注目情報はこれだ! 2024

ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
社会に役立つ話題の
サービス&ビジネス


浸水被害防止に有効な超軽量防水板開発
災害時応急組立橋に次世代枕木活用考案

 豪雨によって河川から水があふれる外水氾濫による洪水は地域一帯に被害を及ぼすが、都市部や住宅地で下水道や水路などから雨水があふれ出す内水氾濫による家屋や店舗などへの浸水被害も生活や経済活動に大きな影響を与える。その対策として注目度を高めているのが『Nicold system株式会社』が販売する超軽量防水門『たまぼうすいばん』と、それをさらに軽量化し、デザイン性を高めた新商品『スライド防水板』だ。また、同社は能登半島地震を受けて、2024年1月に『たまぼうすいばん』と同じ素材でできた次世代枕木、『たまぼう』を利用して応急的に人力で作れる応急組立橋の実験も行い、今後、震災時などで道路が封鎖された場合に役立てる方策も検討していく。
『たまぼうすいばん』『スライド防水板』『たまぼう』は、同社の代表取締役の石村憲之さんが企画し、防水技術で数々の特許を持つ東京・八王子市の多摩防水技研株式会社と共同開発したもので、石村さんが労働安全コンサルタントとして監修し、「多摩防水技研」と共同で製造し、『Nicoldsystem』が販売する。
『たまぼうすいばん』は、公共施設や事業所、店舗、工場、住宅の出入り口に設置して内水氾濫による浸水被害を最小限に抑えることを目的に開発したものだ。アルミニウム製フレームと発泡体を組み合わせ、防水性を持たせたり、発泡体の弱点である紫外線の影響を抑えたりするため表面をポリウレア樹脂でコーティングしてある。板の裏に強力磁石を備え、鉄製の柱などにワンタッチで設置できる。オプションで鉄製のプレートを用意し、磁石で取り付けできない箇所でも使えるようにした。出入口の大きさに合わせて選択できるよう様々なサイズを用意している。超軽量で、幅30㎝、長さが2m~3mのもので、重さは8・9㎏だ。
『スライド防水板』は、アルミニウムやポリカーボネート、鋼材、ネオジム磁石、ゴムなどの素材で作られ、『スライド防水板』本体1枚 とプレート2枚から成る。住宅や小規模店舗でも使いやすいように軽量化し、取り付けや持ち運び、後片付け、保管が簡単にでき、スライド式フレームで間口サイズに合わせた位置調整もできるのが特長。「独立系調査機関一般社団法人企業価値調査機構」の「SMB Expert AWARD2024」の防災部門で専門性、独自性などが評価され、SMBエキスパート企業賞を受賞した。
『スライド防水板』は、高さ30㎝と高さ45㎝で間口サイズに応じて選択できるよう6種類のサイズを用意、高さ30㎝用で間口サイズ70~100㎝、商品サイズ横幅110㎝奥行約9㎝の最小タイプの総重量はわずか3・9㎏だ。1袋20㎏の土嚢を高さ30㎝横幅100㎝分用意すると総重量は約200㎏にもなることを考えると、いかに軽量で設置が簡単かがわかる。最も大きいタイプは、高さ450㎝用間口サイズ151~180㎝商品サイズ横幅190㎝奥行約9㎝だ。 
 取り付ける方法は、まず間口を計測し、『スライド防水板』の価格表でサイズを確認し、購入する『スライド防水板』を選択する。取り付ける部分の汚れや油分を拭き取った後、プレートの裏面に貼ってある両面テープを間口の両端に貼り付ける。この時、床から隙間をあけず垂直に貼り付ける。強力な両面テープを使用しているため、貼り直しはできない。『スライド防水板』の裏側に2本のスライドバーがあり、それぞれ上下4ヵ所にあるつまみを緩め、間口サイズに合わせてスライドバーを動かす。位置が決まったら、すべてのつまみをしっかりと固定し、『スライド防水板』を間口に取り付ける。付け直しや取り外す場合は取っ手を持ち、手前に引く。強力な磁石が内蔵されているので勢いよく付く。取り付けた後、本体がしっかり地面に付くように軽く上から押せば設置が完了する。プレートは取り付ける間口枠が鉄製以外の時に使用する。 
