ブームの真相 2018


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
2段目:『電動ブームリフト』「JLGウルトラシリーズ」
3段目:『マストブームリフト』『コンパクトクローラーブーム』『直屈伸式ブームリフト』
下左:全体的にアメリカ風のオレンジで統一。
下右:代表取締役 藤本峰之 氏
業界で35年のキャリア。2014年設立。2015年3月より稼働。
日本の高所作業の質を大きく変える
米国製の新鋭自走式高所作業車投入

日本製では届かない高所などでの作業を可能にする米国製の高機能、高性能の最新鋭自走式高所作業車を国内市場に投入、数々の優位点に着目した需要増を視野に営業体制を強化する。

日本製は届かない最高揚程
障害物をも越える動作性能

 自走式高所作業車で世界をリードする米国「JLG Industries」の日本支社「JLG Industries Japan」が新機種を日本市場に次々に投入。日本製では届かない高所での作業の質を大きく変える可能性が出てきた。2020年東京オリンピック関連工事に伴う機械需要を視野に普及に力を入れる。
「JLG」の高所作業車の強みは、作業位置の高さだ。日本製で最も高いのは約37mだが、『直伸式ブームリフト』ウルトラシリーズの4機種は、36・58m~56・56m。中間機種の『1350SJP』は、41・15m、ブームはわずか95秒以内に最高揚程に達する。世界最大の『直伸式ブームリフト1850SJ』は、56・56mで、構造物の奥へ差し込む作業も可能にする。
 もう一つの強みは、障害物をものともしない動作性能。『直屈伸型ブームリフト800AJ』は、屋根越しの作業も可能にする。『マストブーム』は、工場の組み立てラインや配管などの上下でも支障なく作業できる。『コンパクトクローラー』は、自動水平アウトリガーを採用、無理のない体勢で作業できる。『電動ブームリフト』は、逆屈折ブームを装着、頭上の障害物を避けて作業位置にセットできる。『マストブームリフト』は、多機能屈折ジブで限られたスペースでも楽に作業できる。

専用アプリで機械チェック
需要増見越し営業体制強化

「JLG Industries Japan」を2014年に立ち上げた代表取締役の藤本峰之さんは、機械化車両の国内大手で長年業務マネージメントを担当した経験から日本製高所作業車に精通。日本製と比べ、「JLG」製が世界で受け入れられる性能、機能を備えていることをアピールする。専用アプリで機械の状態をチェックできる保証診断機アナライザーがついていること、中古になっても買値の3分の1くらいで売れること、日本のユーザー向けに作り変えたマニュアルで簡単にメンテナンスができ、機械を直すこともできることなどの利点もあり、需要増を見越して、サービス網を拡大し、在庫車を増やすなど営業体制を強化していく方針だ。

株式会社 JLG Industries Japan
TEL:048-661-5611 FAX:048-661-5612
ホームページ https://www.jlg.com/ja-jp/

代表取締役宍戸信照さん(中央)と作業スタッフが協力して丁寧に仕上げる。
代表取締役 宍戸信照 氏
神奈川県相模原市生まれ。『有限会社信和土建』を創建した父親の背中を見て育つ。父親が他人の借金を背負って窮状にあった少年期から教育委員会に掛け合って家業を手伝う。師匠でもあった父親の「仕事は見て覚えろ。ワザは盗むもの」という教えを胸に経験を積み、事業を継承。
建築基礎工事で精緻整然を徹底追求
施工に妥協許さぬマイスターの信念

建築基礎工事で精緻、整然の最高水準を守り抜き、鉄筋も自社工場で加工して作業効率、仕上がりの美しさを確保して声価を高め、仲間の職人たちのスキルアップにも意を注ぐ現代の名工。

