ブームの真相 2015

イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
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ミッションプライズ 代表
杉浦武史氏
愛知県出身。少年時代は県代表に選ばれたほどのバレー選手。学業修了後、モノづくりの道へと進むことを決意、知人のウレタン関連会社の社長のアドバイスでソファを一貫生産する会社で3年間修業して独立。1985年に会社を設立。中国、ベトナムの研修生組合の理事長も務める。

独創的構造の着座パット開発
高度な縫製加工技術の到達点

 高度の縫製加工技術がこれまでない独創的な構造の着座パット『mission-praise(ミッション・プライズ)』を生み出した。ソファ作りの修業に始まるモノづくり一筋で経験を積んできた杉浦武史社長の技術の一つの到達点だ。
『mission-praise』には2タイプある。事務とドライブ兼用の「Jim-Drive(ジム・ドライブ)」とドライブ専用「REVERSPORT(リバースポルト)」。いずれも3次元の立体的な構造で、着座時の負担を軽減し、安定した座りを実現する。「Jim-Drive」はこれまでの着座パットにはない基幹構造を採用した。Frame System(フレーム構造)。
「着座サポートパットとしては珍しいフレーム、つまり骨構造になっています。この構造により、パット全体の形状保持はもちろん、独自のホールド感でワンランク上の快適性を実現することができました。フレーム材、パット素材にもこだわり、骨のないパットでは味わえない上質な座り心地が体感できます。軽く、コンパクトなデザインに大きな可能性を秘めたパットです」
 身体を預けるメインのほか、オプションとして腰回りの着座環境を体型に合わせて調整できるウエストパット、腰まわりから骨格を支え、高いホールド感でサポートするペルビスパットがある。中材は様々なクッション材で構成。硬軟、好みに応じて入れ替えることができる。
 ドライブ専用の「REVERSPORT」は背中の部分が堅めに作られていてホールド感があり、コーナーを回るときに安定感が出る。
「『mission-praise』のデザインは女性のボディラインをモチーフに設計し、見た目の美しさと機能性を兼ね備えています。3次元の安定した座り心地のすばらしさを感じて頂けると確信しています」
(ライター/斎藤紘)

ミッションプライズ
TEL:0533-66-0235 FAX:0533-66-0236 Eメール:sugiura-craft@nifty.com
ホームページ http://mission-praise.com/

株式会社 ターゲンテックス 代表取締役
中村幸司氏
東京都出身。日本大学第二工学部(現日本大学工学部)機械工学科卒業後、大手自動車関連会社に就職、性能向上調査などを担当。独立して1991年『ターゲンテックス』設立。磁性粉体の除去法などを発明し特許を取得。ブラジル地球サミット国際環境機器展に招待参加。日大大学院工学研究科非常勤講師も務めた。

オイルの微細鉄粉を除去
PM2・5対策に資する発明

 世界に広く普及すれば、大気汚染物質PM2・5、地球温暖化ガス、樹木伐採による環境破壊などの環境対策に寄与できる日本発の技術がある。環境関連製品の研究開発を進める『ターゲンテックス』の中村幸司社長が発明し、米、中、英、仏、独、日、韓、ブラジルで特許を取得した「濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィルター」。自動車のエンジンオイル中の微細鉄粉を除去する製品で、商標は『PECS MARK-IV(ペックスマークⅣ)』。
『PECS』はPower up and Economic Clean Systemの略。
「特許技術は、濾紙を使用したオイルフィルターの濾紙のエレメントのかわりに磁石型エレメントを用い、永久磁石間の間隔をより狭めて反発しあう磁力線をより密にし、その間隙をオイルが流れるときに乱流を生じさせ、磁性粉体を吸着するシステムです」
 これを装着するメリットは、潤滑油の延命、機器の延命、省燃費化、公害ガスの低減、廃棄物の低減など広範囲に及ぶ。濾紙式フィルターと互換性があるので簡単に装着でき、約10万㎞走行ごとにクリーニングすれば車の寿命まで使用できるのでコストの面でも利点は大きい。
 大学で機械工学を学び、大手自動車関連会社で技術職に付き、自動車の知識をより専門に習得する過程で、エンジンの摩耗粉に着目。独立して研究を続け、エンジンオイルが汚れるメカニズムを突き止める。これを起点に、1988年に「液体に含有する磁性粉体の除去とスケールの付着予防及び除去装置」、1996年に「永久磁石による潤滑油の劣化予防装置」を発明、それらに改良を加えて1996年に『ペックスマークⅣ』に到達した。
「微細鉄粉はオイル劣化の元凶のもとでPM2・5の発生につながる。中国など自動車が急増する新興国などで普及すれば、PM2・5問題の対策になりますし、公害排出ガス(CO、HC、NOx)の大きな削減とともに燃費向上で温暖化ガスの二酸化炭素(CO2)の削減、濾紙を作るための樹木伐採の抑制にもつながり、環境問題に大きな効果が期待できる技術だと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ターゲンテックス
TEL:03-3326-7081 FAX:03-5313-2430 Eメール:ttpecs@tagen-tecs.co.jp
ホームページ http://www.tagen-tecs.co.jp/

