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イギリス生活情報誌 
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ひだまりクリニック 院長
福田幹久氏
1982年、滋賀医科大学卒業。鳥取大学医学部第二外科を経て国立松江病院に勤務。1998年に同院呼吸器外科医長。2004年に『ひだまりクリニック」を開院。

在宅医療の終末医療での
クオリティオブライフについて

在宅医療での締めくくりは人それぞれ
最善の判断のために今から準備を

 在宅医療は多くのケースで、そのまま終末医療に結びついています。生命予後(余命)を宣告されて退院する患者さんは少なくありませんし、ターミナル・ケア(終末期の痛み治療や心身の看護・介護)のために在宅医療を希望する家族もあります。患者さんが「最期は自宅で」と望んで在宅医療になることもあります。在宅医療を継続していくことを理想とするなら、患者さんがそのまま在宅で家族に看取られてゆくことこそ「ゴール」となるでしょう。終末医療にはいつも、延命治療をどうするか、という問題があります。家族は患者さんの終末医療について、在宅医療が始まる段階からしっかりと考えておいたほうがよいでしょう。具体的にどういうことかというと、終末期の患者さんが生命維持のために胃瘻(人工栄養)や人工呼吸器が必要になったとき、どのように判断していくのかということです。医学が発達した現在、患者さんが自分で食事や呼吸ができなくなっても、人工栄養や人工呼吸器によって生命を維持させておくことは可能になっています。意識がなくなって植物人間の状態になったとしても、それは可能なのです。患者さんの誤嚥(食事を気管支に入れてしまうこと)がひどく、肺炎を起こす危険も大きいために胃瘻にせざるをえない、というようなことは在宅でもよく起こります。そのとき、患者さんが比較的お元気で終末期にないのであれば、胃瘻をつくって人工的に栄養を補給する意義は高いわけです。胃瘻をしても、回復して食べられるようになればそのまま口から食事ができますし、必要なければ取ってしまうことができます(胃や腹壁の穴は塞がれていきます)。ところが、患者さんの「ゴール」が近づいている終末期で、意識はあるものの全身的な状況も良くないというような場合に、はたして新たに胃瘻をつけるのかどうか。患者さんが元気だったころに、そういう場合にどうしてほしいのか、希望を伝えているかもしれません。また、遠方の親戚などにも考えがあることでしょう。それらを加味して、看取る家族がしっかりと判断していかなければなりません。「とにかく患者さんを死なせないようにするのが医療ではないのか」そう考える人もいます。しかし、延命治療は、死期に近づいた患者さんの生命を無理やりに維持することによって、結果的には患者さんを苦しめるだけになってしまうこともあります。たとえば老衰の患者さんの終末期で、もう亡くなる時間も近づいているようなときには、よく脱水が起こってきます。脱水は生命の危険につながりますから当然、点滴をして水分を補給しなければいけません。しかし、そういうときに点滴を行うと、患者さんはみるみる手足がむくんできたり、痰がからんでかえって呼吸困難に陥ったりします。もう生命の炎が尽きようとしている体は、水分を自然に失わせて、楽に眠りにつこうとしているのかもしれません。脱水症状は生命維持を考えれば危険な状態なのですが、亡くなろうとしている患者さんにとっては、意識が少し薄れて楽な状態なのです。そこへ寝た子を起こすように、生命維持のためにとばかり血管からじかに水分を入れてしまうと、亡くなっていくときの患者さんの苦しみがかえって強くなってしまいます。これは、穏やかな看取りにはつながらないと思います。終末期の延命治療・措置はかえって患者さんを苦しめることが多く、ゴールが決まってしまっている患者さんであるなら、安らかに、自然にまかせるほうが患者さんも家族も幸せではないか。在宅医療にたずさわっている医師としては、このようにアドバイスします。しかしこれは、安易に善悪で決められるようなことではありません。延命治療を徹底的に行うか、自然にまかせるのか、そのどちらであっても誰もそれを非難することはできないのです。人それぞれの考えや思いは、尊重されなければなりません。それが特に、比較的若い患者さんで、生命維持に必要となる重要な臓器の機能がまだまだ保たれているような場合に、はたして人工栄養や人工呼吸器などをやめてしまってよいものかどうか。いくら「亡くなるときは安らかに、自然にまかせて」とは思っていても、このようなときは医師でも最後まで迷います。たとえば、いちばん難しいのは、脳梗塞などで倒れて意識もなくなっているような状態です。もちろん食事はできませんが、胃瘻をつくって人工栄養を行えば、とりあえず生命を維持することは継続的に可能であるわけです。50代、60代という方もいます。胃瘻をつくったら、入院している限り、人工栄養をやめることはできなくなります。もしも入院中に勝手にやめたら、主治医は殺人罪に問われるかもしれません。しかし退院して在宅療養になれば、そして家族全員が「もう回復の見込みがないのだったら、かわいそうだからやめましょう。お父さんも、そういうことは望んでいなかった」と判断し決断したのなら、人工栄養をやめることはできます。このときの判断で「正解」というものがあるわけではなく、またどちらが善でどちらが悪かを決めつけることもできない、ということです。すべてケース・バイ・ケースです。そして、その判断ができるのは家族だけ、ということになります。では、家族は何を手がかりに判断すればよいでしょうか。いろいろな人の意見を聞くことは大切だと思いますが、その前に本人の強い意思や希望があれば判断も比較的しやすくなるのではないかと思います。「在宅医療は終末医療に直結していることが多い」と述べましたが、可能であれば、退院して在宅療養がスタートする際など節目の時に患者さんとお話しをして、率直にどのように思うのかを聞いておくとよいのではないかと思います。もし患者さんの立場であるのならば、「エンディングノート」というものを作成しておくか、家族の方に記録してもらうと、よりスムーズに在宅での家族の看取りがうまくいくでしょう。終末期から没後のいろいろな判断は、ときに家族だけでなく遠くにいる親族の方などがいろいろと意見を入れてきて収拾がつかなくなります。争いになることもありますが、それは患者さん本人がいちばん望まないことだと思います。そうならないためにも、在宅医療が始まったら、患者さんはエンディングノートをつくって預けておくとよいと思います。

