今の大ヒットはこれだ!! 2021

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サービス&ビジネス
AI活用の高精度体温検知器発売
新型コロナ感染拡大防止で活躍

設置が容易な卓上型も
勤怠管理にも利用可能


 37・5℃以上の発熱が典型的な症状の新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために医療機関や商業施設、事業所で体温測定が常態化している中、AI人工知能を活用した高精度の非接触型体温検知器が「ビーエム機器株式会社」から発売された。液晶およびタッチパネル、各種ケーブルのファブレスメーカー、「テスコム」の『AIサーモメーター』。卓上型と据え置き型があり、設置場所に合わせて選択できる。
『AIサーモメーター』は、体表面が発する赤外線エネルギーを受光して温度に換算する検知器。画面サイズは、iPad miniと同等の8インチで、AIにより測定ポイントである人の顔を正確にとらえ、体表面温度を瞬時に測定する。測定誤差はプラスマイナス0・3℃という高精度だ。体温正常時には画面が緑色になり、指定温度以上の異常時は赤色警告とアラームで知らせる。体温が正常か異常かを音声で案内することも可能だ。マスクをしていても測定でき、マスクをしていない人には画面表示でマスク着用を促す。
 温度検出距離は0・3~1・2mで、温度測定範囲は30℃~45℃。動作温度は0℃~60℃で、推奨室内環境温度は20℃~35℃。動作湿度は結露がない環境で0~90%。電源は直流12V。消費電力が最大8W。
『卓上タイプAIサーモメーターPro』は、高さが40㎝のコンパクトタイプ。持ち運びが容易で、職場や不特定多数の人が集まる会議や集会の会場など検温が必要な場所に簡単に設置できるのが特長だ。据え置き型『ミドルタイプAIサーモメーターPro』は、130㎝。指定温度以上の異常が検知された場合には、医師による診断が必要になる。
 オプション機能として、事前に画像を登録すると顔認証も可能で、従業員の日々の労働時間を正確に把握するため、出勤、退勤、​休憩時間、欠勤、遅刻、休日の取得などの状況を管理する勤怠管理にも使用できる。顔のデータは30000件まで登録できる。
「テスコム」は、『ビーエム機器』の取り扱いメーカーの一つで、高性能の液晶やタッチパネル、各種ケーブルはメディカルヘルスケア分野など多様な産業分野で採用され、『AIサーモメーター』もその高い技術力を生かした製品だ。
(ライター/斎藤紘)

ビーエム機器 株式会社
TEL/03-6666-5903
Eメール/下記、HPよりお問い合わせ下さい
ホームページ 
https://www.bmbio.com/

飛沫防止の「エチケットパネル」や
『ライティングパネル』が好評

ベテラン職人の腕が冴える
プラスチック一筋の企業


 北海道札幌市の『株式会社アイドウ』は、プラスチック加工歴50年。書類やパンフレットなどのアクリルケース、キーホルダー、名札ケースなど、様々なプラスチック製品をオーダーメイドで作り続けている。2020年から引き続くコロナ禍において、同社は飛沫感染防止のための透明ボード『エチケットパネル』や優れた加工技術を活かした『ライティングパネル』で社会貢献してきた。
 オフィスや店舗などで、飛沫防止のためのビニールシートやパネルをよく見かける。だが、市販品を設置しただけで、大きさが合っていないケースが目立つ。同社の『エチケットパネル』の最大の特長は、フルオーダーであること。レジや窓口、対面した座席など、それぞれの設置場所に最適なスタイルで、ジャストサイズのものを製造・納品している。透明度が高いアクリルまたはペットボトルからの再生材を採用し、サイズはもちろん、脚部の形状や材質までカスタマイズ可能なのが特長だ。特に脚部まで透明なタイプは、存在感が抑えられ、意匠性にこだわる飲食店や観光施設などで人気が高いという。また、切断面を研磨して炙ることでツヤを出すほか、ボードの角を削って安全面にも配慮。ベテランの職人がきめ細かにチェックする品質の高さも自慢だ。飛沫防止パネルをフルオーダーで製造できる企業は少なく、その点でも既製品を扱う他社に対するアドバンテージとなっている。
 また、オリジナルのLED看板『ライティングパネル』も引き合いの多い商品。使用するのは、透明度94%のクリアーアクリル板。ルーター彫刻といわれる特殊加工を施し、高輝度LEDでライトアップすることにより、ショップロゴやメッセージ、イラストなどのデザイン部分を明るく浮かびあがらせる。代表的な3D削りをはじめ、あらゆる技法を駆使。三段階のコントラストを表現したり、モチーフに加えてほのかに背景を表現したり、文字抜き表現、複雑なイラストなど、多彩な表現を実現してきた。一般のサンドブラストエッジングとは明らかに違った、匠の技があるからこその深みのある立体的な表現力が同社の得意技となっている。『ライティングパネル』は、縦横80センチの大型サイズも可能なため、パーテーションとしても使えるのも強み。レストランなどの店内を美しく引き立てながら、安心・安全も確保できる。
 プラスチック一筋の経験と技術で業界を牽引する同社。今後もさらに活躍の場が広がりそうだ。
(ライター/ナガノリョウ)

