ヒットの予感!! 2016


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
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洲浜不動産鑑定事務所
代表 洲浜拓志氏
島根県出身。京都大学卒業後、三井銀行入社。2008年から不動産鑑定社アイレックスで鑑定評価実務を経験。2011年、不動産鑑定士登録。東京スター銀行で中古不動産再販業者向け融資実務、三光ソフランホールディングスで不動産コンサルタント業務を経て、2014年、『洲浜不動産鑑定事務所』開業。
不動産の活用で難問解決に道
重層的視点導く金融実務経験

 銀行での金融の実務経験をバックボーンに事業領域を放射線状に広げ、社会的課題のソリューションともなる構想の具体化を進める出色の不動産鑑定士がいる。『洲浜不動産鑑定事務所』代表洲浜拓志さん。急増する外国人観光客、増え続ける空き家、疲弊する地方、高齢者の将来不安を視野に入れた構想の要にあるのが不動産の有効活用だ。
「外国人観光客の急増で不足する宿泊施設対策として空きマンションを借り上げてリフォームし、中国の旅行会社に簡易宿泊施設として使ってもらう事業を千葉県で具体化しています。この手法を人口減で空き家問題が深刻化している地方に普及させれば、空き家問題解決と観光振興の一石二鳥の効果を生み出せると考えています」
 もう一つの重要テーマは、相続に関する不動産の問題だ。2015年から相続税が強化され、戦々恐々としているのが税理士。不動産に詳しい税理士は全体の1割程度、という実態がある。このような状況に対して、相続税に詳しい女性税理士及び不動産の活用方法や売買のできる実務プロとタッグを組み2015年夏に一般社団法人相続鑑定団を組成した。今後はこの組織が、相続問題を抱える税理士や資産家の窓口となって、多くの案件の集客マシンとなり、不動産の活用や処理に関する解決策を提供し、相続問題の早期解決に資するよう日々努力している。最近、個別相談も増えてきている。
 専門家集団との連携で事業を進めている洲浜さんがその中で照準を合わせたもう一つのテーマが高齢化に伴う経済的な不安。
「少子高齢化で将来の年金に対する不安が広がる中、老後の経済基盤を厚くする上で検討の価値があるのがリバースモーゲージ、住宅担保型老後資金ローン。リタイア後に自宅を担保にお金を借り、人生の終焉を迎えた時に自宅を売却して返済する方法。それに関する本の執筆依頼もあり、リスクも含めて全体像を知って頂けたらと思っています」
 東京オリンピック景気を当て込んだ不動産バブルに対応し、時代の潮流を見据えて構想を生み出す頭脳の回転は加速する一方だ。
(ライター/斎藤紘)

洲浜不動産鑑定事務所
TEL:03-6907-1656 FAX:03-6907-1657 Eメール:info@suhama-office.com
ホームページ http://www.suhama-office.com/

株式会社 T.A.P
代表取締役 高橋佳代子さん
岩手県出身。仙台の七十七銀行の銀行員を経て、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)に入社。結婚、出産を経て不動産調査会社に移り13年間勤務。2009年に独立し、『T.A.P』を設立、代表取締役に就任。宅地建物取引主任者、不動産コンサルティング技能登録者。
不動産事業のイノベーター
徹底した調査で信用を築く