医療法人社団 ひだまりクリニック
TEL:0859-37-5188 FAX:0859-37-5190 Eメール:info@hidamariclinic.jp
ホームページ http://www.hidamariclinic.jp/


クォリティ・オブ・ライフ、患者さん一人ひとりの生活の質を向上させるために、何が必要かを常に念頭に置き診療にあたる『医療法人社団 康樹会 海岸歯科室』の院長森本哲郎氏に、健康な歯と健康な体を守るために必要なことをお聞きした。

医療法人社団 康樹会 海岸歯科室
理事長 森本哲郎氏
東京・浅草出身。歯科医の家庭に生まれ、患者さんと父親の繋がりをみて育つ。1988年東京歯科大学卒業後、東京歯科大学の水道橋病院の歯科総合科に入局。歯科全般を学ぶ。1991年に『海岸歯科室』を開業。平成26年に『KAIGAN DENTAL OFFICE こどもの歯医者さん』開業。国際インプラント学会指導医。米国インディアナ大学歯学部インプラント科客員研究員。UCLAインプラントアソシエーション会員。日本歯周病学会会員。歯科総合医療研究会会員。日本摂食嚥下リハビリテーション学会会員。

電話受付時間/平日9:00〜13:00 15:00〜20:00
       土曜日9:00〜13:00 14:30〜18:00
休診日/日曜日・祝日

開業以来22年、高い技術と見識、患者第一の治療で地元に愛される歯科医に聞いた治療への情熱とこだわり

「予防歯科」という言葉をよく耳にしますが、どういうものですか?

 通常、虫歯菌がゼロならば虫歯にはなりません。同様に歯周病菌に感染しなければ歯周病にはなりません。しかし、虫歯が1本できてしまうと、口の中が虫歯のできる環境になってしまいます。たとえ虫歯を治療しても、口の中の環境が変わらなければ、いつか他のところが虫歯になる可能性が高くなります。歯周病も、放っておくと歯周病菌が定着していまい悪化していきます。
 困ったことに虫歯も歯周病も完治することができません。ではどうすればよいか。虫歯も歯周病も、悪化させないために口内環境をいかに良くするかが重要になります。毎日のブラッシングは大切ですが、口の中の汚れは、丁寧なブラッシングを10分しても、全体の60%程度しか落とすことができません。残る40%を落とすためには、プロフェッショナルのクリーニングが必要です。普段磨き残している汚れを、定期的に歯科医院で落としてもらうことが重要です。これを続けることで、口内環境が変化し、菌の数が減少していきます。
 まず虫歯や歯周病の原因となる歯石や歯垢を取り除いてから、予防処置をしていきます。日本では超音波と水の力で歯垢や歯石を取り除く方法が一般的ですが、歯の表面を傷付けたり、最悪の場合歯を削ってしまうことがあります。現在欧米ではパウダークリーニングといって、粒子が細かく吸収の良い粉を歯の表面に吹き付けて、汚れと菌を落とす方法が主流になってきています。もちろん当院でも対応できます。

「小児歯科」ー子どもの歯を守るために必要なことはどのようなことでしょう?

