日本が誇るビジネス大賞 2015


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
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東京都新宿区新宿
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有限会社 ポミエ 代表取締役
小林由光氏
埼玉県出身。幼少期より両親の勤める印刷・製本会社に親しみ、学生時代からアルバイトを始める。卒業後、その会社に就職し経験を積み印刷・製本に関する知識と技術を深める。後に、同社の折作業を担う事業体として社内で独立。職人として39年の経歴を持つ熟練。
精密で繊細な折加工の
スペシャリスト

 用紙を折り曲げることで印刷物に新たな機能を持たせる「折加工」は、雑誌・書籍の製本工程で重要な役割を担う作業の一つ。『ポミエ』の代表取締役小林由光氏は、折加工職人として40年もの経験を持つ熟練職人だ。急な依頼にも確実に対応し、美しい仕上がりを追求し続けている。
 印刷・製本会社に勤める両親の影響を受け、学生時代から同じ会社で製本作業に携ってきた小林氏。卒業後は正社員として会社に就職、さらなる知識を身に付け、技術を高めていった。独立当初は親会社から工程を請け負っていたが、事業を拡大したいとの想いから移転。徐々に他の取引先からも仕事を請けるようになっていったという。
『ポミエ』では印刷後の大判の用紙を折り、製本へとまわす工程を担っている。折加工は便利な加工法だが、折り曲げた用紙の箇所が痛んだり、白いスジが入っているようにみえてしまうなど注意点も多い繊細な作業だ。
 印刷とは異なり、完全に機械化するのが難しく職人の技術が問われる折加工。人間だからこそできる慎重さが出来栄えを大きく左右するため、職人の育成にも時間を要するという。
 その上、機械を稼動している間は一つの工程が完了するまで気を抜くことができないと小林氏は語る。
 折り数が増えるほど正確さが要求されるのも折加工の特長だ。少しのズレも許さないこだわりを持ちながら、同社では納期を徹底厳守している。お客様の急な要望にも確実に応えられる24時間体制での稼動は小林氏が独立した当時から変わらない。
「短期間であっても品質にこだわり、急な依頼に応えることができるのは技術を引き継いだ社員たちのおかげ」と語るように、短納期であっても高い品質の折りを実現できのは社員たちの優れた集中力と技術力、そして強固なチームワークにあるのだろう。
(ライター/馬場紀衣)

有限会社 ポミエ
TEL:048-480-5623 FAX:048-480-5623

野口ファーム 代表(場主)
野口昭司氏
茨城県出身。米作農家だったが、将来性を懸念して養豚業に転換し、『野口ファーム』を立ち上げる。悪臭公害対策として排尿処理の工夫を重ね、EM菌を活用した「畜産動物の排尿処理方法」で2013年7月特許取得、2014年5月に公開された。特許の期限は2032年10月まである。
養豚業者を悩ます排尿処理法を
EM菌の応用で解決し普及に全力

 野口氏の発明は、自身が養豚業を営んでいる時に受けた近隣住民からの「悪臭公害」への抗議に悩んだことが契機だった。1997年頃のことだが、当時土壌改良に効果があると話題になった「EM菌」を、試しに排尿処理槽に投与したところ効果があった。「EM菌」は琉球大学農学部の比嘉照夫教授が命名したもので有用微生物群(Effective Microorganisms)の意味であり、乳酸菌や酵母、光合成菌などから成り、抗酸化作用があるという。
 野口氏はさらに研鑽と工夫を重ねたが、行き着いたシステムはシンプルだった。「空き地に2つ穴を掘り、内側にビニールシートを敷いて処理槽にします。前処理の槽に排尿を集めEM菌加えて撹拌します。これを後処理の槽に導いて撹拌する。これだけ。EM菌は年間通して活動し、臭いの元になる窒素の浄化能力が高いです。浄化槽に沈殿する汚泥は液肥に使え、最終処理した排尿は河川に流せるほどきれいなものです」という。費用は2000頭用で400万円(既存浄化槽の10分の1)。利用できる汚泥は少なくとも月に50トン、水田なら20アールで使えるという。
 ユンボで空き地に穴を掘るだけ、撹拌はエアコンプレッサーに繋いだ水中エジェクターポンプ。これに擁する年間の電気代は150万円以下。つまり軽便で低コスト、だが高性能である。2013年に特許を得たこの仕組み「畜産物の排尿処理方法」は、当然、国内外で大きな反響を呼び、中国にも特許出願した。「現在中国の河川の汚染源の50%以上は、人のし尿と養豚場から排出する糞尿だと言われていますが、この技術はし尿処理にも応用できます。EM菌はチッソをエサに増殖します。チッソの浄化力は従来の浄化槽に比べ格段に高い処理能力を有し、現在工場の排出基準である100PPMをクリアーすることが可能です」と野口氏は語った。
(ライター/土谷晴)

