注目情報はこれだ 2014

イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2 岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
有限会社 オフィス・トキ 代表取締役
大塚時功氏
オフィス環境改善のコーディネーターとしてのレイアウトからOA機器のセレクト、セキュリティーさらには老朽化した店舗や改善にも取り組んでいる。「最小限のレイアウト変更で生産性は上がる工夫はできる」として会社の繁栄に結びつくアイデアを提供している。

オフィスの環境改善は
会社発展に寄与します

 「建物にはデザインなど見た目の部分や、耐震や断熱など機能の部分がありますが、もう一つ人が仕事を効率的に行うための環境という側面があります。この建物の中で人を囲む環境は、レイアウトであったり照明だったり騒音だったりと五感で感じるものですが、そうした環境のあり方が会社の経営を左右することがあるのです。弊社が扱うオフィス環境とは、建築や設計とともに人の営みを支える一つの分野をなすものなのです。単なるリフォーム等とは一線を画しています。経営を円滑にするためには働く人をとり囲む総合的な環境を整備することが必須と考えています」
 そう語るのは、オフィスや店舗の環境改善をトータルプロデュースする『オフィス・トキ』の代表である大塚時功氏だ。同社ではクライアントとなる企業のワークスタイルに合わせ、ストレスを感じさせない環境づくりを行っている。クライアントは一般企業の他に介護施設や教育機関など幅広い。フロアのレイアウトから防災対策まで、働く環境全体を手がける同社は、見た目だけでなく、徹底したスペースの有効活用などで仕事の効率を改善してくれる。
「建築物は新築してから実際に人がそこで活動を始める場合、何らかの不都合は出てくるものですが、たいていはそのまま使われることが多い。それが働く人々に大きなストレスをもたらします。また、仕事をするためのレイアウトなどで場当たり的な対処を続けた結果、人が働くには非常に不都合になっている場合があります。それらを放置していれば仕事の効率だけでなく、従業員の健康にも悪影響がでてくるでしょう。従来はその不都合を改善するための明確な分野が確立してなく、例えば、会社ではリフォーム業などさまざまな業者に手探り状態で依頼して結果を出せないということがありました。弊社はオフィス環境の改善というその分野に特化しており、オフィスの見た目だけでなく、経営の改善にまで繋がるオフィス環境を提供しているのです」
 建築業界には優れた設計士や腕の立つ職人は数多い。しかし建物という環境の中での人間の営みを追求して、業務の効率化や健康面にまで思いを致し、プランニングしていくという仕事はこれまで曖昧だった。建物というハード面と人間の営みを最適な関係にコーディネートすること。それがオフィス環境の改善なのだ。そのため『オフィス・トキ』では什器などのハード面だけでなく、その会社の業務面、つまりソフト面までを分析し、レイアウトや収納方式を最適化することで、トータルな業務改善をもたらす。そこまでするからこそオフィス環境の改善といえるのだ。
「オフィス環境の改善を手がける会社は他にもありますが、弊社では代表である私自身が現場を知っているということが大きな強み。実際の現場で数々の施工を経験していることで頭でっかちな改善にはならない。現場にいたからこそ生きた改善が可能となるのです」
『オフィス・トキ』では、オフィスの問題点を可視化するために3Dソフトでオフィス空間のシミュレーションによるプレゼンを行ってくれる。
「それまでお客様が認識していなかった段差などを3Dソフトにより立体画像で目で見て確認して頂けるので、お客様も私どももお互いに納得できる施工が可能となります。また、3Dソフトを使ったプレゼンにより、オフィスだけでなくバリアフリーが必要な介護施設などからの多くオファーをいただいています」
 どんなオフィス環境にしたいのか。そのビジョンをはっきりと持っていなければ、漠然と使いにくい、従業員に元気が無くなって行くなど、知らず知らずのうちに作業の能率は落ちて行くばかりだ。
「ですから、他社を見てああいうオフィスにして欲しいというような頼み方ではなく、自分の会社をどうすれば改善できるのかを明確にしていただければ、私どもでは問題解決のプランニングを具体的に提案させていただくことができるのです」
 良い建物とはなんだろうか。デザインや機能性だけではないだろう。生身の人間が中で快適に活動して、良い経営ができてこその建物といえるのではないだろうか。次々に新しい建物が建てられている。しかし円滑な経済活動を行うためには出来上がったフロアをレイアウトなどで総合的に使いやすくすることも同時にして行かなければならないのだ。中の環境にまで配慮してこそ良い建物というのではないだろうか。建物と人の間にある「環境」を最適化してくれる存在。それが『オフィス・トキ』なのだ。
(ライター/本名広男)

