井形慶子 イギリス
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  掲載クライアント
 
株式会社 企画室ゴン 代表取締役
天野正昭氏
山梨県大月市出身。1949年6月生まれ。15歳で床屋に修行に入り、33歳で独立する。以来48年にわたりこの業界に携わる。現在は理美容関連の店舗7店、アパレル関連の店舗2店を経営する。その経営手法は『人間投資』。FCでものれん分けや独立採算制でもない組織創りを目指している。
『人間投資』での経営は
自分自身の生き様です」

15歳から48年にわたり理美容業界に携わってきた「株式会社企画室ゴン」の天野正昭代表の経営の根幹は『人間投資』だ。

 7店舗の理美容院を展開する「企画室ゴン」の天野正昭代表。チェーン店ではなく、各店舗の責任者に自由な運営を任せている。その経営には『人間投資』という考えが貫かれている。
「私の経営理念は、『やさしさがマニュアル』ということ。弊社にはマニュアルはありません。私はウニ集団といっているのですが、ウニはとげがありますね。それと同じで、それぞれが個性的な技術者集団なので、ウニのとげのようにみんな違う方向を向いているのです。しかし核は一緒。その核となるのが『やさしさがマニュアル』という経営理念です」と天野代表。
 天野代表は、技術を習得する以前に、人間としての形成を重視している。
「立派な技術者が立派な社会人になれるとは考えていません。立派な社会人が立派な技術者になるということを根底に、人間を育てるのが私の義務だと思っています。ですから、私の修業時代にあったような徒弟制度に戻したいのです。今の理美容業界には、「師匠」という考え方が少なくなっています。昔は徒弟制度の中、「人様から預かった子どもだから」と、師匠による基本的な人間形成があり、一人前になっていったのです。今の業界は家業が企業になり、「先義後利」の哲学が失われています」
 天野代表は輸入雑貨や衣料を販売する会社も経営し、その理念である『人間投資』を体現している。
「そのきっかけは、アパレルへの志があった知り合いの子が失職したというので、私がもともと持っていたフリースペースの店を任せたから。私はほとんどノータッチで信頼しきっています」
 なぜそんなに人を信用できるのか、と天野代表は問われることが多々あるという。
「それは私の生き様であり、それが『人間投資』なのです」
(ライター/本名広男)
 
株式会社 企画室ゴン
TEL/045-922-5126 FAX/045-922-5776
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JPC 株式会社 代表取締役社長
吉原誠氏
新潟県出身。大手電機メーカーに勤めた後に、2006年に54歳で独立、JPC株式会社を立ちあげる。確かな技術力のために日々の人材教育に邁進し、多数の顧客の感謝を得てきた。現在は約80名の社員を率いて、ポジティブに仕事をする見本として経営に取り組んでいる。
顧客への感謝の想いと
人材育成が発展の鍵

技術者を育て日々改善、常に技術の向上を怠らない「JPC」は、感謝の気持ちを持ち顧客と社会への貢献を目指す。

  『JPC』は、各種産業機械の設計・組立・据付けをオーダーメイド仕様で受託している。顧客に満足して頂くために、技術力の高い設計スタッフを多数雇用し、機械部品加工を自社にて加工し高精度・高信頼性の部品加工を一貫生産している。これまで幅広く各種専用機の設計、組立、部品加工の業務請負も行ってきた。
 また情報システム開発を長年にわたり行っており、その経験と技術力で多分野のエンドユーザーからシステム開発を直受けしている。
 そして3本目の柱が人材派遣事業だ。CADオペレーター、ソフトウェア開発者、機械機構設計者の優れた人材を派遣し、顧客の競争力強化に貢献している。また製造系や、オフィスワークやサービス系、イベントスタッフなど企業ニーズに応じて派遣も行っている。派遣サービスは企業にとっては労務管理の手間と経費を削減でき、税制面でも効果があるために喜ばれている。
 また、同社は最近、医療業界での施設と人材のマッチングをWeb上で可能にするサービスを始め、その事業の幅を拡げ、地域のメディカル関連の施設へ有料職業紹介による人材不足を解消すべく安定医療の一助になればと日々感謝を大切にして企業努力している。
「品格」のある製品・ものづくりは感動がある。高い技術力と高い志を持ち続ける人間には良い「人格」が備わっている。「品格=人格だからこそ良い製品・ものづくりができるのです。お客さまに感謝され、お客さまに感謝する。それが我々の給与に繫がるのです。いわばお客さまから給与をいただいている。だから弊社の社是にはお客さまへの感謝ということを謳っています」と、吉原社長は話す。
 同社では顧客の期待に応えるための教育と自由な意見具申による組織の活性化とイノベーションを大切にし、社員一人ひとりと向き合って自立と自律を支援し、メンタル面のサポートを行う。技術力の向上はもとより、よい人格づくりと生き生き・ワクワクとした職場で働ける人間形成のための道場でもあるのだ。
(ライター/本名広男)
 