野口ファーム
TEL:0299-92-3167 FAX:0299-92-3167

Knowledge Connect 代表
北原竜也氏
龍谷大学経営学部卒業。就職活動では自身の軸が定まらないまま200社以上の企業を受ける。内定を獲得するが、就職活動を通して見つけた夢と目標をかなえるため内定を辞退。大阪、東京を中心に経営学と心理学を組み合わせたキャリアカウンセリングや心理カウンセリングを行っている。

自分の強みを引き出して
叶える理想の働き方

 仕事に不安や悩みを抱える方は多い。しかし、それは同時に自分らしい生き方を選ぶチャンスかもしれない。
「好きなことや趣味を始める、その一歩が助走に向けた第一歩になり、大きな夢を叶える第一歩になるのかもしれません」心理カウンセラー、キャリアカウンセラーでもあり「うつ病、就活200社落ち。なので、ぼくは起業しました(文芸社)」の著者でもある北原竜也氏はそう語る。
 北原氏が代表を勤める『Knowledge Connect』では、働くことについての悩みに寄り添ったカウンセリングを手掛けている。
「大学時代、ふとしたことがきっかけでうつ病を患い通院治療を受けていました。その後、病気を克服し挑んだ就職活動では100年に1度の大不況で「就職うつ」や「就活自殺」といったニュースをよく耳にするようになりました。それから、「働くこと」「生きること」を本気で考えるようになり、「心」や「経済・経営」を必死で学びカウンセリング・コンサルティング業を開業しました」
 死を考えるほど辛い日々を送ったという。だからこそ自分自身と仕事のことで悩む人の手助けをしたいとの想いが北原氏を突き動かした。
 著書では、就職活動に失敗した経験から就職だけが選択肢でないと気づいたことや起業を選んだ北原氏の体験記が綴られている。マイナスの出来事をプラスに解釈することで、前進してきた経験は悩める人々にヒントを与えてくれるかもしれない。
「カウンセリングでは知識やアドバイスを押し付けるのではなく、まずはお客様の話をじっくり伺い、お客様が望む姿を実現できるように本当に必要だと思うサポートをさせて頂いております」
人生をもっと豊かに楽しみたい。『Knowledge Connect』はそんな人々を応援し、自分らしく働ける道を共に探してくれる場所だ。
(ライター/馬場紀衣)

Knowledge Connect ナレッジ コネクト
TEL:090-1865-6827 FAX:0265-78-5181 Eメール:info@k-connect-biz
ホームページ http://www.knowledgeconnect.net/

name 合同会社 代表社員
中安敏博氏
北海道旭川市出身。20歳の時に不動産業界に入る。パニック障害で会社組織で働くことが困難になり、独立を決意。かつての部下の励みや取引先の信頼を支えに2014年2月に『name合同会社』を設立、代表に就任。不動産コンサルティングと不動産管理の2事業部で業務を推進。