『Nicold system 』では、『スライド防水板』を2023年12月からヤマダ電機公式オンラインショップ「ヤマダモール」で販売を開始した。『スライド防水板』は富山県立山町のふるさと納税の返礼品にも採用された。同社は『スライド防水板』の第1号納入先となった富山県砺波市の会社の正面玄関に設置したほか、工場裏側のシャッター部には『たまぼうすいばん』2枚で5・4mの大型防水板を設置した。
 石村さんが、『たまぼうすいばん』『スライド防水板』の製作を思いついたのは、地球温暖化による気候変動で豪雨災害が多発していることに加え、最近の水害が河川の氾濫や堤防の決壊で市街地に水が流れ込む外水氾濫による被害より、市街地の下水道や排水路が水をさばききれなくなり、溢れだした雨水が建物や土地、道路などを水浸しにする内水氾濫の被害の方が多いことだ。
 国土交通省の2020年のデータでは、過去10年間の全国の水害被害額の合計は約1.8兆円で、そのうち約4割が内水氾濫による被害だ。東京都では被害の約7割が内水氾濫によるという。また、この間の内水氾濫による全国の浸水棟数は約22万棟にものぼる。
「気候変動は世界的に著しく、日本においても局所的な大雨による床下浸水や地震による津波など記憶に深く刻まれています。自然災害が起きても速やかに経営を再開できるようにする BCP事業継続計画は企業としても急務であり、また、一般住宅においても土嚢などで浸水対策を講じてはいるものの、予防的措置ではなく、事後処理となって後手後手になっている状態です。『たまぼうすいばん』や『スライド防水板』はどんなところにでも着脱可能であり、高年齢者および若年者でも簡単に設置できるように開発したので、玄関先に保管しておき、有事の際にはすぐに浸水対策できるのが大きなメリットです。価格帯も法人向けのアルミ水門よりも大幅に製作原価を引き下げて一般ユーザーでも手の届く範囲の価格帯としました」
 一方、次世代枕木『たまぼう』は、『たまぼうすいばん』と同じ素材でできた枕木。荷物が直接地面に触れないよう地面と荷物の間に置いて使うもので、高さ、奥行が10㎝、幅1・8m、重さが3・6㎏。同サイズの木材に比べ3割ほど軽い。
「『たまぼう』は、木材の代替となる製品です。木材よりも軽量であり、腐食しないのが大きな特長です。枕木は仮置き材として多く利用されていますが、腐食による破損、屋外では水分を吸って重量が増えます。また、ささくれによる負傷、運搬時の腰痛などの労働災害が発生しています。『たまぼう』を利用することによって、高年齢者や女性労働者の作業環境が改善され、エイジフレンドリー社会、女性活躍社会に大きく寄与すると考えています。導入される事業者のニーズに合わせてサンプル品を製作し、屋上用太陽光パネル架台や溝蓋、屋根材、重量物用ライナーなど多様な使い方を模索しています」
 石村さんは、2024年元日に発生した能登半島地震を受け、『たまぼう』を被災地で活用できないかと思い立ち、1月13日、震災時などで道路が封鎖された場合を想定し、『たまぼう』を使って応急的に人力で作れる応急組立橋の実験を「建幸合同会社」の協力を得て行った。作業員2人が約30分で『たまぼう』を組み上げて応急組立橋を造り、ゴムキャタピラの約2tのバックホウを走らせても、応急組立橋は無傷だった。石村さんはその様子を動画で公表、道路陥没などで通行できなくなった被災地での活用も視野に、行政など防災当局に提案していく考えだ。
 石村さんは、防水板や枕木の考案のほか、2022年に「発電装置及び発電方法」「レドックスフロー熱電発電を利用したコンテナ及び自動車」「ねじの緩み止め方法及び保護カバー」の3件で特許を取得した発明家でもある。「発電装置及び発電方法」は、日本の電力が逼迫状況にあることから、より熱効率の良い発電や捨てられている熱エネルギーの有効利用を行うために開発したものだ。「レドックスフロー熱電発電を利用したコンテナ及び自動車」は、冷却しながら発電するコンテナと蓄電した自動車で生鮮食品やワクチンの輸送を目的として開発された。「ねじの緩み止め方法及び保護カバー 」は、水力発電所にある水門の巻上装置、巻取装置などの駆動部とその内部に異物が侵入しないように覆う保護カバーに関するものだ。
石村さんはまた、労働安全コンサルタントの資格を生かし、企業の労災防止対策などについてのコンサルティングにも力を入れている。
(ライター/斎藤紘)

