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令和時代の
エキスパート



自らの手で、人生を力強く創造し
魂が震えるような喜びを生きるヒーリングメソッド

見えない世界を不思議に思いながらも
リアルなエネルギーを体感して、現代の魔法使いに!!


 看護師として脳外科ICU、OPE室、訪問介護など、命の灯と向き合う現場で、投薬や医療の限界を超えた奇跡や「人間の可能性」を何度も目の当たりにしたことが私の原体験になっていると語る、『Mana Life Creation』代表の玉置仁美さん。玉置さんは約10年間の看護師経験や、自身の卵巣癌発症からの生還等を通じ、心と体がいかに密着しているか、今この瞬間を生きる尊さを痛感。そして2009年に渡米。自分探しをする中で、まるで何かに導かれるような偶然が重なり、世界トップレベルのレイキティーチャー、アリス・ラングホルトさんに師事することに。
「靈氣(レイキ)とは、宇宙エネルギーを活用して、心身を調和し活性化させる癒しと共に、精神的な成長を促し、私たちをより一層幸せへと導いていくエネルギー療法だといわれています。それが日本発祥と聞き、体に電気が走るような感覚を覚えました。しかし、当時、見えないものへの信頼が薄かった私は、〝そんな世界があるわけない〟と、最初は斜に構えていました。でも、初めてアリスに出会ったカフェで、目を閉じて、目の前でレイキを流され始めた途端、瞼の裏に表れる光のゆらぎや時間を忘れるような感覚を通じて、エネルギーを体感することができたのです」
 とてもパワフルで、マントラやシンボルといった作法を必要とせず自由度の高い西洋レイキを学び終えると、レイキティーチャーとして自らレイキを教えるようになっていった玉置さん。セッション数は、これまでに延2万件を超える。しかし始めた当初は、国を超え、時差を超え、お相手の不調和に気づき、深い癒しと調和のエネルギーをお相手に届けられるようになった自分が、まるで〝魔法使い〟になったようだと喜んでいた一方で、実はその頃、子育てではまだ、大きな苦悩を抱えていた。後にADHD(注意欠陥障害)と解った長女との関わりに感じる難しさ、度重なる親子の衝突…。慣れない海外での子育て。誰かに助けてともいえなかった。一番効いてほしいところにもレイキが効かないようにも思えて、私なんてと自分を小さく感じ、「私にはレイキを教える資格などない」と自分を責め、自己価値観もどんどん低くなっていった。しかし、娘との度重なる衝突の中で、ある時にふと「〝今〟を大切に、〝自分そのもの〟をちゃんと生きているのは、逆に娘の方かもしれない…」と気づけたところから、大きく風向きが変わっていった。親子の絆はもう一度深く繋がり合い、娘は自力で立ち上がり、得意を生かして自らの人生を切り開き、たくさんの有難い出会いや奇跡と共に、大切に支え合う仲間の輪が広がっていく…、そんな喜びに満ちた世界が繰り広げられていった。こうした経験から、自分の軸を見失い、満たされない 〝本質の在り方を生きられない時の苦しさ〟と、 〝本質の在り方を大切に生きる力強さ〟の対極を痛感。そうして「神なる我(神我)」として生きるように、その本質の生き方が起こしていく様々な奇跡を、自身も、きてくださるクライアント様もどんどん経験してくようになっていったという。
 レイキは、日本発祥といわれているが、戦後の時代背景により国内での普及は一旦影を潜め、現在は海外の方が盛んに取り入れられており、全世界でのレイキ施術者は800万人とも1000万人(121ヵ国)以上ともいわれている。西洋医学の分野においても研究が進んでおり、様々な考察から既に、痛みの緩和やリラクゼーション効果、睡眠や食欲の向上、不安の緩和、ストレスの軽減、鎮痛剤の使用頻度の減少や免疫システムの向上など、レイキの様々な効果が示されている。
「お相手が本来持っている魂の底力を信頼して、ただそのままを愛し、認め、慈しみ、自ら人生の創造主として生きていけるように伴走していく。そうして見える、その先の皆様の笑顔が、私にとって何よりの喜びであり最高な幸せなんだなと実感させていただく毎日です。レイキは、本当に素晴らしいツールです。心も体も癒され、色んなことが不思議とうまくいくことを体感していきます。でも、それでも、時折うまくいかないように思えることも起こってくる。誰にも頼れず、抜け出し方が分からず、負のサイクルに陥ったように思えるその間は、本当に苦しいですよね。でも、どうかそこで諦めないでいただきたいのです。そこにこそ、本当に大切な、魂からのメッセージが込められているから。どんなことも全ては愛からできていて、どんなことも、あなたに乗り越えられないものは起こらないし、どんなことであっても、それは私たちの真の喜びへと繋がっていくのです。そこにたどり着くには、ほんの少しのコツがいるのだけど、【私たちには皆、その力がある】。自分で自分の人生を書き換え、昇華させ、そこを超えた真の喜びを味わっていくことができる、そんな、とてつもない力を私たちは持ってるんだよ! ということを皆様に思い出していただきたいのです。私自身、自己肯定感をなかなか感じられず、全く思うように行かないと思っていた人生が、思考や在り方を変え、そこにエネルギーを導いていくことで、どんどんと状況が変化し、温かく、心からホッと泣きそうになるほどの幸せを実感する、そんな毎日に変化していきました。そんな経験から、レイキを癒しのテクニックとして使うだけでなく、 〝生きづらさを脱し、もっと生きやすく、魂ふるえる喜びの生き方に変化させる方法〟を加えてお伝えするように変わっていきました。それが次第に口コミで伝わるようになり、現在の人生創造の仕組み×ヒーリングを体系化したオリジナルメソッド『MLC(Mana Life Creation)/まなレイキⓇ』が生まれたのです」