株式会社 アイドウ
TEL/011-661-0802 
Eメール/aido-info@aido.co.jp
ホームページ 
https://aido.co.jp/

企業間取引業務の連携、管理、
共有を叶えるクラウドサービス

清掃業界向けにはじまり
他業種へも展開を計画


 2002年の創業以来、『アイデン株式会社』は、ITコンサルティングやシステム開発、企業の効率的な組織づくり、新事業の立ち上げのサポート、受発注や事務作業の代行からビルメンテナンス、広告の制作まで、八面六臂に活躍。代表の菅原孝さんの言葉を借りれば、お客様のあらゆる「困った」を解決する「プロジェクトの請負屋」だ。創業当時から一貫して続けてきたのが、企業内のIT関連のインフラ整備。業務に応じて多彩なツールを紹介し、導入をサポートしてきた。共通する作業や課題に着眼し、様々な企業間取引業務の連携、管理、共有ができる参加型委託管理システムを考案し、特許を取得。クラウドサービスとして展開することにした。利用企業の開発費や設備投資の負担を抑え、中小企業でも導入しやすいというメリットがある利点を活かし、創業当初から取引のあるビルメンテナンス事業者向け、中でも清掃業向けのサービスを『クリーンマネージャー』というブランドで展開。中小の清掃会社でも大手の管理システムと同様のサービスを安価に利用できる。業務をスムーズにし、ゆとりを生み出してほしいとの考えは、同社の理念である「未来に笑顔を作る企業」にも合致する。
『クリーンマネージャー』の優れた点は、清掃の元請け会社の管理者から現場スタッフまで、全員がクラウド上で進捗状況を確認できること。一般的に清掃業界では、元請けから現場まで複数の会社が関わることが多く、現場からの問い合わせや報告、元請けからの現場への指示の際などにタイムラグが生まれてしまう。『クリーンマネージャー』をは、完了報告もスタッフがスマートフォンからクラウドにアクセスして必要事項を記入し、撮影した写真を添えてアップロードするだけ。スピードがアップするとともに報告漏れや情報の漏えい防止につながるメリットがある。また、半自動的にスケジュールの作成が可能となる点も画期的だ。スタッフ手配の手間が大幅に軽減でき、急な変更もWeb上ですぐに修正可能。クライアントの要望などの情報も共有できるので満足度向上にも直結する。さらに、作業完了報告後は、即座に請求書を発行するところまでフォロー。加えて、元請け→下請け→孫請けという流れを案件毎に変更可能。これは、他の同様なサービスにはない特長だ。また、一つのシステムで、様々な業種のスケジュールが共用できる柔軟性も、このシステムの魅力。こうしたスケールのクラウドサービスは他に類を見ない。既に清掃業界以外の開発や、共同事業のオファーもあるという。現在、多彩な業界から幅広くパートナーを募集中。今後の新展開が早くも待ち遠しい。
(ライター/ナガノリョウ)