Nicold system 株式会社
TEL/076-461-3396 
Eメール/nicoldsystem@yahoo.co.jp

創業50年を貫いた揺るぎない方針
成長を支えた人・建機一対派遣体制

 人口が増え、郊外の宅地開発が活発化した高度経済成長期の1973年に宅地造成業からスタートし、2023年に創業50周年を迎えた神奈川県厚木市の『株式会社開発工業』は、今や大手ゼネコンから厚い信頼を得て本州全域で宅地造成工事や道路舗装工事を施工する建設会社に成長、早世した夫から経営を引き継いで25年になる代表取締役社長の坂巻美代子さんは経営理念通り、今後も「地球環境に配慮しつつ、未来に生きる子どもたちのためにも緑豊かで住みやすい住環境を整備していく」決意だ。
 同社の成長の最大の要因は、夫が築いた「人・建機一対派遣」という施工体制を坂巻社長がぶれることなく堅持してきたことだ。監理技術者となるスタッフ、建機オペレーター、作業員と最新鋭の建機をセットで現場ごとに派遣、完工まで現地に滞在して作業し、マンパワーとマシンパワーの相乗効果で機動力と施工力を最大化する体制で、施工の品質や工期厳守を求めるゼネコンの期待に応えてきた。同社が請け負う仕事の8割が土地開発や道路建設などの公共工事の元請けとなるゼネコンからの依頼という実績がそれを裏付ける。
 建機は、5年ごとに更新し、創業以来導入した建機は205台にのぼるが、坂巻さんは環境配慮型の機種を選定してきた。特定特殊自動車排出ガス基準をクリアした次世代ブルドーザーやCO2排出を抑制するハイブリッド油圧ショベル、国の低騒音基準をクリアしたロードローラーなどを次々に導入、施工に当たっても、安全管理と環境保全管理に責任を持つ施工管理者の指揮の下、環境にやさしい工事に徹する。
 工事を請け負うエリアは本州全域で、常時4〜5ヵ所で作業する。土地造成工事や道路舗装工事のほかにも、太陽光発電のメガソーラー用敷地の造成、都市部の河川浚渫、建設残土の処理、運搬なども請け負ってきた。作業現場ではスタッフは地域のアパートを借り、工事を完遂すれば、会社に戻り、次の工事のためのチームを編成するというローテーションを維持してきた。
同社は第三の事業として、コンクリートを0㎜から40㎜に粉砕し、駐車場などの敷石用や下層路盤工で使用される再生クラッシャーランRC40などの砕石材の販売も行っている。
 こうした事業全般に、土木施工管理技士の国家資格に裏付けられた坂巻さんの知見と時代の潮流を見定める経営感覚が投影される。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 開発工業
TEL/046-241-3364 
Eメール/info@kaihatsu-kogyo
ホームページ 
http://kaihatsu-kogyo.co.jp/

