井形慶子 イギリス
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オーソモレキュラー療法では予防を重要視し、将来の難病やがんを防ぐ。

『真理渡部歯科クリニック』 渡部真理院長
医療の選択肢を広げる代替療法と、西洋医学を統合した統合医療でもっと多くの患者を救えるようにしたい。
診療時間/ 9:00〜14:00
     15:00〜19:00
定休日/ 日曜日・祝日または木曜日
抗がん剤も正しく使い、代替療法の併用で
もっと多くの人が助かると確信しています

 前回「注目情報はこれだ!」(小社刊)に、脳腫瘍により『真理渡部歯科クリニック』のアドバイスを受けている山本さん(仮名)の話を掲載したが、2011年秋より抗がん剤は止めているが病状の進行はなく、順調に改善し、6月末のMRI画像検査でどの位小さくなっているかを待っているという。最近のCT検査では更に小さく薄くなってきているという。
 同クリニックに来院する前には車椅子が必要になるとまで言われていたが、現在は元気にひとりで通院している。
 今回は渡部院長に同院で治療している3人の方のエピソードを伺った。
 医師の大木先生(仮名)は、末期の膵臓がんで肺にも転移、『真理渡部歯科クリニック』に一時、ビタミンCの高濃度点滴の治療に訪れていた。この点滴は統合医療のオーソモレキュラー療法のなかの治療のひとつで、治療は総合的に行わなければならないが、大木先生は、ビタミンCの高濃度点滴のみにこだわり、オーソモレキュラー療法自体には関心を示さなかった。渡部院長がオーソモレキュラー療法を説明しても、逆に叱りとばす始末。大木先生は、ずっと西洋医学でやってきて、ビタミンCの高濃度点滴は受け入れられても、代替療法であるオーソモレキュラー療法を受け入れることはなかった。大木先生はこの5月初めに亡くなられた。
 現在、山本さんの長女が嫁いだ先のお父さんの妹さんである田中(仮名)さんが、『真理渡部歯科クリニック』で治療をしている。田中さんは山本さんの調子がよいことを知り、オーソモレキュラー療法の治療に踏み切った。田中さんは、他の病院で大腸がんの切除手術をしたが、腹腔内に細かく転移している状態。主治医は抗がん剤の治療をしていた。
『真理渡部歯科クリニック』で田中さんの検査を行うと、田中さんのがんの場合、活動性がほとんど無いことが分かり、ビタミンCの高濃度点滴を行った。その時田中さんは抗がん剤の副作用で声がかすれる状態だったが、4回目の点滴が終わる頃から美しい声が出るようになった。しかしその後、田中さんはまた、抗がん剤治療を受けてしまったのだ。数日寝込み、髪がほとんど抜けてきた。田中さんは副作用が激しかったので、主治医にがんのマーカー検査をして欲しいと相談したが、手術の時に確認しているから検査は要らないと言われたという。激しく活動するがんに対しては抗がん剤に頼るしかないが、増殖が止まっているときは、体にダメージを与えるだけなので、がんの状況を検査して欲しかった田中さんは落胆した。ビタミンCの高濃度点滴療法は、がん細胞をやんわり死滅させる一方患者の免疫力を飛躍的に上げるので、現在は元気になりつつある。
 成人T細胞白血病で他の病院で抗がん剤の治療を続けてきた佐藤さん(仮名)のケースでは、娘さんを通してサプリでの栄養治療を2週間行ったら、元気になり『真理渡部歯科クリニック』にビタミンCの高濃度点滴に訪れることができるようになった。この病気は急性型、リンパ腫型では極めて予後不良で、命に関わる状態になる。佐藤さんの場合は抗がん剤を使用してなければとっくに亡くなっている状態だった。が、一方佐藤さんが抗がん剤治療を再開できたのは栄養療法で代謝を良くした結果だった。しかし、現在佐藤さんは再び抗がん剤の副作用で、白血球や血小板が減少し抗がん剤を使えない状態になっている。渡部院長や溝口クリニックのアドバイザーはビタミンCの高濃度点滴治療に軸足を移した方がいいのではないかとアドバイスしたが、入院先の治療スケジュールと体力低下のために『真理渡部歯科クリニック』を訪れるのが難しい状況だという。
 抗がん剤の正しい使い方と、オーソモレキュラー療法等代替医療と言われる医療を併用する、総合的な「統合医療」が広く認知され、一般の病院と連携して治療ができるようになれば、このようなもどかしい思いをせずに、もっと患者さんを助けてあげられる。渡部院長はドイツで実現しているような仕組みや日本での支払い制度の確立を思い描きながら、現場での治療と啓蒙活動を進めている。今では山本さん、田中さんや他の元気になられた方たちが渡部院長の思いに賛同し応援してくれその活動を支えてくれている。
(ライター/本名広男)
 