内側に潜む魂のテーマを徹底解剖する過程で
離れていても育まれる、家族以上の同志との絆


『MLC(まなレイキⓇ)』は、世界に誇る伝統的な日本の靈氣と、シンボルもマントラも必要とせずに遠隔でもパワフルに送受信できる実践的な西洋レイキのテクニックの要素を融合させたものに、玉置さんが人生をかけて培ってきた悟りと気づきのすべてを交え、〝魂の成長(悟り)〟 を加速的に促していく。手軽でパワフルなテクニックを学びながら、ここで人生に本気で向き合いたい、と思っている人に、強くお勧めしたい。
 講座は、玉置さんが在住するロサンゼルスから世界各地の生徒さんと繋ぎ、配信される。オンライン上で一見不確かなように思える『見えない世界』を扱うからこそ、単なる知識の受け渡しに留まるのではなく、時空を超えて送られるエネルギーを実際に体感し、繰り返し実践して、誰もが日常を自分自身で変えていける喜びと自信を手にしていただくことを大切に構成されている。そのため、これまでまなレイキをお伝えしてきたこの約10年間の中で、最後までエネルギーの実感や効果が得られなかったと感じた卒業生は一人もいないのだという。物事の本質を捉え、自ら人生を変えていく在り方へシフトしていける喜びは、想像をはるかに超えるものなのだそうだ。
「ヒーリングのセッションは、とてもリラックスでき心地よいものです。ですが、私たちは本来、誰かにヒーリングをしてもらわないといけないような弱い存在ではないはず。いつも誰かに頼らないと心身の不調を治せない、という状況は作りたくないのです。皆さん一人ひとりが自分で自分を存分に愛し、認め、赦し、癒して、人生を書き換えていく本当の強さを取り戻し、あなた自身が満たされ、太陽のように周りをも明るく照らしていく、そんな存在になっていっていただきたいと思います。エネルギーを意図的に扱えるようになるということは、今まで徒歩でしか移動手段を持たなかった人が車やジェット機を手にするような驚きと、限りない可能性を秘めています。そのように枠が外れることで見えてくる人間の可能性とその感動を、一人でも多くの方に味わっていただきたいと願っています。そのために、こうして皆様の内に秘める偉大なる強さを引き出していくことが、私のお役目かなと感じています」
 人生が思うようにいかない生きづらさを抱えている人や、被害者意識ではなく、なんとか自分で生きづらさから抜け出したいと思っている人、大切なご家族や最愛のペットの力になりたい人、育児や介護に追われて自分を後回しにしながらも頑張っている人、家族を健康に幸せにしたいと願う人、家庭内や職場などの人間関係を再構築したいと願う人、真面目に頑張りすぎてきた人やもう少し楽になりたい人、自分を許せない人や自己肯定感を上げたい人、その他、許し難い相手とのトラブルから解放されたい、癒したい過去がある、今世の天命と共に、喜びを存分に味わって生きていきたい…。そんな思いを抱えてらっしゃる方には、ぜひ『MLC(まなレイキⓇ)』の講座を受けてみて欲しい。「ようやく人生の暗闇から抜けられた。不安だらけだった人生がこんなにも楽になった」「お互いに愛し・愛される、大事な感覚が蘇ってきた」「家族が変わった。私自身や周りの笑顔が増えた」といった受講生からの喜びの声が後を絶たない。また、病気や生きづらさの根源の癒しにつながると、教育に携わる方や医療・介護従事者からも高い評価を得ている。
 オンライン講座なので、自宅など居心地良く安心な場所で、リラックスして学べるのも嬉しいところ。ベーシックの段階から、アチューンメント(エネルギーを自在に扱えるようになるため、エネルギーの回路を開き、段階的にチャクラバランスを整えること)という儀式を受けることで、シンボルやマントラ、ハンドポジションなどの特別なお作法なしでも時空を超え、距離が離れたお相手にも、パワフルな癒しのエネルギーを送ることができるようになっていく。散歩中でも、会議中でも、いつでもどこでも、誰でも日常に使え、どんな業種のどんなシチュエーションとも相性が良い。寝ずにぐずる子どもや、兄弟や友達同士の喧嘩に対応するママや保育士さんも、悩める子どもたちを元気づけたい先生も、ストレス過多で自身を犠牲にしながら頑張ってくださっている医療関係者も、子どもの反抗期や引きこもりに悩む親御さんにも、家族の癒しにも、そして過去の傷や痛み、トラウマに悩む人も、無くし物やギフト探しにも…。エネルギーを活性化させたい対象は、人物のみならず、動物やモノにも、イベントやチャンス、過去生やDNA、亡くなられた方との繋がりや未来の自分にもと幅広く、その使い方や可能性は無限大だ。また、約4カ月間の講座を通じて、共に学ぶ同志たちと家族のような深い絆が育まれていくのも特筆すべき点だ。玉置さんとの日々のやりとりや仲間からのコメントは、受講中の全期間を通して、多い人で優に500〜700件を超えるという。ワークへの不安や疑問はその都度解消しながら、一人ひとりの日常や悩みに寄り添い、思い通りにならないように思える状況を紐解くことで見えてくる本当の愛や絆、信頼や自分らしさを共に取り戻していく。
「私たちはこの講座の中で、それぞれが徹底的に自分の内側と向き合っています。そうして得る気づきや悟りは至福の喜びに繋がっていきますが、それだけではありません。自分の悩みが他の誰かの気づきとなり、さらけ出すそのままの私をお互いが認め、支え合っていきます。 お相手の弱さ・苦しさを慈しみ、支える強さや信頼に繋がっていく経験が、どんな自分も愛し、許容していくことの土台になっていくと共に、受講生同士が深く深く繋がり、応援し合う素晴らしい絆になっていく様子。愛でしかないこの安心の場が、これからも更に拡がっていくといいなと感じています」
 日本、アメリカ、アジア、ヨーロッパなど世界各国より集まってくる受講生の実に97%が口コミにより訪れているというのも、過去の卒業生の受講満足感が高い証。ここにいると心安らぎ、自分軸に戻れるからと、何期も繰り返し受講されるリピーターが多いのも、『まなレイキⓇ』の大きな特徴の一つといえるだろう。講座は「ベーシック」「アドバンス」「マスター」の3段階を経て進んでいく。「ベーシック」ではエネルギーを日常生活に使っていくやり方や、エネルギーの感じ方・受け取り方を学ぶ。ここからすぐに、自分自身や他者へのヒーリングや遠隔でのヒーリングも行えるようになり、動植物やモノ、食べ物、部屋の浄化、人間関係の癒しなど、日常のあらゆる場面に早速パワフルに使っていく方法を学んでいく。「アドバンス」では、エネルギーの通り道を清め、更に強化する特別な浄化の一週間を経て、エネルギーへの感度や、パワフルさも一段と向上。より深く体の不調和やチャクラのエネルギーバランスを見つめ、エネルギーがどこにどのように流れるのかエネルギーと対話し調整していくスキャニングの手法を学んでいくと共に、自身が望む人生を創り出すために、より深く、思考を具現化していく手法もここで身につけていく。そして「マスター」では、DNAヒーリングや過去世ヒーリング、30秒で全チャクラを調整していくパワフルなテクニックなど、興味深く効果的なヒーリングを習得。また、エネルギーと共に思いを具現化し、多くのことを望むように引き寄せていくようになってもなお、時折うまくいかないように思えるそのモヤモヤを紐解き昇華させ、その奥にある大切な気づきと共に、人生を大きく好転させていく思考と在り方、そのテクニックを身につけていく。そして、ここまで学ぶとエネルギーを最大限かつ効果的にパワフルに扱えるようになり、他者へのアチューンメントを伝授できるまでに。
 まずはレイキがどういうものなのかを知りたい、エネルギーを体感してみたいという方向けに、簡単なレクチャーと共に、受講生や卒業生とで送り合わせる豊かなエネルギーを体験できる「レイキ体験会/レイキサークル」も月1回開催している。親子問題に悩むご家庭が、愛と信頼を取り戻し、イキイキと輝いて過ごしていけるように応援する無料オンライン相談会「はれのひカフェ」も不定期開催中。誰にでも簡単に身に着けることができ、自分も周りも癒し、美容にも、人間関係にも、開運にも、願望実現の加速にもといわれるエネルギーテクニック。「一家に一人」を目指して。そこから広がる安心と喜びの波動を、ぜひここから体験してもらいたい。
(ライター/山根由佳)