業界唯一の鋼製蓋縮小化工法
側溝修理で快適な道路環境を維持

 高度経済成長期に集中的に整備されたインフラの老朽化問題が深刻化している中で、業界内唯一大型作業車両を使わずに桝や側溝の修理を可能とする『株式会社宝機材』の鋼製蓋縮小化工法『リフタス』が大きな注目を集めている。従来の桝や側溝修理では、ハツリや裁断、型枠工事、生コン打設などの作業を行うために大型作業車両が必要だった。交通規制が必須で工期も長く人手も必要だったが、『リフタス』では傷んでいた側溝をたった数時間で修理可能。既設の蓋よりも一回り小さい枠を入れ子のように設置し、グラウト材(無収縮モルタル)で蓋受け部と新しい受枠を固定して新しい蓋を入れる。蓋を小さくしても必要な耐荷重を出すため、蓋・枠共に強度が高いハイテン鋼を使用しており、従来の強度基準を満たした状態でグラウト材の充填スペースの確保ができる。駆体を壊さないため、一般の工具のみで施工が可能。省スペースで作業できるため、交通規制を最小限に抑えられる。たった数時間で施工可能なため夜間工事のみでの対応ができると高速道路の側溝修理にも導入されている。老朽化による側溝の破損や跳ね上がり、段差、目詰まり、グレーチングの盗難問題もすべて解決可能。掛かりしろが壊れた側溝でも簡易的な枠組みを組むことで既設構造物を活用した修繕が可能なため、廃材の削減ができて環境にも優しい。コンクリート蓋の改修や側溝を入れ替えずに入れ部だけの部分的な改修、点検蓋を固定式にする開閉式+細目、大型桝の改修など様々な対応ができるので、蓋の騒音問題を解消したい、流雪溝の蓋の重さを軽くしたい、隙間を小さくしてバリアフリー化したい、グレーチングの目詰まりを解消したいなど、様々な要望に応えることができる。既設よりもスリムな蓋になるが、桝開口や側溝幅は変わらないため流量・流速・容量には影響なし。グレーチング本体、受枠ともに溶融亜鉛メッキ設計のため、長い年月を経てもメッキが剥がれずサビや腐食の発生もない。軽量化して維持管理がしやすくなると好評だ。
 従来の工法では改修が難しかった現場や長時間の交通規制がネックで改修が難しかった現場でも安心・安全に修理し、快適な道路環境の維持に貢献するとともにインフラ老朽化や人手不足の問題も解決してくれる鋼製蓋縮小化工法だ。
(ライター/彩未)

株式会社 宝機材
TEL/058-327-2222 
Eメール/info@takara-kizai.com
ホームページ 
https://www.takara-kizai.com/