有限会社 オフィス・トキ
TEL:03-5779-1225 FAX:03-5779-1226 Eメール:office.toki@road.ocn.ne.jp

ボックス 工業株式会社 代表取締役社長
多原正博氏
1974年に石川県珠洲市(すずし)で生まれる。東京工学院専門学校電子工学科卒業後、家業の取引先であった某企業に入社。1年後、1995年「ボックス工業株式会社」に入社。1998年に責任者として新工場建設。2011年12月「ボックス工業株式会社」社長就任。

メッシュパレット販売・買取専門店

ラルフローレン専門店「100フラワーズ」
http://100flowers.jp/
新しいことに挑み続ける
成功の裏にはチャレンジ精神

 先々代から家業を受け継いだ三代目であることは確かだが、『ボックス工業』代表の多原正博氏は、起業家が顔負けしてしまうといっても過言ではないかもしれない。なぜなら、家業の鉄工所を発展させるのみならず、メッシュパレットをはじめとした物流機器の販売を新規事業として立ち上げ、成功に導いたのだ。そして今、あらたにアパレルという未知の分野に踏み出した。現状に甘えることなく、次々にチャレンジを続ける多原代表。まずはその挑戦の来歴をみてみると─。
「家業が鉄工所経営ということで、21歳の時から父の元で修行をはじめました。24歳の頃から自分の力で大きな仕事を切り開いていきたいと思い、責任者として新工場を建設しました」
 20代からすでに新たなことへ挑んでいた代表の多原氏。それから10年後、今では『ボックス工業』の中核となっているメッシュパレット販売・買取の事業をスタートさせることになる。
「たまたま大量のメッシュパレットを購入されるお客様がいて、これはビジネス展開できるのでは、と思いました。さらに『メッシュパレットのコストダウンはできないものか』という相談をそのお客様から受けまして、市場性をリサーチしはじめました。大手メーカーは新品しか扱っておらず、中古市場もありませんでした。一方で、メッシュパレットは耐荷重の割に軽量で耐久性があり頑丈なので、新品にこだわらないお客様が多いことも知りました。このニーズに応えるには、普通に商品を販売するルートではなく、もっと別の方法があるのではないかと考え、全国から中古が集まるような仕組みを作りました。そして集めたメッシュパレットを自社でリニューアルして販売すれば、リーズナブルにお客様に提供できると思ったのです。この仕組みならいけると確信しましたね」
 ゼロからの新しい事業、当然すべてが順風というわけではなかった。お客様のところへいけば、そこの従業員から「こんな若造に何ができる。こんな奴が出来るんだったら、独立なんて俺も出来るわ!」などと罵声を浴びることもあったという。しかも、その事業への投資で数千万円という借金も背負っていた。
「当時は『絶対やりとげるんだ』という気持ちでしたから、苦境も乗り切れました。同時期に結婚もしたので、家族を路頭に迷わせるわけにはいきませんからね」
 そんな固い決意もあり、また、同社が先鞭ということもあり、事業は順調に進展。メッシュパレットの中古市場を同社は席巻していく。
 そして2013年、次なる事業を展開。アパレル事業部を立ち上げ、アメリカの有名ブランド「ラルフ・ローレン」を専門とする「100(ワンハンドレット)フラワーズ」を買収。通販サイトをオープンさせた。アメリカにあるラルフ・ローレン社より直接買い付けるという並行輸入により、日本での一般的な価格より20〜60%も廉価で、同ブランドの子供服やベビー服を提供している。
「メッシュボックスの海外展開で輸入関係のノウハウを得られました。それで、海外からの輸入品でいろんなビジネスができるだろうということを知りました。そんな中、買収の話が持ち上がったのです」
 アパレルという新たな活躍の場を得た多原氏。この分野での目指すところは? という問いに、こう答えてくれた。
「偽物も多いラルフ・ローレンですが、うちは直接買い付けているということで、お客様から信頼を得ていると思っています。それから『弊社ならではのサービス』として、お客様の要望しだいで、オプション加工の抗菌処理を施し、安全で、安心して利用して頂ける様に販売したいと思っています」
 まだまだ挑むネタは尽きない、言葉の端々からそんな想いが伝わってきた。
(ライター/庄司興治)

