ビジネスヒットチャート 2017


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
上:横に伸びて短期間で収穫できる“新しい柿”
右中:『アグリソーラー』
山梨県民信用組合が「アグリソーラー・ローン」を開始。個人の場合、上限5,000万円までが融資可能枠となっている。
山梨県内21円の買取り価格20年間の試算表

約250坪 出力約50KW
1年間売電予想
50KW×6.39×0.8×22.68(税込)×365×0.8(効率)=169万円(税込) 総工事費 約1500万円(税込)
投資利回り 169万÷1500万・・・11.26%約250坪 出力約50KW
約450坪
1年間売電予想
95KW×6.39×0.8×22.68(税込)×365×0.8(効率)=321万円(税込) 総工事費 約2300万円(税込)
投資利回り 321万÷2300万・・・13.95%

代表取締役 福島勇 氏
1943年5月19日生
東京海洋大学卒 中央卸売市場勤務
2006年「水産物輸入卸売会社」入社
2012年『株式会社エヌエスイー』
2016年、同社代表取締役就任
農地に『アグリソーラー』を展開し発電
営農と売電で安定的な農業経営実現

農地に太陽光発電のパネルを設置し、営農と売電を両立させる『アグリソーラーシステム』が農業にもたらす多くのメリットを指摘し、普及に力を注ぐ。

実用新案の架台が技術基盤
安定した売電収入

 農業を営みながら、再生可能エネルギーの活用による安定収入も得る。『株式会社エヌエスイー』が普及に力を入れる営農型太陽光発電システム『アグリソーラー』が多くの課題を抱える農業に明るい展望をもたらす有効策として注目を集める。農作業の支障にならないよう農地に太陽光発電のパネルを設置、営農と売電を両立させる方法で、同社が考案した太陽光発電パネル組立体(アグリソーラー架台)が2013年に実用新案登録され、普及を加速させる技術基盤になる。
『アグリソーラー』は、架台の支柱と架台、太陽光パネルの列のアレイからなる。支柱を3m以上の間隔を置いて2・5m以上の高さに立て、架台を設置してアレイを南北方向に間隔を空けて展開する設計。この構造によってトラクターなどの農業機械の通行や取り回しなどに必要な営農空間が確保できる。売電には20年間の買取保障制度があり、毎月の安定収入が見込める。10年間の災害補償も付く。
 同社の試算では、日照で変動するものの1反の農地に設置した場合の1年間の売電収入は300万円前後、投資利回りは14%前後と予想されるという。また、『アグリソーラー』設置下の農地の栽培収量をシミュレーションした結果、パネルの拡散光でも植物の育成に必要な光の強度を満たす一方、育成に害のある赤外線を適度に遮ることによって収穫量が概ね3割程度増えることも分かった。

コンサルタント業務の商社
多くの社会的メリットを指摘

 農地での太陽光発電の許可が条件付きで農水省からおりたのは2013年。翌年、「一般社団法人全国アグリソーラー協会」が設立され、『エヌエスイー』の福島勇社長が理事に就任。同社は『アグリソーラー』専門の商社として普及のためのコンサルタント業務に当たっている。
『アグリソーラー』について福島さんは、売電による安定収入、利益の少ない農地の経営安定のほか、休耕地の有効活用、太陽光発電用地の不足解消、エネルギーの地産地消などにも寄与する利点を強調する。
「高齢化や後継者不足、輸入農産物との競争など農業は多くの課題を抱えていますが、営農型太陽光発電システムは農業活性の有力な手段として、今後、全農家にとって当たり前のシステムになる潜在力、可能性、将来性があります」
 福島さんの目には、大きく変わる農村風景が見えているようだ。

株式会社 エヌエスイー
TEL:03-3305-0811 FAX:03-5384-5030 Eメール:kodamanse@gmail.com
ホームページ http://nse-sun.com/

集客方法、契約業務、解約管理まで一連の業務をフルサポート。全国で1300ヵ所、65,000室以上の『トランクルーム』を展開。カー用品、バイクもOK。
空きビル店舗に『トランクルーム』導入
不動産オーナーの収益確保策に推奨

