井形慶子 イギリス
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株式会社 GMC 代表取締役 中村光亮氏
太陽光発電システム及びオール電化機器、住宅リフォーム業に携わり、B to C、B to B営業のマーケティング及びマネージメント経験を活かし、2011年、「地域密着ビジネス」支援活動を事業目的とした『株式会社GMC』を創業、ブランディングとコンサルティングを行う。
地域の中で活かされる
企業価値向上コンサル

『GMC』の主な業務は、地域における中小企業のブランディング。
企業の価値向上のためのサポートを行っている。

 「例えば、町の電気屋さんは量販店より価格は高く、利益は低いかも知れませんが、顔の見える商売を行い、継続的なリピートを生む、地元密着のビジネスモデルとなっています」
 そう語るのは、中小企業のブランディングで集客と業績向上のサポートを行う『GMC』の中村社長。同社のブランディングは、地域の方に「あの会社にお願いしようか」というようにすぐに思い出してもらえ、相談しやすい会社として地域の中でのポジションを築き、企業としてのブランドを確立していくためのもの。
「電気屋さんの例でいえば『なんでもお願いしやすい』というのがブランド。このような『地域ブランド』はこれからの時代、業種業界を問わず全国の中小企業さんにとり必要になってくるのは必然なのです」と、中村社長。確かに大手のフランチャイズやチェーン店と同じ事をしていたのでは埋没し、資本力の差で消えていく。フランチャイズやチェーン店は全国どこでも同じサービスを受けることができる。しかしマニュアルを外れたことはしない。中小企業は地域のニーズを丁寧に拾い集め、顔の見えるサービスを展開していけば生き残りを図れるのではないか。
「将来的に地域の商圏シェアの№1店か、№2店ぐらいしか生き残れないのではないかと考えています。弊社のブランディング戦略は、地域№1を目指すためのものなのです」
 地域で顧客の声を一番獲得でき、継続的にリピートを自社商圏内で獲得出来た企業、またはそれを目標に真剣に取組まれている企業こそがブランド力があり企業価値の高い『地域№1店』になれる。そして『GMC』は、最終的にクライアントがコンサルタントを必要としない時まで寄り添いサポートしていく会社なのだ。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 GMC
TEL/03-5928-0556 FAX/03-5928-0557
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ホームページ http://gmc.jpn.com/
 
株式会社 JCC 代表取締役 古屋修氏
大学卒業後、大手自動車メーカーに就職。4年勤務したのちに半導体メーカーに転職、セールスエンジニアとして新製品開発や営業拠点設立など多様な業務に携わる。それらの経歴を生かすべく独立、2008年に『株式会社JCC』を設立。
企業と企業を結び
地域をも結ぶ企業

最適な工業製品を中小企業の力を組み合わせて結実させる『JCC』は、
山梨県の農業振興を工業側から支える企業でもある。

 中小企業の技術を活用したものづくりを進めている『JCC』の業務形態はコンソーシアムという形を取っている。『JCC』の古屋社長はその形態について次のように解説する。
「大手の会社さんは、製造を依頼する場合、各工程が分業である場合が多いので、素材や組み立て等をそれぞれのメーカーに頼まなければならない。弊社で発注すれば、素材から、組み立てまでの工程をまとめて行います。弊社の協力会社は多数ありますので、例えば組み立て工程でも製品の特性に合わせ、複数の会社からベストな会社を選択します。このように各工程でベストな製造技術をもつ会社を組み合わせて、より良い製品を仕上げることができるのです」
『JCC』は地場産業として、果樹、野菜等の栽培用LEDの開発や、燃料電池を使った工場栽培等を進めている。山梨県は農業の分野が盛んだが、それに工業系のものを結びつけて産業化したいというのが古屋社長の考えだ。
「作物は太陽の下で露地で育てるのが一番ですが、安全や生産効率を考えると、ある程度建物の中で栽培することも考えないと。農業では収益を把握することも必要。工業の場合は原価計算をして売値を決めます。農家では家族で朝早くから農作業をしていますが、その人件費等を原価として考えることはあまりないのでは。農家が収益構造を作るには、原価計算システムの導入が必要になると思います。また、オゾンでの殺菌方法を植物栽培に応用して商品化するということも進めています。弊社では様々な技術開発も行っているのですが、開発から商品化までは最短で1年くらいかかります。医療関係の開発だと4年ずっと続けています。製品化して量産化したときに、はじめて利益が出るものですからそこが苦しいところです」
 こうした『JCC』の取り組みは、やがて一つの農業モデルとして結実し、山梨県から全国へ新しい地域産業の誕生を告げるだろう。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 JCC
TEL/0553-34-9119 FAX/0553-34-9229 Eメール/info@jcc-co.jp
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株式会社 GNR 代表取締役 千田 明氏
通信関連の会社を勤め上げた後、複数の会社よりまとめ役を依頼され、『株式会社GNR』を設立。現在、電気工事や電気通信工事を行う約50社のパイプ役として活躍する。
複数の会社を連携させ
相乗効果をねらう