Mana Life Creation
Eメール/mana.life.creation1@gmail.com
Line/https://lin.ee/AzQcum0
ホームページ 
http://mana-reiki.com/



水平上下に移動する画期的な足場開発
大型建築で活躍するパーフェクト工法

自社特許技術の集大成
作業効率の向上に貢献


 国土交通省の「建設企業等のための経営戦略アドバイザリー事業」で、他企業に対しモデル性の高い新事業として選定された全国29社の事業の中で、唯一、建設足場に関する事業で選ばれたのが、『深田鉄工有限会社』の「自社開発の移動式足場(パーフェクト足場)の販路拡大」だ。固定足場を部分化し、水平、上下方向とも立体的な移動で作業範囲全体をカバーする画期的な足場工法で、大規模な工場や体育館、ドーム、アトリウム、城、神社仏閣などの新築、改築現場の作業効率の飛躍的な向上と工期短縮、コスト削減に寄与する。
 この足場工法を生み出したのが、同社の創業者で厚労省に「現代の名工」として表彰された深田義徳さんと2019年に経営を引き継いだ代表取締役深田晃弘さんの父子で開発し、特許や実用新案を取得した「構造物の高所足場の組立解体法」「高所足場」「吊り高所足場の移動装置」「高所足場装置」「足場床を支持する梁材と柱材の組立法」「足場支保工の架設法」などの技術。
 中でも、深田さんが2019年に特許を取得した「張出プラットフォームを備えた仮設足場」は足場工法に大きな技術革新をもたらした。
大規模建築物の外部又は内部で構築物に寄り添わせて設置するような大型の仮設足場に関する技術で、高所位置で床面積の広い作業スペースを設けることができるのに加え、作業スペースに対して長尺物などの荷上げが容易に行えるようにすることが可能になる足場だ。
具体的には、梁枠のトラス支柱を組み合わせた吊上げ装置パーフェクトビームの上に足場を組み、電動装置で作業床を上下水平に移動できるようにしたもので、吊上げ装置パーフェクトビームは450×450㎜のトラス支柱を採用し、組み合わせる。支柱間梁にはワイヤーを張弦工法で組み立てるので、支柱間の距離を飛ばすことが可能で、下部作業スペースの有効利用を図ることができる。一度で鉄骨など1トンもの資材を運び上げることも可能だ。
 この工法の開発に当たって、深田さんは、従来工法の荷取りステージでは一対の建て枠を布板によって連結する間隔が布板の長さとして規格統一化されていることから、この建て枠の連結間隔の整数倍を超えた大型のゴンドラを吊り下げることはできず、これが要因となって、ゴンドラの幅は狭くなり、ステージに載せることのできる荷物は長さが制限されてしまう上、ゴンドラの幅方向両側の吊り下げ用のワイヤが邪魔になってゴンドラの幅よりも相当に短い荷物しか載せることができないという課題に着目し、どうすれば解決できるかを考えたという。
こうした技術の集大成として確立したパーフェクト工法(足場)について深田さんはメリットの多さを強調する。
「従来の枠組足場工法と比べ、骨組立作業や内外部仕上げ作業に伴い作業床を上下に盛りかえることや、水平移動が可能なうえ、下部作業スペースの有効利用を図ることも可能となります。高所作業の安全性も向上し、従来工法では不可能とされた地上百メートルでの高所作業が可能になるなど、作業効率が飛躍的に向上し、工期短縮につながります。また、使用仮設資材を大幅に削減することができ、コスト削減が期待できます」
 建築現場で実際に活用するパーフェクト工法には、設置場所や使い方、形状によって、「内部移動式足場」「外部移動式足場」「移動式成型機構台」「素屋根・大型飛散防止建屋」「大仏さん(大型高所作業車)」の5タイプがあり、建築物の形状や大きさ、作業環境によって使い分ける。
「内部移動式足場」は、トラス(梁枠)支柱を組み合わせた吊上げ装置パーフェクトビームを使用して一部分の足場を組立て、支柱脚部に移動装置、レールを設置する。建物の内部全面に足場を掛ける一般的な足場と比べ、組立・解体日数の減少に伴う工事日数短縮と危険作業の減少、扇型や円形の建物でも設置が可能だ。建物内部にクレーンが入れない場所での組立、解体ができ、天井作業でも地面と同じように作業をすることができる。また、作業工程の中で足場の高さを変えるスライド・レベルダウンができ、しかも作業床の下に空間ができるので、資材の整頓なども問題なくできる。移動機構を付けない場合は固定足場として施工できる。工場や体育館、ホールなどの鉄骨工事、天井工事で力を発揮する。