特殊カメラで風力発電の雷撃箇所特定
災害発生時のレスキューカメラも開発

 カメラで社会に貢献する。こんな経営意思が鮮明な映像のように伝わるのが、カメラ機器開発のベンチャー、『株式会社D-eyes』代表取締役の橋本健さんの取り組みだ。その象徴が、中部大学の山本和男教授、ケイプラス社、エイプス社と共同で特許を取得した雷検知システムを基に開発した風車用落雷監視カメラシステム『Lightning Eyes』。再生可能エネルギー利用の発電の一翼を担う風力発電設備が故障する最大の原因が落雷であることに着目した技術で、従来の落雷検知技術では困難だった、雷が落ちた回転翼の特定や損傷状態のリアルタイムな遠隔監視を可能にし、早期修理、稼働停止時間短縮に寄与する。
 経産省は、風力発電設備について「雷撃を受けた風車のブレードが折損して発電所構外へ飛散したり、雷撃により風車が焼失したりする事故が起きている」と指摘し、雷被害防止に向けた対策を促しているが、その対策のソリューションとなるのが『Lightning Eyes』だ。
 これまでは、後日天候の回復を待って、落雷箇所の特定や損傷状況の所見は、作業員による目視確認に頼っていたのが現状。これに対し、『Lightning,Eyes』は、『D-eyes』の雷道検知と風車状況確認を担う複数の超高性能特殊カメラ、解析用コンピュータ、データ蓄積用クラウドサーバなどから成り、雷の閃光を検知すると同時に、画像をコンピュータで解析、稲妻の先端が当たった回転翼の箇所や損傷状態も確認できる。そのデータはサーバ経由で監視部門に送信されるので、間を置かず修理などの対応が可能になる。
「暗い環境下でも撮影可能な超高性能特殊カメラを用いたシステムにより、風車の稼働状況を24時間観測できます。風力発電施設の立地条件やご要望に即したシステム構成、設計、設置工事にも対応いたします」
 大手メーカーのカメラ部門で開発者として35年歩んできたという橋本さんにはもう一つ、「メイドインジャパンの力で災害大国を救いたい」との思いで開発したカメラがある。ドローンに搭載する災害用レスキューカメラ『WCAM001』。防塵防滴仕様で、和歌山県から富士山の山肌が見えるほど超高性能の超高感度光学31倍ズームと物体の表面温度を測る高分解能サーモグラフィーを搭載、赤外光を使うと靄の中でも遠方を見通すことができる。夜間でも倒れた人の体温を検知して生存者を発見でき、救命に寄与するカメラで、目下活躍中だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 D-eyes
TEL/072-242-7678 
Eメール/info@d-eyes.net
ホームページ 
https://d-eyes.co.jp/

高レベルの断熱・気密を実現
世界基準のいい家づくり

 昨今の日本では、家事動線が少ない間取りやデザイン性などを重視した家づくりを行うハウスメーカーが多く、高性能を謳っている住宅でさえも住まいの快適性は世界最低レベルといわれることも。寒さや暑さを我慢して生活している方も少なくないのではないだろうか。
「目指すのは世界基準のいい家」をコンセプトに、断熱性や気密性に優れた健康で快適に暮らせる家づくりを『PASSIVESTYLE株式会社』では、ヨーロッパをはじめとした世界の多くの国で採用されている断熱性能基準の中でも高いレベルを誇る「HEAT20G3仕様の高性能住宅」で設計した健康で快適に暮らせる世界基準の家づくりを行っている。
「スーパーウォール工法」の採用と基礎や屋根裏などの見えないところまで完璧に断熱処理を行うことで、UA値(断熱性能)は0・26W/㎡・K以下、C値(気密性能)は0・29㎠センチメートル/㎡以下という高断熱・高気密を実現。太陽光や熱、風など建物を取り巻く自然エネルギーを活かすパッシブデザインと高性能な断熱材をふんだんに使用した家全体を魔法瓶のように包み込む設計で季節関係なく室温を一定に保ち、空調機器を使用しなくても一年中快適に過ごせる。
 また、日本の住宅づくりで常識的に使用されているペアガラスやアルミサッシ、現場吹抜けの断熱材などは、世界では快適に生活できるレベルに達していないとして使用されてい。そのため、同社ではそれらの素材を使用せず、世界基準に達している鹿児島県産の良質なスギや調湿や消臭性に優れたサンゴ由来の塗料「マシュマロタッチ」、雨と共に外壁に付いた汚れを流すドイツ製の外壁塗り壁材「Sto(シュトー)」、トリプルサッシの窓など機能性が高い素材を厳選して使用する。
 日本よりも遥かに長い住宅寿命を誇る世界基準での設計とダメになるまえの定期的なメンテナンスによって住宅の寿命を伸ばし、子どもや孫、その先の世代まで安心して住むことができる住まいを提供する。何世代も続く家族の健康をしっかりと守り、豊かな生活を送れる「世界レベルのいい家づくり」を行っている。
(ライター/彩未)

PASSIVESTYLE 株式会社
TEL/099-800-4579
Instagram/@passive__style
ホームページ 
https://passive-style.com/

