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サービス&ビジネス
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引退馬の未来を支えるために
清掃会社が続ける静かな社会貢献
清掃会社が続ける静かな社会貢献
ホテルや旅館の絨毯特殊メンテナンスをはじめ、清掃サービスやオリジナル洗剤の開発・販売などを行う『システム・シャイン・サービス株式会社』。同社が近年、事業と並行して継続的に取り組んでいるのが、引退馬の保護と支援を目的とした『ホースプロジェクト3S』だ。競走馬や繁殖馬としての役目を終えた馬は、行き場を失うケースも少なくない。『ホースプロジェクト3S』は、そうした馬たちが安心して余生を送れる環境を整えるため、全国の受け入れ施設や牧場に対し、飼養費・医療費・装蹄費などに充てられる支援金を届ける仕組みを構築している。単なる寄付にとどまらず、支援を継続させるための仕組みづくりを重視している。この活動を主導するのが、代表の田中勝麻さん。JRA・NARの馬主として長年馬に関わってきた経験から、「競走生活を終えた後も、馬の命が尊重される社会をつくりたい」との思いを抱き、2019年にプロジェクトを立ち上げた。掲げるテーマは「感謝を形にすること」。馬から受け取ったものを、次の世代へと還元する姿勢が活動の根幹にある。
プロジェクトを象徴する取り組みの一つが、「EBISU FARM」との連携だ。ここでは引退馬の飼養に加え、馬糞を長期間熟成させた堆肥を用いた循環型の農業が行われている。無農薬で育てた牧草や野菜は、就労支援施設の協力を得て加工・梱包され、馬の保護と障がいのある人の仕事づくりを同時に実現。『ホースプロジェクト3S』では、こうした牧草を活用した馬用おやつの開発・販売も行い、購入行為そのものが支援につながる導線を整えている。さらに田中さんは、引退馬の可能性を広げる新たな構想にも着手している。その一つが、馬上でボールを操る競技「ホースボール」への挑戦だ。競走生活を終えた馬を競技馬として再育成し、新たな舞台で活躍させることで、「引退=余生」という固定観念を超えた選択肢を提示しようとしている。清掃業で培った現場主義と継続力を背景に、馬と人の関係を長期的に支える取り組みは、今後さらに広がりを見せそうだ。
(ライター/今井淳二)
プロジェクトを象徴する取り組みの一つが、「EBISU FARM」との連携だ。ここでは引退馬の飼養に加え、馬糞を長期間熟成させた堆肥を用いた循環型の農業が行われている。無農薬で育てた牧草や野菜は、就労支援施設の協力を得て加工・梱包され、馬の保護と障がいのある人の仕事づくりを同時に実現。『ホースプロジェクト3S』では、こうした牧草を活用した馬用おやつの開発・販売も行い、購入行為そのものが支援につながる導線を整えている。さらに田中さんは、引退馬の可能性を広げる新たな構想にも着手している。その一つが、馬上でボールを操る競技「ホースボール」への挑戦だ。競走生活を終えた馬を競技馬として再育成し、新たな舞台で活躍させることで、「引退=余生」という固定観念を超えた選択肢を提示しようとしている。清掃業で培った現場主義と継続力を背景に、馬と人の関係を長期的に支える取り組みは、今後さらに広がりを見せそうだ。
(ライター/今井淳二)
システム・シャイン・サービス 株式会社
TEL/2 03-5996-5407
Eメール/ horseproject@3s-group.co.jp
Eメール/ horseproject@3s-group.co.jp
開かれた介護が導いた新しい仕事
介護施設が描く地域と人の次の循環
介護施設が描く地域と人の次の循環
静岡市清水区山原にある特別養護老人ホーム『あすなろの家』は、介護施設でありながら、地域に向かって常に扉を開いてきた場所だ。利用者の生活を守るだけでなく、地域の人々が関わり、行き交い、役割を持てる場であること。その姿勢は、施設内にとどまらない多彩な取り組みに表れている。象徴的なのが、地域住民が参加する地域の高齢者の就労となっている「メイトさん」の存在だ。掃除や環境整備を担いながら、利用者と自然に言葉を交わし、場の空気をやわらかくする。利用者から親しみを込めて呼ばれる「メイトさん」という呼称は、上下ではなく横の関係で結ばれていることの証でもある。支える側もまた、ここで役割と張り合いを得ている。