機械使わず手作業で掘削
鉄筋も自社加工場で加工

 精緻、整然。『有限会社信和土建』は、建築基礎工事に求められる最高の施工水準を守り続け、発注元から厚い信頼を得てきた会社だ。代表取締役宍戸信照さんは住宅検査専門会社ホームリサーチ社が優れた建築職人を顕彰するマイスター制度で最高レベルの三ツ星の配筋マイスターと転圧マイスターに認定された現代の名工。共に働く若い職人たちに時間があれば基礎工事の極意を語り、スキルアップのサポートにも意を注ぐ。
 基礎工事は、建物の形状に合わせて穴を掘り、敷き詰めた砂利を機械で固めた下地に鉄筋を組み、コンクリートを流して土台を形成する仕事。宍戸さんの掘削は、機械だけに頼らず、建物の型にスコップで土を切り、根気よく掘り進める。機械だけの掘削では泥が割れたり、不純物が入ったりする恐れがあるからだ。砂利を固めた後、全面に敷き込み、水蒸気の流入を防ぐ防湿フィルムも同じ大きさにそろえる。コンクリートの表面をならす作業も京都の伝統工芸師の作ったコテで丁寧に進める。雨が降ってフィルムが汚れれば、雑巾で拭く手間のかけようだ。
 作業効率や仕上がりの美しさの観点から、配筋に使う鉄筋も既製品を使わず、自社加工場で加工する。鋼材メーカーから鉄筋用棒鋼を仕入れ、住宅の構造から必要数を割り出し、配置場所や形状を図面に落とし、構造に合うよう加工していく。その数、大小数千本。継ぎ足しが必要ない7・5mの鉄筋も作っている。

職人たちの技術向上願う
人望集める温かな眼差し

 宍戸さんは、『信和土建』を軸として仲間の職人たちと協力し合い、工務店などから請け負った基礎工事を職人たちに適宜割り振って現場を任せたり、お互いに手を貸し合ったりして、次々に来る仕事をこなしてきた。職人たちが目指すのは、宍戸さんの高い技術レベル。現場で宍戸さんの仕事ぶりや語る言葉を見聞きしながら技術を覚え、宍戸さんは会社で語り合う中で基礎工事に向き合う心構えを説き、全体のレベルアップを図ってきた。
「職人たちが志を同じくする仲間として、独り立ちしてもお客様に信頼されるように、しっかりとした信念と技術力を身につけていってほしいと思っています」
 妻の直美さんと二人三脚で経営を維持してきた宍戸さんの仕事に対する厳格な姿勢と職人たちに注ぐ温かい眼差しが人望を集める理由だ。

有限会社 信和土建
TEL:042-763-4443 FAX:042-760-2611

入居者目線で「住みごこち」を重視。
外壁・床にALCパネルを装着することで、軽量で耐震性を確保するだけでなく、優れた気密・断熱・遮音性能が、高い入居者満足を実現。細かな気泡を均一に含み、高耐火・高耐久でありながら、水に浮くほど軽いALCコンクリート。
賃貸経営の夢膨らむ高性能集合住宅
長期優良住宅を上回るスペック達成

戸建住宅で培った建築技術と工法を生かし、徹底したコストダウンを図りながら、賃貸用の集合住宅においても、長期優良住宅の基準を上回る高スペックを実現。

躯体と内部空間分けて建設
経営戦略の組み直しが容易

「カンナ社長」の愛称で知られている「アキュラグループ」の『アキュラホーム東京中央』が、時代のニーズを先取りした独自のコンセプトで設計、建設する賃貸用の集合住宅『AQURA MAISON TOKYO STYLE(アキュラ メゾン トウキョウ スタイル)』が好評だ。同社は、1都4県(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城)で、注文住宅と同じ仕様を賃貸住宅に導入することでオーナーの資産を守る家づくりのために尽力する。長期優良住宅の基準を上回る高スペックの戸建住宅の設計、建築で培った最新の建築技術を基盤に、集合住宅に求められる様々な性能を最高レベルにまで高め、賃貸経営のオーナー、居住者双方の満足度を高める。
『AQURA MAISON TOKYO STYLE』の第一の特長は、柱、梁、床など構造躯体(スケルトン)と内装・設備(インフィル)を分けて建てるS&Iテクノロジー。スケルトン部分は、長期にわたる耐久性を重視。インフィル部分は、時代のニーズやライフステージの変化に応じた自在なリノベーションが可能になり、賃貸経営のオーナーには、将来の経営戦略の選択肢が増え、組み直しが容易になる。

