令和のブームはこれだ! 2023

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最前線医療現場と
頼れる専門ドクター
高齢化で増える呼吸器疾患の診療強化
肺がん治療で低侵襲の完全鏡視下手術を実施

高実績の専門医が着任
チーム医療で患者支援


 19の診療科を擁する『倉敷成人病センター』は、人口の高齢化とともに増える呼吸器疾患、とりわけ肺がんの治療を重視し、診療体制を強化している中国地方屈指の医療拠点だ。2022年8月には、低侵襲の肺がん手術で実績のある呼吸器外科医の奥村典仁医師が着任、呼吸器外科の主任部長として医療チームを牽引し、手術件数を大幅に増やしている。
 同センターの呼吸器疾患の診療体制は、呼吸器外科や呼吸器内科、その他の診療科が連携し、医師、薬剤師、看護師、診療放射線技師、相談員などがんに特化した専門スタッフによるチーム医療体制が特長。特に力を入れる肺がんの治療では、胸部CT、MRI、気管支鏡検査、CTガイド下生検などによる高精度の病理診断に基づき、手術のほか放射線治療、化学療法、分子標的薬を用いた薬物治療など症状に最適な治療をする。
 肺がん手術で先進性を示すのが、日本呼吸器外科学会専門医の奥村典仁医師の完全鏡視下手術と肺区域切除だ。
「肺がん完全鏡視下手術は、開胸手術や胸腔鏡補助下手術と異なり、全て高画質モニターのみで患部を拡大視して手術を完遂する術式です。脇の下の辺りを3ヵ所、0・5~3センチずつ切開し、小型カメラを装着した胸腔鏡と手術器具を挿入、モニター画面を見ながら病巣を切り取る方法で、体への負担が小さく、体力の弱い高齢者にも適応できます。肺区域切除は、高分解能CTなどによる高精度の画像診断で見つかる2センチ以下の小さな肺がんが対象で、呼吸器外科手術の中でも難易度の高い手術です。肺は肺葉と呼ばれる5つのブロックで構成され、肺葉はさらに細かな18の肺区域に分けられていますが、3次元画像で血管の状態を確認するなど綿密なシミュレーションを行った上で、がん細胞が見つかった肺区域を完全鏡視下手術で切除します」
 奥村医師が施行した肺がん手術は、前施設での実績を含めると、3000例を超えるという。今後、日本呼吸器外科学会ロボット支援手術プロクターの資格を生かし、ロボット支援下手術も導入する計画だ。
 同センターは2021年に稼働した新棟1階に放射線治療エリアを新設し、抗がん剤治療のための通院治療センターを拡大移転させ、がん相談支援センターも併設している。また、倉敷市では3施設目となる緩和ケア病棟を2022年2月に開設した。入院病棟の部屋は、全室個室で特別室3室を除く266床が部屋代なし。また、プライバシーに配慮しているだけではなく、従来の病院のイメージを覆す「心安らぐ空間」として高い評価を得ている。
(ライター/斎藤紘)