『あすなろの家』が大切にしてきたのは、「本物の接遇力」「本物のケア」「本物の繋がり」、そして「私たちがやる」という主体性だ。外出行事やイベント、ウォークラリー、「おSHIGOTOデイ」といった取り組みは、単なるレクリエーションではなく、利用者が社会と接点を持ち続けるための仕掛けでもある。介護を〝守り〟に閉じないという姿勢が、ここには一貫してある。そうした積み重ねの先に生まれたのが、チョコレート事業への参加だ。全国に広がる「QUONチョコレート」は、障がいのある人をはじめ、多様な背景を持つ人が誇りを持って働ける場をつくることを理念とし、フェアトレードのカカオを使った高品質なチョコレートで評価を高めてきた。 介護の現場で培ってきたのは、人の力を引き出し、役割をつくり続けていくノウハウだ。その知見を、今度は仕事という形で地域に開く。チョコレート工房は、新たな就労の場であると同時に、地域とつながる窓口にもなる。甘い香りの向こう側には、働く誇りと対価がきちんと循環する仕組みがある。高齢者の暮らしを支える介護、働く場を生み出す就労、そして地域経済。これらを一つの線で結び直すこと。『あすなろの家』がチョコレート事業に参加した理由は、決して突飛な挑戦ではない。ここで育まれてきた開かれた介護の延長線上に、自然と現れた次の一手だ。
(ライター/今井淳二)
『あすなろの家』が大切にしてきたのは、「本物の接遇力」「本物のケア」「本物の繋がり」、そして「私たちがやる」という主体性だ。外出行事やイベント、ウォークラリー、「おSHIGOTOデイ」といった取り組みは、単なるレクリエーションではなく、利用者が社会と接点を持ち続けるための仕掛けでもある。介護を〝守り〟に閉じないという姿勢が、ここには一貫してある。そうした積み重ねの先に生まれたのが、チョコレート事業への参加だ。全国に広がる「QUONチョコレート」は、障がいのある人をはじめ、多様な背景を持つ人が誇りを持って働ける場をつくることを理念とし、フェアトレードのカカオを使った高品質なチョコレートで評価を高めてきた。 介護の現場で培ってきたのは、人の力を引き出し、役割をつくり続けていくノウハウだ。その知見を、今度は仕事という形で地域に開く。チョコレート工房は、新たな就労の場であると同時に、地域とつながる窓口にもなる。甘い香りの向こう側には、働く誇りと対価がきちんと循環する仕組みがある。高齢者の暮らしを支える介護、働く場を生み出す就労、そして地域経済。これらを一つの線で結び直すこと。『あすなろの家』がチョコレート事業に参加した理由は、決して突飛な挑戦ではない。ここで育まれてきた開かれた介護の延長線上に、自然と現れた次の一手だ。
(ライター/今井淳二)
特別養護老人ホーム あすなろの家
TEL/054-363-2046
Instagram/@asunaronoie
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港町・福井県敦賀の記憶を
今に伝える北陸随一の古社
今に伝える北陸随一の古社
福井県敦賀市の中心部に鎮座する『氣比神宮』は、海と陸の結節点として栄えた敦賀の「顔」ともいえる存在だ。北陸道の要衝として人と物が行き交い、都や大陸の文化が届いたこの町で、同社は旅の安全と暮らしの豊かさを祈る場として崇敬を集めてきた。敦賀駅から徒歩圏という近さもあって、観光の立ち寄り先であると同時に、地元の人々にとっては日常の延長にある神社でもある。
境内に入ってまず目を引くのが、朱塗りの大鳥居。高さ約10・93メートルとされ、奈良の春日大社一之鳥居、広島の厳島神社大鳥居と並び「日本三大木造鳥居」の一つに数えられる。現在の鳥居は江戸初期の再建と伝わり、佐渡島から切り出した榁(むろ)の大木が用いられたという話も残る。市街地にあっても、鳥居の前に立つと視界がすっと上へ抜け、港町を見守ってきた時間の厚みが体感できる。
主祭神は伊奢沙別命(いざさわけのみこと)。御食津大神とも称され、衣食住を司る神として広く信仰されてきた。海上交通の神、商売の神としての性格も強く、航海安全や大漁祈願はもちろん、開運厄除、家内安全、縁結びなど、願意の幅が広いのも特徴だ。鳥居から拝殿へと続く参道の緑が深く、歩くほどに気持ちが整っていく感覚がある。
境内の見どころとしては、延命長寿の霊水として親しまれる「長命水」をはじめ、由緒を感じさせる神門、芭蕉の碑、道案内の神として知られる猿田彦神社などが点在する。社殿の周辺には小さな社も多く、参拝は一周するだけでもほどよい散策になる。
そして氣比神宮を語るなら、九月の例祭「氣比の長祭」も欠かせない。二日の宵宮祭から十五日の月次祭まで続く長い祭礼で、三日の神幸祭では御鳳輦を中心とした行列が市中を巡り、敦賀の町が古い祭りのリズムに包まれる。近年は、大鳥居越しにのぼる月の景観が「日本百名月」の一つ「氣比神宮にのぼる月」として認定され、夜の参拝を目当てに訪れる人も増えている。