真理渡部歯科クリニック
TEL/0852-23-4182 FAX/0852-23-4183 Eメール/mari-watanabe@sa7.gyao.ne.jp
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.mari-watanabe-dental-clinic.com/
 
虫歯になりやすい個所にレーザーを照射することによって歯の耐酸性が向上し、虫歯になりにくい歯を作る。磨いたあとの歯ブラシのための除菌器。

自分の歯と同様に噛める治療で
自然な歯と笑顔を取り戻す

 「健康は、お口から始まるので歯は大事」と説く酒井歯科医院は、東向島駅より徒歩一分の地元密着型歯科医院だ。特に予防医療に力を入れており、一般歯科を始め、小児歯科や矯正歯科等を行っている。同院ではなるべく苦痛のない治療法ということで、最新式の『レーザー治療』を取り入れている。この治療法は麻酔をほとんど必要とせず、治療効果が現れるのが早いという特徴を持っている。虫歯予防や、顎関節の痛みの軽減、タバコ等による歯茎の黒ずみの除去、知覚過敏の軽減、歯肉の腫れ等々の目的で用いられている、
 また、失った歯を取り戻す最新の治療法『インプラント』は、固定式ブリッジ(被せ物)や取り外しの出来る入れ歯と違い、自前の歯を削ったり負担をかけず自然な噛み心地を再生する。総入れ歯もインプラントで固定でき、殆ど入れ歯のズレでものが挟まることがない。まるで健康な自分の歯のような感覚を取り戻すことができる。
 こうして同院では、少しでも長く自分の歯を使っていけるように患者と共に歯の大切さを分かち合い、治療を進めていくのだ。
(ライター/本名広男)
 
酒井歯科医院
TEL/03-3611-5967 FAX/03-3611-5967
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.s-sakai-dentalclinic.com/
 
経験と知識を増やして、危険性を熟知したうえで取り組んでいる。耳鳴治療の最後の砦。難しい疾患だがあきらめる必要はない。喜びの声が多数届けられている。

『加納クリニック』 加納道久院長
日本脳神経外科学会認定
脳神経外科専門医
耳鳴の治療を専門とする
脳神経外科医

 『加納クリニック』は、岐阜や名古屋・神戸・大阪を中心に耳鳴に悩む患者を100人以上治療してきた。院長の加納道久氏が耳鳴の治療を始めた理由は、他の医院で「一生治らない」と言われた患者を救いたい一心があったからだ。脳神経外科の分野において耳鳴治療は意外だと思われるかも知れないが、ある病院で、耳鳴と難聴を同時に併発した患者を手術で治そうとしたところ、耳鳴の原因は脳神経を圧追する小動脈であることが判明した。加納医師はまず血流改善の点滴を7、8回打つが3分の1の患者様が改善する。次の3分の1の方は神経細胞の膜を安定化させる薬を加えると良くなる。最後の3分の1の人は再生医療で治せるようになるだろうと確信している。耳鳴と聞けば、耳鼻科に行くべきだと思われがちだが、脳神経外科の専門医の治療も注目だ。
(ライター/藤井孝)
 