パニック障害乗り越え起業
顧客メリットを主眼に業務

 「咲かない花は絶対にないのです。種を蒔いて、その先に利益があれば良いという感覚で仕事をしていきたいと思っています」
 札幌市の不動産会社『name合同会社』の中安敏博代表の信念だ。不動産コンサルティングと不動産管理の2事業部を擁し、不動産に関する総合的なコンサルティング、不動産管理、リフォーム、清掃などの業務を手掛けている。この中で大切にしているのが顧客のメリットだ。
「仕事である以上、利益は重要ですが、それは二番目、三番目のこと。それよりも、助けてほしいと言われた時に助けてあげられる存在でありたいのです。それを種蒔きと考えています。お客様のために何かをして、少しでも信頼していただき、次につなげていきたい」
 20歳で不動産業界に入り、会社勤めのときにパニック障害に見舞われ、それが独立、起業のきっかけになった。
「発作で意識を失って死を覚悟したこともあり、会社勤めを続けるのは難しいという状況に追い込まれたのです。このことを機に、自分一人で守れる範囲のものを守るために生きようと決めたのです」
 周りの人たちが離れていく中で、深夜まで仕事する中安代表を見てきた部下の井利元さんが変わらぬ姿勢で接し、独立を後押しした。
「井利元さんがついてきてくれたことに加え、取引のあったオーナーさんや関係者の方が私を信頼して下さり、独立が果たせました」
 2014年2月に会社を設立し、4月ぐらいから本格的に事業を始めたが、異色なのは営業時間を午前9時半から午後3時半としたこと。
「短時間に集中して仕事をしています。時間外でもお客様に迷惑のかからないように、携帯電話やインターネットで対応できる体制をとっています。それはお客様を大切にすることは、まず周りの人たちや家族、そして自分自身を大切にすることから始まると考えているからです」
 物件オーナーに最大のメリットをもたらす斬新な創意の提案が目標。「自らの責任で動けることに、大きなやり甲斐を感じています」
(ライター/斎藤紘)

name 合同会社
TEL:011-376-5194 FAX:011-376-5195 Eメール:info@name-c.jp
ホームページ http://www.name-c.jp/

OCEAN PRODUCE 代表
田浦幸一氏
1979年12月生まれ。JOFA(日本観賞魚振興事業協同組合)の観賞魚飼育・管理技能に関する知識・技能審査に合格し、観賞魚飼育管理士の資格を取得。建築関係の15の資格も持ち、あらゆる資格を武器に、熱帯魚用水槽の設計、施工、設置、演出、管理を行う『OCEAN PRODUCE』を立ち上げる。座右の銘は俺がやらなきゃ、誰がやる」。
元気な魚に触発され仕事に邁進
抜きんでた観賞魚用水槽の技術

 1日の室内照明時間が16時間という大阪のダイニングバー。その入り口に幅2mの水槽があり、装飾品の水草の間を元気に泳ぐ熱帯魚が心を和ませる。観賞魚用水槽の設計から管理まで行う『OCEAN PRODUCEの仕事の一例だ。そのホームページのトップに「元気に泳ぐ魚達に、私は生きる強さを教わった」とある。代表の田浦幸一氏が歩んできた道を回顧しての偽らざる心情と推察できる。
「起業した当初は生き地獄でした。従業員はおらず、自分一人。毎日営業に行き、夜はビル掃除のバイト、家族を養うために1日2時間の睡眠、死んだほうが楽だと半分ノイローゼでした。本当に死んでやろうと思ったとき、水槽をぼんやり眺めていたら、魚が元気に泳いでいたのです。頑張ろうと気力が湧いてきたのを覚えています」
 このときを転機に、経営方針を180度変えたという。
「営業はもうしない。少ないお客様でしたが、そのお客様のメンテナンスに全力を注ぐ、もう顧客の数は気にせず、今できる事を精一杯でやると心に決めて頑張りました」
 現在、10人の従業員と80坪の倉庫、世界中の取引先に年間6000台の管理水槽がある。クライアントはホテル、スーパー銭湯、飲食店、病院、美容院、ネイルサロン、老人ホーム、オフィス、個人宅まで広がっている。テレビや映画の撮影用水槽の設置やイベントでの展示にも声がかかる。JOFA(日本観賞魚振興事業協同組合)認定 の観賞魚飼育管理士の資格を持ち、水槽の設計、施工、設置、管理、企画、演出をトータルに実行できる実力と実績が認められてのことだ。
「ドン底を経験したからこそ、今があると思います。今後もイケイケのスタイルを続けるつもりです。ブレーキをかけるとそこで止まってしまいますから」。ホームページの言葉通り、生きる強さがある。
(ライター/斎藤紘)