ボックス 工業株式会社
TEL:0761-58-6773 FAX:0761-58-6732
ホームページ http://www.box-industry.jp/

儀部建設工業 代表
儀部慎弥氏
沖縄県名護市生まれ。型枠工事一式を手がける『儀部建設工業』を経営しながら、県内でムエタイジム「B-FAMILY NEO」の沖縄支部を開設。格闘技ブームの日本において、ムエタイのさらなる発展を考えている。ご子息の儀部快斗君は、将来のムエタイ選手を期待されている。

ムエタイで活躍の儀部快斗君
ムエタイのさらなる
ブームを夢見て

 『儀部建設工業』は、今、アメリカ基地、オスプレイ問題などの沖縄県名護市を中心に型枠工事一式などを手がけているが、代表を務める儀部慎弥氏はまことにユニークな経歴の持ち主である。本業のかたわら趣味が高じて、なんと自ら格闘技ジムを開設してしまったのだ。まずはそのいきさつをうかがった。
「やっぱり昔から好きだったんですよ、格闘技が。それもムエタイ。ご存知のように日本では「タイ式ボクシング」と呼ばれてもいますが、タイでは国技となるくらいですから非常に人気があります。でも私自身は観戦ばかりなんですよ。自分ではやりません。ただ建設業というのは、景気に左右されることが多いのです。それで色んな試合などを見ているうちに、自分でも―」
と熱く語る儀部氏は、東京に本部のあるムエタイジム「B-FAMILY NEO」と提携して、沖縄に支部までつくってしまったのだ。
「ええ現在は『B-FAMILY NEO沖縄支部』の支部長を務めております。もちろん私自身はムエタイの経験はありませんので、実際の指導は、『B-FAMILY NEO』の東京本部からトレーナーを紹介してもらい、行なっております」
 日ごろ、現場では仕事に集中する儀部氏だが、ことムエタイの話になると日焼けした顔がたちまちほころびてしまう。しかも話はそこで終わらないのだ。なんとご子息をムエタイの選手にしてしまったというからおもしろい。
「ええ、専ら観戦だけの私ですが、息子の快斗(かいおっと)にはムエタイをさせたかったんです。ですが最初はよいジムがなくて、仕方なくキックボクシングを習わせたんです。キックボクシングとムエタイは似ていますがまったく別物です。そうしてムエタイの試合なんか観にいくうち、私としてはどうしてもそちらを習ってほしくて。であるときふと、自宅近くに練習場があれば便利だろうと―」
というわけで繰り返しになってしまうが「B-FAMILY NEO」と提携し、沖縄支部長に収まってしまったのだ。ジムも自宅を新築したとき同時に隣りに建設したというから、その熱意たるやただごとではない。
「当ジムには、これまでタイ人トレーナーを何人も入れ替わり指導に招きました。その甲斐もありまして、快斗は見事全日本大会で優勝することができたのです」
 弱冠15歳のご子息に本場のムエタイを学ばせるべく、すでに何度もタイと沖縄を行き来させているというのは、やはり儀部慎弥氏のムエタイに対する情熱と同じくらい熱いご子息への思いだ。
「一般の方はあまりご存知ないかもしれませんが、ムエタイの選手寿命は他のスポーツよりずっと短いですし、動きは『立ち技最強』と呼ばれるほど激しいものです。例えば『首相撲』というムエタイ独自とでもいうべき技があります。これは相手の首を両手で捕まえして膝蹴りを胴に決めるというものです」
 こういった厳しい格闘技の修行に、まだ10代半ばの愛息子を単身タイへ送り出すというのは、並大抵の親ではできるものではない。
「これまでに息子は、国内の様々な大会で優勝など結果を出してきました。ですが先ほども申し上げたように、ムエタイの選手寿命は短く、練習は厳しい。ですが友達もいない言葉も通じない世界で生きることによって、息子のこれからの人生がよりよいものになるよう、自分の力で切り開いていくことができればと考えているからなのです」
 まだまだこれからの可能性を秘めた快斗君と、そんな息子を温かい目で見守る父・慎弥氏。快斗君にはこれから人生の試練が訪れることもあるだろう。しかしムエタイの苦しい修行が、きっと彼が窮地から抜け出すことに役立つに違いない。そしていつか栄冠をつかむ日がくることだろう。
「そんな日がくるようにと、息子にはムエタイ以外にも英語の勉強も頑張るよう伝えております。将来に向けて練習に励む息子やジムの他の選手を見ていると、こちらのほうが勇気づけられるんですよ。そんな彼らを、私はできるだけ応援していきたい」
 快斗君に負けないくらい、父・慎弥氏の熱い夢もまだまだ続くようだ。
(ライター/高橋一正)