株式会社 藤高 代表取締役
藤高豊文氏
愛媛県今治市出身。神戸大学経営学部卒後、『藤高』大阪事務所勤務を経て1978年、『藤高』入社。90年、『藤高』社長に就任。四国タオル工業組合ビジョン策定委員長、第1回タオルフェア実行委員長、今治商工会議所青年部会長、四国タオル工業組合副理事長、同組合理事長などを歴任。

窮地の今治タオル再興を牽引
伝統の力と新技術で反転攻勢

 国立西洋美術館の「モネ展」で、来場者を驚かせたものがある。モネの名作「睡蓮」を五彩織りという手法で織り出したタオル。複製画と見紛う出来に感嘆の声が上がった。90年超の歴史を誇る今治市のタオルメーカー『藤高』の作品だ。五彩織りには、今治タオルというブランドの再興にかける藤高豊文社長の熱い想いが込められていた。
「カラー印刷の技術を応用し、黒、白、青、赤、黄の5色の色糸で全色を表現しています。インクジェットにはない深みや温かさが特徴で、人物画やアニメキャラクターなどの表現も可能になりました」
 五彩織りは、第4回ものづくり日本大賞を受賞。安価な外国産タオルの普及で窮地に立った今治タオル業界の反転攻勢の象徴となった。今治タオルの生産量は日本一を維持しているものの、1991年の約5万tをピークに下降線を辿り、2009年には5分の1以下に落ち込み、メーカーの7割強が姿を消した。この危機が反転攻勢のバネになった。
「1990年代前半から急激に上昇した安価な外国産タオルの輸入浸透に対応するための今治タオルブランドの再構築を進めてきました。今治タオルプロジェクトを立ち上げ、ロゴマークの制作、資格試験のタオルソムリエの制度化など積極的なPR活動を業界一丸となって展開してきました。その成果が着実に表れてきています」
 五彩織りのような先進技術によるタオルの製造と並行して、白タオルをキーアイテムに定め、安心、安全、高品質を訴求したブランド戦略も功を奏し、生産量は回復軌道に乗った。今治タオル再興をリードしてきた藤高社長だが、前進意欲は衰えを知らない。すでに和模様のオリジナルデザイン「こてん」などの自社ブランドを展開し、OEMに代わる事業の軸を形成しつつある。「5年後に控えた100周年に向け、顧客の満足と社員の幸せをさらに追求していきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 藤高
TEL:本社 0898-32-5100 東京営業所 03-6418-6240 
Eメール:otoiawase@fujitaka.co.jp
ホームページ http://www.fujitaka.co.jp/

野村興業 代表
野村康智氏
岐阜県養老郡養老町出身。足場設置の仕事をしていた叔父の仕事ぶりに強く惹かれ、16歳の若さで鳶職の世界に入る。10年ほど現場で経験を積み、2005年に独立、一般住宅から大規模な公共事業まで足場を手がける『野村興業』を立ち上げ、代表に就任。