 この工法を採用した代表例が神奈川県横浜市で施工した大規模建造物の外壁仕上げ作業。屋根が傾斜角度約40度の切妻形状で、屋根鉄骨の梁高さがあるため、2台の移動足場を組み立て、平面の移動を縦と横に移動ができるように長さが155mの上下2段のレールを採用して組み立て、高さが約37mの足場には走行速度が分速10mの電動台車を取り付け、稼働はレールの上を走行する形をとった。
 体育館のアリーナ建築でこの工法を採用した準大手ゼネコンの技術陣は、「重機の使えない狭い敷地での立体トラスの組立にあたって、コストダウンと工期短縮を図るため、深田鉄工の工法を採用した結果、当初危惧された立体トラスの組立精度は十分満足され、仕上工事、また安全面でも十分役立った」と評価している。
「外部移動式足場」もパーフェクトビームを使用し、一部分の枠組足場を組立て脚部に移動装置、レールを設置する工法で、在来の足場に比べ仮設機材減少に伴うコスト削減、工期短縮、危険作業の減少、工事エリアの有効利用、強風時対策の養生、復旧の減少などのメリットがある。一般社団法人日本建設業連合会が2018年に公表した建築省人化事例集で「移動式外部足場」が取り上げられ、「従来の固定式足場と比較して、安全面や作業性、環境面において優れた効果がある。組立、解体作業の短縮と作業効率のUPによる工期短縮を実現する」などと紹介された。
 京都府城陽市で施工した建造物の外壁仕上げ用工事作業用の移動足場はレールの長さ900m、足場の高さ約17mで、支柱ビームをガイド支柱として門型に組み立てた後、枠組足場を重機で吊り上げて門型支柱間に吊り込んで組み立てた。足場の最下部には電動走行台車があり、毎分10mの速度で走行した。このほか、札幌競馬場の新スタンドへの改築工事の現場で採用された。
「移動式成型機構台」は、大型倉庫や工場などの屋根折板工事の作業効率を飛躍的に高める機能を持つ。通常、屋根折板工事では、成型機を地上に設置して大型クレーンで吊り上げて施工する場合と、屋根レベルに固定の構台を設置後、成型機を載せて成型し、多くの人力で設置場所まで持ち上げて移動する方法で施工されるが、「移動式成型機構台」は屋根レベルにパーフェクトビームを使用した構台を設置し、移動装置、レールを設置することで施工する場所まで細かに移動することができ、工期短縮、コストダウン、危険作業の減少につながる。
「素屋根・大型飛散防止建屋」は、城や寺社、五重塔など国宝や重要文化財の修理、焼却場などの解体時に飛散を防止する仮設屋根などで採用される。あらゆる屋根形状の屋根勾配に角度を合わせることができ、どんな高低差でも各柱の高さを調整して合わせることが可能で、改修部分の開放をせずに天井にクレーンを取り付けて資材の搬出入もできる。壁面の足場取り付けもできる上、屋根を移動させることによって一方から梁を乗せ、移動させることも可能だ。さらに素屋根内部に広大な空間を設けることができるので、障害物なく、天候の影響も受けず作業できる。
 これまでに伊勢神宮式年遷宮(外宮)、浅草寺、身延山久遠寺五十塔、松山城天守閣、興福寺中金堂、熱田神宮本殿などの工事で採用され、作業効率の向上に大きく寄与した。文化財、社寺、仏閣の素屋根工事が増え、機材増産にフル稼働している。
「大仏さん」は、深田義徳さんの特許技術によって開発されたもので、35m~53mの高所で360度回転する大仏さんの大きな手のような縦2m横5m、10㎡の広さがある作業床で、一般的に多くの現場で使用している重機の先端に取り付けができるような構造になっている。作業床が360度回転することによって建物に密着し、作業床の水平維持装置や過負荷防止装置などの安全装置があるため、高所でも安全に作業することができる。高所の看板取換工事や鉄骨建屋の解体工事などで活躍する。
 同社は、1958年の創業以来、足場工事一筋に歩み続け、パーフェクト工法による足場施工でゼネコンなどの建築工事を支え、関東、関西を中心に北陸、中部、九州、そして海外などで施工実績を重ねてきた。関東資材倉庫や中部営業所を開所予定。近年、屋根折板工事の移動式成型機は、物流倉庫工場工事中心に多く採用され、屋根成型機のスタンダードになりつつある。また高所作業車のリースや足場工事にかかわる製品の製作、販売、1t車から2・8t車までのホイストクレーンのリースなどの事業も行い、建築建設業界や仮設足場業界に貢献する経営意思は鮮明だ。
(ライター/斎藤紘)

深田鉄工 有限会社 (FTK)
本社 TEL/078-841-1669 東京営業所 TEL/03-6423-1738
ホームページ 
http://www.ftk-kobe.com/