加納クリニック
TEL/078-762-8836 058-275-8836 FAX/078-762-8836 058-275-8837
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://kanoclinic.com/
 
高齢化が進む現在、終末医療・在宅医療に注目が集まる。ひだまりクリニックでは訪問看護ステーションも併設。

『ひだまりクリニック』 院長 福田幹久先生
終末医療の第三の選択
在宅医療

 鳥取県米子市の『ひだまりクリニック』は、県下初となる訪問診療、往診を中心としたクリニック。開業以来、通院が困難な患者や、本来は自宅で療養したいが設備の問題でやむなく入院している方、終末期を自宅で家族とともに過ごしたい方など、在宅療養を求める地域の人々を常に笑顔でサポートしてきた。「入院、外来診療に続く第三の選択として、在宅医療があると考えてください」と院長の福田幹久先生。
 病と闘うことも大切だが、たとえばがんが進行して根治的な治療が望めない場合、残された時間を大切に心身ともに楽な状態で有意義に過ごすという考え方がある、と福田先生。しかし在宅医療に対し不安を抱く家族は多い。同院スタッフは患者が苦しむことなく、家族も穏やかに過ごせるよう、常に心を配る。そのため医師3人体制でチームを組み、定期診療を行っている患者に必要に応じ24時間・365日体制で対応。これからの地域医療に欠かせない存在として患者と家族にしっかりと寄り添っていく。
(ライター/石井奈緒子)
 
ひだまりクリニック
TEL/0859-37-5188 FAX/0859-37-5190 Eメール/info@hidamariclinic.jp
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.hidamariclinic.jp/
 
受精卵観察システム(2台導入しているクリニックは世界で当クリニックのみ)

きめ細かいAMH検査で
卵巣への負担をより少なく

 「自然の妊娠がお手本です」『おち夢クリニック名古屋』は、〝より身体にやさしい〟不妊治療を目指している。体外受精を成功させる近道は、採卵の事前の準備にある。
 そのとき重要になるのが卵胞内にある前胞状卵胞の顆粒膜細胞から分泌される「AMH(抗ミュラー管ホルモン)」だ。AMH数値をじっくりと測定した上で、採卵するための方法やその治療周期の方針などを決定している。
 AMH値は周期内でも変動するが、一般に若い女性ほど前胞状卵胞が多く、その値も高く年齢を重ねるに従って数が減るためAMH数値も低くなる傾向にあるなど卵巣の状態を測る指標として用いられている。
『おち夢クリニック名古屋』は、この値をきめ細かく把握。最適な状態で採卵できるように努めている。同時に、体外受精コーディネーターや不妊カウンセラー、臨床心理士も配置。スタッフ全員体制で患者にとってより最適な治療法を探る。
(ライター/池田正史)
 
おち夢クリニック名古屋
TEL/052-968-2203 FAX/052-968-2218
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.art-ochi.com/
 
産後のママたちを対象にした「アフタービクス」や「ベビービクス」も開催している。(毎週月・金曜日13:00〜14:30 会費/1回 1,000円)
「フェアリークラブ」は同院に通う方なら、妊娠4ヵ月から参加OK。ママ友との交流を通じ、情報交換も。
花林レディースクリニック 花林隆裕院長(左下)
新米ママを
優しくサポート