複数の企業のパイプ役として立ち上げた『GNR』。
会社間でグループを組める強みで、多岐に亘る仕事を受注、人材を活かす。

 通信関係の仕事を長年勤め上げたベテラン千田社長が定年後に立ちあげた『GNR』。複数の電気工事、電気通信工事の会社をパイプ役としてまとめ、コーディネートする企業だ。営業の窓口として、大手の通信会社などから仕事を請け負い、工事を担当する会社に割り振る。各会社で余剰人員を出さないように、仕事によってはプロジェクト形式で会社を超えて人材を編成、人材を有効活用しながら仕事を回していく。
 この仕事を始めたのは、千田社長の退職を知った13社の工事会社から、各社がグループ会社としてまとまって動けるようにまとめ役をしてもらえないかと依頼されたことから。グループとして大きくまとまれば相乗効果でさまざまな利点が出てくる。より大きな仕事や多方面からの仕事も受けやすくなるし、人材をグループ企業間で融通し合うこともできる。ただ、こうした仕事は専門的な仕事内容を熟知し、かつ人事が分かる人間でないと難しい。千田社長は前職で取締役を長く務め、業界の専門知識と組織編成等を熟知している。このコーディネートの仕事で力を発揮したいと考え、また業界への恩返しということもあり、定年後ゆっくりするはずだった千田社長は、アクティブに活動を始め順調なスタートを切る。
 今ではとりまとめている企業は50社を超えた。千田社長は、新たな段階に向かう時期と感じ、より広い範囲の仕事を取るために、現在、主力で行っている電気通信工事関係から電気工事にシフトしていきたいと考えている。特定の会社に依存することからのリスク回避ということもある。そのためには人材教育や、会社間でチームワークがとれる組織体制固めが必要だ。長年の経験を活かし千田社長は「これからが腕の見せ所」と、現在、グループ会社の体質強化に乗り出し、業界活性化のために辣腕をふるっている。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 GNR
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株式会社 アラミックスメディカル 会長 鈴木新夢氏
「10代の頃はホコテンで踊りまくっていた」ロックンロールやロカビリーを愛する、熱いハートの持ち主。「見て見ぬふりをする風潮を少しでも変えるために」とかつての仲間とともにロカビリークラブ「パンサーズ」を結成。音楽やダンスを通して青少年にメッセージを送り、犯罪のない社会の実現を目指す。
介護、代替医療を通じ
地域の健康に貢献

デイサービスは今後どうあるべきか。新たな視点から
総合的なサービスに取り組むのが『アラミックスメディカル』だ

 茨城県日立市の『アラミックスメディカル』は、デイサービスに加え、整骨院、鍼灸院、マッサージ、スポーツジム、酸素カプセルと、健康にかかわるさまざまな事業を展開。若者からお年寄りまで、地域の人々の生き生きとした暮らしを総合的にサポートしている。
『アラミックスメディカル』のデイサービスの最大の特徴は、充実した設備だ。本格的なトレーニングマシンがズラリと並ぶなか、デイサービスに来たお年寄りがスポーツジムの器具を使い歩行訓練をする。そんな光景が『アラミックスメディカル』ではよく見られる。「たとえばひとりで立ちたい、少しでも歩けるようになりたいといったそれぞれの達成目的にあわせてプログラムを組み、必要なトレーニングの指導を行います」と会長の鈴木新夢さん。トレーニング後は、専門家によるマッサージやストレッチで柔軟性を高め、より効果的で質の高いトレーニングを目指す。もちろん、ジムも整骨院や鍼灸院などの施設も、お年寄りだけでなく一般の人々も大いに利用している。特に酸素カプセルは、アスリートや疲労回復、美容にと大好評なのだとか。
 鈴木会長が常に念頭に置いているのは「大満足」ということばだ。実の母に対する気持ちでお年寄りや患者さんに接してほしい、とスタッフに声をかける。「たとえば接骨院では、治してあげる、という目線ではなく、治すお手伝いをさせていただきます、という謙虚な気持ちを持つことが大切だと思っています」と鈴木会長。その姿勢こそ、同社が地域の人々から厚い信頼を寄せられる理由といえるだろう。また、今後は介護福祉に関するリフォームを計画中。介護施設で得た知識を活かした、具体的かつ効果的なバリアフリー化リフォームの提案ができるのは、『アラミックスメディカル』だからこそ。同社のさらなる展開に期待したい。
(ライター/石井奈緒子)
 