基礎工事の理想形を日々追求
一切の妥協も許さない正確な工事が定評

自分たちが納得する工事が
お客様からの評価に繋がる


 神奈川県相模原で長年にわたって基礎工事を手がけている『有限会社信和土建』。細部にまでこだわった正確で妥協のない施工に定評がある。基礎工事とは簡単にいえば、建物の形状に合わせて穴を掘り、そこに砂利を敷き詰めて下地を作り、その上に鉄筋を組んでコンクリートを流して形成して建物の土台を作る工事のこと。工事が終われば見えなくなってしまうが、建物の重さや地震の揺れを地盤に伝え建物の一部分だけ沈んで傾いてしまう不同沈下を防いでくれる地盤と建物をつなぐ重要な役割を果たしている。第三者住宅検査機関のホームリサーチ社が卓越した技術を持つ職人を顕彰する制度では、最高位の三ツ星の転圧マイスターと配筋マイスターの称号を与えられ、全国工務店グランプリで「匠の盾」も受賞。建物の安定性、耐久性、耐震性に関わる土台造りが正しく行われているかといった基礎工事の理想形を日々追求し、工程一つひとつで発揮される正確さと完成度の高さは、文字通り「匠の技」だ。
 代表取締役の宍戸信照さんは、高い安いにかかわらず物を大事にすること、何事にも分け隔てなく接する姿勢というのが高い評価を獲得している基礎工事の仕事にも繋がっているという。
「よくいうのが自分の身の丈と合わない買い物をしてみなさいということ。例えば、普段は安い靴を履いているけど10万円の靴を買ってみる。そうすると普段は安い靴だからと踵をすり減らしていたのが、高い靴を履いているとそれをすり減らしたくないという意識が芽生えるので歩き方に気を使って踵がすり減らなくなる。人間は、どうしても安いとどうでもいいやという認識になってしまう。でも一回高い靴を履くことで、大事に履こう、しっかり歩こうという認識になり、次に安い靴を履いた時に高い靴を履いた時と同じように歩けるようになる。これは、他の高い買い物でも食事でも、人に対しても同じです。すべてを大事にするという認識でいるからこそ、仕事においても単価が高いからしっかりやろう、低いから手を抜いてもいいといった区別なく、どんな仕事でも手を抜かずに丁寧に取り組むことができるようになるのです。当たり前のことですが」
 こうした高い人間性からくる質の高い仕事で、これまで様々な建築物の基礎工事の仕事を請け負ってきた。最近は、民間だけでなく公共工事の依頼もあり、普段の依頼とは違う公共工事特有の苦労もあったという。
「融通が効きにくいというのが大変でした。公共の建物ということもあり、前例がないとなかなか許可が降りない。事前に溶接加工され、くみ上げられているユニット鉄筋というものがあるのですが、事前に溶接することでより精度の高い加工が可能になったり、施工に対する時間の節約にもなるので今や民間の住宅や建物の工事では一般的になってきています。だが公共施設では、前例がないからユニット鉄筋ではなく、現場でその都度加工しなくてはならないというようなことがありました。他にも地面から掘り出した泥を捨てに行くのにも指定の処分場に捨てに行かなければならない。しかも片道1時間半から2時間かかる。もっと近い処分場を提案しても指定の処分場での処分を求められました。タイムマネジメントには、いつも以上に気を配りました」
 そういった苦労がありながらも工事は無事終了。どんな苦労があったとしても自分たちのやる仕事のクオリティは一切下げずにやり抜く。そんな姿勢が信頼される理由なのかもしれない。
 基礎工事の最近の事情を例に自身の仕事観についても語ってくれた。
「最近は、基礎工事業者といえども鉄筋を組むことを外注してしまう業者が増えている。そのほうが工事時間短縮にも繋がり、より効率的に仕事を回せる側面もあって、たくさんこなせて売り上げの増加にもつながる。でも自分たちは、納得できる鉄筋を自分たちで組みます。アンカーボルトが真っすぐ立つように。そうしないと納得するクオリティの基礎工事ができない。お金稼ぎのために頭数をこなしたいからと業者に外注する気持ちも分かるが、それでクオリティが下がったら意味がない。お金を稼ぐことは大事だけどそれだけじゃない。お金を頂いて工事をしている以上、どれだけお客様に納得していただけるかが大事。そしてそれは自分たちが納得する工事があってこそ達成されるものだと思います」
(ライター/長谷川望)