 徹底した建物インスペクションで信用基盤を築いた女性経営者がいる。Tokyo Area Promotionの頭文字を社名に東京の山の手地域で不動産事業を展開する『T.A.P』代表取締役の高橋佳代子さん。耐震性など構造にまで及ぶ物件の調査をリニューアル仲介という新たなサービスにつなげるなど、不動産業界では異彩を放つ女性イノベーターだ。
「中古物件の中には耐震性に問題があるまま引き渡されてしまうものもあります。頻繁な地震を考えても安全性を確保した状態で売るべきだと考えています。建物インスペクションを厳密に行い、リフォームを信頼できる工事会社に仲介し、買主が安心して購入できるような枠組みを構築しました。築二十年を超える木造住宅でも、耐震基準適合証明書があれば住宅ローン減税と不動産取得税軽減の対象になります」
 銀行勤務を経てリクルートグループの不動産会社に10年、不動産調査会社に13 年勤務した経験が事業推進力になっている。クライアントに的確なアドバイスができるようにと宅地建物取引の知識を高め、不動産コンサルティングマスター、相続や住宅ローンのアドバイザー、ファイナンシャルプランナーなど様々な資格を取得し、全方位に対応できるのも強みだ。
「不動産取引の仲介、物件の情報提供に留まらず、ローン、税金、保険のライフプランのご提案から、相続相談に至るまで、あらゆる方向からお客様をトータルにサポートしています。女性ならではの細かな気配りで売買物件の査定やご案内などを行い、信頼へ繋がっています」
 その視野には21世紀型不動産業の姿が入っている。
「不動産を取り巻く環境が変化する中、少子高齢化時代に適した住まい選びのご提案をすることが不動産業者に課せられた役割と考えます。今後も質の高い不動産事業を追求していきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 T.A.P
TEL:03-6450-7223  FAX:03-6450-7225 Eメール:ktakahashi-tap@sound.ocn.ne.jp
ホームページ http://www.tokyo-ap.com/

株式会社 AD PLANEX
代表取締役 倍井和彦氏
東京都出身。千葉大学工学部建築学科卒業。建設会社設計部門、建築設計事務所代表を経て、2007年、『株式会社AD PLANEX』を設立、代表取締役に就任。前職時代から福祉、医療、教育、宿泊施設を中心に設計活動を展開。一級建築士、管理建築士。東京建築士会会員。
お金を生む箱叶える設計哲学
美しさ保つ工夫に光る気配り

 地中海のリゾートホテルをイメージした白亜の姿の美しさに思わず息をのむ。福岡県宗像市の海辺に立つ「HOTEL GREGES(ホテルグレージュ)」。基本計画、基本設計、総合監修を担った『AD PLANEX』代表取締役倍井和彦さんが設計哲学として掲げる「お金を生む箱」づくりを象徴する作品の一つだ。
「事業の為に建設する建物は、見た目の美しさだけでなく、それによってお金を生まなければなりません。設計に当たっては事業の最初から参画し、資金計画を共に考え、事業が目指す夢、理想を叶える魅力的で費用対効果の高い建物を構築することを心掛けています」
「HOTEL GREGES」は、財団法人店舗システム協会主催の「BEST STORE OF THE YEAR」で高く評価され、施主、建設会社、家具デザイナーと共同で優秀賞を受賞した。倍井さんが重視するもう一つの設計哲学がある。「お金を捨てない箱」づくり、長く価値を維持できる建物だ。
「多雨多湿のこの国の気候風土を念頭に、外壁のタイルの貼り方、凹凸の付け方、窓の引込具合、庇の出し方、桟の取り付け方向など細部にわたる気配りが大事だと思っています。それがなければ、完成時に美しい建物でも劣化、汚れが早まり、10年、20年経ったとき、気配りが行き届いた建物とは価値に雲泥の差が出るのです」
 前職の建設会社設計部門、建築設計事務所代表時代から老人施設・保育園・病院・学校・ホテルなど福祉、医療、教育、宿泊施設を中心に設計を担い、特に特別養護老人ホームはほぼ毎年、設計監理業務を受注してきた。補助金申請や公的融資申請などによるサポートにも力を入れてきた。「事業のパートナーとして、あなたの満足をお約束します」。施主に寄り添う精神が設計活動を貫いている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 AD PLANEX
TEL:03-6661-8350 FAX:03-6661-8351 Eメール:info@adplanex.jp
ホームページ http://www.adplanex.jp/

株式会社 アドヴァンス
代表取締役 諸橋通夫氏
1997年代表取締役社長に就任。2006年代表取締役会長に就任。2012年より再び代表取締役社長を勤める。
コンクリート二次製品業界を牽引
創業60周年に向け、さらなる飛躍へ