鳶職人の育成に魅力を体現
足場設置のプロの熱い想い

 型枠、鉄筋、内装、外装、配管、電気……。建築現場で行われる多様な作業がスムーズに、しかも安全に進むのを支えるのが足場職人、鳶職人だ。躯体が完成すれば、消える足場を高所も恐れず、機敏に組み立て、撤去する姿は、パッと咲いて散る桜にも似ている。16歳の若さで鳶職の道に進んだ足場設置のエキスパート、『野村興業』代表の野村康智氏が急務と考えているのは人材育成だ。
「熟練職人の高齢化が進んでいるのに加え、失われた20年という経済の低迷に伴う建築不況で人材も育たなかったため、人材不足が深刻化しています。そのような状況に輪をかけているのが、震災復興、経済刺激策による公共工事の増大、老朽化した建物の補修、建て替え。それに東京オリンピックに向けた工事も加わり、地域によっては鳶職人の奪い合いも起きています。人材育成は文字通り急務なのです」
 野村氏は、若い人たちの関心が鳶職に向くよう、足場設置の重要性と高度な技術力を知ってもらうことに意を注ぐ。
「一見、ジャングルジムのように見える足場ですが、用途によって外部工事用、内部工事用、架構工事用、補修工事用に大別され、構造では支柱式、つり式、張り出し式などに分かれます。支柱式には本足場、一側足場、棚足場があります。現場の環境を見極め、方式、必要な材料を選択し、搬入搬出経路、組立解体手順も考えておく必要があります。場所によって臨機応変に組み替える判断力も求められます」
 建築現場の労災事故や足場そのもの倒壊による事故が後を絶たず、報に接するたびに野村氏は胸を痛める。
「鳶職人がしっかりした仕事をすることが安全につながります。完璧に仕事をこなすことができるようになるまでは経験を積まなくてはなりませんが、若い方に挑戦して頂きたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

野村興業
TEL:0584-32-3955 FAX:0584-32-3955

株式会社 トーホー 代表取締役
神戸和人氏
宮崎県串間市で生まれ、生後6ヵ月で熊本県人吉市に移住。神奈川県の会社に10年間勤務し、その後帰郷し生命保険会社に24年勤務し、9年前に『株式会社トーホー』を設立し現在に至る。
座右の銘は、<初心忘れべからず><七転び八起き>。

省エネ製品で快適
効率的なエコな暮らし

 無尽蔵なエネルギーを活用した太陽光発電は大気汚染物質を発生させないクリーンなエネルギーとして近年、注目を集めている。それぞれの施設に適したシステムでの設置が可能で、一般家庭から大規模施設まで利用できるうえ騒音もないため、場所を選ばず使用できる。
 オール電化や住宅建築リフォームを手掛ける『トーホー』。同社は太陽光発電システムの販売と施工も行っており、太陽光発電を普及させることで環境保全に取り組んでいる。
 各社の省エネ家電の販売・施工も行なっている。たとえば平成25年に「省エネ大賞」を受賞した「日立エコキュート ナイアガラ出湯」も取り扱う製品の一つ。浴室と台所など同時にお湯を使用してもシャワー圧を高く保てる水道直圧給湯だ。同商品は、電力消費のピークシフトに対応しており夜間電力を使ってお湯を沸かすことが可能。新開発の蒸発器、スクロール圧縮機、水冷媒熱交換機を採用した高効率ヒートポンプユニットを採用し、大気中の熱を集め、電気エネルギーを給湯エネルギーにすることでお湯を沸かすという効率的な給湯システムを実現した。2017年度の省エネ基準を早くも達成した製品として評価を集めている。
 同じく日立のIHクッキングヒーター「火加減マイスター」は火加減を自動でコントロールしてくれる適温調理機能を搭載した商品。料理をより美味しく調理してくれるだけでなく、鍋だけを発熱するので無駄な加熱を必要としない省エネ性が特長だ。安全性が高いのもガスコンロにはない魅力だろう。
『トーホー』では太陽工発電や省エネ製品など電気代を節約しながら環境にも貢献できる製品を販売している。人々の電力の削減と節電行動を後押しする会社だ。
(ライター/馬場紀衣)