不動産活用のオペレーションとノウハウを生かし、市場規模が拡大し続けている『トランクルーム』の導入で空きビル空き店舗のオーナーをサポートする。

安心で便利な収納スペース
利用者増で市場規模が拡大

 海外ではセルフステージと呼ばれ、市場規模が拡大し続けている『トランクルーム』。今後も利用者の増加が期待できるこの収納スペースを空きビルや空き店舗に設け、オーナーの収益確保をサポートする『株式会社加瀬倉庫』の不動産活用支援事業が好評だ。直営の『トランクルーム』や貸し会議室、多目的ホール、レンタルオフィスなどの運営実績と綿密な市場調査に基づく的確なアドバイスが信頼を集める基盤だ。
『トランクルーム』は、ビルのフロアや店舗用物件をスチールなどのパーテーション素材で間仕切りして、一つひとつの空間を貸出すスペース。一人暮らしのクローゼット用にぴったりの0・5帖タイプや少し大きな趣味用品や洋服などの衣類の収納に最適の1帖タイプ、家族全員の洋服などの荷物・家財道具の収納が可能な2帖タイプなど様々なタイプがある。物件内は無人管理だが、出入口扉と部屋扉の二重の鍵でセキュリティも確保され、安心して荷物を入れておける。

全国展開でノウハウを確立
運営の形態で最適解を追求

 同社は、関東を中心に全国各地で先駆的に『トランクルーム』を展開、オペレーションのノウハウを確立した。同時に不動産事業の視点からフロアの広さとニーズのミスマッチが空室の一因と分析。空室解消策として、スペースを区切って複数の利用者と契約でき、稼働率が建物の築年数に左右されず、古いビルでも導入可能な『トランクルーム』の導入が有効と判断し、貸事務所や店舗が埋まらず苦慮したり、老朽化した建物の活用を希望したりする不動産オーナーに推奨してきた。
 導入に当たっては、エレベーターの有無や地域の条件によって変わる使用料の設定なども含め、オーナーに経営のノウハウを伝授する方法と、建物だけを提供してもらい、同社が初期投資から集客、運営オペレーションまですべてを引き受ける方法の二通りがあり、オーナーの希望や事情、所在地の立地条件に沿って運営形態の最適解を見極める。

株式会社 加瀬倉庫
TEL:045-478-4185 FAX:045-474-1188 Eメール:junichi_kimura@kasegroup.co.jp
ホームページ 
 http://www.kase88.com/
 http://www.kase3535.com/

『P-ボックス』(折畳み式)
FX15:外寸 高さ305㎜幅390㎜奥行255㎜内容量15ℓ
FX35:366㎜ 540㎜ 355㎜ 37ℓ
『P-ボックス』(箱型)
J11:275㎜370㎜238㎜11ℓ
J24:370㎜ 480㎜ 278㎜ 24ℓ
J38:390㎜ 550㎜ 348㎜ 38ℓ
「スマイル」は、1977年に包装資材の製造販売からスタートし、物流資材の開発販売、生活雑貨の製造販売、食品や酒類の輸入卸販売などへと業容を広げ、生活総合商社として前進、包装資材事業では環境への影響、生活スタイルの変化、市場動向などを視野にオリジナルの商品開発・販売に努めてきた。『P-ボックス』は同社が創立以来培ってきた技術力、発想力の結晶ともいえる人気商品だ。
折畳み式保冷保温コンテナを開発
食品運搬に使う通い箱として最適

40年に及ぶ包装物流資材の開発で培った技術で、運搬に繰り返し使う通い箱として最適の断熱性、耐久性、機密性に優れた保冷保温コンテナを販売。

環境にやさしい素材を採用
優れた断熱・耐久・機密性能

 食料品の卸問屋から小売店や飲食店への商品配送などに使われる保冷・保温コンテナにこれまでにない優れた特性を備えた製品が登場した。包装資材を取り扱う商社「株式会社スマイル」が販売する『P-ボックスFX』。素材に弾力性と衝撃吸収性、リサイクル性に優れ、緩衝包装材として使われる発泡ポリプロピレンを採用、折畳み式で組み立てが簡単な上、折りたたみ式の弱点とされる隙間を最小限にして機密性を高め、素材が持つ微細で均質な独立気泡の性質を生かし高断熱性能を確保した。熱が伝わるヒートブリッジが生じないようジョイント部分の構造を工夫。表面結露も生じない。軽量ながら耐久性、耐熱性に優れ、高温洗浄や熱風乾燥にも耐えることができる。対油、耐薬品性も有し、一般的な保冷・保温ボックスに比べて丈夫で長持ちする強さが特長だ。

用途に即しタイプ選択可能
省スペース省コストに寄与

 内容量が15ℓと37ℓの2タイプがあり、内倒れの折畳み式なので使わない時の保管も場所を取らない。転用回数を増やすことで廃棄物量が減り、コスト低減に寄与する。東京ビッグサイトで2016年に開かれた国際物流総合展に出展し、数々の優れた特性が注目された。
『FXタイプ』とは別に箱型の『Jタイプ』もあり、内容量は11ℓ、24ℓ、38ℓの3種。用途や内容物、重量などに応じて2つのタイプから選択でき、いずれも魚介や野菜などの生鮮食品、冷蔵食品、チルド食品、弁当などの運搬に繰り返し使う通い箱として最適だ。