 新潟県の『アドヴァンス』は、1959年の創業以来、コンクリート二次製品を中心に、土木建築用資材の企画・開発、製造・販売、およびそれらに関わる設計・工事を手掛けている。その製品や事業の一例は、地すべり箇所数・面積共に日本一の新潟県で、安全に施工できて耐久性の高く、地すべりを誘発させる地下水の上昇を抑える『組立集水井筒』や、雪国新潟県で生まれた消雪パイプの二次製品化など、日本の国土を保全し、国民の生活空間を整備することに大きく寄与している。
「弊社の経営理念『豊かな未来への懸け橋 安心できる生活環境を創造する』を常に念頭に置き、公共事業の迅速・円滑・確実な実施を支える『総合ノウハウ業』を目指しています。そのために、求められる機能・性能を満たした安全で迅速な施工法を追求し、地域の繁栄と豊かな暮らしづくりに貢献するため創意工夫を重ねた製品開発と、優れた品質管理、サービスを提供し、優良な社会資本の構築に貢献していきます」。まもなく創業60周年の節目を迎えるにあたり、代表取締役の諸橋通夫氏はこのように語る。
 現在コンクリート製品の需要は、東北地区を除いて全国的に冷え込んでいる。15年度は公共事業の予算規模が縮小され、さらに消費税増税後の景気落ち込みからの回復が遅れていることも影響している。そのような状況で『アドヴァンス』の業績は安定的に推移しているという。その理由を伺った。
「既存製品の改良・改善、現場に対応するための新規製品の開発などを遅滞なく続けられる体制を取っています。その中から誕生したものの一つに『トンネル専用側溝』があります。製品の厚さを路面の舗装構造以上にして、100トン以上の重機の走行にも耐えられる構造としました。またキャタピラーの幅とカーブ時の内輪差を計算に入れ、カーブ施工でも側溝を外れずに走行することができます」
 長い歴史の中で培われてきた高い技術力と、現場の様々なニーズに対応できる柔軟な発想力、そして会社の将来のための「行動科学」を中心とした人材の育成と、未来へ向けて力強く前進していく『アドヴァンス』だ。
(ライター/後藤宏幸)

株式会社 アドヴァンス
TEL:025-233-4131 FAX:025-233-4152 Eメール:info@advance-kk.co.jp
ホームページ http://www.advance-kk.co.jp/

グッドベア 株式会社
代表取締役社長 宮田昌次氏
福岡県田川郡出身。プロのミュージシャンとして活躍した後、アーティスト・プロモーション会社を設立。同時期に総合設備業の宮田興業を開業。2003年特殊清掃会社SMAを設立。2010年にグッドベア株式会社と合併し、2011年社長の死去にともない代表取締役に就任する。2012年NPO孤立防止センターを設立し、一人暮らしの高齢者などの孤独死を減らす活動を始める。2015年特殊案件施工士協会を設立。
様々な人生の最期に寄り添う特殊清掃のプロ、
高齢者の孤独死防止に尽力

 クライムシーンクリーナーという職業をご存じだろうか。「クライムシーン(crime scene)」とは、文字通り「事件現場」。事件、事故、自殺等の変死現場のほか、独居死、孤立死、孤独死などで遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗や腐乱によりダメージを受けた室内の原状回復や原状復旧業務を行う特殊清掃業のことだ。
 福岡県の『グッドベア』の代表宮田昌次さんは、本場アメリカでその技術を習得し、一般の清掃業では対応できない現場の清掃を行っている。壮絶・凄惨な現場で行う作業は、心身共にタフでないと務まらないという。作業にあたっての心構えを宮田さんに伺った。「独自の特殊な洗剤や消臭剤を駆使して、〝痕跡を消す〟ための技術はもちろん、人の痛みをしっかり受け止められる心が必要です。その心を育て、ご遺族の方との接し方などのコミュニケーション能力も身につけなくてはなりません」
 宮田さんは事件現場のほかに、〝孤独死〟の現場を2000件近く見てきた。会社の倉庫には引き取り手のない遺品が保管してあるが、遺族と連絡がつかないことも多く、遺品を引き渡せるケースは半分にも満たないという。宮田さんは亡くなった人と遺品を供養するため、出勤前に仏壇に手を合わせるのを日課にしている。また、ここ数年中高年の孤独死が目立つという。「亡くなった方と歳が近いこともあり、自分だったらどうなんだろうと、こういう現場では毎回考えます」と宮田さん。
 2013年、宮田さんは一人暮らしの高齢者などの孤独死を一件でも減らしたいとNPO法人「孤立防止センター」を立ち上げ、福岡市からの委託を受けた取り組みを始めた。24時間態勢で電話を受け付け、突然連絡がつかなくなった人などの自宅に急行し、安否確認をするというものだ。
 宮田さんの仕事の一つに〝生前整理〟がある。最期の時を迎える準備として、身の回りの整理を手伝う。このように様々な人生の最期に立ち会ってきた宮田さんの心の強さとやさしさに頭が下がる。
(ライター/後藤宏幸)

