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  掲載クライアント
【術 前】
【Bar抜去後】
Nuss法が日本に導入された2000年より同術式を取り入れ、現在ではすべての漏斗胸手術にNuss法を用いている。
傷痕を小さく、患者の負担も軽く。
胸が凹んだ漏斗胸をNuss法で治療

生まれつき胸の中央付近が凹んでいる病気「漏斗胸」。これにより心臓や肺が圧迫されることになるが、一般的には問題はないとされている。しかし実際には心臓・肺・脊椎などへの影響が認められる。また、周囲から外見を指摘されて内向的な性格になってしまう子どもも多い。

 漏斗胸とは、先天的に前胸部が陥凹している遺伝的疾患。肋骨が長すぎるために後方へ湾曲し、中央の胸骨が凹んで漏斗胸になるとされている。一般的には見た目の問題のみとされ、機能的な問題はほとんどないと言われている。しかし、松山笠置記念心臓血管病院の笠置病院長はそれに否を唱えている。「心臓および肺が圧迫されて、心機能・肺機能が低下することがあります。実際、手術後の患者さんは胸の圧迫感が取れて楽になったとおっしゃる方が多い」ほかにも、頻々と起こっていた上気道感染症や呼吸困難、喘息、猫背が改善した例が多く見られる。
 笠置病院長の専門は胸部心臓血管外科だが、同時に漏斗胸に対する外科治療にも900例以上携わってきた。この症例数は世界的に見てもかなりの数で、胸郭変形疾患に対する治療では日本屈指の成果を上げている。一般的に漏斗胸の手術は成人になるほど高度な技術が必要だ。成長に伴って胸郭が大きく硬くなり、胸の陥凹・心臓や肺の位置異常が進んでいくことが多いためで、手術時期は10歳くらいまでが好ましいとされている。しかし同院で手術を受けた患者さんの最高齢はなんと59歳。術式は1999年に日本に導入されたNuss法を用いている。Nuss法にさらに独自の改良を加えて難しい症例にも対応出来るようになった。
 Nuss法は凹んだ前胸部を金属製のバーを180度ひっくり返すことで、正常な形にする手術法。まず患者さんの胸の形に合わせて金属バーを成形し、これを左右の胸に開けた約2〜2・5cmの手術創に通す。その両端にクランプを取り付け、前方に向かって胸骨を押し出して矯正するというもの。このままバーを1年半〜3年程固定しておき、安定してからバーの抜去を行なっている。特長は手術創が小さくてすむことで、胸骨が均等に持ち上がるので美容的にも優れている。また手術時間の短さ、出血量の少なさもメリットの1つ。
 以前は「胸骨翻転術」という、1度胸骨と肋骨を取り出してひっくり返し、再び縫合固定するという術式が用いられていたが、再陥凹の危険性や大きな傷跡などのデメリットがあり、現在では全例にNuss法を用いている。今ではインターネットを通じ、日本全国から漏斗胸に悩む人たちが同院を訪れている。
 
松山笠置記念心臓血管病院
TEL/0120-119-111 FAX/089-943-8831
   
  ホームページ  http://www.kasagi-hosp.jp
   
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