JPC 株式会社
TEL/0258-46-8600 FAX/0258-46-9009
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ホームページ http://www.jpc.co.jp/
 
株式会社 アイテムアール 代表取締役社長
松崎大樹氏
茨城県出身。1985年生まれ。パチンコ店を運営する会社の販売促進部で商業デザインを手がけ、22歳の時に個人事業としてデザイン業で独立。2010年に『株式会社アイテムアール』を設立する。
広告業を中核に
多彩な分野に進出

広告業を中心に事業を展開する『アイテムアール』は、ネイルサロンも手がけるなど、幅広い分野で成長を続けている。

  『アイテムアール』は、広告業を中核とし多角的に事業を展開している企業だ。
「現在は広告業の他にネイル・まつげエクステのチェーン展開や印刷機器販売、内装などを手がけています」と、同社の松崎代表。多岐にわたる分野で事業を拡大して行けたのはなぜか。
「美容サロンの場合、広告・デザイン会社とネイルサロンを一緒に経営しているということで、サロンの名刺や伝票など外注しなければならないものを内製化できたのは大きかったです」
 内装や印刷機器販売も広告業で顧客ニーズに応えているうちに軌道に乗り始めた。
「店舗リニューアル時などデザインのアドバイスをすることがあるのですが、実際に施工の話も出てきます。そのような場合、関連会社があるということで仕事を受けるうちにひとつの事業部門になりました。印刷機器販売については、POPなどの宣材の印刷は出力センター等に外注すると高額になります。今はそういう設備も導入しやすくなっているので、得意先の宣材印刷の内製化を支援していたのですが、それが設備販売の仕事に結びつくことになったのです」
 さらに同社では、スマートフォンと連動したサイト制作を2013年2月のオープンに向けて進めている。
「これは地域にある飲食店やサロンなど、それぞれの情報コンテンツをユーザー登録して見てもらうというものです。割引クーポンをはじめ、地域に貢献できる様々なサービスを盛り込もうと思っています。さらに新会社で、ノベルティグッズを扱う『アイテムストア楽天市場店』というネットショップが2012年11月から、12月からは飲食関連の事業もスタートしています」
 なぜそこまで精力的に事業を拡張できるのか。松崎社長は、つくば市の都心部に自社ビルを建てるという目標があり、30歳までに年商10億を達成する予定だという。
「普通の経営ではなかなか難しいですからね」
 積極的に新たな事業に取り組み地域への貢献も大切にする松崎代表。目標達成に向けたその手腕に注目して行きたい。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 アイテムアール
TEL/029-875-6990 FAX/029-875-6991 Eメール/toiawase@item-r.jp
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株式会社 アトラクティブ 代表取締役
奥平光紀氏
大学の電子工学科を卒業後、営業経験を積んだ後に独立。カーディーラーにはないフットワークの軽いカーライフアドバイザーとして、購入の際のアドバイスや購入後のアフターフォローまで、すべての業務に親身に対応。厚い信頼関係で顧客の心を支える存在である。
車のご用聞きとして
販売以外もフォロー