グッドベア 株式会社
TEL:092-692-5135 FAX:092-692-7748 Eメール:pro@tokusou-goodbear.com
ホームページ http://tokusou-goodbear.com/

有限会社 栃木オートメーション
常務取締役 小栗慎矢氏
栃木県出身。技術系専門学校でコンピュータを使ったシーケンスプログラム作成技術などを学ぶ。卒業後、機械製作会社で約2年間、機械加工、電気配線などの仕事に従事した後、父親が1991年に創業した『栃木オートメーション』に入社、仕事を通じて技術を積み重ね、後継者の道を歩む。
印刷機器の新製品開発に注力
父親が築いた技術基盤を継承

「父は大きな存在ですが、その技術力に一日でも早く追いつければと思っています」。印刷関連機器メーカー『栃木オートメーション』常務小栗慎矢さんは、父親で創業者の小栗勝美社長が築いた技術基盤を仕事の中で学ぶ一方、コンピュータを使った制御技術など得意分野で事業の高度化を目指しながら、父親の後を継ぐ道を着々と進んでいる。
「当面の目標は機械設計で一人前になること。競争を勝ち抜く上で求められるオリジナリティをいかに生み出せるか、そこが重要なポイントだと思っています。また、機械を順序正しく作動させるシーケンス制御のプログラム作成も課題です。印刷会社の省力化につながる技術ですので、評価に耐え得るものを作っていきたいと思っています」
 同社は、自動車関係の工場で電気機械分野の仕事をした小栗社長が20代半ばで設立した会社。社長が設計し協力会社で作った部品を組み立てる方式でシール・ラベル印刷関連機器を中心に業績を伸ばしてきた。常務はその背中を見て育ち、技術系専門学校でシーケンスプログラムなどのコンピュータ技術を学び、機械製作会社勤務を経て入社した。
「父の技術力を実感したのは一緒に働くようになってから。オリジナリティを証明する商標登録や実用新案登録が認められた製品があり、人一倍の努力が必要だと決意を新たにしました。父は手取り足取り教えてくれるタイプではありませんが、質の高い機械をつくる職人と一緒に働けるというのは、とても恵まれた環境だと思っています。父以外の従業員も優れた職人ばかりです。家族の幸せ、従業員の幸せを第一に考えながら、お客様の仕事をもっと楽にする優れた製品を開発して、お客様に喜ばれる仕事を続けていきたいと思っています」
 技術を蓄積し、人格も磨きながら成長する姿がここにはある。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 栃木オートメーション
TEL:0282-92-2959 FAX:0282-92-2995
ホームページ http://tochigi-automation.com/

株式会社 ファースト・シンボリ―
代表取締役 藍原節文氏
福島県出身。1997年呉服大手ナショナルチェーンに入社し、営業、人材採用を担当。後に友人と起業し、販売促進コンサルティング・顧客管理分析業務に従事。2006年、提携先だったデザイン制作会社『ファースト・シンボリー』の再出発に伴って代表取締役に就任、業務を再構築。
事業のヒントは現場にあり
正のスパイラル登る経営者

