸収され、免疫作用に直接働きかけて総合的に健康をサポートします」

◇有用な発酵代謝物質確認◇
「乳酸菌生産物質」の有用性を裏付けるデータがある。慶応大学先端生命科学研究所とヒューマンメタボロームテクノロジー社が「乳酸菌生産物質」を遺伝子解析技術で解析したところ、アミノ酸が結合したペプチドやミネラル、ビタミンなど身体の健康に有用な352種類の発酵代謝物質が確認された。お茶の水女子大学の室伏きみ子教授が抗ストレス機能を発見した糖脂質ステリルグルコシドも含まれる。『光英科学研究所』は、室伏教授と抗ストレス食品素材開発の共同研究も進め、経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業に採択された。

◇ローマは一日にして成らず◇
「乳酸菌生産物質」の生産体制確立という大事業への道のりは、長年の努力なしに成し遂げることはできないことの譬え、「ローマは一日にして成らず」を思い出させる。村田さんは、日本における「乳酸菌生産物質」研究の草分けで、寿光製薬を創立した正垣一義氏の命を受けて1966年、研究専門機関として『光英科学研究所』を設立。乳酸菌の共棲培養技術の研究を重ね、2004年の「乳酸菌生成物とその製造方法」から2016年の「健康食品の製造方法」まで数々の特許を取得した。

◇生産設備を増設し増産◇
 和光市の本社工場では、容量1トンの発酵タンク1基、500㎏のタンク1基、10㎏のバッチ式静置培養タンク80基で生産してきたが、さらに1トンタンク2基を備えた工場を増設した。この生産体制で、乳酸菌関連商品メーカー向けの原料となる複合乳酸菌「Sixteensシクスティーン」や高濃度粉末品「ファインフローラ16(FF16)」、自社商品の飲みやくソフトカプセルにした「ビファイン」「アミタユス」、原液の「アークフェロンZ」、エキスドリンクの「ピュラ」を増産する。また、千葉県茂原市にある千葉中央研究所では、「乳酸菌生産物質」の新しい分野での利用方法の研究、開発にも取り組み、城西大学薬学部の徳留嘉寛教授(皮膚生理学)と飲む化粧品について共同研究を進めていて、本年度中に海外技術誌に論文を投稿する。

◇バイオジェニックスの代表格◇
「乳酸菌生産物質」は、腸内細菌研究の世界的な権威である光岡知足東京大学名誉教授が提唱する健康に関する概念の一つ、バイオジェニックスの代表格。
「健康長寿社会の実現のためにも、乳酸菌に対する正しい理解を広め、 食品分野のみならず、医薬品分野へも乳酸菌生産物質を普及させる道を探っていきたいと思っています。そして、世界中の人々が乳酸菌生産物質を毎日、愛用する時代は必ずまいります」
村田さんが歩む研究の道は未来に続いている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 光英科学研究所
TEL/048-467-3345 Eメール/btob@koei-science.com
ホームページ https://koei-science.com/

上左:『シイラの生ハムビーンズサラダ』
上中:『さけの生ハムペッパーチーズサーモン』
上右:『さけの生ハムクリームパスタ』
下左:『ふぐの生ハムクリームチーズ和え』
下中:『燻製だこのフルーツカプレーゼ』
下右:『マグロの生ハムマリネ』
上左:『スライス25gセット』
上右:『ブロック100gセット』
下左:新商品『ほたての生ハム』
鯛とブリの試作が終わり、『生ハム』で販売予定。
感動する新しい風味が人気。佐渡の新名物『魚の生ハム』。
旨み、食感に光る加工技術