タイルカーペットのリユースで
地球環境保護に貢献

 日本のオフィスビルや商業施設、空港、病院など様々な施設で使用されているタイルカーペット。毎年約2500万㎡生産される内、約2000万㎡が貼り替え需要になるとも言われている。そしてその貼り替え後のカーペットはほとんど廃棄されているのが現状で、その総重量は約10万トンに上るという。そんな現状を解決しようとタイルカーペットのリユースで「SDGs」に貢献しているのが『株式会社エムシープランナーズ』だ。新品貼り替えに伴い投入されるCO2の削減効果で地球環境保護に貢献すると共に、リユースを採用される企業の「SDGs」の取り組みもサポートしている。
 現在、三つのサービスを軸にタイルカーペットリユース事業を展開。一つ目がお客様の現場に洗浄マシンを持ち込んで洗浄するリセット施工サービス。同社が提供するカーペットの汚れを洗い流してくれる『丸洗いリセット施工』を行うことで綺麗なフロアに蘇る。新品貼り替えに比較して約半分のコストで対応可能だという。二つ目は、使用済みタイルカーペットを回収・再生し、リユース品として販売するサービス。オフィスビルの原状回復工事などで貼り替えられたタイルカーペットを買取・回収し、同社のリユースセンターで『丸洗いリセット洗浄』を行い、衛生的に再生。リユースカーペットとして販売する仕組みだ。またカーペットの洗浄を行うリユースセンターでは、障がい者・高齢者の就労支援による社会貢献も行っている。洗浄作業は過度な熟練を要さないため、知的障がい者や高齢者が戦力となって活躍しているという。三つ目がリユースカーペット『エシレ』を使用した敷設工事を行うサービス。『エシレ』のラインナップの中からカーペットを選択できる。見積りは無料。
 同社は、これらのサービスを通して廃棄物量の削減効果CO2の排出抑制効果が地球環境保護に有効と評価され「エコプロアワード2019」で優秀賞を獲得。また、リユースしたタイルカーペットを自然災害で被災された方々の生活再建に役立てる被災地支援も行っている。被災した住居は、ボランティアなどの支援を得ながら復旧作業が行われるが、資材の多くは被害者が自費で購入しなければならないといい、費用を抑える一案としてリユースカーペットが役に立っているのだという。
 同社は「タイルカーペットを無駄に捨てない社会を目指して!」を企業目標に掲げ、大幅な廃棄物削減とCO2削減で地球環境保護への貢献を目指していく。
(ライター/長谷川望)

株式会社 エムシープランナーズ
TEL/03-6666-2766 
Eメール/info@mc-planners.com
ホームページ 
https://www.mc-planners.com/

多様なシーンで自由に空間を作る
新感覚の木質ユニット誕生

「地域の林業や木材業を活性化し、小さな循環型社会を生みだす」
 こんなコンセプトの下、木材を組み合わせて自由な発想で空間を生み出せる新感覚の木質ユニットが誕生した。森林の循環利用による木材の利用促進を目指して「株式会社日建設計」が企画・プロデュースし、国内最大規模の生産能力を誇るスチールラックメーカー『三進金属工業株式会社』が製造販売する『つな木』。
 2種類ある独自形状のクランプ金具で角材を自在につなぐことができるのが特長で、イベントや災害発生時などアイデア次第で利用シーンは大きく広がる。
『もしもつな木キット』は、普段は家具として使い、非常時には医療ブースや避難所など個室空間に組み換えられるキットで、万が一の時の備えとしても役立つ。会議ブースやカフェブース、ワクチンブース、医療ブースになり、ベンチとしても利用できる。
『どこでもつな木キット』は、1畳サイズの小さな空間を組み合わせてイベントのポップアップショップなどをつくることができるキット。 つなぎ方のバリエーションが豊富なため、遊びから非常時まで使い方が広がる。複数台組み合わせることで使い方や場所にぴったりの自由な空間を演出することも可能だ。
 これらのキットの角材を組み付けるクランプ金具は、直交タイプと回転タイプの2種類があり、ラチェットハンドルや六角レンチ1本でボルトを締め付けるだけで組み付けができる。6色のカラーバリエーションで、設置場所の雰囲気やデザインに合わせて自由に選択できる。
 両社は、『つな木』を用いた空間デザインのコンサルティングも実施、「こんな場所に『つな木』を置いてみたいから、レイアウトのアイデアがほしい」などといった相談にも応じる。また、誰でも簡単に組み立てるこのとのできる『つな木』の特長を生かし、老若男女が木にふれ、木を知る場づくりとなる「木育」ワークショップのコンサルティングや企画、運営も行っている。
『つな木』の普及を通じて、木と人と暮らしをつないで豊かな社会の実現を目指すこの取り組みは、国産材の利用を促進するのほか、水源の保持や災害の防止、環境保全などの機能があり、CO2をたくさん吸収できる森林を維持することができ、カーボンニュートラルの取り組みにもつながり、「SDGs」の様々なゴールの達成にも貢献するものだ。
(ライター/斎藤紘)