 正のスパイラル、好循環ともいう。デザイン制作、販促コンサルティング、顧客管理分析、プレゼン資料作成代行、セミナー・イベント運営代行の5事業を展開する『ファースト・シンボリ―』代表取締役の藍原節文さんの歩みから浮かび上がる言葉だ。事業を進める中で経営に役立つヒントがないか神経を研ぎ澄まし、ヒントを新たな成果に結びつける経営姿勢で螺旋階段を登るように会社を成長させてきた経営者だ。
「顧客管理分析では、例えば小売店の場合、顧客の年齢、住所、性別、使った金額などをデータベース化して分析、ターゲットを見定めて販売促進策を提案していきますが、その過程で当社の事業に役立つヒントがあったり、傾聴に値する意見を頂いたりすることがあり、それをデザイン事業などに反映させることによって事業領域に新たな視点を加え、少しずつ広げることができたと思っています」
 デザイン事業は、ホームページや会社案内、パンフレット、名刺などのデザインを請け負う事業。1980年創業の『ファースト・シンボリ―』は、その専門会社だった。藍原氏は同社と業務提携していた販売促進コンサルティング会社の役員から移り、再生を担って代表取締役に就任。デザイン事業と販売促進事業を有機的に結びつける業務で再構築を図った。
「1990年代後半から顕著になった企業の経費削減の影響で、印刷会社にデザインも任せる流れが大きくなり、デザイン性を追求する会社の存在意義が薄れていました。業務の再構築はその危機的な状況から脱する上で最善の策だったと思っています。顧客管理分析による数値に裏付けられた販売戦略を立案し、それを35年の実績があるデザイン技術でビジュアルに落とし込む、デザインと連動した効果的な販売促進コンサルティングによる支援は着実に成果を上げています」
 また、2008年6月から経営者の方々と居酒屋で酒を酌み交わしながら、経営センスを磨き続けている藍原さん。ブログ「販促コンサルが行く居酒屋訪問記」を7年間、更新し、その効果もあり、2015年12月、商業界より著書『飲めば飲むほど売上が上がる「飲み会仕事術」』を出版され、新たな展開も思案中である。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ファースト・シンボリー
TEL:03-3555-9551 FAX:03-3555-9553 Eメール:otoiawase@firstsymboly.com
ホームページ http://www.firstsymboly.com/

株式会社 笹の葉
代表取締役 中村僚汰氏
千葉県出身。中学時代に友達の勧めでゲームを始め、のめり込んでいく中でゲーム開発に携わりたいと思うようになる。高校卒業後、東京の専門学校の小説系コースで学び、ゲームのストーリーつくりを目指して在学中から熱心に取り組む。2014年7月7日独立して『笹の葉』設立。
ゲーム開発で叶えた青春の夢
こだわりのストーリーづくり

 若者を夢中にさせるPCゲーム。主に美少女ゲームと呼ばれる分野にて、幾つものメーカー間の競争が激化する中、新たに制作会社を立ち上げた『株式会社笹の葉』の代表取締役中村僚汰さん。現在、一作目の男性向け美少女ゲームの仕上げ段階に入り、2016年2月にリリースする予定だ。
「『天ノ葉』では、女の子をどう可愛らしく魅せるか、どうストーリーを面白くしていくかに重点をおきながら制作を進めています」
「高校時代に友達の勧めでゲームを始め、以来ゲームにのめり込んでいき、次第にゲーム開発に携わりたいと思うようになったのです。高校卒業後、東京の専門学校で学び、プログラミングに進もうと考えていたのですが、先生から目標を聞かれ、ゲームのストーリーをつくっていきたいと答えたのをきっかけに、ストーリーづくりの道を歩むことになりました。将来に不安を覚えたことはありましたが、自分で選んだ道ですので、情熱を注ぎ、それが独立につながっています」
 会社を設立したのは2014年7月7日の七夕。願いごとを書いた短冊つるす笹に因んで「お客様に喜んで頂けるような作品をつくっていけるように」との願いを込めて社名をつけたという。
「今後はパッケージ販売に加え、時流に合わせてネット販売ができるゲームの開発も手掛けていきたいと考えています。厳しい業界ではありますが、ユーザーを魅了できるストーリーをつくり、たくさんのファンがついてくれる作品づくりを目指したいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 笹の葉
TEL:03-6356-7591


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605