工夫が光る様々な工法採用
支持される徹底したコスパ

 第二の特長は、木造住宅の躯体に鉄筋と気泡が入った軽量気泡コンクリートALCを採用する木造コンクリート工法。外周部の基礎は180㎜の鉄筋コンクリート、骨組みは強度特性が保証された構造用集成材エンジニアリングウッドを採用。床と外壁はALC、2階床には梁と床を28㎜の構造用合板で密着させた「トリプルストロング床」、床下の湿気対策には通常の換気口の倍の換気能力を実現する基礎全周換気工法を採用した。
 こうした工法の工夫によって、家を建てる人が家の性能を共通の物差しで客観的に確認、評価できるようにした住宅性能表示制度の耐震性や耐久性、耐火性、空気環境、温熱環境、劣化対策など主要項目で長期優良住宅の基準を上回るスペックを達成、建設する集合住宅に標準搭載し、安心できる集合住宅として評価が定着した。
 また、集合住宅の悩みの種になる音のストレスについても、外壁や床にコンクリート材を用いることで軽減。優れた遮音性も高評価につながっている。
 住みごこちの良さを考慮した提案も魅力だ。設備面でも、浴室換気乾燥機や通常の1・5倍の収納を実現したワイドクローゼットなど人気の仕様が揃う。建設地については、変則的な敷地や狭小地にも柔軟に対応。入居者ニーズを考慮しながら土地の規模や形状、立地環境に最もふさわしい収益性の高いプランを提案。1DKや1LDKだけでなく、ファミリー向け2LDKやメゾネットも手がける。徹底したコストパフォーマンスも支持される理由だ。2万項目に及ぶ材料費や作業費をデータベース化したアキュラシステムによって、全作業工程で大幅なコストダウンを実現した。高い入居率に結びつくハイセンスなデザインと機能的な設備仕様とともに賃貸経営に期待が大きく膨らむ。

株式会社 アキュラホーム東京中央
TEL:0422-72-8556 FAX:0422-72-8559 Eメール:tokyo-chuo@aqura.co.jp
ホームページ http://www.aqura-tokyo.jp/

お客様の夢と希望を叶える住まいに遊び心を加えて、一緒に考えて、理想の家をつくります。女性目線で希望の家づくり。
下左:代表取締役 竹内隼人 氏
東京都出身。職業能力開発総合大学校東京校卒。10代より建築の世界へ興味を持ち累計5年間の学生生活で建築の基礎を学ぶ。一級建築士事務所で設計や監理など住まいづくりの一貫業務を経験。二級建築士の資格取得。2008年、『株式会社ハウジングアーキテクト建築設計士事務所』開業。
建築主の価値観を個性的設計に投影
福祉分野にも事業拡大

建築主の言葉に耳を傾け、そこで見出す新たな発見で住まいづくを進化させ、オリジナリティに溢れる設計で得た高評価を背景に事業を拡大、デイサービス、ケアハウスなど福祉分野にも参入。

1000件以上の設計プラン提案
高齢化時代のニーズに照準

 建築主が持つ価値観を見極め、その胸のキャンバスに描かれたイメージをベースにハイセンスな住空間や商業空間を構築してきた『株式会社ハウジングアーキテクト建築設計士事務所』が、設計、デザインのオリジナリティに対する高評価を背景に、建築部門の事業拡大に乗り出した。デイサービス、ケアハウスなどの福祉分野に進出し、やすらぎや快適性を追求する新たなコンセプトの下で新機軸を打ち出し、暗い話題の多い高齢化時代に笑顔をもたらす、代表取締役竹内隼人さんだ。
 竹内さんには、独特の建築哲学がある。「お客様の思考には一般的な常識設計から異なる観点があり、新しい発見がある。お客様の言葉一つひとつで住まいづくりが進化する」。こうした考えの下でオリジナリティに溢れる個人住宅や店舗を1000件以上提案してきた。白くさわやかな外壁で直線的なフォルムが特徴のコンパクトでシンプルなガレージハウス、すのこ天井と長い木製のカウンターが印象的なブラウン基調のイタリアンレストラン、屋根の斜線、打ちっぱなしのコンクリート外壁が幾何学的な美を演出する3階建ての住宅……。ネットでも話題になった個性的な設計と同様、進出する福祉分野でも、人生を楽しく快適に過ごしたいと願う高齢者などの思いが設計段階でインプットされるはずだ。

建築プロデューサー的存在
スキル講座や基礎講座開催

 10代から建築の世界に興味も持ち、建築学の基礎を学んだ後、一級建築士事務所での勤務を経て、二級建築士の国家資格を取り、2008年独立、開業した竹内さんは、宅地建物取引業の免許も持ち、住宅、店舗の設計、建築のほか土地探しのサポート、リフォームのアドバイス、木造耐震診断なども手掛ける建築プロデューサー的建築家。事務所のワークスペースで希望者を対象にスキル講座「1000万円台で作れる注文住宅の賢い家造り」や基礎講座「二時間で作る自分の理想の間取り」を少人数制で開き、建築への理解を深める活動にも力を入れている。

株式会社 ハウジングアーキテクト建築設計士事務所
TEL:042-497-8453 FAX:042-497-8454 Eメール:info@house-archi.biz