株式会社 スマイル 生活用品・資材事業本部
TEL:03-6743-7029 FAX:03-5677-2074
ホームページ http://www.smilecorp.co.jp/

環境浄化微生物で汚れ悪臭を除去
Bio技術で開発し、4分野で製品化

消臭、排水浄化、発育促進などの効用がある環境浄化微生物をBio技術で開発、入浴用、消臭用・クリーナー、農・園芸、店舗メンテナンスの4分野で製品化。

自社の研究所で発酵培養
多岐にわたる効用を確認

 微生物の力でトイレや浴槽、厨房の汚れ、悪臭を除去し、事業所の排水を浄化する。松山市の「株式会社クリイジャパン」が生み出した『CLYBIO(クリビオ)』ブランドの環境浄化微生物商品群が評判だ。
 瀬戸内海に流れ込む工場や家庭の排水の浄化を目指して、愛媛県産業技術センターが開発した環境浄化微生物「えひめAI|1」の技術をベースに、同社のCLYBIO研究所がBio技術で乳酸菌や酵母、納豆菌、糖類を発酵培養させた酵素を含む複合微生物を開発。実験や試用で在来微生物がこれをエサに活性化し、脂質やタンパク質、炭水化物などを摂取する力が増すことや乳酸菌が作る酸性の有機酸がアルカリ性悪臭を中和したり、土の中で溶けなくなっているミネラルを溶かしたりすること、納豆菌が有機物を細かく分解することなど環境浄化微生物の効用が多岐にわたることが確認されたという。

用途目的別に菌種を調整
排水浄化で環境負荷軽減

 これらの効用を用途目的別に分類し、菌類や糖類の品種やバランスを調整、品質をコントロールして入浴用、消臭用・クリーナー、農・園芸サポート、店舗などのメンテナンスサポートの4分野向けに製品化した。使い方によって容量なども工夫し、その数、46品目にのぼる。
『入浴用クリビオ』は、お湯のいやな臭いが消え、バスタブの湯垢や配管内部の掃除も簡単にできる。
『クリビオ消臭液』は、トイレや部屋、衣服や靴の汗のニオイ、タバコ臭の消臭に威力を発揮し、雑菌の繁殖も抑える。
『クリビオ パイプクリーナー』は、排水管の詰まりやぬめり取りに有効だ。
 店舗向けの『クリビオ グリストラップ専用』は、油水分離阻集器グリストラップの悪臭対策に力を発揮する。
『クリビオ 農・園芸用』は、植物を活性化させ、元気に育てる栽培用の土作りに効果がある。
 同社は、特に『クリビオ農・園芸用』に力を入れ、地元農業専門学校とタイアップして、その使用方法・効果について、果樹・園芸・酪農の用途の幅を広げている。

株式会社 クリイジャパン
TEL:089-970-0610  FAX:089-970-0621 Eメール:info@raku2osouji.jp
ホームページ http://clybiolab.co.jp/

所長 薬袋正司 氏
埼玉県出身。東京CPA会計学院を卒業後、伊勢丹で経理業務全般を経験。税理士資格を取得後、外資系税理士事務所を経て、1997年に資産税に特化した税理士法人タクトコンサルティングに入社。10年間勤めた後、2007年に独立し『薬袋税理士事務所』を開業。宅地建物取引主任者の資格も持つ。
配偶者控除制度改正の得失を見極め
家計設計、女性の働き方に工夫促す

2018年から適用される個人所得課税の配偶者控除制度改正について、家計の設計、働き方について最善の道を見出す工夫の重要性を指摘する。

 2017年度税制改正大綱に基づく個人所得課税の配偶者控除制度の改正が2018年1月から適用される。女性の働き方や家計の将来設計とも関わるこの改正について、税務のプロフェショナル、『薬袋(みない)税理士事務所』の所長薬袋正司さんは、改正の全体像を俯瞰し、得失をしっかり見極めて処することの重要性を指摘する。

◇配偶者控除改正の要点◇
「配偶者控除は、収入の少ない配偶者がいる納税者の所得金額から一定額を控除することで税負担を軽減する仕組みです。納税者が夫の場合、改正前は妻の年収が103万円以下、年金受給者なら年金158万円以下の場合、夫の給与所得から38万円を控除して課税していました」