一般財団法人 倉敷成人病センター
TEL/086-422-2111
ホームページ 
https://www.fkmc.or.jp/

刊行物から浮かび上がる医師の信念
被爆女性の回想本の制作にも携わる

出会った人々と深めた絆
著書で後進に人生訓送る


「人生という道の真ん中を歩く」
 この信念に基づき、心臓外科の診療に献身的に取り組んできた『新東京病院』の中尾達也副院長兼心臓血管外科主任部長が2022年12月、医師として歩んだ中で得た人生訓を次世代に伝える著書「いのちを救い、縁を繋ぐ生き方 心臓血管外科医が次代へ伝えたいメッセージ」を刊行した。また、中尾主任部長が心臓手術をした女性の原爆被爆体験を記述した2022年8月の再刊行本「命かがやいて 被爆セーラー服のなみだ」の制作にも深くかかわり、二つの刊行物から出会った人々との絆を深めてきた姿が浮かび上がる。
 中尾主任部長は、広島で被爆し闘病生活後他界した両親の下で生まれた被爆二世。診療に追われる日々の空いた時間を利用して、原爆関連の出版やイベントをサポートするなど平和活動にも力を注いできた。
 著書「いのちを救い」は、少年期に医師を目指した広島時代から始まり、広島大学医学部への入学、米国ニューヨークのアルバートアインシュタイン医科大学とその附属病院、豪州シドニーのロイヤルプリンスアルフレッド病院での研鑽の日々、『新東京病院』での医療活動、専門である大動脈瘤に対するオープンステントグラフト手術法など国境の垣根を越えた先進医療技術の普及活動などを回想し、その間に出会った多くの人たちとの縁を繋ぎ、絆を深めてきた経緯にも触れながら、最後に、次世代の心臓外科医に向けたメッセージで締めくくる構成。
 この歩みに貫かれているのは、「人生という『道』の真ん中を歩いて行くこと。寄り道をせず、うまい話に乗らず、損得勘定に囚われず、信じた道の真ん中をひたすら実直に歩いていくこと」という信念だ。
 一方、「命かがやいて」は、米国の雑誌「ライフ」誌に掲載された原爆投下当日の広島の写真に写っていたセーラー服の少女を「これは確かに私の後ろ姿です」と名乗り出た河内光子さんの生い立ちから、被爆、終戦とその後までを、本人の聴きとりに基づいて広島平和記念資料館のヒロシマピースボランティアの大西知子さんが記述した本。
 中尾主任部長は、この河内さんの心臓の手術を担当した縁で、2011年の初版から制作に携わり、再刊行に当たっては、英語版も制作して二カ国版にした。その意図について、「広島の原爆証言として、世界の多くの子どもたちにも、もっと知っていただけるものと思っています」と語っている。
(ライター/斎藤紘)

医療法人社団 誠馨会 新東京病院
TEL/047-711-8700

国内外の研究成果生かす高度の内科診療
甲状腺疾患の治療で促すホルモンの測定

学会理事長務める名医
病状把握に精緻な検査


 国立大学や米国の名門大学で内分泌代謝学や感染症学、臨床検査学を研究、その深い学識を内科診療に生かし、専門的な治療が必要な受診者から信頼を集めているのが『菱沼クリニック』の菱沼昭院長だ。医学博士で、前職は獨協医科大学感染制御・臨床検査医学講座教授。日本甲状腺学会の理事長も務める甲状腺疾患治療の名医でもある。
 診療の対象は、バセドウ病や橋本病、クレチン病、甲状腺腫瘍、甲状腺がんなどの甲状腺の疾患、1型2型の糖尿病、下垂体機能低下症や副腎皮質機能低下症、尿崩症などの内分泌疾患、高血圧や高脂血症、肥満などの生活習慣病、痛風、貧血、花粉症など多岐にわたるが、中でも実力を示すのが、医学博士の学位を取得した甲状腺の研究を生かす甲状腺疾患の治療だ。
「甲状腺の病気には、甲状腺ホルモンをつくる働きが異常を起こす甲状腺機能の異常と甲状腺がはれたりしこりができたりする甲状腺腫があります。血液検査で甲状腺ホルモンやタンパク質などを測定し、エコー検査でしこりなどの大きさや形、位置を調べ、悪性かどうかも判断したうえで治療を進めます。日本で甲状腺疾患を患っている方は数百万人と推定されますが、疾患を疑っても治療の第一歩であるホルモンの測定を受けない方が少なくありません。甲状腺ホルモンは様々な臓器に運ばれて、身体の新陳代謝を盛んにするなど大切な働きをしていますので、日本甲状腺学会でも測定の重要性にもっと目を向けてもらうよう努力していかなければならないと思っています」
 甲状腺の疾患で20〜30代の若い女性に多いのがバセドウ病。甲状腺ホルモンの産生は脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって調節されるが、その調節が不正常になって甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起こる病気といい、主な症状である動悸、体重減少、指の震え、暑がり、汗かきなどがある場合は早期の測定、治療を促す。
 菱沼院長は、日本臨床検査医学会専門医の資格を持ち、甲状腺疾患に止まらず、内科診療全般で事前の検査に力を入れているのも大きな特長だ。血液検査や遺伝子検査、尿検査、レントゲン検査、超音波検査、24時間ホルターを含む心電図検査などによって病態を細部まで精緻に見極める。
 クリニックには、精神科、心療内科もあり、菱沼洋子副院長が担当している。 
(ライター/斎藤紘)

菱沼クリニック
TEL/046-839-2666 
FAX/046-839-2668
ホームページ 
http://www.hishinuma-clinic.jp/