OCEAN PRODUCE オーシャンプロデュース
TEL:072-349-3142 FAX:072-349-3149 Eメール:oceanproduce@aqua.plala.or.jp
ホームページ http://oceanproduce.oops.jp/

鈴木達也行政書士事務所 代表
鈴木達也氏
大学卒業後、岐阜県庁に勤務。奥さんの実家のある新城に移り住んで20年。2008年に独立して『鈴木達也行政書士事務所』開業。行政書士のほか宅建主任者、ファイナンシャルプランナーなどの資格も持ち、経営コンサルタントもこなす。また地元新城の活性化にも取り組んで「地域起こし仕掛人」とも呼ばれる。
すずたつ・みがこう塾代表
困ったときは「すずたつ」さん!
マルチ型「活性化」仕掛け人

 官公庁に出す煩雑な書類作成や専門的な許認可の書類の作成や申請代理をするのが、一般的な行政書士の仕事だ。愛知県新城市にある『鈴木達也行政書士事務所』の代表鈴木達也氏、通称「すずたつ」さんも、ふだんはそうした仕事で忙しい。相続手続き、遺言書作成、成年後見、市民への無料相談会……等々。だが、どうも様子が違う。遺言の相談者に「音楽で綴る遺書」とか、故人をイメージしたという曲を作曲してDVDにしてあげたりする。それだけでない。新・経営コンサルタント協会に所属し、複数の公的機関の契約相談家を受託していることから、その案件でも動き回る。しかも事務所は街の中心、駅前にあるので、地域の高齢者たちが気軽に立ち寄って話し込んだりする。「地域の皆さんの困ったことが、ここに相談に来れば解決する。コンビニみたいな〝ワンストップサービス〟を目ざしています」と鈴木さん。
 また鈴木さんは常にネットを活用。事務所にある3台のPCとタブレットで、フェイスブックやブログ、メルマガを更新する。これらは「情報発信や集客に欠かせないツール」なのだ。フェイスブックのタイトルは「熱き想いで『みがこう塾』」ほか。その「熱き想い」は、こよなく愛する地元の三河新城の活性化にも向けられる。県庁在職時代からまちづくり、産業振興分野の担当だったこともあり、遠くの町の市民発電所視察に出向いたり、自ら「ニュービジネス起業塾」を開催したりする。企業の貴重な資金源になる補助金申請のコツも熟知していて、本も出したくらいだから、仲間からも頼りにされる。国際派でも有名で、地元新城市が世界に呼びかけて主宰する「世界新城アライアンス会議」でも中心的存在。マレーシア、ベトナム、カンボジアなど多くの国に人脈・拠点を持つ。「すずたつ」さんは、人の役に立ちたい一念で、今日も東奔西走している。
(ライター/土谷晴)

鈴木達也行政書士事務所
TEL:0536-22-4175 FAX:0536-22-4178 Eメール:suzutatsu.japan@gmail.com
ホームページ http://suzutatsu.jp

進路支援のできる行政書士
竹本孝氏
行政書士。大学卒業後、民間企業に勤務。1995年、ECCビジネス学院講師就任、就職指導部長として勤務。2001年から全国の国公立大学や私立大学で公務員講座、教職員講座、民間企業就職対策講座の講師就任。高校生の進学指導、大学入学後の進路支援、社会人研修、転職支援、公務員研修などに取り組む。