アイデン 株式会社
TEL/03-5823-4160 
Eメール/info@iden.jp
ホームページ 
https://iden.jp/

3D金属造形技術でパターを製作
金型データのクラウド管理も好評

複雑形状品で実力発揮
金型の保管の悩み解消


 金属を素材とする造形物の製造工程に変革をもたらした『3D金属造形技術』。その先端技術を追求する『伊福精密株式会社』の実力を知ることができる身近なモデルがある。海外からも依頼が来るゴルフのオリジナルパターの製作だ。傷んだ愛用パターを蘇生させたり、愛用パターのスペアを作ったりするほか、同社が用意したフェースデザインから選んでカスタマイズすることも可能で、最新の金属3Dプリンターなどを活用して一点モノに仕上げる。
 その製作工程は、例えばアメリカから依頼がきたレフティ(左利き)用のパターの場合、スキャナーで採取したデータをコンピュータ支援設計CADデータや金属3Dプリンター用データに変換し、造形した。素材は航空・宙分野の構造材として開発されたマレージング鋼。硬くて柔らかい打感が特長だ。フェースに社名やロゴをいれることもできる。
 同社の3D金属造形技術は、金型や切削加工では困難な複雑形状の製品なども金属3Dプリンターで製造することができ、航空宇宙、エネルギー、自動車、医療、時計宝飾など多様な分野からの製作依頼が後を絶たない。
 もう一つ、技術力に加え同社の発想力が注目されたのが『デジタル倉庫サービス』だ。金型メーカーが保管している金型から製品の3Dデータを作成してクラウド上で管理したり、そのデータを基に『3D金属造形技術』などを使って金型を復元したりするもので、使われなくなった非量産金型を製品メーカーからの万一の発注に備えて長く管理保管しなければならない製造メーカーの悩みを解消する画期的なサービスだ。保管する3Dデータは金型や2D図面をもとに作成するが、金型や図面がなくても製品をスキャニングして作成することも可能で、同社と金型メーカーのみが利用できるように、データにパスワードを付けて管理する。必要に応じて造形、加工にも対応する。
 金型業界では、金型を使わなくなった後も、発注に備えて空き地や外部倉庫に長年保管しているケースが少なくないといい、『デジタル倉庫サービス』を利用すれば、金型管理の負担を軽減できるだけでなく、受注から納品までのレスポンスも大幅に向上する。部品加工業者は治具の保管の負担を軽減できる。製品の構造を分析し、製造方法や動作原理などを調べるリバースエンジニアリングも可能になる。
『デジタル倉庫サービス』の技術を磨くことにより、世界生産のエネルギー効率の改善率を倍増させ、「SDGs」にも大いに貢献する。
(ライター/斎藤紘)

伊福精密 株式会社
TEL/078-978-6760
ホームページ 
https://www.ifukuseimitsu.com/

品質管理の測定効率を飛躍的に向上
世界的メーカーが最新鋭測定器投入

レーザースキャンによる
三次元測定を最大40%高速化


 ポータブルタイプ三次元測定機の世界的メーカー、米「FARO」社の最新鋭機種『8-Axis QuantumsFaroArm®V2』を『ファロージャパン株式会社』がリリースした。
 同社の代表的製品の「FaroArm®」シリーズは、持ち運びが可能な三次元測定機で、接触測定と非接触測定がどちらも可能な「FaroArm®」は、複雑な部品や治工具、金型などの三次元測定に活躍し、製造現場の品質管理には不可欠な存在となっている。
 最新鋭の『8-Axis』は、ターンテーブルに測定対象物を設置して回転させながら効率的に測定する「FaroArm®」の画期的な統合型ユニット。パーツやアセンブリの周囲でアームを操作する必要が無く、最大40%高速化することができる為、導入企業からは「測定効率が飛躍的に向上した」との評価が相次ぐ。
 非接触式のレーザースキャナーは、クラス最高のブルーレーザー技術を使用した「FAROBlu LLP」。広範囲を高精度でスキャンできるラインレーザ方式を採用し、最新の「CMOS技術」を用い秒間最大600Hzの高速フレームレートで、秒間最大1200000点のスキャン速度を誇る。レーザーライン幅も最大150㎜で広範囲を迅速に効率よくスキャンできる。スキャンスピードだけではなく、これまでスキャンが困難とされてきたコントラストの強い色、光沢、複雑な形状の表面素材も特殊な表面処理やターゲットシールなどが不要でシームレスにスキャンできるので事前準備が必要ない。
『8-Axis QuantumsFaroArm®V2』を導入すれば、測定対象物の面長、外径、内径、溝幅、溝ピッチなどを高速で測定し、高解像度の3D点群データを取得、複雑なコンポーネントも詳細にデジタル化することが可能になる。複雑な形状で寸法検査が困難なワークや、大きなロールのような測定が難しく、時間がかかるものもポイントを取るだけで簡単に測定できる。
 ポータブルなため、必要な場所で測定することができ、ソフトウェアで3D CADとの比較測定も可能で、測定結果は容易にレポート作成でき、傾向分析も行える。スキャンしたデータを3D CAD化するリバースエンジニアリングにも活用され、設計~生産~検査のフローで生産性の向上に大きく寄与する。
(ライター/斎藤紘)