 暖流と寒流が交わる豊穣の海に囲まれた新潟県佐渡産の鮮魚を素材に独自の生産プロセスで誕生した新感覚の加工食品、『魚の生ハム』が評判だ。製造元、『シーサイド・ファクトリー株式会社』は、2011年に設立し、需要が求められ、生の安全性を考え、汚物混入防止のため、魚の生ハム専用の工場が稼働し、需要増への対応に追われる。
『魚の生ハム』に使う魚は、佐渡で水揚げされたフグ、マグロ、サケ、シイラと新商品の北海道産の極上の貝柱のほたての生ハムの5種類と水たこの燻製(頭と足)。製法は、サク状にカットした魚に独自のミネラル処理を施し、数種類の塩と10数種類の香辛料を合わせた液に漬け込む。その後、水分を抜いて桜のチップで約40分、低温で薫製、真空パックに入れて冷凍状態で熟成させる。ハムなど加工食品の製造でよく使われる発色剤や保存料などは一切添加せず、チップの桜も無農薬栽培の山桜だ。さらに、各魚種とも「ノーマル」「ハーブ」「赤唐辛子」の3種類の味を用意、異なる風味を楽しんでもらう趣向も加えた。
『魚の生ハム』という食材をうまく調理することで、パーティーなどにも華を添える豊かなオリジナルレシピが楽しめる。また、夜のお酒の肴にそのままカットして食べても食感と風味が楽しめるが、食材としての魅力も備えている『魚の生ハム』は、今では新佐渡名物として老舗百貨店の贈答品リストにも載るほどの人気。「絶対に真似のできない自信作」。
 開発を先導した常務の幸田高明さんは、新工場を舞台に魚種の拡大や新たな販路の開拓に意欲を燃やす。
(ライター/斎藤紘)

シーサイド・ファクトリー 株式会社
TEL/0259-76-2071 Eメール/info@seasidefactory.jp

右中:松茸の産地チベット
下左:輸入した野菜
下右:代表取締役 王京英さん
安全な青果物を世界で調達し安定供給
日本の食料事情に着目しシステム確立

『京英ランド株式会社』は、海外から青果物を輸入し、主に外食産業に供給する事業で、安全・安心、適正価格、安定供給を担保するシステムを確立した商社だ。中国・北京出身の代表取締役王京英さんが、カロリーベースで食料の6割を輸入に頼らざるをえない日本の食料事情と安全志向の消費者心理に着目して創業したのが1994年。入荷する青果物の品質の維持に努力を重ね、信頼を得て着実に業績を伸ばしてきた。
「中国産新鮮『竹の子』の販売開始です。船便で輸入し、日本国内で加工、選別後2㎏/1箱にします。自然成長のため農薬使っておりませんので、生でも安心して食べられます。気楽にお声をかけて下さい」
 2018年3末までに提供できる竹の子について、HPに掲載した新着情報だ。流通の全行程に注ぐ気遣いがストレートに伝わる。青果物の調達先は、中国をはじめとするアジア各国、米国、豪州、南米各国にネットワークとして広がる。松茸、タケノコ、長ネギ、玉葱、ニンジン、キャベツ、椎茸、クワイ、ゴボウ、しょうが、にんにく、アスパラガス、ブロッコリー、わさび、里芋、果物など種類も豊富だ。
 安全性の確保は、徹底している。中国各地に持つ契約農場に日本から技術指導者を派遣して土壌を改良、日本の規格に適合した野菜の栽培技術を指導するだけでなく、生産者を日本に招き、スーパーマーケットの売場やレストランの調理現場を見てもらう。農薬や肥料の使用状況を徹底的に管理し、基準のない農薬などが一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止するポジティブリスト制度にも対応している。
 価格については、日々変動する生鮮野菜の価格をメニューに反映させることが困難な外食産業の実情を考慮し、松茸、タケノコ、長ネギ、玉葱などの野菜は、商談の上で期間を定めた固定価格で販売する。安定供給も工夫し、長ネギを例にとると、6月~12月は山東省、1月~5月は福建省の契約農場から調達し、栽培できない松茸、タケノコは時期が異なる産地の物を供給、日本国内の契約生産者からも調達して補う。
 王さんは、日本で仕事がしたいと考え、留学生として来日。日本語学校を卒業後、恩師の勧めで貿易会社に就職。3年間、貿易実務を経験した後、1994年に創業した。現在は輸出も手掛け、北海道や青森で獲れたナマコなどの水産物を香港に輸出している。「日本の質の高い農水産物を海外に紹介し、日本の農水産業の維持、発展に貢献していきた」と意欲を燃やす。
(ライター/斎藤紘)