車の輸入車販売業を行う『アトラクティブ』は、販売以後も数々のサポートで顧客との厚い信頼関係を築いている。

『アトラクティブ』は、ポルシェ、BMW、ベンツといった輸入車はもちろんのこと、国産車も扱う自動車販売会社だ。しかし単なるショールーム営業の販売会社ではなく、顧客一人ひとりに密着したスタイルで営業を行っている。そのため業務は多岐に渡る。
「お客さま一人ひとりのライフスタイルを把握して、販売後も自動車保険、損害保険、生命保険、電子カルテシステムの販売や修理までをサポートしています。買い換えの時など車種の選定をお任せしてくれるお客さまもいらっしゃいます。このアフターフォローが弊社の最大のセールスポイントなのです。実は前職で営業から別の部門に配置換えになった時に、営業として戻ってきて欲しいというお客さまが多く、営業に戻ったことがありました。お客さまと接する仕事は天職と感じています」
 また『アトラクティブ』独自のアフターフォローには長期不在時のメンテナンスがある。
「海外出張、旅行のタイミングに合わせてメンテナンスを行うことを提案します。空港で自動車を引き取り、メンテナンスを行ったうえで、帰国のフライトプランに合わせて空港までお持ちするのです」
 そうした様々なサービスを行ってくれるので顧客のほとんどが奥平代表に自動車の合鍵を預けているという。また車が欲しくともショールームの敷居が高いと感じている女性にも予算、希望の車種、保険、メンテナンスの事まで、女性ならではの好みや要望を聞いた上で、的確なアドバイスや万全のサポートを提供している。
「こうしたクルマに関する多様なサービスが、弊社という窓口一本で済むのでお客さまには大変重宝されています。弊社はお客さま一人ひとりの〝ご用聞き〟として、繋がりを大事にしながらトータルなサービスで満足していただけるように、ビジネスを越えたお付き合いを目指しています」
(ライター/本名広男)
 
株式会社 アトラクティブ
TEL/03-5719-5217 FAX/03-6369-4518 Eメール/info@attractive-inc.net
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べっぷ莊野美術館 館長
莊野敏子氏
1927年、大分市に生まれる。1984年、近代水墨会に入会。1988年、「城島高原」でスペイン日本文化祭に出展。1990年、「地蔵菩薩」で近代水墨展の金賞受賞。1992年、銀座澁谷画廊で第1回個展を開催。1995年、「渓谷」で近代水墨展の会長賞受賞。2008年、『べっぷ莊野美術館』をオープン。
別府温泉にある美術館
夫婦の軌跡がそこに

別府温泉にある私設美術館『べっぷ莊野美術館』。そこには夫婦が手がけたそれぞれの美しい作品が展示されている。

「亡き夫、莊野昌の昭和女性の美しさを描いた切り絵の世界を多くの人に知って欲しい。また、私自身も水墨画を永く学んできて、その墨の濃淡が醸し出す美しい世界の普及と自分が歩んできた人生の鎮魂の譜としても展示させてもらいました」と、『べっぷ莊野美術館』館長の莊野敏子氏は話す。
 同館は、50歳で切り絵に出会い79歳で急逝するまで制作し続けた切絵作家の莊野昌氏が遺した黒和紙による切り絵と、その夫人で水墨画家の敏子氏の水墨画40点を常設展示する私設美術館だ。
「昌は、本職の海外コンサルタント活動の傍ら1975年から切り絵を始めました。私が絵を始めたのは、県庁を退職する前の1981年。故石井成児先生に師事し近代水墨画を始めました。その後1985年から7年間中国墨絵を学びました。『莊野昌切り絵第一集』が出版されたのもこの年で、彼はタイ出張中でした」と、敏子氏。
 昌氏は、中学生の頃に漫画家になる夢を抱きながら、家族の反対で断念。50歳の時に切り絵に出会って一気にその才能が花開いた感じがする。敏子氏は在職中なかなか絵に時間を取れなかったが、退職後、水墨画の個展を昌氏の協力のもと開催するようになる。敏子氏は若い頃に油絵の画家を目指していながら筆を置き、年月を経てからなぜ水墨画を選択したのか。
「絵を描きたくなり、それも色を余り使わずに。白い和紙に書くときの、墨の色合いの病妙さ。二度と描けない偶発的な表現。墨が織りなす幽玄な色の世界に魅せられました」
 敏子氏のそんな水墨画を画集にまとめようとした矢先に昌氏が急性心筋梗塞で亡くなる。
「母と妹二人を続けて亡くした私を支えてくれた昌も逝ってしまいました。今思うと水墨画は私にとって鎮魂譜とも言えるのかもしれません」
 1974年に結婚してから共に30年の歳月を刻んできた2人。その軌跡が『べっぷ莊野美術館』に今も息づいている。
(ライター/武石文子)
 