儀部建設工業
TEL:098-053-2311 FAX:098-053-2311 Eメール:waku1027@yahoo.co.jp
ホームページ http://ameblo.jp/waku1027/

森林経済工学研究所 所長
今井克彦氏
1944年三重県生まれ。1967年、大阪大学工学部卒業。1970年、大阪大学大学院修士課程終了。1970年、川鉄建材株式会社入社。1997年、大阪大学大学院工学研究科教授。2007年、『森林経済工学研究所』代表取締役就任。

人生をかけた技術開発を
木造トラスの大規模建築

 『森林経済工学研究所』の今井克彦所長は、1970年代後半より鉄骨を使った建築よりも新しく美しい建築を目指したいと立体トラス構造に取り組み、球形ノードによるトラスシステム「KTトラスシステム」を開発、数々の長大スパン建築の実績を積みかさねてきた。使用したのは鋼管スペースフレームであったが、1999年頃から今井所長は間伐材の丸棒を使ったスペースフレームの研究に取り組む。スペースフレームとは、棒状の部材を立体的に組み立てた骨組みのことで、複雑な形状も簡単に施工できるのが特徴。今井所長の人生はスペースフレームに捧げてきたといっても過言ではないという。
「スペースフレームは最も美しい骨組構造といえます。母校に赴任後、間伐材でスペースフレームを作ることに情熱を注ぎました。節の多い間伐材などの中低品質材を使った実験を繰り返し、それが高い強度を持ち、建築基準法で規定されている引張り基準材料強度を遥かに上回っていることが判った時には驚きました。この木造のトラスシステムを『KiTruss(キトラス)』と名付けました」
 間伐材の利用が可能となれば、間伐で大量にでる中低品質材の高付加価値化を実現でき、地域経済活性化に大きな道筋を付けることができるのだ。
「この『KiTruss』は、軽い上に、劣化した部分だけの交換が簡単にでき、まるでキットのように簡単に立体的な構造物を組み立てられるのが特徴。地産地消で地域材と熟練を要しない労働力で部材製作ができるのです。『KiTruss』の要となるのがノードを始めとする接合部の部材。この部材で『KiTruss』を支えているのが、日本が誇る鍛造技術なのです」
『森林経済工学研究所』が委託している『山崎機械製作所』は、型打鍛造の中でもエアスタンプハンマーを極める「鍛造のプロ集団」。次ページにて紹介する。
(ライター/本名広男)

森林経済工学研究所
TEL:072-750-2286 FAX:072-750-2265 Eメール:karl@shinrin-ken.co.jp
ホームページ http://shinrin-ken.co.jp/

株式会社 山崎機械製作所 常務取締役工場長(人材育成責任者)
山川恵則氏
本名山川稔夫(としお)。1945年9月15日生まれ。「井上特殊鋼株式会社」常務取締役 製造部門統括。「株式会社山崎機械製作所」常務取締役工場長。「富士鍛工株式会社」常務取締役工場長。「井上マシナリー株式会社」取締役。「社団法人日本鍛造協会」理事。「社団法人湖南工業団地協会」会長。「湖南市経済産業懇話会」副会長。「日本素形材センター」理事。