京英ランド 株式会社
TEL/03-5492-3733 Eメール/kyoeiland@cronos.ocn.ne.jp
ホームページ http://www.kyoeiland.com/

左上:フルボ酸配合イオン化ミネラル波動濃縮液
続ける元気『サン・サン』100ml 3,500円(税込)
右上:「ASIA GOLDEN STAR AWARD 2017」の商品賞を受賞。
下:『e-Link』 1.8L×6本/箱 業務用
“波動”はスピリチュアルから
テクノロジーの時代へ

「〝波動〟と聞くとスピリチュアルやオカルトといった言葉を連想しませんか?」
 しかし、ここでの〝波動〟とは、新たに開発された波動入力装置(波動インストーラー)で入力された波動だ。メカニズムは、電流を微弱な電気振動(波動)に変換させ、共振する特殊な空間をつくりだす。その空間に素材や製品を静置させておくことで波動エネルギーを付加(インストール)させることができ、また安定量産が可能な工業化技術である。波動エネルギーを付加された素材や製品は新しい機能や効果の価値を吹き込むことができる新しい時代のテクノロジーだ。
 波動は、素材や製品の性能限界のブレイクスルーを可能にする技術であり、次に書くフルボ酸を使った製品がその例だ。フルボ酸は、動植物に必要な必須ミネラルやアミノ酸などの栄養成分が集まった有機酸を指し、植物などから摂る栄養素を取り入れたり、微量ミネラルを体の中に吸収したりする役割を持っているほか、体に必要のないヒ素や鉛、水銀、カドミウムなどの有害物質をアミノ酸と結合させ体外へ排出させる働きもあるという優れものだ。
 第一の目玉商品が、フルボ酸配合イオン化ミネラル波動濃縮液、続ける元気『サン・サン』である。美肌や健康の維持、快眠効果や疲労回復効果を促進し化学療法を受けている人に不足しがちなミネラル補給を促すのにもぴったりの健康飲料だ。1日2~3回、コップ1杯(約200㎖)につき、10滴程度たらして飲むほか、薄めて化粧水やボディーローションに、頭皮にスプレーして肌と髪の健康を維持することもできる。すべてのものが持つという本来の波動エネルギーを、付加された波動エネルギーによってさらに活性化させることで効果的にフルボ酸やミネラルの恩恵を期待でき、ユーザーからは驚きの結果と感謝の声が殺到。また、続ける元気『サン・サン』は、その品質が認められ、「ASIA GOLDEN STAR AWARD 2017」の商品賞を受賞した。
 もう一つの代表的な商品は、『e|Link調味液』。フルボ酸と波動技術を活用して加工食品の賞味期限の延長や生産効率の向上、離水の防止などの効果を期待できるように作られた調味料だ。フルボ酸の働きを〝波動〟により最大化し食材の素材にしっかりミネラルが含まれるように促すことで品質保持効果を高める。『e|Link』を希釈した水で作ったパンや麺、『e|Link』を入れた油を使った揚げ物で検証してみるとその差は歴然。加工食品への応用であれば添加物の削減、品質向上や品質保持期限の延長、冷蔵や冷凍、解凍といった保存耐性といった効果が期待できる。
 また、これらの技術を用いて、今後は畜産や農業などの第一次産業の生産性向上への応用も検討している。このように波動技術を使い素材の働きを最大化した製品や技術を開発し続けることで活気あふれる社会へのお手伝いを目指しているのが『株式会社Be Life Labo』だ。
(ライター/田上智美)