(ライター/今井淳二)
境内に入ってまず目を引くのが、朱塗りの大鳥居。高さ約10・93メートルとされ、奈良の春日大社一之鳥居、広島の厳島神社大鳥居と並び「日本三大木造鳥居」の一つに数えられる。現在の鳥居は江戸初期の再建と伝わり、佐渡島から切り出した榁(むろ)の大木が用いられたという話も残る。市街地にあっても、鳥居の前に立つと視界がすっと上へ抜け、港町を見守ってきた時間の厚みが体感できる。
主祭神は伊奢沙別命(いざさわけのみこと)。御食津大神とも称され、衣食住を司る神として広く信仰されてきた。海上交通の神、商売の神としての性格も強く、航海安全や大漁祈願はもちろん、開運厄除、家内安全、縁結びなど、願意の幅が広いのも特徴だ。鳥居から拝殿へと続く参道の緑が深く、歩くほどに気持ちが整っていく感覚がある。
境内の見どころとしては、延命長寿の霊水として親しまれる「長命水」をはじめ、由緒を感じさせる神門、芭蕉の碑、道案内の神として知られる猿田彦神社などが点在する。社殿の周辺には小さな社も多く、参拝は一周するだけでもほどよい散策になる。
そして氣比神宮を語るなら、九月の例祭「氣比の長祭」も欠かせない。二日の宵宮祭から十五日の月次祭まで続く長い祭礼で、三日の神幸祭では御鳳輦を中心とした行列が市中を巡り、敦賀の町が古い祭りのリズムに包まれる。近年は、大鳥居越しにのぼる月の景観が「日本百名月」の一つ「氣比神宮にのぼる月」として認定され、夜の参拝を目当てに訪れる人も増えている。
(ライター/今井淳二)
北陸道総鎮守 越前國一之宮 氣比神宮
TEL/ 0770-22-0794
地盤補強における次代の新基準
品質のばらつきと残土問題を解決する新工法
品質のばらつきと残土問題を解決する新工法
住宅・店舗など小規模建築の地盤補強で課題になりがちな品質のばらつきと残土処理。それを同時に改善する新工法が『スクリューフリクションパイル(SFP)工法』だ。セメントミルクで直径約20㎝の杭状補強体を築造し、側面の螺旋状節で周面抵抗を高めるため、細径でも必要な支持力を確保できる。
土と固化材を混合しないため土質の影響を受けにくく、削孔径を確保したケーシング内に打設して土の混入を抑え、安定した品質を担保する。砂質土・粘性土に加え、混合系でリスクになりやすい腐植土でも施工が可能(摩擦力評価は別途考慮)。回転貫入でほぼ無排土となり、産廃処理費の低減や周辺地盤の締固め効果も期待できる。建築技術性能証明(GBRC)取得も信頼材料。柱状改良で用いる施工機に専用ケーシングなどを装着して導入しやすい点も現場メリットだ。
(ライター/今井淳二)
土と固化材を混合しないため土質の影響を受けにくく、削孔径を確保したケーシング内に打設して土の混入を抑え、安定した品質を担保する。砂質土・粘性土に加え、混合系でリスクになりやすい腐植土でも施工が可能(摩擦力評価は別途考慮)。回転貫入でほぼ無排土となり、産廃処理費の低減や周辺地盤の締固め効果も期待できる。建築技術性能証明(GBRC)取得も信頼材料。柱状改良で用いる施工機に専用ケーシングなどを装着して導入しやすい点も現場メリットだ。
(ライター/今井淳二)
スクリューフリクションパイル工法協会
TEL/ 03-6770-9980
Eメール/ sfpec-com@sfp.gr.jp
Eメール/ sfpec-com@sfp.gr.jp
設計から製造までをトータルで
総合力が強み
総合力が強み
スマートフォンや家電、医療機器など身近な製品が安定して作られる背景には、工場で働く産業装置の力がある。『株式会社アトム精密』は、産業・自動化装置を得意とする製造会社だ。半導体関連の検査・製造装置や洗浄装置を軸に、産業機器、電子機器・測定器分野まで幅広く対応し、開発・設計から組立・配線、調整、据付までを一貫して担い、協力会社網を活かした部品調達にも対応する。
装置による自動化を諦めていた作業に対しても、同社は多様な業界向け装置を手掛けた経験を強みに、現場課題に即した提案を行ってきた。その姿勢が評価され、要望に応える装置の継続的な受注につながっている。
業界にとらわれない発想力と提案力、長年の自動化装置の知見を強みに、日本のものづくり産業界を支えている。
(ライター/畠山涼)
装置による自動化を諦めていた作業に対しても、同社は多様な業界向け装置を手掛けた経験を強みに、現場課題に即した提案を行ってきた。その姿勢が評価され、要望に応える装置の継続的な受注につながっている。
業界にとらわれない発想力と提案力、長年の自動化装置の知見を強みに、日本のものづくり産業界を支えている。