豊富な手術経験と的確な病状の評価に基づく
内視鏡を用いた日帰りの鼻・副鼻腔手術

臨床経験が豊かな名医
局所麻酔下の低侵襲な副鼻腔手術


 通常は入院して全身麻酔で行う鼻・副鼻腔の手術を局所麻酔による日帰り手術で安全に行い、入院する時間が取れない人や幼い子どもを抱える母親などの多くの患者さんを辛い鼻症状から解放しているのが『石戸谷耳鼻咽喉科』の石戸谷淳一院長だ。東京大学や米国の国立衛生研究所で研究を重ね、横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科で教授も務めた医学博士。内視鏡による副鼻腔手術の経験は30年以上にも及び、鼻・副鼻腔の診断・治療・手術に関する幅広く深い知見と高度な医療技術が手術の信頼性を支えている。また、昨今話題になっている難治性の好酸球性副鼻腔炎に関する論文も数多く執筆し、その診断基準作成にもかかわった国内屈指の副鼻腔炎の名医だ。
「鼻・副鼻腔の構造や病態は、個々の患者さんによって顔の形がそれぞれ違うように様々で多様ですので、国立病院や大学病院で長年の数多くの手術経験が現在の私の診療に生きています」
 手術は、毎週火曜日と金曜日の午前中に2件ずつ行い、石戸谷耳鼻咽喉科で実施した局所麻酔による手術は千例に近づいている。局所麻酔なので多少の痛みは時々あるそうが、全く痛くなかったと述べる患者も多く、手術直後に「痛みがとても辛かった」との感想を述べる患者さんは皆無。手術中に患者さんとおしゃべりをしてリラックスさせることが局所麻酔による手術のコツだそうだ。
「副鼻腔は鼻腔に細い通路でつながっている骨の空洞で、左右に4個ずつあります。通路が狭いために炎症が長引きやすく、副鼻腔には慢性炎症が生じやすいです。内視鏡下鼻副鼻腔手術は、鼻の穴から内視鏡を挿入して患部を拡大したモニター画面を見て行います。鼻茸を切除して罹患している各副鼻腔の病的な粘膜を除去し、各副鼻腔と鼻腔との通路を大きく開放して副鼻腔炎が再発しにくくします。白血球の一種である好酸球が鼻茸中に多数出現する好酸球性副鼻腔炎は重症で難治性ですが、局所麻酔でも全身麻酔の手術と同じ手術ができます。左右の鼻腔を仕切りする鼻中隔が曲がっている鼻中隔弯曲症でも鼻閉や嗅覚低下を生じますが、曲がっている部分の軟骨や骨を摘出する鼻中隔矯正術も副鼻腔の手術と同時に局所麻酔で行えます。さらに、アレルギー性鼻炎に対しては鼻腔の下鼻甲介手術や後鼻神経切断術も有効です。これらの手術によって長年の鼻閉などから解放されて、『世界がかわった』とおっしゃる方も少なくありません」
 石戸谷耳鼻咽喉科では、症状や病歴に加えてCT検査や内視鏡検査も同時に行って詳しく調べるので、初診当日に自分の鼻・副鼻腔の状態を説明してもらえる。手術やセカンドオピニオンを希望して遠方から受診する患者さんも多い。こうした緻密、丁寧、安全重視の確かな診療姿勢が評判になり、副鼻腔や鼻中隔の日帰り手術は数ヵ月待ちの状態が続いているという。
(ライター/斎藤紘)