三進金属工業 株式会社 東京支社
TEL/03-5822-7400
Eメール/HPのお問い合わせフォームより
ホームページ 
https://www.sanshinkinzoku.co.jp/

エアコン制御で使用電力量を大幅削減
太陽光反射の遮熱シートで温暖化対策

 発電所工事や電気設備工事などを手がける『株式会社EnFeel』の事業で施工実績を伸ばしているのが『温暖化対策工事』として掲げる『環境対応デマンドコントロールシステム ISS-4/4s』と『Keep thermo Wall(キープサーモウォール)』だ。
『ISS-4/4s』は、時分割デマンド制御方式でエアコン1台毎をきめ細かくコントロールするシステム。一般的なデマンド・コントローラのように最も条件の悪い部屋のエアコンに合わせてデマンド目標値を設定する必要がなく、低めのデマンド目標で運用でき、使用電力量を大幅削減できるのが特長だ。
 具体的には、常時、外気の温度と湿度を計測し、そのデータよる不快指数に応じて目標電力をあらかじめ設定した範囲内で自動的に変更する機能や、夏季、冬季制御パターンを自動切換する機能で空調能力に余裕がある施設ではエアコンの無駄な運転を確実に防いで節電を図ることができる。また、従来のシステム導入費の過半を占める配線工事費用も大幅に抑えられるマルチホップ強力無線制御ユニットと『ISS-4/4s』を組み合わせることで、短期間に導入費用の回収ができるシステムを構築できる。
 このほか、病院や老人ホームでも安心な室内環境優先制御モードや食品スーパーなどで確実に節電できる冷凍機エネカット散水機能を搭載、遠隔監視・操作機能でスマホによるリモート・メンテナンスが可能で、計測データを長期保存することもできる。
『Keep thermo Wall』は、アルミ箔と高密度ポリエチレン織布などで作られた遮熱シート。工場や倉庫の屋根の下地や屋根裏、内壁と外壁の間に張り付けるように施工する。一般的な断熱材は熱が伝わるスピードを遅くするだけだが、この遮熱シートは高い反射性能を持し、暑さの原因となる太陽光の赤外線を反射し、熱の侵入を抑えることができる。2019月4月下旬にスレート屋根の倉庫で行った実証実験では、遮熱シートを施さない倉庫の室内温度は47・8℃だったのに対し、施した倉庫は21・5℃と26・3℃もの差があったという。
 また、遮熱塗料などとは異なり、遮熱シートは経年劣化する心配もなく、外観を損ねることもないのも特長。建設機械や飲料メーカーの工場 印刷工場、物流倉庫、危険物倉庫、防災品倉庫、ホームセンター、自動車ディーラーなどで採用されているという。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 EnFeel
TEL/050-3150-8952 
Eメール/s-itofuji@enfeel301.jp
ホームページ 
https://enfeel301.jp/


ミスター・パートナー
東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605