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イギリス生活情報誌 
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美容室「Rhyme(ライム)」のHIROMIさんが高校生の時に訪れた美容院の心地よさに感動。自身も美容師を目指すことに。また奥さんのYURIさんが美容師を目指したきっかけも、高校生の頃に通っていたサロン。そのお店の雰囲気にすっかり魅了され、美容師になることを決意。美容師になってからはテレビ局でのヘアメイクを経て、30代の時に今のご主人と出会い、二人のお店「Rhyme(来夢)」が誕生。持ち前の何事にも全力投球の性格から、お客様のニーズ答えられるよう、フェイシャルケアからネイル、そして10種類以上のヘッドスパなどの技術を次々に取得。美容と健康に貢献している。そんなHIROMIさんとYURIさんに今までの、そしてこれからのことを伺った。


自分の店を持ちたい夫と美容を極めたい妻



HIROMI3歳。自宅前で。
─ご主人は地元のご出身とうかがいましたが。
HIROMI ええ。この辺は庭といっても過言ではないくらい生まれも育ちも板橋です。小学生の頃は、帰宅するとランドセルを放り投げて遊びに行くカツオくんみたいな子どもでした。

─ガキ大将?
HIROMI いや、どっちかと言うと弱かった(笑)。当時はガリガリでしたから。でも、ドッチボールは上手で、その時だけヒーローになれる、みたいな。大好きでしたね。

─中学・高校で部活とかは?
HIROMI 中学ではバスケ、卓球、バドミントンと色々しましたね。空きっぽい性格なんですよ。高校生になってバック転が出来るようになりたくて体操部に入りました。その時にゴルフ部でもあれば続けていたかもしれませんね(笑)

─奥様も地元のご出身ですか?
YURI 私は、山形県生まれの埼玉育ちです。私も外で遊ぶのは好きな子どもでした。夏休みには山形のおばあちゃんちに遊びに行ってザリガニ釣ったり、ブドウ畑に連れて行ってもらったり、自然に囲まれていることが幸せな子どもでした。他には物作りも好きでしたね。学校で作ったものをまた家でも作ったりして。高校で都内の私立に通うようになり、ミーハーJK(女子高生)に仕上がりました(笑)。

─そうしますと、お二人の出会いは、前の職場とかですか?
HIROMI そうですね。僕が勤めていたサロンに妻が中途で入社してきたことです。妻はサロンの経験はもちろんですが、ヘアメイクの経験も経て入社してきたので、サロン経験だけでは聞けない貴重な話が聞けましたよ。


YURI3歳。母お手製のワンピース。
─それはすごい。では、お二人それぞれが美容師を目指したきっかけなど、お聞かせ下さい。
YURI 私は今言った、ミーハーなJKの延長と言えばいいでしょうか。そんなJKが通うサロンが、従姉妹の仕事場だったんですよ。いつでも気軽に立ち寄れて、スタッフさんたちにも可愛がってもらえました。そのうち、進路を考えなくてはならない時期になったわけですが、あらためて従姉妹の職場を見回すようになったんですね。そして、この仕事のすばらしさに気づきました。スタッフさんたち、みんな髪型も服装も自由で、お洒落して、お客様と会話しながら、笑顔、笑顔。仕事なのにこんなに楽しそうにできるものなんだ、って。パラダイスだなと思いました。で、私もこんなところで働きたい、と言ってみたら、10人ほどいたスタッフさん全員が、それはいい、と背中を押してくれて、美容学校の案内までしてくれたんです。これはもう、ミーハーから足を洗って、美容一直線に切り替えるしかないじゃないですか。
HIROMI 僕も、直接のきっかけは実際に美容院に行ってみたことですね。高校2年の時、友人に誘われて初めて美容院(原宿)に行ってみた。それまでは床屋だったのですが、実は床屋が苦手だったんですよ。僕はこの通り毛が硬く頭の形が悪いので角刈りが似合わないし、顔剃りもアトピー肌だから苦手で……。ところが美容院に行ってみたら、まずシャンプーが超気持ちいい。カットもこちらの希望通りにやってくれる。カットで4~5000円の出費は、高校生には痛かったですけど、こんなに気分よくなれるんだったら……よし、自分もこんな風に、人を気分よくしてあげられる人になるぞ、と。

─思っていたのと違う、といったようなことは?
HIROMI そういうことを考える余裕すらなくて(笑)。見習い時代は、昼飯を食う暇もなくてトイレに行けることがやっとの忙しさで、土日なんかは最後のお客様のお見送りが夜中になることもあってたりして。仕事が終わると「もう少しで休みだ!」と自分に言いきかせながら週末の月曜日を乗り切るという……思っていたのと違うというより、描いていた夢はどんなだったか忘れるくらい毎日を一生懸命に生きていた若僧でした(笑)。

─一人前になるまでに、どのくらいかかるのですか?
HIROMI 見習い期間に一通り教わって2~3年として、そこから経験も含めて指名していただけるようになるまでには、またさらに数年でしょうか。