熱間型打鍛造の職人技で
立体トラス建築の要を

 2015年に竣工予定の「室戸市屋内野球練習場兼大規模防災拠点」は50m×50mの木造立体トラスシステム『KiTruss』によるドーム型建築。その木造スペースフレームを結合する球形ジョイント等の金属の接合部は、巨大な構造を支えるために堅固な部材でなければならない。
 今回、それら金属の接合部材の製造を担当しているのが室戸市に工場を置く『山崎機械製作所』だ。『KiTruss』の建築においては、その生みの親である『森林経済工学研究所』の今井所長が、地域の間伐材や施工会社による地産地消型のプロジェクト形式をめざしているため、接合部品製造は『山崎機械製作所』の担当となった。同製作所は世界一長い明石海峡大橋の強度を求められるジョイント部であるワイヤーソケット製造など数々の実績を誇る。それらの高品質で堅固な部材を製造する技術がエアスタンプハンマによる金属塑性加工法の熱間型打鍛造だ。
「このエアスタンプハンマは、かつての刀鍛冶のように、ハンマーで連続的に叩いて圧力を加え、金属内部の空隙をつぶして締め、鍛えて強度を高めると共に目的の形状に成形するもの。鍛錬して造形するのが鍛造なのです。現在は大型の機械式ハンマーやマニピュレーターを使い操作しますが、製造には熟練工による技量が必要です。これはものづくり大国日本ならではの技術ではないでしょうか。資源の無い日本では熟練工の技術が大きな力となるのです。仕上がった鍛造品は、鋳造などで製造されたものよりも強固で、衝撃や摩耗が激しい箇所、例えば造船ではエンジンンのカムやクランクなど、特に耐久性を求められる箇所に使われます」と、山川常務取締役工場長。
「室戸市屋内野球練習場兼大規模防災拠点」は防災拠点なだけに、構造には高い信頼性が要求される。その要となる接合部の信頼性は、この熱間型打鍛造でなければ実現できないのだ。
(ライター/本名広男)

株式会社山崎機械製作所
TEL:0748-75-1187 FAX:0748-75-1594
ホームページ http://www.issgrp.co.jp/

医療法人社団明悠会 サンデンタルクリニック 理事長 院長
小山悠子氏
日本大学歯学部卒。2010年、歯科統合医療の草分け的存在である「福岡歯科」の系列クリニックから独立して『サンデンタルクリニック』を開業。医学博士。愛知学院大学歯学部講師。日本歯科東洋医学会常任理事・専門医。日本催眠学会理事。国際生命情報科学会評議員。日本統合医療学会指導医・代表代議員。