べっぷ莊野美術館
TEL/0977-26-2077 FAX/0977-26-2077
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.shono-museum.info/
 
書心書道院 院長
清水正尚氏
大正14年広島県に生まれる。昭和38年に世田谷区野沢にて「書心書道院」を開設。書心流家元として作品制作に取り組む一方、国内30数ヶ所に教室を展開し書道の指導に力を注いでいる。書を含め多岐多数にわたる受賞歴がある。
基本を大事に書の心を学び
多くの方が親しめる教室

世田谷区野沢に本部を構え、全国30箇所に書道教室を展開した『書心書道院』。清水正尚院長にその来歴を伺った。

  『書心書道院』の清水正尚院長(号 鐘眼)は、大東亜戦争に際し、陸軍士官学校卒業後少尉に任官されるが就任後15日で終戦を迎え、わずか19歳という年齢で公職追放にあう。その後様々な職を経て激動の時代を生き抜く。
「このまま自分は生き残ってよいのか悩みました。しかし玉音放送の忍び難きを忍べとの大御心に沿い、千辛万苦に打ち勝つ決意をしました」と清水院長は当時を想い語った。その後昭和25年の追放解除とともに清水院長は書道教師を委嘱され、それをきっかけとして導かれるように書道の道に進む。昭和38年、清水正尚院長は満を持し、特別攻撃隊の烈士の遺烈を仰ぎ常に共にありたいと思い、特攻平和観音に近い世田谷区野沢の地に「書心書道院」本部教場を開設する。
「当院の名称にある『書心』には、ひとつには『書の心を学ぶ』という意味があり、そしてさらに『心を書く』、『心で書く』という全部で3つの意味を込めて命名しました。この名を付けた理由は、私は軍人として生きていた頃から、ずっと『誠心(まごころ)』を大切にしていました。それをどのように筆を使って表現するかを追求したい気持ちから『書心書道院』を設立したのです」
 清水院長が書道家として大切にしていることは基本だという。その基本の一つが楷書だ。
「楷書は書の基本ですから、これがきちんと書けなければ行書や草書で文字を書いても人の心には響きません。そこが難しくもあり、楽しいところでもあるのです」
『書心書道院』には、初心者・経験者、男女を問わず、幅広い年代の生徒が書を学んでいる。また日本の文化を学びにやって来た外国人の生徒も在籍している。
「一人でも多くの方に肩肘張らずに書の世界に触れていただきたい」
 清水院長のその気持ちが、多くの方が書を楽しめる教室を創り上げているのだ。
(ライター/本名広男)
 
書心書道院
TEL/03-3422-1440
FAX PC TEL BOOK  
 
 
合同会社 ホームタウン ケアマネ事業所
主任ケアマネージャー
三橋正宏氏昭和35年生まれ。塗装会社勤務を経て、平成6年アサヒサンクリーン株式会社に入社。訪問入浴オペレーター・ヘルパーなどに従事しながら、各種資格を取得し、事業所の立ち上げなども経験する。平成24年6月20日に『合同会社 ホームタウン』を設立して独立し、現在に至る。
介護の調整役として
現場と密着するケアマネ