HIROMI5歳。運動会にて。
─すると最初の2〜3年はどんなことを?
HIROMI 雑用はもちろんで、この雑用がまた大事で。その日の仕事の流れをスムーズにする基盤作りですからね、雑用とはいえども仕事の流れを把握しきれていない新人にとっては貴重な仕事でもあって。そこから、シャンプーの技術から始まり、カラーやパーマの修行を積んでブローにカットという流れで2~3年はあっという間です。

─奥様がテレビ局のヘアメイクの仕事に就かれたというのは、自ら望んでのことだったのですか?
YURI そうですね。20代に色んなサロン経験を経て、今度は自分を試してみたいと思うようになって、恩師に相談してヘアメイクという仕事に就かせていただくことができました。これまで技術を習得することに必死になってきた美容師の私でしたが、ここでは美容師としてというより、人として学ばせていただくことのほうが多くて、今でも本当に感謝しています。

─でも、ずっと続けようとは思わなかった?
YURI このお仕事の経験を、サロン営業に生かしていきたいと思うようになりました。そして、いずれはサロンの仕事に戻うと考えて、実際にアラサーで転職を決めました。

─最初から独立志向ではなかった、ということですか?
HIROMI そのあたりの考え方がね。僕と奥さんとで、ほとんど真逆なんですよ。僕はこの道に入った時から、いつか自分の店を持ちたいと言い続けてきましたから。彼女はその点、職人気質とでも言いましょうか。
YURI 自分のお店を持ちたいと昔から言っていましたので、主人の気持ちをそのまま尊重した結果今に至るという感じです。お店の名前も主人の夢が来た(=叶った)という意味合いと、お客様の希望・要望を持って来ていただき叶えるという意味を込めて、夢が来た=来夢(Rhyme)にしました。
HIROMI まあ、お互い、自分にはないものを相手がもっている、と感じて、それで結婚に至ったんじゃないでしょうかね。


YURI5歳。自宅前にて。
─二人でお店を経営しているわけですから、本当に四六時中一緒にいることになりますよね。
HIROMI それも、よく聞かれます(笑)。「1日中一緒にいて嫌にならない?」みたいなことをよく聞かれますよ(笑)。むしろ夫婦の相談もされたりするくらい(笑)。男女の考え方は確かに違うことは多々あるんですけど、そこがまたお互いにないものをうまく連動させたり、営業に関しては毎日一緒にいることで向かう方向性を確認しあえるので不思議と苦にならないというか、一緒にできることが特権というか。

─忙しいと食事もままならない、といった話が、さっきチラッと出ましたが、そのあたりも大丈夫なのですね。
HIROMI 大丈夫! 1食2食減らすくらいで人はなかなか死なないですから(笑)。とは言っても、いつまでも若くはないですからね、この先長くいつまでも元気に仕事も遊びもしていきたいとなると、その辺は多忙なお仕事をされている方々と共通して言えると思いますが、要領良くちゃんと摂るように心掛けてます。

─結婚して二人で仕事をするようになって、仕事の内容など、変わった点は?
YURI 変わった点は、美容の経験を生かして、この街で役立てるお店にしたいという気持ちが強くなったことですね。お忙しくされてるビジネスマンや子育てで手が離せないママさん達など、この街にお住まいの方々にとって少しでもお役に立てたら…という思いから、メニューの見直しや店内環境など、多くの試行錯誤を重ねた上で完成したものが今のRhymeです。

─最後に、今後お店をこういう風にして行きたい、というビジョンをお聞かせ下さい。
HIROMI 今後と言うより、すでに取り組んでいるのは、ヘッドスパですね。男性のお客様は初めてのご来店で育毛剤をお求めになるケースもあるくらいで、頭皮に関しての悩みを抱えているかたは少なくないです。ストレス社会の現代人にとって、髪や頭皮の悩みは本当に深刻ですからね。男性に限らず女性にも。女性に対しては、髪の毛以外にアンチエイジングメニューなどのフェイシャルやネイルにも対応できるようにさせていただいております。

─美容院でエステやネイルの営業もできるものなのですか?
HIROMI それが本来の姿だと思うんですよ、美容師免許というのは。美容に関わる業務全般が許される資格なだけに、だからこそ美容学校に通い国家資格というものがあって、それが、生かせる場所=サロンだと思っています。だから髪の毛を切るだけでは本当はもったいない資格だと思ってます。

─それは、初めて知りました。
HIROMI それと、心がけているのは時間ですね。時間だけは、戻せないでしょう。どうすれば無駄なプロセスを省いて、最短の時間で最上の仕上がりまで持って行けるか。常に工夫を重ねる日々です。幸いそうしたうちの姿勢が認められて、名古屋に転勤になったお客様が、わざわざ予約を取って来店して下さる、などということもあるんです。そうしたお客様のためにも、ストレスから解放されつつ、いくつになっても身綺麗でありたい、というご要望にお応えできる空間を作り上げたいと思っています。




Rhyme
TEL:03-3965-8499 Eメール: h_rhyme@yahoo.co.jp
ホームページ http://www.rhyme2011.com/


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