株式会社 トーホー
TEL:0966-28-3012 FAX:0966-28-3015

株式会社 田村ごはんプロ 代表取締役社長
田村隆悟氏
東京農業大学卒業後、サラリーマンとして東京で4年間勤務。愛媛県、久万高原町に戻り、国際農業者交流協会の農業研修で2年間アメリカに滞在しながら現地の人の農業へ乗り組む姿勢に感銘を受ける。お米は食べるまでの物語や条件で変ると考え米の美味しさの本質を追求し続けている。

自然に感謝し
収穫を皆で喜ぶお米のプロ

 お米の苗の生産から田植え、ライスセンター業務まで一貫した生産管理で安心と美味しさを届ける『株式会社田村ごはんプロ』。
 幼少期から農業に対する思いが強かったという田村隆悟氏。東京の農業大学を卒業後、4年間サラリーマンを務めたのち、久万高原町に戻り農業に携わるようになった。国際農業者交流協会の農業研修で、2年間アメリカに滞在した際にアメリカ人の農業に取り組む姿勢から多くを学んだと言う。
「彼らが日本の農家と比べて根本的に異なる点は、自分の仕事に誇りを持っていることと生き方が格好良いということですね。労を惜しまず仕事に取り組み、やらなければならない仕事は最後までやり通します。そして、結果を重視しているということです」
 彼らの姿勢に敬意を払いながら、田村氏が育てるお米は久万高原町の澄んだ水ときれいな空気、気温の寒暖さなどが作りだした自然の恵み。自分たちはその自然の力を借りて作っているだけだと田村氏は語る。
「お米の美味しさの本質を考えた時、使う肥料による影響は半分に過ぎないと思っています。本当の美味しさは誰と食べるか、どこで食べるか、そしてその食物に携わることで変ってきます。食べるまでの物語や条件で味が変ってくるのです」
 美味しい農作物が栽培できる土地で農業ができることに感謝の気持ちを忘れずに、その事実を消費者に伝えていきたいと語る田村氏。
 都市部と農村部に住む子供たちの交換留学もその一環だ。田舎に住む子どもには都会の魅力を伝え、逆に地元の良さを再確認できる機会を設けたいと考えているという。
「食物の生産過程を知ることはもちろん、食事を通した体験や記憶は何事にも代え難いものです。その経験が今の子供たちには必要だと感じますし、できれば世界中の子供たちにそのような経験をしてほしいです」
(ライター/馬場紀衣)

株式会社 田村ごはんプロ
TEL:0892-21-0394 FAX:0892-21-0394 Eメール:info@tamura-f-and-f.com
ホームページ http://tamura-f-and-f.com/

野口ファーム 代表(場主)
野口昭司氏
茨城県出身。米作農家だったが、将来性への懸念から養豚業に転換。「野口ファーム」を立ち上げる。悪臭公害対策の延長線上で排尿対策にも乗り出し、EM菌を活用した「畜産動物の排尿処理方法」で2013年7月特許を取得、2014年5月に公開された。特許期限は2032年10月12日。