有限会社 信和土建
TEL/042-763-4443


電気通信工事に光る誇りと使命感
測定機器や度量衡機器校正で実績

経験豊かな技術者集団
実力示す広範囲の施工


 2022年5月に公布された経済安全保障推進法で、安全性と信頼性、安定的な提供の確保が今後ますます重要になるとされた基幹インフラの情報通信と電気。1980年創業の『センシン電気株式会社』は、通信機器サービスと電気工事サービスで、この基幹インフラの設備に係る調査、設置工事、施工管理、保守などの業務を官公庁や航空業界、大手電機、電子メーカーなどから請け負い、熟達の技術スタッフによる高精度の仕事ぶりで地歩を築いてきた会社だ。加えて、病院や工場で使われる測定機器が正しく機能するための校正でも信頼を集めるなど、文字通りの高度技術者集団だ。
「積極的にチャレンジし、時代の変化に対応する」。2020年から経営を担う代表取締役の金澤健一さんが掲げた経営理念。さらに、日々の業務で実践しているのが「迅速な対応」「信頼の技術」「安心のサービス」の3つのモットーだ。
 受注する業務のうち「通信機器サービス」は、防災行政無線や航空無線通信、防犯カメラ、車両無線関係などの施工管理、調査、保守、「電気工事サービス」は一般電気工事、弱電工事、その他付帯設備工事などの施工管理、調査、保守。これらの業務を一線で担うのは、第一種電気工事士や第二種電気工事士、一級電気工事施工監理技士、二級電気工事施工監理技士、高所作業車運転技能者、第一級陸上特殊無線技士などの国家資格を持つスタッフたちだ。
 主要取引先は、国土交通省東京航空局や防衛省、警察、区役所、学校、大手電気会社などに広がる。施工実績を見れば、いかに専門性の高い業務を担ってきたかがわかる。洋上管制処理システム訓練シミュレータ設置工事、飛行情報管理処理等設置工事、大子TACAN更新工事、新島WAM用空中線交換工事、東京国際空港滑走路ILS装置蓄電池交換作業、大田区萩中小学校便所全面改修電気設備工事、大田区池上第三保育園キュービクル改修工事、大田区教育委員会防犯カメラ設備工事、大田区立小中学校緊急地震速報装置保守、防衛省共済組合市ヶ谷会館宴会場音響・調光設備保守、神奈川県警カーロケータ車載装置搭載替え工事など多岐にわたる。このほか、身近なところでは、携帯電話の基地局のアンテナの更新や災害時の無線通信の工事も行う。
「測定機器校正サービス」は、工場や医療機関、研究機関などに欠かせない電子機器や通信機器、電気設備が正しく作動するかを測定する電圧電流計やオシロスコープなどの電子機器用測定機器や度量衡機器を標準器などを用いて正しい値になるよう調整したりする業務。ISO対応書類や校正証明書の作成やトレーサビリティ、試験成績書などの作成まで請け負う。レーダー会社、電子機器会社、住宅設備会社、計測機器会社などが主要取引先だ。
 この業務を行っているのが1996年に開設したキャリブレーションセンター。キャリブレーションとは英語で校正、調整などを意味する。
「測定機器や度量衡機器は、様々種類の精密部品で構成されていて、気温や湿度などの環境の変化でわずかに膨張したり、縮小したりすることがあります。こうした微少な変形の積み重ねは経年変化として測定に影響を与え、測定結果に本来の値とは異なる誤差として表れます。測定機器の誤差を放置したまま測定を続けてしまうと、測定対象となる電子機器や通信機器、電気設備の品質や性能が維持できなくなるだけでなく、国が定める規格や規制に適合していることの証明もできなくなってしまいます。測定機器の校正は電子機器や通信機器、電気設備を正しく作動させる上で欠かせない仕事なのです」
 金澤さんは、この3つの業務の品質の維持向上にも力を注ぎ、1998年に同社が認証を得た品質の体系的な管理手法である品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001の要求事項に沿い、Plan(プラン)、 Do(実行)、 Check(評価)、 Act(改善)を徹底し、高品質のサービスの提供による顧客満足度の向上に努めてきた。
『センシン電気』は、個人事業としてスタートし、電気通信の点検事業者としての公的な認定を受けたり、測定機器類の設備導入や業務拡充のため増資などしながら一歩一歩前進し、現在では、優秀な技術スタッフが集結し、数多くの公共プロジェクトを受注するまでに成長した。
 金澤さんは、青森県立十和田工業高校電気科で学び、高校での就職説明会で同高校OBで同社の創業者である先代社長の話に魅了され、入社した。現場で修業する中で挫折しそうになったことが幾度かあり、その度の先代社長が励まし、支えてくれたという。2020年3月、先代社長が肺がんで他界した後、役員会議が開かれ、社員からの推薦もあって、2代目社長に就任した。その直後に発生したコロナ禍で経営危機に陥ったが、同社の仕事の実績と創業者が築いた人脈もあって資金を調達することができ、危機を乗り切ることができたという。
「情報通信、電気は基幹インフラといわれるように、正しく機能しなければ、社会生活、経済活動に大きな影響を与えます。しかも、情報通信、電気の分野は日進月歩で進化し、高度化しています。こうしたことを念頭に、請け負った業務については発注元の意向や図面通りに仕事を完遂するのは無論、技術の進化に併走していく努力が欠かせません。また、当社の業務は特殊で、マニュアルを見ただけでできる仕事ではないので、とにかく経験も大事です。迅速な対応、信頼の技術、安心のサービスという当社のモットーの実践、ISO9001の要求事項の遵守、経験で培った技術の継承、働きやすい職場の整備、スタッフとのコミュニケーションの励行、そして何よりよりもお客様との信頼関係の構築を大事にし、さらには、時代の変化に柔軟に対応できるように、これまでとは違った考え方や価値観を持ち、しかも、とっさのトラブルや変化に対応できて、周りの仲間と一緒に解決できる人材を積極的に採用し、時代と共に変化するニーズに的確に応えていけるよう努力を重ねていく決意です」
 基幹インフラの安全性と信頼性、安定的な提供の確保に関わる仕事に対する誇りと使命感がここにはある。
(ライター/斎藤紘)

センシン電気 株式会社
TEL/03-6715-9473 
FAX/03-6715-9474
Eメール/kanazawa@senshin-e.co.jp
ホームページ 
https://senshin-e.co.jp/