下右:山梨県甲府市と静岡県富士市にある『IRieRリゾートスタジオ』
下左:代表取締役 亀谷大輔 氏
卒業後、大手ダストコントロールサービス会社に入社。ルート開拓、商品提案、企画提供を行い全国優秀社員上位成績を収める。その後、ヘッドハンティングによりハウスメーカーへ入社。営業一線で活動し、営業部幹部へ就任。その後数社を渡り、受注支援マネージメント、経営マーケティングに携わる。2015年に『株式会社アースリンクイノベーション』を設立し、代表取締役に就任。ファイナンシャルプランナー、各種公認コンサルタントとして講師を務める。
全国の企業提携に向けた取り組みとして、「Tropical・Resort・Design」に力を入れており、全国各地にある工務店やハウスビルダーなどに、他では真似できない本物のリゾート住空間のブランディングやリゾートアイテムの提供を行い、他社との差別化、そしてその先にいるエンドユーザー様の“想い”を叶えることを、ビジネス化している。現在は、静岡県富士市内からスタートし、大きな反響を呼んでいる。ビジネスパートナー随時募集中。ご興味のある企業様は、TEL・メールにてお問い合わせ下さい。
癒しの時間が流れる「リゾートヴィラ」
バリ風の住空間を総合プロデュース

アジア屈指のリゾート、バリ島の建築様式を取り入れた「リゾートヴィラ」を国内でプロデュースし、癒しの時間が流れる異次元の住空間を構築する。

建築家とデザイナーが連携
現地で調達する建材で構築

 アジア屈指のビーチリゾート、インドネシア・バリ島。季節風の向きで雨季と乾季に分かれ、高温多湿の気候の中で快適に過ごす工夫に満ちた住宅が「リゾートヴィラ」だ。『株式会社アースリンクイノベーション』は、その伝統的な建築様式を日本国内で実現する空間プロデュースで異彩を放つ会社。オリジナルの『IRieR(アイリーアール)』ブランドで構築する住空間には南国リゾートの穏やかな癒しの時間が流れる。
 リゾートホテルのような非日常的な空間、そよ風が心地よいオープンエアーのデザイン、自然にとけ込むようなクールでラグジュアリーな外観……。一級建築士とデザイナーが力を合わせ、自社バイヤーが現地で買い付けたウッドレリーフやライムストーン、石材などの建材や家具、小物を使い、インテリア、ランドスケープも含めたトータルデザインで本格的なリゾート空間をつくりあげる。エクステリア工事では植栽、ウッドデッキ、カーポート、フェンスなどの希望にも応える。建物の耐震性や断熱性も、省エネ診断士を交え、綿密に計算する。

ブランドに託す独自の想い
事業普及に経営資源を投入

 大手ハウスメーカーの営業部門で活躍後、同社を立ち上げた社長の亀谷大輔さんは、ジャマイカで良いと感じること表す『IRieR』を冠したブランドに託したのは、大切な人と大切な時間を過ごして頂きたいという想いだという。住空間デザインから調度品の買い付け、現地の技術で作られたオリジナル家具の製作まで事業全体を貫く精神だ。
 同社の『IRieRリゾートスタジオ』で、チーク古材やマホガニーを用いてインドネシアの職人が製作した同社オリジナルの家具を見れば、独特の温もり感からコンセプトが伝わる。
「空間をデザインする目的は、上質な時間を創造し、カタチにしていくことだと思っています。デザイン性、機能性、コンセプトを明確に、自然の緑、光、風を取り込んだ癒しの空間をつくりあげていきます」
「リゾートヴィラ」の普及に人材や蓄積したノウハウなど経営資源を投入する社長の夢は膨らむ。

株式会社 アースリンクイノベーション
TEL:055-298-6196 FAX:055-298-6197 Eメール:hello@irie-r.jp

中段:森林測量、育林切り捨て間伐(選木)、監督検査、森林調査、育林切り捨て間伐(伐採)
下段:ウラベニホテイシメジ(食)、チャナメツムタケ(食)、ホウキタケ(食)、ムキタケ(食)
健全な森林ほど「野生きのこ」は、たくさん発生します。毎年95%前後の方々が同じ毒きのこにより同じ中毒を起こしていて、とても残念です。

代表取締役 髙橋正二 氏
神奈川県出身。山梨県庁で林業改良指導員(Ag)や林道の測量・設計に30年間従事する。退職後、帰郷し、森林組合の参事を2年間務めて、林業経営の知識を深める。49歳で独立『高橋林業』を設立。経営基盤の強化に努めると同時に、手厚い福利厚生を整えて人材育成に注力、林業のイメージ刷新に意を注ぐ。
森林の大切さ、林業の重要性を強調
林業の近代化で森林を守る意志育成