石戸谷耳鼻咽喉科
TEL/03-5315-3341
ホームページ 
https://www.ishitoya.jp/

AI搭載の内視鏡機器3Dマンモなどの
最新医療機器で検査の精度高める

病変の早期発見に威力
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 大学病院並みの医療機器設備を揃え、外来診療や人間ドック、健康診断による疾病の早期発見、早期管理に力を注ぐ『OBPクリニック』が、先進的な医療機器や検査法を次々に導入し、病変発見の精度を高めている。
 先進的な医療機器の一つが、大腸内視鏡AI診断装置。医師の内視鏡観察中にAIが画像を解析、病変を検出すると、四角形で病変位置を囲みリアルタイムでその位置を表示し、病変位置の特定が容易になり、発見精度がより高まることが期待できるという。
 大腸に関しては、大腸CT検査も導入、大腸をCO2ガスで膨らまし、内視鏡を挿入せずCT装置で撮影し、コンピューター処理をして大腸の3次元画像を作成し、その画像を元に診断する検査。内視鏡と比較して、苦痛が少なく短時間で検査ができる利点がある。
 また、乳がんの早期発見で重要な乳腺X線検査マンモグラフィーにトモシンセシスという新しいX線撮影技術を2017年より導入している。通常マンモグラフィーは、専用装置で乳房を挟んで圧迫し、薄く伸ばして上下左右から撮影するが、トモシンセシスは同様に圧迫して連続的にX線を照射し、奥行き方向に細かくスライスした3次元断層画像が複数枚得られ、通常マンモグラフィーでは判別困難な病変も明瞭に描出されるほか、正常組織の重なり合いで異常を疑われる病変も正常と判断できる場合があるという。
 一方、2022年7月から薬でシミやソバカス、色素沈着などを改善する「美容内服」外来が皮膚科で始まり、女性の受診者が増えている。皮膚科の「美容内服」外来は、毎週水曜日の午後にあり、皮膚科医が診察し、2種類の薬30日分の美容内服セットを推奨する。2種の薬は、ビタミンCとビタミンB5が主成分で、メラニン色素の生成を抑え、コラーゲンの生成を助けるシナール配合錠200㎎と、ビタミンEが主成分で強い抗酸化作用を持つユベラ錠50㎎。このほか、メラニン色素の生成を抑えるトラネキサム酸錠250㎎の出荷制限が解除されればセットに加えるという。
 皮膚科だけでなく、内科など10の診療科から成る外来診療では各分野に知見を持つ複数の医師が専門性を活かして診療に当たっている。また、受診者の利便性を高めるため、LINE公式アカウントも開始、ワクチンの予約開始時期や診療時間の変更、がん検診の普及啓発や健診のオプション検査の案内など情報を発信している。
「『OBPクリニック』の経営方針にありますように、2025年までに激変する医療体制の中で、健診業務など予防医学、産業保健業務、外来診療業務などを、 地域の他の医療機関と連携して機能分担を行い、質の高い医療を提供し、地域医療に貢献することを目指したいと思います」
(ライター/斎藤紘)

医療法人財団 医親会 OBPクリニック
TEL/06-6941-8693(外来受付) 06-6941-8687(健診受付)
ホームページ 
https://www.obp-clinic.jp/

高齢者を安らかに支える介護的在宅医療
急変時に入院可能な後方支援体制も確立

400人の高齢者が利用
有床診療所の維持決意


 兵庫県神戸市で有床診療所『松本ホームメディカルクリニック』と外来診療専門の『松本クリニック』、『訪問看護ステーションはなみずき』を運営する『医療法人社団医啓会』の松本正道理事長は高齢化社会で重要性を増す「在宅医療」に力を注いできた医学博士だ。「在宅医療」の対象は何らかの疾患を抱え、通院が困難な高齢者で、その数は約400人にのぼる。この診療体制の大きな特長は、体調が急変した場合に有床診療所に入院して治療が受けられる後方支援体制が確立していることと、介護的医療を重視していることだ。
「在宅医療」は、松本理事長も含め、両院の医師4人が単独または看護師を伴い、最新鋭検査機器などを携帯し、原則月に二回、自宅やグループホーム、老人ホーム、介護施設などを回って健康を管理するもので、終末期医療や看取りまで対応する。利用者の安心感を支えているのが後方支援体制だ。
「1987年に『松本クリニック』を開院し、ある年、在宅医療で診ていた高齢者の病状が急変し、入院先を探したのですが見つからず、亡くなってしまったのです。我が医院に入院ベッドがあればと深く後悔し、2008年に有床診療所を開きました。国の医療費減額方針で有床診療所の報酬単価は病院と比べて低く抑えられ、今では有床診療所を閉院するケースが後を絶たないのが実状ですが、この後方支援体制は守っていきたいと思っています」
 もう一つ、介護的医療からは、高齢者の心に寄り添う姿勢が伝わる。
「在宅医療を利用される高齢者の方は、住み慣れた環境の中で、残された時間を安心して、心やすらかに過ごし、人生の最期を迎えたいと思っておられます。急性期の病気は治療しますが、慢性期の病気の場合は苦痛を与える可能性がある治療は行いません。病気を治すというより、現在の状態を維持し、ご本人やご家族の気持ちに寄り添いながら自然の流れを見守る、いわば介護要素を大事にする診療に重きを置いています」
 この診療方針は、自身がいずれ在宅医療の世話になることを想定し、自分ならこうあってほしいと考えた結果から導き出されたという。
(ライター/斎藤紘)