 乳歯だから大丈夫、虫歯がないから大丈夫、そんなふうに考えていませんか? 甘いものが大好きな子どもの歯は、虫歯菌にとっては天国です。きちんとご家庭で手入れをしているつもりでも、放っておくと菌が増えていく環境ができ上がってしまいます。虫歯になるかならないかは、早くから小児歯科の診察を受けているかどうかで決まります。虫歯は虫歯菌による病気です。乳歯だからといって、虫歯になる口内環境をつくってしまうと、永久歯も虫歯になりやすくなってしまいます。日本の予防歯科の考え方は進化しており、現在では子どもの虫歯をゼロにすることも十分に可能です。
 また、子どもにとって「歯医者は痛くて怖いところ」というイメージがあるかもしれません。現在では、最小限の処置を行い、極力削らずに歯の原型を留めることで、乳歯から永久歯に生え替わる時に、できるだけ良い状態にできるように予防処置を繰り返していく、多少虫歯があっても進行させずに維持させる痛くない治療を心がけています。併せて、歯磨きやキシリトールなどの摂り方なども指導しています。
 子どもには、予防歯科が一番大切です。親が予防を心がけていれば、子どもの虫歯は防げるのです。0歳から4歳位までに徹底的に予防することが大切です。

妊娠中の歯のケアについて教えてください

 妊娠中は口内環境が悪化しがちです。理由は、女性ホルモンの増加で歯周病菌が育ちやすいこと、全身の免疫力が低下していること、唾液の分泌量が減って口内が乾燥しやすいことなどが上げられます。また、つわりの影響で丁寧にブラッシングするのがおっくうになりがちです。しかし、母体を良い状態に保つためにも口腔内の健康が重要になります。
 さらに虫歯をそのまま放っておくと、生まれてから母子感染する可能性も高くなります。
 理想的な虫歯予防は0歳から始まります。生まれてすぐの虫歯のない口内環境をできるだけ維持していくためにも、ご主人も含めてご両親の口内環境を整えておくことをおすすめします。
 妊娠中の検査や治療は充分気をつけて行います。薬は使用する時期、量を考え、妊娠中でも授乳中でも使える特別な抗生物質や鎮痛剤を使っています。レントゲンは歯の部分だけですし、防護エプロンもしますから、子宮や卵巣の被曝量はほとんどゼロです。麻酔も歯科で使う量なら、母子ともに影響はありません。

健康長寿へ向けて歯科医としてのアドバイスをお願いします

 いつまでも健康で元気に過ごすために、バランスの良い食事を心がけることが重要です。おいしく食べること、咀嚼機能を維持するために1本でも多く自分の歯を残すことが大切です。現在日本では、80歳で20本の歯を残すことが目標になっていますが、当院では80歳で26本残すことを目標に取り組んでいます。北欧のフィンランドでは、すでにこの80歳で26本の目標を達成しています。そのためにも口内環境を整え、それを維持していくために定期的にメンテナンスしていくことが重要です。
 私たちは、虫歯・歯周病ゼロを目指し、患者さんお一人ひとり異なる生活の質、クォリティ・オブ・ライフを向上させるために、お話を伺いながらお一人ひとりに最適な治療をご提案しています。さらに将来的には、歯科だけでなく、他科の医師と連携して全身的な健康を維持する医療を目指していきたいと思っています。


医療法人社団 康樹会 海岸歯科室
TEL:0120-787-318 043-278-7318
ホームページ http://www.kaigan-do.com/

人工関節センター 副センター長
藤田貴也氏
1995年慶応義塾大学医学部卒業後、同大学医学部整形外科学教室入局。2006年整形外科股関節班スタッフ、2009年慶応義塾大学整形外科股関節班チーフを務める。2013年『独立行政法人国立病院機構東京医療センター 人工関節センター』副センター長に就任。日本整形外科学会認定整形外科専門医。日本人工関節学会評議員。

受付時間/初診・再診8:30〜11:00
人工関節専門外来 月・木曜日13:30~
休診日/土・日曜日・祝日・年末年始
アクセス/東急田園都市線駒澤大学駅より徒歩約15分