◇改正の要点◇
「改正後は、配偶者の年収が150万円以下、年金収入なら205万円以下に引き上げられます。また、一定の条件の下で103万円超~141万円未満、年金収入なら158万円超~196万円未満で段階的に適用されていた配偶者特別控除も103万円超~201万円以下、年金収入だと158万円超~243万円以下へと拡大されます。一方、従来、配偶者特別控除にのみについていた納税者の年収制限が配偶者控除にも適用され、納税者の合計所得が1000万円を超える年は受けることができません。改正は働く女性の就労を促進する効果がある半面、増税になる家庭と減税になる家庭が出てくることになります」

◇家計への影響◇
「例えば、夫の年収が1300万円で、妻が専業主婦という場合は配偶者控除が適用されず、約12万円の増税になります。夫が非正規社員で妻がパートで働いて家計を補っている家庭で、妻の年収が150万円以下の場合、約5万円の減税になり、こうしたパターンの家庭には恩恵になります。家計の設計、働き方について考える機会になる改正です」 

薬袋(みない)税理士事務所
TEL:03-6228-6400 FAX:03-6228-6401 Eメール:minai@tax-bpc.com
ホームページ http://www.tax-bpc.com/

家庭と変わらぬ介護環境作りに努力
人と環境にやさしい商品とサービス

自宅に近い環境で介護するデイサービス、オーガニック商品やフェアトレードで仕入れた商品をそろえたカフェ、輸入雑貨店で笑顔をもたらす。

中古住宅を改装せず施設に
利用者のマイペースを尊重

 通所介護事業所、高齢者向け賃貸住宅、輸入衣料雑貨と喫茶。伊万里市の『株式会社メロウズ』は、3つの異なる事業を行い、人々に笑顔をもたらしてきた異色の会社だ。代表取締役の浦山陽子さんは、介護福祉士とカウンセラーの資格を持ち、商品、サービスを貫くのは「人と環境にやさしい」心だ。
 デイサービスの通所介護事業所「かさね家」は、かつて働いた介護業界に「施設は立派でも、お客様本位のサービスになっていない」と疑問を抱いたのが開所のきっかけ。「お客様の多くは、自宅に近い環境で、できるだけマイペースで過ごすことこそ、心身に合っていると思います」と中古の平屋建て住宅を借りて運営。1日の利用定員は18人。国の基準を満たした施設内構成だが、入り口の段差は、危ないよと声かけし、 注意して歩く方が安全だからとそのまま。トイレも倒れかけたときに壁が支えになると普通の家と同じ狭さ。家具や小物も同様。食器も家庭で使っているもの。 職員たちも私服で家族のようだ。「お客様として、一人ひとりの思いと通所のご利用目的を念頭に、家庭での暮らしを継続しやすくできるよう支援することが大事だと考えています」

こだわりのオーガニック商品
フェアトレード仕入れ商品も

 カフェと輸入雑貨店の「メロウ」は、オーガニックとフェアトレードにこだわった商品が人気だ。
 カフェでは、浦山さん厳選の有機栽培の豆や茶葉を使用しているほか、発展途上国を支援するため適正な価格で貿易取引するフェアトレードで仕入れた紅茶やココアなども提供する。落ち着いたカウンター席と日差しが心地良いテーブル席があり、リラックスした雰囲気でティータイムを過ごすことができる。
 輸入雑貨もフェアトレードで仕入れたワンピースや帽子、バッグ、ピアスなどのほか、東南アジアやヨーロッパのオーガニックの石鹸やアロマボディソープ、アロマハンドソープ、オーガニックアロマなどを揃え、店内全体がやさしい温もり感に包まれている。

株式会社 メロウズ
TEL:0955-23-5925 FAX:050-1459-6526 Eメール:mellowz501@gmail.com
ホームページ http://mellowz.biz/

中左:「リハビリティーサロン 時の灯り」
『回想法ケア』包括的高齢者運動トレーニング
中右:代表取締役 メンタルアナリスト 深澤昭彦 氏
山梨県出身。25年以上の間、精神神経科病棟を中心に准看護師として勤務。独学で心理カウンセラーの資格を取得し、患者の心のケアを重視した看護臨床の実績を積む。その後ケアマネージャーの資格も取得。老人保健施設、居宅事業所の立ち上げなどを経て2003年、『有限会社大正舎』を設立。
左下:『介護ストレスをゼロにする10の思考法』(幻冬舎)
第1章:介護ストレスで、心を患う家族が急増している
第2章:「終わりのない苦労」という意識が家族の介護生活を辛くする
第3章:介護のストレスをゼロにする10の思考法
第4章:共に生きてきた家族だからこそプロ以上のケアができる
お年寄りに笑顔をもたらす『回想法』
介護ストレス軽減法も著書で伝授