養豚の排尿処理方法で特許
微生物群の働き生かす装置

 養豚業者が頭を悩ますのが、大量に発生する排尿の処理。この苦労を解消するシステムがある。『野口ファーム』代表の野口昭司氏が特許を取った「畜産動物の排尿処理方法」。装置の設置から処理までシステムの全体像から浮かび上がるのは、低コスト、手軽さ、高性能の3つのキーワード。普及する要件が備わった処理技術だ。
 ポイントはEM菌を使うこと。EM菌は光合成細菌や乳酸菌、酵母など抗酸化物質を産生する有用微生物群で、琉球大学農学部の比嘉照夫教授が命名した。野口氏の発明はEM菌の働きを生かしたものだ。
「ユンボなどで空き地に穴を掘り、内側にビニールシートを敷いて2個の水槽を作り、エアコンプレッサーを設置するだけ。排尿を集めてEM菌と共に第一処理槽に導き、水中エジェクターポンプで攪拌させて尿の初期浄化とEM菌の増殖を進行させ、初期浄化尿を第二処理槽に導いて攪拌させ最終浄化尿を取り出す、これがシステムの流れです」
 製造費用は2000頭用の装置で約400万円、従来の浄化槽の10分の1程度で済み、年間電気代も150万円ほどに収まるという。
 野口氏は1960年ころに米作に見切りをつけ、養豚業へ転換したが、発明の起点は近隣住民から抗議された悪臭公害への対策。1997年ころ風当りがピークに達し、排泄物の悪臭対策としてEM菌の投与を始め、効果が確認されたため、排尿対策としてさらに工夫に工夫を重ね、現場目線に徹してシステムを考案、2013年に特許を得た。
「従来の浄化槽は冬場は温度低下で処理能力が低下しましたが、EM菌を使えばその特性で冬場でも安定した浄化処理ができます。特に窒素の浄化力が高く、100ppmを容易に切ることが可能です。処理後に発生する汚泥は少なくとも1ヵ月50トン、水田20アールで処理できます。大規模経営でもセット数を増やせば有効に活用できますので、ぜひ取り入れていただきたいとおもっています」
(ライター/斎藤紘)

野口ファーム
TEL:0299-92-3167 FAX:0299-92-3167

株式会社 新掘ギターアカデミー 代表取締役会長
新堀寛己氏
芸術学、哲学博士。
東京・麻布生まれ。幼少期からアンサンブルに興味を示す。高校時代はオペレッタを上演し、作曲・編曲だけでなく自分の求める音を実現するため楽器の改良考案も手掛ける。1957年、「新掘ギター音楽院」を設立。国立音楽大学で教鞭をとり、世界各国からの受賞や名誉称号も多い。指揮者としても活躍。

第二の人生に、
音楽という生きがいを

 年を重ねても、若く元気でありたい。それは、全ての人の願いだろう。そして、その輝きを保ち続ける方法の一つが音楽だ。『新掘ギターアカデミー』の創立者、会長の新堀寛己氏は次のように語る。
「ものがいくら充実しても、最終的には人間の一番の生きがいにはなりません。その国に生まれて良かったと生きがいを感じるような教育、哲学、物の考え方が欠けているのではないかと思います。良い音楽を提供すると皆さん涙を流して感動します。ですから、生きていて良かったと思うような曲や表現を中心にやっていこうと思ったんです」
 そうして書かれたのが、著書『60歳からいきいきと輝く音楽生活のすすめ』(幻冬舎)だ。
「一冊目の本『50歳から人生を謳歌するギター演奏のすすめ』(幻冬舎)は、自殺者が一番多い50代から60代を狙って、会社で仕事が終わった後や定年後にもう一つの人生(生きがい)を持つためのヒントになる本として書きました」
 戦争の経験者でもある新堀会長。歌い、合奏を通じて平和の素晴らしさを実感してきた経験も今日の活動につながっているという。
人が「幸せ」になるためには、生きがいが必要不可欠。近年、科学的な研究からも音楽の効果が期待され始めている。
「ミュージックセラピーはギターから始まっています。ギターは、もともとは打つ動作。この動作が最も脳に効くことが分かってきました。ですから、体のアンチエイジングにも効果的なんです」
 指の先端には、鋭敏な神経が通っていて、脳へと刺激が伝わりやすい。指で弦を弾いて演奏するギターは脳への刺激が強いという。
「文化・芸術が進んでいる国で、ギターをやっていない国はありません。私は、良い音楽を生活の一部にしなければと思います。ギター教育の向上を目指し、音楽院を創立しました。平和を思う心やアンチエイジングの問題、音楽を幅広く捉えて、音楽を生活に取り入れる道を作ろうと思っています。人生は進化を楽しむ旅です」
(ライター/馬場紀衣)

株式会社 新掘ギターアカデミー
TEL:0120-03-8338 0466-23-8338 FAX:0466-23-9337 Eメール:info@niibori.com
ホームページ http://www.niibori-school.com/


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