(ライター/畠山涼)
株式会社 アトム精密
TEL/042-623-7050
Eメール/ info@atom-group.co.jp
Eメール/ info@atom-group.co.jp
地域インフラを支える
確かな技術で挑む水道設備の専門企業
確かな技術で挑む水道設備の専門企業
東京都板橋区の『株式会社亮栄』は、生活と事業活動の基盤となる水道関連工事を幅広く手がける専門企業だ。トイレや洗面所などの設備更新に伴う小規模な水道改修から、建物全体の給排水設備や供給配管を整える大規模管工事まで、確かな技術力で一貫対応している。
同社の強みは、設計・施工管理・現場スタッフが連携し、工事の流れを的確に組み立てるチームワークにある。設備配置や配管経路を事前に検討し、現場状況を踏まえながら効率よく工期を進める管理体制は、多様な案件を支える基盤となっている。また、事業規模の拡大を視野に入れ、後進育成にも注力。実地での研修を通じてノウハウを継承し、若手スタッフが自立して現場を担えるよう段階的に成長を支えている。インフラを支える使命感と技術研鑽への姿勢が、同社の存在価値をより強固なものにしている。
(ライター/今井淳二)
同社の強みは、設計・施工管理・現場スタッフが連携し、工事の流れを的確に組み立てるチームワークにある。設備配置や配管経路を事前に検討し、現場状況を踏まえながら効率よく工期を進める管理体制は、多様な案件を支える基盤となっている。また、事業規模の拡大を視野に入れ、後進育成にも注力。実地での研修を通じてノウハウを継承し、若手スタッフが自立して現場を担えるよう段階的に成長を支えている。インフラを支える使命感と技術研鑽への姿勢が、同社の存在価値をより強固なものにしている。
(ライター/今井淳二)
株式会社 亮栄
TEL/03-5944-2821
「水」を支え「人」を大切にする
給排水・設備工事で地域に貢献
給排水・設備工事で地域に貢献
水は普段あまり意識されない存在だが、ひとたび止まったり漏れたりすれば生活はたちまち影響を受ける。大阪市東淀川区に拠点を置く『株式会社水幸』は、新築戸建住宅やアパートにおいて、給水管・排水管の布設から洗面台・浴室・トイレなど各種設備機器の設置までを担う水回り工事の専門会社。「見えない部分ほど丁寧に」を信条に、確実な施工と誠実な対応を一つひとつ積み重ねてきた。
同社は、「現場は人で成り立っている」との考えから、職人同士の連携はもちろん、顧客との細やかな対話を重ねることで信頼関係を築いている。さらに登録支援機関として特定技能1号の外国人材の就労および生活支援にも取り組み、水が当たり前に使える日常と人が安心して働ける環境の両方を支え、地域社会を足元から下支えしている。
(ライター/畠山涼)
同社は、「現場は人で成り立っている」との考えから、職人同士の連携はもちろん、顧客との細やかな対話を重ねることで信頼関係を築いている。さらに登録支援機関として特定技能1号の外国人材の就労および生活支援にも取り組み、水が当たり前に使える日常と人が安心して働ける環境の両方を支え、地域社会を足元から下支えしている。
(ライター/畠山涼)
株式会社 水幸
TEL/06-7182-3803
FAX/06-7163-2918
Eメール/ suikou0716@gmail.com
FAX/06-7163-2918
Eメール/ suikou0716@gmail.com
伝統工法を今の暮らしへつなぐ
妥協なき家づくり
妥協なき家づくり
日本の伝統的な木造建築工法である「在来軸組工法」にこだわり、住まいづくりを行っているのが、『たにもとのいえ建築設計事務所』だ。柱と梁で構成されるこの工法は、設計の自由度が高く、将来的な増改築や修繕にも柔軟に対応できる点が特長。日本の気候風土にも適しており、長く住み継ぐ家づくりに向いた伝統技術として見直されている。同事務所では、その利点を現代の暮らしに落とし込み、耐久性・実用性に加え、意匠性や遊び心を備えた住空間を提案している。家業や他社での修業を通じて技術を磨き、職人としての経験を積んだのち独立。地域の同業者の高齢化や後継者不足という現実を背景に、「自分が軸となって建築を支えたい」と設計事務所としての道を選んだ。代表の谷本信志さんが大切にしているのは、完成後の満足度を高めるための丁寧な対話だ。
(ライター/今井淳二)
(ライター/今井淳二)
たにもとのいえ建築設計事務所
TEL/ 0823-47-1547
Eメール/ tanimotonoie@gmail.com
Eメール/ tanimotonoie@gmail.com