株式会社 Be Life Labo
TEL/06-4304-5122 Eメール/info@belifelabo.com

バイオ技術で食品事業の排水を処理
グリーストラップの油脂・有機物分解

 食品製造工場や飲食店や惣菜店を悩ます油脂やでんぷん、タンパク質を含む排水処理の負担を飛躍的に軽減する技術がある。『日本環境科学研究所』の所長髙谷誠さんが開発した排水処理用『SB|1 EXシステム』とグリーストラップ用『トラップボールシステム』。界面活性剤や薬品を用いず、枯草菌(こそうきん)や納豆菌、乳酸菌などの有用微生物の働きを生かすバイオテクノロジーによる環境にやさしい処理法だ。
『SB|1 EXシステム』は、微生物を有効成分として開発した「油脂分解強化バイオSB|1」の働きを利用した処理システム。従来の排水処理システムでは、処理しにくかった高濃度の油脂を、脂肪酸とグリセリンに、でんぷんやタンパク質を小さな分子に分解し、活性汚泥などの常在微生物群によって水と炭酸ガスにまで分解する。1日の排水量1000㎥に及ぶ大量の排水処理にも対応が可能だ。食品製造業で使用され、その処理能力の高さ、有用性、信頼性で評価されている。
「SB|1」は、微生物由来のリパーゼなどの酵素で、油脂や有機物を水と炭酸ガスにまで分解するバイオ製剤。
『トラップボールシステム』も下水道に直接食用油や食物の脂肪、残飯や下水処理の際の野菜くずなどが流出するのを防ぐために業務用の厨房に義務づけられているグリーストラップ内に設置し、「SB|1」の働きを利用した油脂分解や臭気軽減などのグリーストラップ排水環境浄化処理装置。
 髙谷さんは、「自然と共生するための環境づくり」をテーマに研究開発を開始、「SB|1」とそれを利用した処理システムの開発は、その到達点。
「油のバイオ処理と言えば、日本環境科学研究所と言って頂けるよう技術のさらなる向上と普及に努めていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

日本環境科学研究所
TEL/03-3813-0919 Eメール/bio@nihon-kankyo.com
ホームページ http://nihon-kankyo.com/

『Interい→ねっと™セミナー』
出席者には無料体験版ライセンスを提供。2ヵ月間使用した上で正式ライセンスに移行可能。体験版で利用したデータはそのまま移行可能 。随時行っているので、ホームページでご確認を。

右下:代表取締役 大津崇 氏
東京理科大学卒。2013年、社歴40年のソフトウェアメーカー「株式会社システム計画研究所/ISP」の代表取締役に就任。2016年、『株式会社Inter Feklix』を設立。最高経営責任者。
集合住宅の修繕情報をデータベース化
施工の効率化、工事費の透明化に貢献