株式会社 アラミックスメディカル
TEL/0294-21-1186 FAX/0294-25-2586
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ホームページ http://www.aramix-medical.com/
 
株式会社 ゆうゆう 代表取締役 主任介護支援専門員
小林弘典氏
1968年、大阪府八尾市生まれ。1989年、障がい者の働く場西作業所に生活相談員として就職。1991年、三重県特別養護老人ホーム共生園にケースワーカーとして就職。2011年、『株式会社ゆうゆう』設立、『ゆうゆうケアプランニングセンター』開設。2012年、『ゆうゆうデイサービスセンター』開設。
20年後も生きていける
持続可能な町づくりを

地元大紀町の高齢化と若者の流出に危機感を持つ『ゆうゆう』小林代表は、
介護の仕事を中核に町を元気にしていく試みを行う。

 『ゆうゆう』の小林弘典代表は、三重県の大紀町で20年介護の仕事を続け独立。『ゆうゆうケアプランセンター』を立ち上げ、介護保険サービスの経験豊富な介護支援専門員として医療・福祉サービスを案内している。さらに『デイサービスセンター柏野』を開設し、利用者の方々が元気になるために頑張っている。小林代表は独立のきっかけを次のように話す。
「この大紀町の地で20年ほど介護施設に務めていたのですが、自分たちの年代が高齢者となったとき、この町で生きていけるのか、という危機感があったのです。人口構成を見ると、人口がどんどん減っていく傾向があり、医師や介護職員もいない町になってしまう。今何らかのアクションを起こさなければ、自分達が65歳を迎える時には、大変なことになると思い独立に至りました」
 大紀町は、18歳になったら都市に出て行ってしまう町だという。子供たちの中には田舎の町は出るものだという意識があるのではないかと小林代表は語る。
「田舎は仕事がないと言いますが、今は都市にも仕事が無い。だから都市に出て行って学び身に付けたものを、大紀町に戻って活かしてもらえるような町の環境づくりを、我々大人が作っていかなければならないと思います」
 小林代表は地域密着型のさまざまな試みを行っている。『ゆうゆうデイサービスセンター柏野』では、月曜日から金曜日までがデイサービスで、土曜日は『ゆうゆうランド』として介護認定が外れた方々や地域の方の「はなし場」として使ってもらっている。
「この『ゆうゆうランド』では地域を起こしていくことを一緒に考えていける場にもなって欲しいとも思っています」
 大紀町での生涯をかけるべき目的として、小林代表は、「私自身クリスチャンなので、皆さんが愛し合えるような地域社会づくりに貢献していきたい」と語った。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 ゆうゆう
TEL/0598-84-8179 FAX/0598-84-8180 Eメール/info@yuuyuu.biz
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.yuuyuu.biz/
 
有限会社 ゴクローサン KHK 有限会社 代表取締役社長
岡村剛承氏
レンタサイクルはたじ、ドコモショップ、カラオケゴクローサンを地元で運営。2011年より「四万十の日実行委員会」会長、公共交通サポーターズクラブ会長として活躍。地元青年団時代から市の祭やイベントを支援。街の活性化に貢献し続け、四万十の重鎮として一目置かれる存在である。
自然豊かな四万十に尽くす