平成24年8月に開設した『ホームタウン』では、スタッフからの情報を共有した細やかな居宅介護サービスを行っている。

 『ホームタウン』では東京都北区で、居宅支援事務所と居宅介護サービスを行う『介護屋 安心堂』を運営している。同社の居宅介護サービスは、北区全域と板橋区の一部で展開。20代の方から上は70代の方がヘルパーとして働いており、常時7、8人のヘルパーが、電動自転車で利用者の家を回っている。居宅の利用者は100名弱で、介護利用者が30名程おり、ケアマネージャー1人で30人位を担当しているという。ケアマネージャーは3・5人。1人はヘルパーと兼務。主任ケアマネージャーである三橋氏は自社の介護サービスを次のように語る。
「本来ケアマネージャーの仕事というのは現場を回ることが少なく、利用者の状況が分からないことが多々あります。しかし『ホームタウン』では居宅支援事務所と居宅介護の『介護屋 安心堂』が一体となっているので、ヘルパーさんから情報を得ることができるのです。ですから医療が必要な場合など、素早い対応が可能です」
 居宅介護という仕事は、チームプロジェクト。ヘルパーだけで介護はできないし、医療の力も必要だ。ケアマネージャーはさまざまな介護や看護、医療の役割を結ぶ調整役となるのだ。
「介護の手配には各現場の情報の集約が必要。それでこそ適切なサービスが行えるのです。だからヘルパーさん達と身近に接し情報を得るためにこの形はベスト。ヘルパーさんが困っているときには、私も出向いて指導に当たることもあります」
『ホームタウン』では、こうした体制で業務を行うため、どうしても現場優先で宣伝などは後回しになってしまうという。
「しかしこれからサービスを拡充していくためにもこの『ホームタウン』の存在を多くの方に知って欲しいと思います。ホームタウンというのは故郷という意味。利用される方が自分の故郷に戻ったような気持ちで利用していただきたいと思っています」
(ライター/本名広男)
 
合同会社 ホームタウン ケアマネ事業所
TEL/03-5963-3520
FAX PC TEL BOOK  
 
介護屋 安心堂
TEL/03-5963-3525 FAX/03-5963-3526
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://hometown.iinaa.net/
 
株式会社共栄 代表取締役
栗原正樹氏
広島県福山市出身。中京大学卒業。
1980年に『株式会社共栄』に入社、95年に代表取締役に就任、現在に至る。
故人を偲ぶために
その人にあった『棺』を

その人らしい葬儀のための『棺』を提供する「共栄」では、人の繋がりを大事にする社員教育を行っている。

  「こんな綺麗な棺で逝きたい」これはある葬儀の出席者が「共栄」の『棺』を見て語った言葉だ。同社では大切な最期のお別れの場にふさわしい、亡くなられた方の人生を表現できるような棺を提供している。R棺やインロー棺・平棺など従来のものに加え、故人の人柄や個性を偲ばせる新しいデザインや、既製概念にとらわれない革新的なデザインを探究している企業なのだ。
「葬儀の形も時代に合わせてさまざまな形が取られるようになりました。より故人の人生や生き方を反映し、おくる方が偲べるものを、とのニーズに応えるために、弊社からも積極的に提案を行い、絶えず新しい商品を出しています。フューネラルビジネスフェアには毎年試作品を出店し、見ていただいた方からのご意見を伺って改良を重ねているのです」と、栗原代表。
 同社では良い木棺は、良質の木と熟練の職人技から生まれると考えている。そのため、日本を始めとする中国や東南アジアの、独自の品質基準をクリアしたヒノキやキリ、アラスカヒノキ、ヒバなどを使い高品質な棺を仕上げる。そして素材にも増して重要なのが社員教育である、と栗原代表は考えている。同社では、役職や年齢に関係なく意見を交換できる家族のような社風ができあがっている。
「葬儀というのは故人を主役として最も人間らしさがでてくる場面です。それ故に弊社では、ただモノを売るだけの仕事ではなく、心の通い合うつながりが必要と考え社員教育を行っています。技術や知識だけではなく人との出会いを大切に、そして地域の絆を大切にすることが『棺』のプロフェッショナルだと言えるでしょう」
 同社には、夜中の電話で『棺』を朝までに葬祭場に直接運び、そのまま葬儀の手伝いをした社員もいるのだという。栗原代表の人づくりは、こうして地域社会の中で実を結んでいるのだ。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 共栄
TEL/0847-57-8001 FAX/0847-57-8853 Eメール/postmaster@kyoei-casket.co.jp
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.kyoei-casket.co.jp/
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