山と共に歩んで60年超の経験を生かし、林業の再生、活性化のためにITの導入などによる近代化を率先して推し進め、森林の持つ多様な機能を伝承し、世代を越えて森林を守り抜く意志を育む。

ITを導入し技術力を向上
資格取得をバックアップ

 森林の大切さを知り、世代を越えて守り抜いてほしい。森林管理、林業にたずさわって60年超、『株式会社高橋林業』の代表取締役髙橋正二さんはこの思いを胸に、従業員の技能向上と職場環境の近代化に取り組み、若い世代を中心に森林の持つ多様な機能の伝承にも力を注ぐ。
 髙橋さんは山梨県庁で30年間、林道の測量や設計に従事。退職して帰郷、森林組合の参事を2年間務めたあと49歳で『高橋林業』を起業した。日本の林業は、1980年をピークに林業従事者が1/3までに減少し続けたため、林業再生に経営資産を投入し、従業員全員にパソコンを持たせるなどIT情報技術の導入によって、先端林業機械にも対応できる技術力の向上を図り、危険、きついなどの3Kのイメージの払拭に努めた。さらに林野庁の支援事業などを活用させてもらい、林業技士や流域森林管理士などの資格取得を全面的にバックアップし、時代が求める林業の近代化を率先して推進してきた。

森林に関する知識を伝承
薬用樹やキノコまで解説

 こうした取り組みが成果を上げるかどうかは、みんなが森林の持つ多様な機能をどのように理解するかにかかっているというのが、髙橋さんの考えだ。そのため、山と共に歩んだ歳月で蓄積した膨大な知識をもとに機会があるごとに森林の大切さを伝えてきた。木材資源の供給源としての役割から、飛砂や水害、潮害の防備、なだれや落石の防止、魚が育つ環境の保護、保健、風致などの目的を持つ保安林の重要性、解熱、鎮痛、整腸など用途別に44種16品種にのぼる「薬用樹」や「特用樹」の役割、農村の「山の神行事」や「みどりの日」の意義、国内約4000種にのぼる「野生きのこ」の食用ができるのか、できないのかの見分け方、きのこに関する迷信までテーマは広範囲に及ぶ。
「日本は、世界有数の林業の先進国であり、森林国でもある。先人たちは山の恵みを生かし、絶やすことなく利用し、共生してきました。しかし、近年、私達の生活は山からどんどん離れてしまいました。今一度、山の大切さに思いをよせ、若い力で森林を守り続けていってほしいのです」
 これが髙橋さんの願いだ。

株式会社 高橋林業
TEL:042-689-2848 FAX:042-684-9610 Eメール:takahashi-forestry@honey.ocn.ne.jp

2段目:<三重工場>
三重県桑名市多度町御衣野奥ノ谷1453-2
1,500トン大型プレス
3段目:<本社工場>
電気自動車化を視野に生産体制強化
最新鋭工場を増設し経営体制も刷新

電気自動車化が加速する世界の動向を視野に、新鋭機械を導入した新工場を稼働させ、経営陣の若返りも図り、時代の変化に即応できる金型生産体制の基盤を築く。

変化に応える金型技術追求
新鋭機械や新システム導入

 自動車部品を量産するための金型づくりは自動車自体の進化と共に高度化が求められる。「2015自動車部品のサプライヤー」への金型供給で躍進する『株式会社ナガラ』が、電気自動車化が加速する世界の動向を視野に、桑名市の「三重工場」に最新鋭の機械をそろえた新工場棟を増設して稼働させるなど生産体制強化の姿勢を鮮明にした。経営体制も刷新し、早瀬實社長が会長になって事業全体を統括、子息の隆士氏が新社長として経営の前線で指揮を執り、時代の変化に即応できる金型技術を追求する。
「三重工場」の新工場棟は鉄骨造平屋一部2階建てで、延べ床面積は約1200㎡。1500トン大型プレス機など最新鋭の機械のほか、工業製品の計測、図形入力に威力を発揮するATOSハイエンド非接触光学式3次元デジタイザ、コンピュータを使って製品の設計、製造をするためのシステム3次元CAD・CAMなどのIT技術を導入、どのような形状の金型の切削加工にも対応できる技術体制を整えた。2015年に操業を開始した本社新工場では、工業製品の計測や図形入力に威力を発揮するATOSハイエンド非接触光学式3次元デジタイザや厚板25㎜の高強度材の加工が可能なカムリンクプレスなどの最新鋭機械や装置が稼働、他社では製造の難しい金型の要請にも対応可能な生産体制を誇る。また自動車各社が海外工場を立上げる際の応援部隊として米国や英国、メキシコなど世界十数カ国に社員を送り込むなど海外での活躍の場を広げている。
「今後も社員を大切にしながら、安全な次世代自動車の製造に資する金型を追求していきたいと思っています」