ファロージャパン 株式会社
TEL/052-890-5011
Eメール/お問い合わせは、HPのお問い合わせフォームまで
ホームページ 
https://www.faro.com/ja-JP/

太陽光発電所のパフォーマンスを低コストで向上
変革もたらす米国発のコンバータ

多岐にわたるメリット
リパワリングなどに採用


 直流電圧を直流電圧に変換する縦約30㎝横約20㎝厚さ10㎝のコンパクトな米国発のDC/DCコンバータが太陽光発電に変革をもたらそうとしている。太陽光発電テクノロジーで世界をリードする「Ampt(アンプト)」社の『アンプトストリングオプティマイザ』。太陽光パネル同士を接続して構成したストリングごとの回路に簡単な手順で組み込むことができ、そのメリットは太陽光発電の発電効率を低コストで向上させるなど多岐にわたり、太陽光発電所の長期的な事業性の確保、自然エネルギーの普及に寄与する次世代パワーエレクトロニクスだ。
 同コンバータは、ストリングの最大出力を引き出すために、全てのストリングを異なる最適動作点で動作させる最大電力点追従制御(MPPT)機能付きの装置。二つの入力回路と電力変換装置(インバータ)につながる出力回路があり、ストリング回路と接続箱の間に取り付ける。
 その導入メリットは、①MPPT機能が太陽電池ストリング単位で実行されるため、すべてのストリングが最大電力点で動作する ②ストリング間の最適動作点のズレによるミスマッチが原因で生じる劣化損失を最大60%回復し、発電量を増やすことができる ⑤樹木や傾斜面による影や経年劣化などによる発電低下の影響を低減する ⑥電圧調整機能によって600V系パワコンを配線工事なしで1000V系に交換できる ⑦DC側に蓄電池を配置できるため、ACグリッドからの充電で生じる変換ロスを生じさせずに総合充放電効率にすぐれた蓄電システムが構築できる ⑧既存のインバータに入力できる太陽光発電アレイの容量アップが可能で2:1以上のDC:AC過積載を実現する、などを挙げることができる。
 また、旧式インバータを低コストの最新型インバータに置き換えることが可能なほか、無線通信によってストリングごとのデータ収集や遠隔監視による問題個所の特定が可能になる。
 同コンバータは既存の太陽光発電所のリパワリングに採用されているほか、新設の太陽光発電所の設計に追加すれば、DCバス電圧を上げることによってBOSS部材を減らして施工工数も抑え、初期コストを低減することも可能になる。採用した発電所の中には、年間発電量を8%以上も向上させた例がある。
(ライター/斎藤紘)

アンプトジャパン 合同会社
TEL/045-565-9977 
Eメール/info@ampt.com
ホームページ 
https://www.ampt.com/ja/

