日本が誇るビジネス大賞 2015


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有限会社 翠寿園
代表取締役 難波正孝氏
広島県出身。九州東海大学(現東海大学)農学部卒。「翠寿園」を経営する父親から造園技術を学び、二代目社長に就任。一級造園技能士と一級造園施工管理技士、樹木医の資格を持つ。NHK文化センター広島教室「庭づくり・管理のいろは」の講師を務める。
人に喜ばれることをしたいと
記念石碑プレゼントの構想を練り
銘板に自ら真心を込めて言葉を刻む

 広島県廿日市市役所市民プラザの中庭に、平和教育のシンボルとして植えられたアオギリの根元に「被爆アオギリⅡ世」と刻まれた青石の記念石碑がある。中庭の整備を請け負った『翠寿園』が平和とアオギリの生長を願い、寄贈したものだ。
 同社は2014年春から、10万円以上の工事の施主を対象に記念石碑のプレゼントを始め、寄贈はその一環。
 東日本大震災後、「自分は何か意味があって生かされている」と気付いたという難波正孝社長が「人に喜ばれることをしたい」と構想を練り、辿り着いた企画だった。
 石碑の銘板には社長自ら字を入れる。植栽した庭に置いた石碑には、家族へのエールの気持ちを込めて「人生ワンチャンス」と刻んだ。88歳のお施主様には、思い出づくりに「米寿」と彫った。
 1971年創業の『翠寿園』は、彩り豊かなオリジナルな庭づくりで成長してきた。創業者の父親を継いだ二代目の難波社長は一級造園技能士と一級造園施工管理技士、樹木医の資格を持ち、NHK文化センターの庭づくり講座の講師を務めたり、チェコの日本庭園の作庭メンバーに選ばれるなど、多様な社会活動に携わってきた。
 記念石碑は、「庭づくりを通して自然と真心をお届けします」という同社の経営理念を実践する難波社長の心の記念碑でもある。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 翠寿園
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