保育園のあるべき姿の一つのモデル
安心信頼感動を重視する積極的保育

47年の歴史を通して実践
園児に寄添う姿勢鮮明


 戦後の第2次ベビーブームによる保育園不足、平成時代に入って問題視され始めた少子化による保育園の定員割れ、共働き家庭の急拡大に伴う待機児童問題の顕在化…。時代とともに保育園をめぐる環境が変化する中、1976(昭和51)年に定員60人で開園して以来、独自の運営方針を貫いて歩み続け、定員が105人にまで拡大し、地域の保育拠点となっているのが幼保連携型認定こども園『大東わかば保育園』だ。その運営方針、園長山本良一さんが思索と経験を基に確立した「積極的保育」は、保育園のあるべき姿のモデルともいえるものだ。
 山本さんは「積極的保育」を「現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考え、安心、信頼、感動を重視して保育に取り組むこと」と定義する。現実的な諸問題とは、行政への書類提出、各種審議会や保育団体などからの文書、研修会の案内、研究機関などからのアンケートなどへの対応、不審者対策、感染症対策、虐待問題、情報公開、業務の記録化など保育の第一線が直面する事務上の様々な問題を指す。
 「積極的保育」で重視する「安心」「信頼」「感動」についても、その実現のために工夫と努力を重ねてきたことがわかる。
【安心】 「自分自身のこれまでの人生体験や宗教、哲学、心理学などの分野から得たものから、健全な自己実現を現実のものにするには安心は大切なことであると知りました。現実の園において、子どもたちが安心してすごせるためにはどうしたらよいのでしょうか。まず、子どもたちが毎日生活する場である園において、最も深く関わる職員間の人間関係、職員と保護者の関係がよいものでなければならないということです。この人間関係が悪くては、子どもは安心できません。職員の人間関係については、打ち合わせや話し合いを日常的に行い、園の基本的な姿勢として、いつも子どもの幸せや成長のために努力することを大事にしています。職員と保護者との関係については、ちょっとした行き違いや誤解があっても、翌日顔を合わせたときにいつものように朝の挨拶をしたり、連絡帳や直接の会話によって必要なことを伝えたり、子どもの良い面を知らせりすることによって是正しています。加えて、園長として毎日午前7時前後からは登園してくる子どもたちと保護者を迎え、挨拶を交わすほか、園庭などで自由に遊んでいる子どもたちのいのちのリズムと共鴫するような姿勢で気持ちをこめて見まもります。この一人の人間によって見守られるということは、子どもたちも無意識のうちに感じて、一人ひとりの子どもに安心感を与えているように思います。また、先生たちの気持ちにゆとりをもたらすうえにおいて、この園長の姿勢、存在が少なからず作用しているように思います」
【信頼】 「子どもの周囲の大人に対する信頼は、毎日の小さな具体的な事実の積み重ねによって強くなっていきます。保育園に入園してきた最初のころの子どもは、不安と緊張と頼りなさがいっばいの状態です。それが毎日の保育の中で、不快なとき、困っているとき、不安な気持ちや嫌な思いをしているときに、必要な援助をしてもらったり、不安感や嫌な思いを理解してもらったうえ、少なくなったり、解決されたりすることによって信頼感を強めていきます。また、できないことが必要な援助をしてもらうことによってできたり、うまくできたことをほめてもらうことによっても信頼感を強めていきます。安全や清潔、そして秩序などに重点がかたより過ぎると、子どもは信頼頼感を強めていくことが困難になりますので、園のすべての職員が一人ひとりの子どもの状態や気持ちに配慮することをいつも忘れないようにするという姿勢を大切にしています。さらに、子どもたちの現実を深く見つめたとき、子どもたちが実存的な意味で不確実感の思いに無意識のうちにとらえられていることです。現代の社会の変化の激しさ、多様な価値観の併存、そして情報の洪水などによって、子どもだけではなく、大人にも拡大している不確実感への理解と具体的な生活場面での配慮がないときは、子どもへの過度のやさしさや甘さが起こり、子ども自身にほんとうの意味の自信や大人への信頼感を持たせることができないように思います」
【感動】 「積極的に子どもたちのこころを豊かにするものとして感動があります。誕生会やうんどう会、星まつり、お泊まり保育、クリスマス会などに一人ひとりに渡すプレゼントのカードや参加賞、メダルやワッペンが先生たちによって製作されます。また、卒園記念アルバムが先生たちのセンス、創意、工夫によって手づくりされて手渡されます。これらのものは子どもたちはもちろん、保護者の方にも感動をもたらします。また、給食のときに使用するンチマットや給食袋、そして遠足のときに使用するリュックサックなど保護者の方にも大きな負担にならない程度に手づくりで作ってもらって、市販のものでは味わえないお母さんの具体的な愛情を子どもたちが感じられるように保護者の方の協力を得ます。様々な行事が子どもにとってどのような意味があるか、どのような気持ちを味わうのか、どのような力を伸ばしたか、そしてともだちとの関係や先生との関係を深めることができたか、が意識されて取り組まれます。1回1回の練習もたんなる当日に向けての練習ではなく、子どもたちにとっては、そのつど意味のある遊びとなるようにということも意識されています。以上のような取り組みによって、うんどう会や生活発表会は、子どもたちがいきいき、のびのびと動き、自分のことばで話し、自分たちのアイデアも出すことができるものになって、見る人に大きな感動を与えるものになっています。そして子どもたちも、見る人が感動しているのを感じて自分たちも感動し、自信を持つようになるのです」
 「積極的保育」を実践してきた足跡とその具体的な取り組みは、「保育に、哲学を! 一人ひとりの子どもを深く見つめる、真の保育とは?」「明るい保育は未来を明るくする 『積極的保育』のススメ」など、山本さんの5冊の著書で詳しく知ることができる。
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121

半世紀にわたる安定経営支えた努力
人と建機一対派遣で国土開発に貢献

ゼネコンから信頼獲得
土木技術の進化と併走


 バブル経済の崩壊に端を発した経済の低迷、リーマンショック、長引くデフレ、労働力人口の減少による人手不足など厳しい環境の中で、ピーク時から約10万社が姿を消した建設業界にあって、1973年の創業から半世紀、安定経営を維持してきた建設会社がある。厚木市の『株式会社開発工業』。早世した創業者である夫から1999年に経営を引き継いだ後も、「人と建機一対」で建設現場に派遣する施工体制を維持、発注元の大手ゼネコンから厚い信頼を得てきた代表取締役社長である坂巻美代子さんの経営努力がその推進力だ。
 同社は従業員が約20人規模の会社だが、施工計画の作成、現場での工程管理、安全管理を担う土木施工管理技士資格を持つスタッフが5人もいる。「人と建機一対」の施工体制は、この有資格のスタッフを中心に重機オペレーター、協力会社の社員を含めた作業員とブルトザーやハイブリッド油圧ショベル、ローラーなどの最新鋭の重機をセットで現場ごとに派遣するものだ。工期が1年超に及ぶ現場ではスタッフが現場のある地域でアパートに常駐して工事を完遂、終われば、会社に戻り、次の工事のためのチームを編成して派遣する。
 事業エリアは本州全域で、常時4〜5ヵ所で作業する。土地造成や道路改良工事、太陽光発電のメガソーラー用敷地の造成、都市部に流れる河川浚渫、建設残土の処理、運搬などを請け負う。重機は、5年ごとに最新鋭の高性能機種への更新を重ね、現在、ハイブリッド油圧ショベルやブルドーザー、ローラー、破砕機、ダンプトラック、重機を運ぶトレーラーなど約50台を保有、これを含め創業以来導入したマシンは205台にのぼる。重機オペレーターも自社で育成してきた。
「当社が目指してきたのは『使われ易い会社』。それを具体化したのがマンパワーとマシンパワーの相乗効果で機動力と施工力を生み出す『人と建機一対』の施工体制です。当社の最大の強みであり、大手ゼネコン様から信頼を得てきた施工体制だと思っています。土木技術は日々進化していますので、建機も最新の情報通信技術搭載機などを積極的に導入し、時代の要請である環境対策にも細心の注意を払って取り組んでいます」
 同社には営業部門はなく、大手ゼネコンから仕事が継続的に入り、その割合は受注業務全体の8割を占める。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 開発工業
TEL/046-241-3364 
Eメール/info@kaihatsu-kogyo
ホームページ 
http://kaihatsu-kogyo.co.jp/