豊富な経験に支えられた高度治療
低侵襲手術で翌日から歩行可能に

 現代医学のキーワードの一つが低侵襲医療だ。手術・検査などに伴う痛みや出血などをできるだけ少なくし、内視鏡やカテーテルなど、身体を傷付けることが少ない医療機器を用いた診断・治療のこと。患者さんの負担が少なく、回復も早くなる。
『国立病院機構東京医療センター 人工関節センター』では、2014年度に167件の低侵襲手技を用いた人工股関節置換術・再置換術を行い高い評判を得ている。「手術翌日から起き上がって歩くことができます」と副センター長の藤田貴也医師は語る。その理由を聞いた。「従来は股関節の後方から筋肉を切開する方法が一般的でしたが、しゃがんだりすると脱臼しやすいというデメリットがありました。これに対して前方から筋肉を切らずに手術を行うことで、手術時間を短縮でき、出血量も非常に少なくできます。脱臼のリスクが減り、痛みが少なく、手術の翌日から歩くこともでき、入院期間も短いので患者さんの満足度はとても高いです」
 関節のトラブルを抱える患者さんには大きな朗報だ。
(ライター/後藤宏幸)

独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター 人工関節センター
TEL:03-3411-0111 FAX:03-3412-9811 Eメール:webmaster@ntmc.hosp.go.jp

片山敦理事長
日本医学放射線学会、日本核医学会、日本内科学会、日本乳癌学会所属。「患者」とは「心」に「串」が刺さった「者」であるという考えにホスピタリティの精神をモットーにしている。
陽電子放射断層撮影PETによる検査。検査は予約制。土日祝も実施し、多忙な方も無理なく受診できる。

受付時間/9:00~18:00
アクセス/横浜市営地下鉄ブルーライン北新横浜駅より徒歩約5分

15万人超の検査実績
高精度な検査でがんを発見

 アメリカに「PET-First(ペット ファースト)」という言葉がある。がんが疑われたら、まずはPETで調べようという呼びかけだ。陽電子放射断層撮影と訳されるPETは、小さな早期がん細胞まで発見することが可能な検査機器だ。横浜市の『ゆうあいクリニック』は、このPETをはじめ最先端の検査機器と技術を備えた検査専門の医院で、がんや脳疾患、生活習慣病、女性特有の病気などの状態を調べることを得意としている。検査と医療の強力な連携体制を構築しており、検査の結果、病気が見つかった場合は、首都圏を中心に1000を越える提携医療機関の中から適切な医療機関を紹介することができる。PET検査を国内で最初に導入して以来、受診者は15万人を超えるというゆうあいクリニックでは、PETのほか、乳房内の細胞の様子を画像化して乳がんを調べる「PEM(乳房専用PET)検査」、臓器の形から異常を見つける「MRI検査」、「CT検査」や、高い周波数の音を体内にあてて臓器の状態を診る「超音波検査」などの画像検査だけでなく、数多くの血液検査も行っており、多様な検査結果から総合的に病気の有無を調べられるので、検査の質は言うまでもなく高い。人間ドックや脳ドックコースもあるため、個人や会社などの健康診断にも対応している。
(ライター/斎藤紘)

医療法人法団 ゆうあい会 ゆうあいクリニック
TEL:045-540-8211 FAX:045-548-1960
ホームページ http://www.shinyokohama.jp/

(左)『ロボットスーツ HAL』

診療時間/9:00~12:00 13:00~17:00
休診日/日曜日・祝日・土曜日午後
アクセス/JR石和温泉駅より車で約2分

患者さん支える高度な医療体制
がん治療に最新鋭器を導入

 リハビリテーション専門病院として1978年に開業した笛吹市の『春日居サイバーナイフ・リハビリ病院』は、脳血管障害、交通事故による頭部外傷、整形疾患などのリハビリを担うリハビリテーション部のほかに、がん患者の治療に特化した「サイバーナイフセンター ルート20」を併設し、広範な医療ニーズに応えてきた。中でも同センターは、集中的に放射線を腫瘍に照射する最新鋭のがん放射線治療器サイバーナイフG4を全国に先駆けて導入し、頭蓋内や頭頚部、体幹部などの多様ながんの治療に当たってきた。サイバーナイフは正常組織への侵襲を極力減少させることができるのが大きな特長。切らないがん治療法ともいわれ、歓迎されている。
 リハビリテーション部には、理学療法科、作業療法科、言語聴覚療法科があり、医師をはじめ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門家がMRIや全身CTスキャナー、超音波診断装置などの先端機器を駆使して、機能回復、社会復帰をサポートしている。
(ライター/斎藤紘)

春日居サイバーナイフ・リハビリ病院
TEL:0553-26-4126 FAX:0553-26-4166
ホームページ http://www.kasugai-reha.com/