若い力に期待を掛ける人事
自動車の変遷見据え準備

 経営陣の人事では、会長の早瀬さん以外の役員は、全員20歳若くし、社長が50歳で最高齢、副社長も40代、取締役も30代だ。この人事は、早瀬さん独自の人材育成策の延長線上にある。社員には、入社当時から5年計画を出させ、1〜2年ごとに修正を繰り返して成果を見ながら、若い力を伸ばしていく方法だ。人事はその答えでもある。
 こうした技術体制、経営体制の強化は、早瀬さんが自動車をめぐる世界の動向に絶えず注意を払い、先々の変化を見越してのことだ。
「欧州や中国では電気自動車化に舵を切り、日本のメーカ―も体制を整え始めました。自動車と人工知能との結合も含め、こうした事態になることは早くから想定して、技術革新に取り組んできました。新たな生産、経営体制は時代の要請に応えていく基盤になるものです」
自ら栽培した野菜を配って社員を元気づけてきた早瀬さん、元気なモノ作り中小企業に選定された会社のパワーアップに余念がない。

株式会社 ナガラ
TEL:052-362-6066 FAX:052-362-2232 Eメール:office@nagara.gr.jp
ホームページ http://www.nagara.gr.jp/

有害物質の除去が可能になる可視光型光触媒を加えた『G-POWER-P・BS』や外壁用の『G-POWER-PX』も投入、食品や医療分野でも普及が進む。
美しいガラスラッピングで光沢再生
強度も誇る高機能のコーティング剤

防弾ガラスを超微粒子化する独自のナノテクノロジーで、物体表面を衝撃や汚れから保護し、美しい光沢を保つガラスラッピンを実現するガラスコーティング剤を開発、世界で販路を拡大する。

独自のナノテク確立し開発
評価高まり世界で販路拡大

 物体表面に塗布すれば、衝撃や汚れから保護し、美しい光沢を保つ夢のようなガラスラッピンが実現する。『株式会社G|POWER』が防弾ガラスを超微粒子化する独自のナノテクノロジーで生み出した純度100%のガラスコーティング剤『G|POWER』。その優れた性能が高機能コーティング市場で注目され、世界8ヵ国以上で販売、国内では代理店網が形成され、自動車、スマホ、レンタカー、太陽光パネル、ホテル、ストアー、レストラン、漆塗り、住宅など幅広い分野で採用が進む。
『G|POWER』は、保護、美化、再生・抗菌の4つのコンセプトの下で開発され、研究成果も加わって年を追うごとに進化してきた。対象物に塗布すると、ガラスの素の無機質のケイ素(シリカ)をエーテル剤が広げていき、約10秒後にエーテル剤が蒸発、ケイ素が残留、1回の塗布で0・3~0・8㎛の厚さのケイ素の膜による美しい光沢のガラスラッピングが形成される。塗りムラが発生しにくく、何層もの重ね塗りができる。

性能テストで硬度を実証
外壁用など新製品も投入

 性能テストでは、硬化後のケイ素の膜は鉛筆硬度で日本最高硬度の9H以上の硬さが公的試験機関で実証されている。重ね塗りで膜厚を厚くすれば弾力性が増し、衝撃吸収性も高まる。検査機関、自社テストでは、約800度までの耐熱性、マイナス54度までの耐冷性も確認された。
 溶剤が染み込まない物には何にでも施工が可能で、中でも車のコーティングに威力を発揮し、新車同然の美しい光沢を再現、酸性雨、黄砂、火山灰、PM2・5、塩害などからボディを守る。施工実績は、中国や台湾など8ヵ国にのぼる。スマホの画面に保護フィルムの代わりに塗布すれば、光沢を維持し、落しても衝撃を吸収し割れにくくなる。時計やメガネの保護用のコーティングにも使われる。

株式会社 G-POWER
TEL:03-6867-1380 FAX:03-5210-5166 Eメール:kanayama@gpower-jp.com
ホームページ http://g-power-japan.com/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605