懐かしい映像を活用した『回想法』による心のケアをデイサービスで実践、利用者の心に活力を与え、著書では介護ストレスを軽減する思考法を広める。

脳深部の血流に好影響
機能訓練の効果も促進

 足踏みミシンや大正時代のポスターが懐かしい通路の先に広がるサロン風の機能訓練室。烹着姿でハタキを掛ける女性の映像がモニターに映し出され、昔の掃除の思い出をめぐって職員とお年寄りたちの楽しい会話が続く。東京・八王子の『大正舎介護くらぶ』の「リハビリティーサロン時の灯り」の一コマ。運営する『有限会社大正舎』の代表取締役でメンタルアナリストの深澤昭彦さんが重視する心のケアに取り入れている『回想法』だ。
「昔の思い出は脳の中心部分に蓄積されており、それを思い出して話をすることで、脳の深部にある海馬周辺の血流に良い影響を与えるのです。モニターで懐かしい映像が流れ、昔起こったことを耳にすると懐かしい思いがあふれていきます。自慢話などの思い出をスタッフに語りかけ、人と話すことで心に活力が生まれていくのです。『回想法』によって気持ちが前向きになり、機能訓練の効果も促進されます」
「時の灯り」は、通常型とリハビリ型があり、『回想法』は、共通したプログラム。包括的高齢者運動トレーニングCGTと融合させることで、脳内の活性化と身体的なケアのバランスが良くなり、体自体の動き、コミュニケーション能力の向上が確認されているという。

5つの資格の知見生かす
介護の教科書として利用

 深澤さんは、准看護師、心理カウンセラー、介護支援専門員(ケアマネージャー)、日本回想療法学会認定の心療回想士、日本精神科病院協会認定の生活療法指導員の5つの資格を持ち、それぞれの知見と経験を事業に生かしているほか、介護でストレスを抱える家族にも心を砕き、「介護ストレスをゼロにする10の思考法」を出版。介護に関する勉強会やセミナーでも使われる教科書的な存在になっている。
「介護をめぐって事件やトラブルが後を絶ちませんが、心のありように問題解決のカギがあると考えています。介護は心の問題として、すべての関係者が真剣に向き合う意識改革が求められているのです」

大正舎 介護くらぶ
TEL:042-649-6617 FAX:042-649-6618 Eメール:kaigo-k@taishosha.jp
ホームページ http://www.koureisha-shien.com/

豊かな高齢社会の創造に貢献。

代表取締役 古谷昌彦 氏
『株式会社古谷福祉音芸』を運営するとともに、レーベル運営、ライブハウス運営、ラジオ番組制作、イベント制作、音楽プロデューサー、ドラマー、音楽雑誌ライターなどこなしている。
バンドマンから一転!
今も変わらない熱い想いを次は介護業界で!
優しさと癒しを届ける『古谷福祉音芸』

そこには人々との強い繋がり皆隔てなく協力し合う環境が必要だった。

人との触れあいの中で
学べることは多くある

 激しいパフォーマンスでお客様を魅了するパンクロックのバンドマンから一転。音楽の世界から介護の世界へと変転。『株式会社古谷福祉音芸』代表取締役の古谷さんは、見た目のいかつさはあるが、バンドマン時代から変わらぬ熱い想いに優しさを加え、人々に癒しを届けている。劇的に進路を変えるきっかけとなったのは、東日本大震災のボランティア活動中に友人の被災者から言われた言葉だった。ご家族を失った友人から『常日常から家族や親しい人々たちと強い繋がりを結んでほしい』という熱い想いに動かされた。「人の好き嫌いなど関係なく皆が協力して助け合えるような土台が必要」だと考え、介護業界が最善だと思ったそうだ。形は違えど、伝えるメッセージ性や想いは変わらない。そんな 古谷さんが手掛ける『古谷福祉音芸』は、地域密着通所介護事業所・居宅介護支援事業所、福祉用具の貸出・販売事業所と介護保険適用の3事業所が1つの施設内に隣接しているため、ご利用者様より大変喜ばれている施設である。また、医療保険適用の訪問マッサージ事業、鍼灸治療院も行っているので、まずはお問い合わせを。

営利法人 株式会社 古谷福祉音芸
TEL:04-2946-8677 FAX:04-2946-8688 Eメール:furufukuon@yahoo.co.jp
ホームページ http://hp.kaipoke.biz/mwb/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605