医療法人社団 医啓会 松本ホームメディカルクリニック
TEL/078-982-1116

認知症の予防と治療のケアシステム実践
治療で重要な自律神経調整法を著書で詳述

世代ごとの対策を示す
メタボやストレス重視


 2025年には高齢者の約5人に1人、約700万人がかかると厚労省が推計する認知症。その対策となる独自の認知症ケアシステムで存在感を高めているのが『渡辺クリニック』の渡辺正樹院長だ。認知症発症のプロセスと各ステージごとの対策を明確に示したケアシステムで自律神経調整法も取り入れて治療に当たっている。
『渡辺クリニック』では、心拍変動パワースペクトル解析という検査法で自律神経の数値を出して、治療に役立てている。検査数は、年間1000件くらいで日本有数。  
 渡辺院長は、2021年に著書「自律神経のととのえ方―認知症予防のために」を刊行、自律神経の失調が認知症の発症に影響するとの観点から、メタボがストレスを呼び、自律神経を傷つけていく過程を明らかにし、認知症予防策となる自律神経調整法を詳述している。
「認知症の6〜7割を占めるのが、脳にアミロイドという異常物質が溜って神経細胞の機能が低下するアルツハイマー病です。若いうちはアミロイドの攻撃に神経細胞が対抗し、防衛することができますが、加齢によって神経細胞が弱くなると負けて壊れていき、神経細胞から情報を伝える神経ホルモンが徐々に減っていくことで認知症が発症し、進行していきます。治療薬はあるものの進行を数年間止めるだけで、根治にはなりません」
 渡辺式認知症ケアシステムは、40~60代の中年期、65~74歳の老年期、75歳以降の老後、発症後に分けて対策を示したものだ。
「中年期は、認知症予防を目的にアミロイドの蓄積を防ぐためのメタボ対策が核になります。老年期で最も重要なのがストレス対策です。増えたアミロイドの狂暴化を助長させる最大の要因がストレスで、ストレスには自律神経が深く関わっていますので、ストレスの原因を排除できるような治療プログラムを立てていきます。老後は、身体的、精神的機能の衰えを意味するフレイル対策が柱になります。食事指導に加え、筋トレ、脳トレを指導し、神経ホルモンの減少を防ぐことで認知症を防ぎます。発症後は、EQ(心の知能指数)アップが大切です。運動や単純作業などを黙々と続けるときのもくもく感と、好きな趣味などを楽しむワクワク感は抗ストレス、抗フレイルにもなるので、こうした行動を促し、例え認知症になったとしても素晴らしい人生を送ることができるとお伝えしています」
 現在、渡辺院長は渡辺式認知症ケアシステムをまとめた「『60歳の分岐点』~マンガ定年後から始まる認知症ケア(仮題)」(主婦の友インフォス社)を出版予定である。認知症予防に関わる食品、筋トレ、健康メーカーとの連携も模索している。
(ライター/斎藤紘)

渡辺クリニック
TEL/052-955-5060
ホームページ 
http://www.watanabe-cli.net/

多機能搭載のクラウド型電子カルテが登場
無床クリニックの診療を飛躍的に円滑化

優れた視認性と操作性
受診者の状況毎に表示


 医療情報システム事業を手がける『株式会社ビー・エム・エル』が無床クリニック向けに開発したレセプトコンピュータシステム一体型のクラウド型電子カルテシステム『Qualis Cloud(クオリスクラウド)』が好評だ。ブラウザ版電子カルテにはない、機械との連動性、高い視認性、操作性を実現、診療の円滑化、業務効率化に貢献するのが支持される理由だ。
 診察待ち、診察中、診察終了、会計終了など受診者の状況ごとに表示が自動的に切り替わり、情報の入力や参照をスムーズに行える支援機能を搭載。外注検査オーダーや検体ラベル印刷などもシームレスに行える。また、院内に設置した各種機器やシステムとの連携を、サーバーなどを院内で保有し運用するオンプレミス型さながらに実現する。
 導入した小児科医師は「薬をダイレクトに検索できますし、決まった処方は登録したものをクリックするだけなので便利。小児の体重に合わせた用量で処方できる機能や予防接種のスケジュール機能などの機能も充実しているので大いに役立っています」と高く評価している。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ビー・エム・エル
TEL/03-3350-0111
ホームページ 
http://www.bml.co.jp/


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