 中古マンションの管理体制や修繕積立金、設計図書の保管状況、修繕の時期や箇所、工事費と施工会社などの情報をデータベース化し、オーナー、管理組合、管理会社、修繕業者が情報を共有できる画期的なシステムが誕生した。情報通信技術ICTを利用した業務の効率的な管理システムの開発を手掛ける『株式会社InterFelix(インターフェリックス)』の修繕記録クラウドサービス『Interい→ねっとTM 』。代表取締役大津崇さんは、「修繕計画策定や実施、工事の受発注の効率を飛躍的に高め、中古マンション流通市場の活性化にも貢献できる」と普及に力を注ぐ。『Interい→ねっとTM 』は、工事見積書、契約書、工事完成報告書、物件毎の修繕記録、修繕の単価や工数、共用部の修繕状況など保管したデータを必要な時にパソコンやスマホ、タブレット端末で確認できるのが特長。原状回復工事が発生した場合、エリアや工事内容、日程などを記入した専用のフォーマットをアップすると、会員登録している修繕業者の中から対応できる業者がリストアップされ、その中から選ぶことでオーナーが主体となって修繕工事を進めることも可能になる。契約や工事の進捗状況を写真付きで適時把握することもできる。
 全国の中古マンションは、20
16年末現在で約663万戸。うち第3次マンションブームだった1970年代前半に分譲され、築後30年以上経た物件が約168万戸もあり、今後さらに右肩上がりで増えることが予想される。大津さんは、こうした時代状況を見据え、中古のマンションやアパートの課題を多角的に分析、修繕記録の管理が同社の技術を生かせる分野と確信。
「人口減少で、中古の集合住宅はスクラップ&ビルドより、修繕によって長寿命化を図ることが重要視されていく時代。ところが、修繕履歴の情報が集まり易い管理会社でさえ正確な履歴は把握できていないことがわかりました。履歴が残っていないと工事代金が適切かどうかも判断できません。『Interい→ねっとTM 』を利用すれば、見積書や報告書もしっかり残り、修繕業者の情報も共有できます。工事費の透明化にも寄与します。修繕履歴の蓄積は、相続時の資産価値の正しい把握に繋がり、物件を売却する際にも投資家の判断に役立つでしょう。現在、定期的に当サービスの内容や有効な使い方などをセミナーでご紹介していますので、ホームページを参照して頂ければと思います」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 InterFelix
TEL/050-3411-2695 03-5489-0215 Eメール/info@interfelix.jp
ホームページ http://www.interfelix.jp/

左上:都内駅近、10坪狭小地にも対応できるWRC造の賃貸マンション5階建て。
左下:小型分譲マンション「プレスタンテ中葛西」は、2018年3月施工予定。総戸数8戸で96㎡屋上付き住戸あり。

右下:代表取締役 川上靖子さん
子どもの手が離れたのをきっかけに、建築会社に職場復帰。その後、上司に誘われ、1999年4月に『株式会社テクノホーム』を設立。2O16年、代表取締役に就任。創業以来、耐用年数が長く、資産価値も高い建物造りに、1棟1棟プランから丁寧に工夫し、お客様に寄り添う家づくりを心掛けている。
RC住宅の施工効率を飛躍的に高める
革新的工法で100年長寿住宅を実現

 地震や火事などの災害に強く、デザイン的にも年代感が出ない打ち放しのWRC構造。RC(Reinforced-Concrete=補強されたコンクリート)とは、鉄筋コンクリートのことで、そのRC専門ビルダーである『株式会社テクノホーム』は、『テクノス23工法』で数多くの建物を手掛けてきた。
『テクノス23工法』では、型枠材・断熱材・内装下地材を兼ね備えた一体式ボードを使用することで、作業を効率化。断熱材とコンクリートの隙間を無くすことで、RC構造のデメリットであった結露の発生も抑制しているので、アレルギーなどの原因になるカビやダニの発生、細菌の繁殖を防ぎ、嫌な臭いなどにも悩まされることのないクリーンな生活空間を実現した。サイコロのように床・壁・天井を面で支えるWRC構造は、主に5階建までの高さで優れた耐震性に加え、高気密・高断熱で冷暖房効率も良く、定期的なメンテナンスにより、100年住むことも可能。他の工法と比べ高い資産価値を納得させる要素は多い。
  「これまでの鉄筋コンクリート住宅の工法を根本から見直し、施工の効率を高め、培ってきた経験とノウハウを最大限に生かし、注文住宅はもちろん、分譲・賃貸マンションやタウンハウス・店舗・事務所併用の建物など一棟一棟手作りで実績を重ねてきました」
 そう語るのは、代表取締役の川上靖子さん。経済的で、快適性・耐久性・耐震性・耐火性・断熱性・気密性・遮音性を生み出すこの工法の特性に自信を深めている。
 遮音性については、地下一階、地上二階、屋上庭園付の住宅を建てたプロのクラリネット奏者夫妻の言葉が象徴的だ。
「防音効果は、期待以上。外の喧騒はほとんど聞こえないし、地下でのレッスンの音が外では全く気になりません。土地探しから地下室工事、躯体のRC打設、内装木工事まで念には念を入れて作ってくださいました。クラシック音楽のように良いものは長く残る」
  2018年3月には、小型分譲マンション「プレスタンテ中葛西」が竣工予定だ。総戸数8戸とコンパクトだが、全戸角部屋を実現し、一面に窓を設けたスタイリッシュな外観が目を引く。投資物件としても魅力的なリアルシリーズもスタートしている。ビビットカラーを使った外観は他に無いデザインで、狭小地でも有効な土地利用を考え抜いた自信作だ。
 いずれも、『テクノホーム』ならではの知見と経験を結集し、鉄筋コンクリートの特徴を生かした物件だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 テクノホーム
TEL/047-358-1090 Eメール/ info@techno-home.jp
ホームページ http://www.techno-home.jp/