自然と文化に恵まれた街、四万十市。この土地を愛する会社経営者、
岡村剛承。地元発展に尽くす、その活動に迫る。

 夏になれば多くの観光客で賑わう高知の名所・四万十市。重要文化的景観に選定された四国最長の四万十川をはじめ、76種類のトンボを通年観賞できる「トンボ自然公園」など観光スポットも豊富だ。そんな自然に恵まれた街並みをゆったりと巡れるよう、サービスを提供するのが「レンタサイクルはたじ」。電動自転車やマウンテンバイクを良心的な値段で貸出している。ここを経営するのは、地元の名士・岡村剛承氏。『ゴクローサン』『KHK』という2つの有限会社を切り盛りする四万十の重鎮である。『ゴクローサン』では前述のレンタサイクルショップとドコモショップの運営を。主にブライダル企画や映像制作等を行う会社として2005年に立ち上げた『KHK』は、披露宴進行の無料アドバイス及び司会者の派遣、熟練のプロによるハイクォリティな映像や音響が大好評。アマチュアコンサートや野外ライブといった街のイベントにも大いに貢献している。
 地元の青年団として昔から市の祭りの手伝いや、映像を制作していたという同氏。土地に対する愛情は人一倍深い。レンタサイクルを始めたのも、鉄道で訪れた観光客に四万十の自然を満喫して欲しいという思いから。ドコモショップでは携帯へお得情報を流す、なにか事故やトラブルがあればすぐに駆けつけるなど、地域に密着したサービスに取り組む。また、自身が会長を務める「四万十の日実行委員会」では、川の大掃除や親子フナ釣り大会、エコライフパンフレットの配布等、四万十川の環境保全と愛護思想の普及を目的とした様々な活動を行っている。
 四万十を愛し、四万十に尽くす。岡村氏の全ての行動は地元のためにある。地域はもちろん、観光客への尽力も惜しまない同氏の活躍に今後も注目したい。
(ライター/乾雅美)
 
有限会社 ゴクローサン
TEL/0880-34-1470 FAX/0880-35-4747 Eメール/info@khk-gp.com
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ホームページ http://www.khk-gp.com/
 
江南義塾盛岡高等学校 理事長 校長 三浦五郎氏
岩手県出身。長年公立高校に勤務し、定年退職後、1991年に『学校法人岩手橘学園 江南義塾盛岡高等学校』理事長兼校長に就任。
社会から信頼される人間の能力には専門知識のほかに
ヒューマンリレーションズが大きく占めている

教育目標の為の重点目標として、生徒の将来の為に、生涯にわたる努力目標である
『ヒューマンリレーションズ(人間関係を上手にする能力)』を、身に付けやすい指導をしている。

 『江南義塾盛岡高等学校』が重点目標とする『ヒューマンリレーションズ』について三浦五郎校長に伺った。
「本校では長期の教育目標として『30年後大木となる人間教育』を掲げています。それを達成するため、高校で身に付ける短期の重点目標を『休まない・遅れない・ヒューマンリレーションズ』、『正々堂々・真っ直ぐ生きる』を教科活動と並行して指導しています。特に『ヒューマンリレーションズ』は将来社会人として自信を持って生きていく心の支えとなる大事な目標なのです」
 この『ヒューマンリレーションズ』の指導の根底には「自己表現力と自分が変われば相手も変わる」がある。
「例えば、朝、顔を見ただけでむかつく相手がやって来る。『自分が変われない人』は相手を避けようとします。当校では生徒に、そこで『我慢』し、自分を変え、目を閉じてでも良いから大声で挨拶をするように指導しています。これを続けていくと、相手も必ず変わっていきます」
 また、嫌な相手に対して用件を伝えるときは第三者を介さないで直接伝えるようにと指導している。
「他人が介在すると人間関係がこじれやすい。自分で直接、視線をそらさずに簡潔に用件を伝えるように指導します」
 その指導の結果、変化が現れてくるという。
「逆にむかつく相手から何か聞く場合でも。第三者を介在させずに自分から進んで直接聞くように指導します。この時、きちんとうなずいたり合いの手を入れてやるのが重要。この『ヒューマンリレーションズ』は、卒業後の人生にも良い影響を与えます」
 同校では、この『ヒューマンリレーションズ』の実践教育により、定員の1・6倍の生徒が在籍、明るい学校生活を送っているという。
(ライター/本名広男)
 
学校法人岩手橘学園 江南義塾盛岡高等学校
TEL/019-646-1866 FAX/019-646-1867
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