精密な真鍮部品の製造販売で実績
需要の多さ際立つドレンコック

新製品開発で進化追求
技術士資格持つ経営者


「新幹線からシティホテルの一室のインテリアライトや厨房にまで私たちの部品は使われています。小さな部品でも大きなものを動かしているのです。数十ミクロンの世界で精密な部品を作り、検査も丹念に行います」
 真鍮(しんちゅう 黄銅)素材に特化した旋盤加工品の製造、販売を手がけて60年の歴史を刻む『キタデンシ株式会社』代表取締役の喜多繁幸さんが自社技術に自信を持つことを示す言葉だ。多種多様な製品類の中で需要の多さが際立つのが厨房のステンレスフード用油抜き栓「ドレンコック」だ。同社では、最大径18㎜、高さ16㎜の業界最小の「2分(にぶ)」タイプを国内で唯一生産しているほか、最大径24㎜、高さ17㎜の「3分」タイプ、最大径25㎜、高さ17㎜の「4分」タイプも生産、各種サイズのフードに対応するドレンコックをラインアップしている。
「当社のドレンコックは、錆に強い真鍮製で、表面には、クロームメッキに比べてステンレスの風合いにマッチするニッケルメッキを施しています。また、シンプルな形状のため、ステンレスフードのデザインを害しません。材質が柔らかい上に軽量設計で、ステンレスフードを傷つけることもなく、ステンレスフードも少し軽くなります。さらに、薄型タイプのため、フードからの出っ張り量は約15㎜と業界最薄さで、お客様が頭を打つ危険もありません」
 喜多さんは、ドレンコックの進化にも力を注ぎ、2017年10月には、新たな事業として掲げた「ドレンコックの小型化とアダプターパイプをつけた新商品の改良及び新分野への進出」が大阪府に経営革新計画として承認された。
「従来のお客様の製品のニーズを深掘りし、潜在ニーズを取り入れ、独自のドレンコック製造技術も活かしながら、今までになかった新商品の開発と生産を行い、新規市場を創造、開拓したいと考えています」
 喜多さんは、大阪工業大学工学部で学び、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある最高位の技術士の国家資格を取得したほか、大阪市立大学大学院創造都市研究科で都市ビジネスも学んだ理系経営者。
「当社は、確かな技術を用いて大学様、企業様との共同で真鍮製品の開発をしてきました。今後も付加価値の高い真鍮部品を生み出し、お客様のご要望にお応えしていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

キタデンシ 株式会社
TEL/072-958-4906 
Eメール/info@draincock1.com
ホームページ 
https://kitadenshi.net/

商品価値を高めるレーザー加工好評
美しい仕上がりに加工依頼が相次ぐ

図案や文字などを彫刻
様々な素材に対応可能


「商品にプラスαの付加価値を提供する」
 レーザー加工専門工房『レーザープロ』代表の堀内勇示さんに加工を依頼したクライアントは一様に、堀内さんのこの言葉通り、商品価値を高めた美しい仕上がりに感嘆の声をもらす。天然石に文字や絵を彫刻する仕事から始まり、今では金属、ガラス、プラスチック、アクリル、木材、本革、合皮、陶器、布、紙などでできた商品も加工、芸術的センスも含め、その高い技術が評判になり、加工依頼が後を絶たない。
 レーザー加工は、クライアントが求める図案や文字、ロゴなどのイメージデータに基づき、レーザー光を対象物に照射し、熱エネルギーで彫刻やマーキング、切り抜きなどを行う技術。光の波長によって加工できるものが異なるため、CO2レーザー機、YVO4レーザー機、UVレーザー機の3種類のレーザー機と研磨材を吹き付けて加工するサンドブラスト機を使い分けて加工する。
「加工を依頼される業界も素材同様に多岐にわたります。これまでのご依頼の代表的な例を挙げますと、飲食業のお店の厨房で使用する道具、お客様が使われる箸、スプーン、フォーク、ナイフ、お皿、グラス、タンブラーなどにロゴマークを入れたことがあります。また、山梨でしか販売していないワインの一升瓶を県外の方への贈答品として贈る際、贈り先の祝い事に関係したメッセージを彫刻して喜ばれたこともあります」
 堀内さんがレーザー加工を始めたのは、同社の前身で父親が経営していた「堀内貴石」で天然石製品の製作販売していた約28年前に遡る。
「入社後、自社でできる他の何かを探していたところ、ちょうど日本に輸入され始めたレーザー機と出合い、開運、厄除けの意味がある水晶に文字や絵を彫刻できたら面白いのではと導入に踏み切り、『石に彫刻』をキャッチフレーズに事業を展開してきました。その後、流量計製造メーカーからガラス管への目盛り彫刻を請け負ったことをきっかけに、これまでのレーザー加工の技術を活用する専門工房として事業内容をシフトしました。試作過程でイメージと違う出来栄えになるなどいろんな発見があり、どんどんレーザー機の魅力にひき込まれていきました」
 2019年に屋号を『レーザープロ』に変更し、オーダーグッズ制作も含め様々な加工ニーズに応えているほか、イベント会場でレーザー機による実演販売も行っている。
(ライター/斎藤紘)

レーザープロ
TEL/055-235-1532 090-3339-3425
Eメール/info@laserpro.jp
ホームページ 
https://laserpro.jp/


ミスター・パートナー
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