組立体とパネルの構築技術は実用新案登録

山梨県内21円の買取り価格20年間の試算表
1年間売電予想
50KW×6.39×0.8×22.68(税込)×365×0.8(効率)=169万円(税込)
総工事費 約1500万円(税込)
投資利回り 169万÷1500万・・・11.26%約250坪 出力約50KW
約450坪
1年間売電予想
95KW×6.39×0.8×22.68(税込)×365×0.8(効率)=321万円(税込)
総工事費 約2300万円(税込)
投資利回り 321万÷2300万・・・13.95%

左下:代表取締役 福島勇さん
東京海洋大学卒。中央卸売市場勤務を経て、2006年、水産物輸入卸売会社入社。退職後、2012年、『株式会社エヌエスイー』入社。2013年、営農型太陽光発電の農水省ガイドラインを受け、一時転用申請コンサルタントを開始。 2016年、代表取締役に就任。一般社団法人全国アグリソーラー協会理事。
営農型太陽光発電システム普及に注力
一石四鳥の効果で農家の将来不安解消

 農業と売電による農業経営の安定化、休耕地の有効活用、太陽光発電用地の不足解消、エネルギーの地産地消。『株式会社エヌエスイー』が普及に力を入れる『アグリソーラー』は、一石四鳥の効果を持つ営農型太陽光発電システムだ。全国アグリソーラー協会の理事でもある代表取締役福島勇さんは、将来不安を抱えた農家に導入を進言する。
『アグリソーラー』は、組立体と太陽光パネルの列アレイから構成され、支柱を3m以上の間隔を置いて2・5m以上の高さに立て、架台を設置してアレイを南北方向に間隔を空けて展開する設計。ここで用いる組立体とパネルの構築技術は、同社が実用新案登録したものだ。
「『アグリソーラー』の構造によってトラクターなどの農業機械の通行や取り回しなどに必要な営農空間が確保できますし、『アグリソーラー』を設置した場合の農地の栽培収量をシミュレーションした結果では、パネルの拡散光でも植物の育成に必要な光の強度を満たす一方、育成に害のある赤外線を適度に遮ることによって収穫量が概ね3割程度増えることも分かりました」
 売電収入については、例えば、450坪の農地に『アグリソーラー』を導入した場合、平成29年度以降の10kW以上の事業用太陽光発電の買取価格21円/kWhと総工事費約2300万円をベースに試算したところ、年間売電収入は321万円、投資利回りは13・95%にのぼるという。
「農業を取り巻く厳しい環境を考える時、売電までの行程が短く、しかも、20年間の買取保障制度もあり、毎月の安定収入が見込める『アグリソーラー』は、農業の将来不安を解消する近道といえます」
 全国アグリソーラー協会と連携した普及努力が続く。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 エヌエスイー
TEL/03-3305-0811 Eメール/kodamanse@gmail.com
ホームページ http://nse-sun.com/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605