乳房専用PET装置「Elmammo」
検査薬を注入後うつ伏せになり直径18.5cmのホールに乳房を入れて撮影する。

[がん相談窓口]月~土曜日8:30~17:00

世界初、乳房専用PET装置
発見から治療、乳房再建まで

 美濃加茂市の地域がん診療連携拠点病院、『社会医療法人厚生会 木沢記念病院』が、乳がんの早期発見に威力を発揮する最先端の検査装置「Elmammo(エルマンモ)」を世界初で導入、乳がん治療の医療体制を一段と強化した。陽電子放射断層撮影法(PET)を乳房検査用に特化、全身用PETに比べ画像解像度が約2倍、検査薬が発する放射線の感度が約10倍向上した。うつ伏せになって直径18・5㎝のホールに乳房を入れるだけで、がん細胞の有無を判別できる。現在主流のマンモグラフィ検査では、乳房を上下で挟み込んで撮影するため、強い痛みを伴ったが、エルマンモでは、ほとんど痛みを感じることなく検査が可能となった。
 乳がんは、日本人女性で最も多く罹るが、早期に発見し適切な治療をすることで死亡率が格段に下がる。「早期発見には定期的な健診が必要で、当院ではエルマンモを用いた検診を開始しました。また乳腺外科と形成外科がシームレスに治療にあたるため、発見から治療、再建のアフターケアまで患者さんに寄り添った医療を提供していきたい」と山田理事長は語る。
(ライター/斎藤紘)

社会医療法人 厚生会 木沢記念病院
TEL:0574-25-2181 FAX:0574-26-2181

診療科目/消化器外科・大腸肛門科・外科
診療時間/9:00~13:00
     16:00~19:00
休診日/日曜日・祝日・木、土曜日午後
アクセス/市営地下鉄烏丸線四条駅5番出口すぐ、阪急京都線烏丸駅より徒歩約3分

内視鏡検査や痔の日帰り手術も
頼れる消化器外科がオープン

 2015年2月に京都の中心部四条駅そばにオープンした『大垣クリニック』は、消化器・肛門を中心に胸や乳腺の外科治療を行う。中でも「イボ痔は日帰り手術をしています。切らずに注射などで治すので、痛みはありません」と大垣雅晴院長。患者に痛みの負担を与えないことは大切だという。胃や大腸の内視鏡検査にも痛くない最新設備を使う。胃カメラも鼻からの経鼻内視鏡で可能にした。こうした配慮は、「医師としての初心に帰る」という思いからだ。平成元年に京都府立大を卒業して長年消化器の癌治療に従事してきた経験で、「患者さんは実は色んな病気を持っていることが多く、治療後に発症したりします。予防医療も術後管理のアフターケアも、さらには心のケアもしっかりやって、患者さんをトータルにサポートしたい」と語る。頼れる医院の誕生だ。
(ライター/御園屋春蔵)

大垣クリニック
TEL:075-371-1655 FAX:075-371-1633
ホームページ http://ohgaki-clinic.com

ひだまりクリニック 院長
福田幹久氏
1982年、滋賀医科大学卒業。鳥取大学医学部第二外科を経て国立松江病院に勤務。1998年に同院呼吸器外科医長。2004年に『ひだまりクリニック」を開院。
『「在宅医療」なら患者も家族も笑顔になれる』
現代書林刊 1,300円(税別)

診療時間/9:00~17:00 休診日/土・日曜日・祝日
通院できない患者さんを定期訪問し
在宅医療を続ける専門医院

 『ひだまりクリニック』が、鳥取県内初の在宅医療専門医院として開院したのは2004年。11年目に入ったが、福田幹久院長は、今日も患者さんの家を訪問診療している。通院が困難な患者さんをほぼ2週間に1度のペースで回る。福田院長の専門は呼吸器外科だが、「内科や耳鼻科が専門のドクターもいますし、湿疹の悪化などには皮膚科の先生に連絡して診てもらっています。それに必要な検査道具も運ぶので、在宅だから診察や治療ができないということはないですね」と言う。
「患者さんは、高齢者が多いし独居の人もいます。私たちは地域の介護サービスとも連携して、治療と介護の両面からサポートしたいと思っています。でもまだ在宅医療は高いとかの誤解もあります。活用してもらえば患者さん本人だけでなく家族も癒されるということを知って欲しいですね」
(ライター/左門恵)

医療法人社団 ひだまりクリニック
TEL:0859-37-5188 FAX:0859-37-5190 Eメール:info@hidamariclinic.jp
ホームページ http://www.hidamariclinic.jp/


[イギリス生活情報誌] 月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605