意識の変革を促す進路指導
実社会を直視する心を養成

 大学受験、就職、転職など人生のターニングポイントに立つ人たちをサポートする進路指導のエキスパートがいる。芦屋市の行政書士竹本孝氏。全国の国公私立大学、公務員講座、教職員講座、企業就職対策講座、社会人研修などの講師を務め、全国を股にかけての活躍だ。
「勤めていた会社が震災で存続不可能となった時、たまたま見かけたECCビジネス学院の非常勤講師募集に応募し、学生の就職指導を始めたことが現在に繋がっています。また、並行して大学受験予備校の講師を務めていた経験から、大学受験はもちろん、就職、転職までアドバイスできるようになったことが私の強みになりました」
 指導の特長は「夢や希望は語らないスーパーリアリスト」に徹してのアドバイス。民間企業での営業活動で苦しい思いをしたり、会社が倒産したり、様々な現実を乗り越えてきた経験が下地にある。
「就職する際、好みを重視したり安定を求めたりすることは構いませんが、それだけでは駄目だと伝えています。本当の夢や希望は、厳しい現実を乗り越えた先にしかありません。現実を乗り越えていく覚悟があるのかどうか、意識を変えることも私の仕事だと思っています」
現今の就活のマニュアル化にも厳しい視線を注ぐ。
「儀式のように同じようなスーツを着込んで就活に精を出す。自分を就職という枠にはめてしまっているのです。そうならないように広い視野を持つことができるよう指導しています。また就職して3年以内に中学校卒で7割、高校卒で5割、大学卒で3割が辞めてしまう七五三現象を念頭に、実社会や仕事の実態を知ってもらうよう努めています」
 各地の講座で多忙な中、趣味のカメラは手放さない。「カメラはなぜ事実を切り撮ることができるのかを考えさせてくれます。進路指導も真実は何かを探求することが大切という意味で似ていると思います」
(ライター/斎藤紘)

竹本孝
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総合やる気研究所 主宰
山本紹之介氏
1922年 神戸市生まれ。甲陽高等商業学校卒業。約3年間民間会社に勤務後、中学校教師となり、心身障害児教育や長期欠席、非行問題に取り組む。神戸市教委委員会で指導主事・主幹として6年間同和教育を担当。神戸市立魚崎中学校、湊川中学校で校長を務め、1983年定年退職。現在、学校法人阪急学園本部カウンセラー、総合やる気研究所主宰。
自分を点検・再建できる本
心も体も健康を取り戻せる

 教職を定年退職後、「総合やる気研究所」を設立して30年以上経過。昨年92歳を迎え、「朗人」を自称する山本紹之介氏はますます元気で、2015年2月に8冊目の著書を上梓した。題を『人生は自分の心次第』という。元気で楽しく人生を過ごすために「体・心・人・金・物・時・気・命」の8つの要素を順番に取り上げ、それが健全である状態とはどういうものかを考察する。その筆致は、山本氏自身に言わせれば「論理的な科学は"Day Science"。私のは想像、推理、観念、仮説、直感だけの"Night Science"」風である。話の運びは自由自在。たとえば「人生はほどほど主義が良い」とし、飲食を慎み、よく歩き、8時間は睡眠をとる(起床は4時)ようになった自身の健康法を紹介する(体の健康)。「宇宙にも心があって目的を持っている。創造、進化、調和で、人間一人ひとりはこの使命を負うている」という話から、挨拶や返事、はきものの「しつけの3原則」の話になり、自己暗示が自分のプラスエネルギーを引き出して再建するのに役立つと体験談を交えて熱心に説く(心の健康)。根は教育家であるし、中村天風や森信三など先師の教えを受け継いでいるから、話の硬軟、緩急、大小が不思議な説得力を持つ。金や物や時の健康の話で、欲望には限りがあるし、よけいな取り越し苦労は無用、ゆとりを持って生きることの大切さなどにあらためて気づかされる人もいるだろう。だが、この著者らしさが読み取れるのは、「気の健康」「命の健康」を語る部分だろう。「気」は、取り上げた8つの要素の中心に位置づけられ、宇宙の波動と呼応するとされる。「命」は、自分が酔余昏倒して心肺停止の「臨死体験」をしたことから語られる。それは「至福感」であり、以来、死はあまり怖くない、宇宙的には新陳代謝、だという。そして結論が良い。宇宙の始めに愛があり、愛は永遠に引き継がれるものと説く。まずは、読んで欲しい。
(ライター/土谷晴)

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