 「優しく自然なお産」をモットーに、家族の絆を大切にする『花林レディースクリニック』。安全で幸せな出産を迎えられるよう、充実の設備、家庭的な雰囲気を整え、女性を優しくサポートする。「女性の生涯にわたり、気易く相談や治療のできる医療機関として、各医療ネットワークを通し、安全でハイレベルな医療を受けていただけるよう、万全を期しております」と院長の花林隆裕先生。
 同院では妊娠中、出産時はもちろん、産んだ後も安心して子育てができるよう、さまざまな講座を開催。同院で出産した方のために、お母さん同士の交流の場「フェアリークラブ」を設け、スタジオを開放。気分転換や友達作りの場になると喜ばれている。また、産後3ヵ月以降の方を対象にした「アフタービクス&ベビービクス」も実施。アフタービクスは早期体力回復や体型の改善、乳汁分泌の促進に効果が。ベビービクスはレッスンを通じ赤ちゃんとふれあい、楽しむ体操だ。「ベビーサイン教室」「ママフェアリー」なども好評だ。(ライター/石井奈緒子)
 
花林レディースクリニック
TEL/058-393-1122 058-393-2235(診療予約)
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.hanabayashi.com/
 
『メディカルツーリズム・ジャパン株式会社』は中国で「日本医療観光倶楽部」を設立し、中国の富裕者から好評を得ている。

代表取締役社長 坂上勝也氏
日本メディカルツーリズム協会の副理事長も務め、日本各地で医療観光の普及に尽力している31歳の若き経営者である。現在は、国立小樽商科大学MBAスクールに通い、更なるビジネススキル向上に力を注いでいる。
日本の最先端医療施設の利用と
雄大な四季を楽しめる旅

 『メディカルツーリズム・ジャパン』は旅行代理店と医療用具販売業、顧客支援の3つ業務を組み合わせた会社。中国人を対象に日本の医療観光旅行(メディカルツーリズム)に興味のある方、病気で日本の医療技術に頼りたいが、どうすればいいかわからないという人に向けて中国現地に事務所を構えて対応している。首都圏はもちろんのこと、特に本社のある北海道と結びつきが強く、提携している病院は10病院以上を数え、心臓病やガンなどの病気に対応することもできるのも強みだ。こうした中国人に向けたサービスを多く提供しており、中国語のホームページを作ったり、中国人のスタッフを用意したりと様々な取り組みを行なっている。3業務それぞれのメリットを活かし、日本の最先端医療技術で、健康診断を行い、病気の発見・予防、または病気を治したいという多くの中国人旅行者の要望に対して強力な支援を行っている。
(ライター/藤井孝)
 
医りょう旅遊日本 株式会社
メディカルツーリズム・ジャパン 株式会社
TEL/011-865-8555 FAX/011-865-8666 Eメール/sakagami@medical-hokkaido.com
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://jp.medical-hokkaido.com/
 
有料老人ホーム『ちぐさ こがねいろの里ホーム』では、従来の老人ホームでは受け入れられなかった様々な方々を受け入れている。従来のデイサービスの枠をこえた『ちぐさ身体機能回復ホーム』。

高岡利昌院長
介護を支えきれない家族を救う
制度を越えた新しい介護の試み

 「デイサービスは短期宿泊の受け入れもしているのですが、実際は介護を支えきれない家族のために、長期での受け入れをしています。私の考えとしては、最期に看取るところまでお預かりしたいと思っています」と、語るのは、有料老人ホーム『ちぐさ こがねいろの里ホーム』とデイサービス・デイケアの『ちぐさ身体機能回復ホーム』を新設した「高岡西洋医学東亜医学医院」の高岡利昌院長だ。
 なぜデイサービスで長期宿泊を受けているか。高岡院長は、有料老人ホームに経済的な理由で入れない方のためにデイサービス施設を使う事を考えた。また、『ちぐさ身体機能回復ホーム』の利用者さんは介護保険の枠内をこえて介護サービスを必要とされる方が多いが、介護保険の限度額を越えてしまうと経済的に負担が重くとても払えなくなる。この施設では利用者が負担し切れない介護プランを超える部分は利用者さんが払えると申し出てもらった金額で運営している。従来、経済的に介護を受けられなかった方をサポートする新しい試みをしているのだ。
(ライター/本名広男)
 
高岡西洋医学東亜医学医院
TEL/0436-20-0336 FAX/0436-20-2846
FAX PC TEL BOOK  
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