広範囲の産業分野のゴム製品製造
多様なゴム材料と多様な加工技術

金型成型で量産に対応
小ロットは切削加工など


 野球の打撃練習に使うピッチングマシンの要は、ボールを発射する送球部のウレタンゴムローラーだ。耐摩耗性に優れ、真夏と真冬の温度変化に対しゴムの硬度を一定に保つことが必須条件。このゴムローラーの製造でゴム製品製造技術の高さを示したのが石川県かほく市の『株式会社NKポリマー』だ。取り扱うゴム材料は17種以上、主な加工技術だけでも5種類あり、2010年の創業以来、ゴム製品やゴム製部品が必要な多様な産業分野の多様なニーズに応えてきた。
 取り扱うゴム材料は、天然ゴムからウレタンゴム、導電性ゴム、スポンジゴム、食品用ゴム、防塵ゴムなど耐熱性、耐寒性、耐オゾン性、電気絶縁性、耐油性、耐溶剤性、耐化学薬品性に優れたものなど様々。用途に応じて使い分ける。
 主な加工技術は、金型を使わずに加工する「切削加工」や「ウレタン注型加工」、切削加工などができない製品の量産向けの製造方法である「金型成型」、布巻きやソリッドなどの種類がある「ホース製造(曲がりホース)」、一般合成ゴムから特注品まで対応可能な「ゴムローラ製造」、低硬度から高硬度まで対応が可能な「押し出品」。「金型成形」以外の加工技術は小ロットから対応可能だ。
「金型成型」は、ゴムと金属や樹脂などを一体成形するインサート(金具焼付け)の加工に用いる。また、ゴムパッキングを依頼どおりの厚みや形に製造できる。「ホース製造」で対応可能な製品は自動車のパワステホースやラジエターホースなど、「ゴムローラ製造」は、プリンターやFAX、パソコンなどの用紙送りのローラー、自動車のモーターやスパークプラグラインロール、電動工具など多岐にわたり、発注元の希望に沿ったカスタマイズができる。
 ピッチングマシンのウレタンゴムローラーは「ウレタン注型加工」と「ゴムローラ製造」技術の成果で、次世代型ピッチングマシーンメーカーの西野製作所から依頼を受け、科学的視点から何度も発射テストを繰り返し、夏場はやわらかく冬場は硬いゴムを年中硬度を保ち摩耗にも強いゴムのローラーに辿り着いた。
 発注元が持ち込んだゴム製品用金型での成形にも対応し、成形加工の人手不足にも応えている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 NKポリマー
TEL/076-281-2262 
Eメール/info@nkpolymer.co.jp
ホームページ 
http://nkpolymer.co.jp/

PCR法や5G通信支える温度制御
発色機能持つ初の磁性流体も開発

高機能半導体冷熱素子
製品の探傷検査に活躍


 新型コロナウイルス感染症の診断に用いられるPCR検査、データ通信の高速大容量化に貢献する第5世代移動通信システム5Gなど今話題の技術の構成要素で重要な役目を担うのが、半導体製造装置や電子デバイス用マテリアル製品の世界的メーカー「フェローテックホールディングス」の半導体冷熱素子『サーモモジュール』だ。同社は、また磁性流体として世界で初めて発色機能を持ち、製品の探傷検査などの産業活用やアートなど芸術分野で活躍が想定される『蛍光磁性流体』も開発、技術力と発想力の高さを示した。
『サーモモジュール』は、異なる性質を持った半導体素子を組み合わせたモジュールに直流の電気を流すと熱が移動し、一方の面が吸熱し、反対の面が放熱するというペルチェ効果を応用し、対象物を温めたり冷やしたりする半導体冷熱素子。自動車や光通信、医療バイオなどの温度調整デバイスとして用途が拡大しているが、PCR検査に用いるPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法でも活躍している。
 PCR法は、DNAの二本鎖とDNA合成酵素が特定の温度の熱サイクルで熱変性反応などを起こすことを利用して、DNAの目的の部分を増幅する手法で、『サーモモジュール』を組み込んだサイクル温度コントローラーを採用することによって、温度制御が精密で迅速になり、検査のスケールアップが可能になった。最近では、検体容器一個を一つの『サーモモジュール』で加熱冷却する方式で、複数個の検体容器をPCR検査装置に搭載してパラレルに高効率に検査を行うことを可能にした。
 5G通信用途では、光通信用デバイスに内蔵される半導体レーザーの温度による波長の変化で動画の乱れや通信の遅延などが起きないよう、高精度な温度制御ができる『サーモモジュール』が採用され、その需要は世界的に高まっている。
 『蛍光磁性流体』は、ナノレベルの磁性粒子をベース液に分散させ、磁場に反応するようにした磁性流体に発色機能を持たせたもので、特定の波長を持つブラックライトを照射すると黒色から特定色へと自在に蛍光色を変えることができる。この特性は視認性の向上につながり、産業分野ではセラミックス製品などに塗布し、反対側から磁力で引きつけることで微細なピンホールや傷の検出が可能になる。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 フェローテックホールディングス
TEL/03-3281-8808
ホームページ 
https://www.ferrotec.co.jp/


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