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全身に関わるお口の症状に
統合医療導入の歯科治療を

 『サンデンタルクリニック』では、「痛くない、怖くない」を治療方針として、一般歯科や矯正歯科、インプラント、審美歯科などの診療に加え、東洋医学などの代替療法を取り入れた統合医療を手がけている。
「例えば、腫れて口が開かない時やひどく痛い時には鍼灸師さんが使う鍼を使います。ツボは微小刺激で最大の効果をもたらす部位。その刺激方法が患者さんにあえば、痛みや症状はピタッととまるのです。鍼の他に近遠赤外線を当てる方法や指圧マッサージなど、その患者さんに合った方法を選択します」
 こう語るのは『サンデンタルクリニック』の小山院長だ。同クリニックでは、西洋医学の検査だけでは原因の判らない症状に対応するためにも、東洋医学を始めとした各種の補完代替療法を取り入れている。
「当院では患者さんの生活やお体の状態を考えた上で診療をしているので、削ったり詰めたりだけで終わるような治療は行っていません。歯科診療は口腔だけで終わるものではなく、口腔内の状態が全身に影響を及ぼす事もあれば、肩こりや、日常の癖による身体のゆがみなどが噛み合わせに影響を与えたり、歯痛に繋がることもあるので、体全体を総合的に診る必要があります。例えば、熱が下がらない原因が、実は歯周病菌が心臓に行って心内膜炎を起こしていたためだったり、歯周病を治したら血糖値が下がったりすることもあるのです。胃潰瘍もそうですね、胃潰瘍の原因とされるピロリ菌ですが、同じ種類の菌がお口の中にもいるので、そのお口の中の菌が元気になると、胃の中のピロリ菌が元気になって胃潰瘍がひどくなる事もあるのです。また、噛み合わせも全身の症状と関係してきます。例えば右の歯が抜けて噛めなくなり左側だけで噛んでいるうちに、顔の左側の筋肉や骨が発達したり、目の大きさも左右で違ってしまうことがあります。また首や肩、足まで全身に影響がでてくるものなのです。今は内科でも、心臓の手術や免疫の治療をする時には口の中に炎症があると治らないので、まず歯科医院でお口の治療を先にしてから、目指す治療に取りかかることが行われています」
 このように全身が関わってくる歯科治療。そのため『サンデンタルクリニック』では、西洋医学の歯科治療では足りない部分を補完するために各種の代替療法を取り入れた統合医療を行っているのだ。
「通常の歯の治療の際に、ツボを刺激する方法や漢方薬サプリメントなどからその方にあった方法を選択します。葛根湯などもともと認められている漢方薬はあるのですが、一昨年から歯科では7つの漢方薬が認められました。漢方では歯周病体質を直したり、化膿している時には抗生物質とともに、漢方薬を使って治癒を促進させます。味覚異常やドライマウスの時にも漢方が有効です。ツボ刺激をすれば抜歯やインプラントなどのオペをしても腫れたり痛くなったりしません」
 また、ツボ刺激や足の反射療法を導入することにより自律神経が調整され、リラックスして「痛くない、怖くない」治療が可能になるのだ。
「『痛くない、怖くない』治療だからこそ気軽に来てもらえるようになるのです。ただ、歯が痛くなってからの治療ではなく、予防的観点から、虫歯や歯周病にならないためにどうするかということが大切です。そのために当クリニックでは、なぜ虫歯や歯周病になるのかということをしっかりと説明しブラッシングの重要性を徹底的に指導しています。症状が進んでからではなく、予防をする事。虫歯になったとしても定期的に歯科検診を行い早期の治療をすることが、痛みが少なく時間もかからない治療につながるのです。治療後はメンテナンスをして欲しいですね」
 小山院長は自分の歯を大切にしなければならない理由を次のように語る。
「人間の歯は、親知らずまでいれると32本あります。この自分の歯を失う事で認知症になりやすいという東北大学の医学部・歯学部の共同研究があります。健康群の高齢者は平均14・9本の歯が残っているのに対し、認知症の疑いが持たれた55人は9.4本と少なく、歯の数と認知症との関連が示唆されたのです。自分の歯には神経が通っていて食べ物を噛んだ時にその感触がわかり、それが味にも影響しています。入れ歯にすると味気ないのはそうした感触が判らないのも一因です。また、歯を失うと噛む感触の刺激が脳に伝わらなくなるので認知症になりやすいといわれています。歯を失わないように定期検診でクリーニングをし、セルフケアの指導をしてもらうことが大切です。予防も歯科治療も、ドクター側のケアと患者さん側のセルフケアの両輪があって成立するものなのです」
(ライター/朝霞瑞穂)

医療法人社団 明悠会 サンデンタルクリニック
TEL:03-3348-5785 FAX:03-3346-1081 Eメール:mei-yu-stec@sundentalclinic.net
ホームページ http://sundentalclinic.jp/

薬袋税理士事務所 所長
薬袋正司氏
1966年埼玉県生まれ。東京CPA会計学院を卒業後、株式会社伊勢丹にて経理業務全般を経験する。税理士資格を取得後、某外資系税理士事務所を経て、1997年に資産税に特化した税理士法人であるタクトコンサルティングに入職。10年間、年20例以上の相続・贈与案件に携わり財産関連の豊富な経験を積む。2007年独立。現在に至る。

より豊かな住まいのために
税制を利用したプランを

 欧米では、家とはいつでも高く売れるように修繕などで資産価値を下げないようにする流動資産。しかし日本人にとっては家を持つことが社会的ステータスであり、家族の絆を繋ぎとめる手段であり、また資産形成でも大きな比重を占める固定資産といえる。家は日本の税制では非常に優遇されている。『薬袋(みない)税理士事務所』の薬袋所長は、税の観点から家をもう少し自由に考えて生活を豊かにすることを提案している。
「今の自宅にとらわれず他に住みたいと思える場所はありませんか。自宅が取得した時よりも売却して利益が出る物件であれば、買換え制度や譲渡所得から最高3000万円まで控除ができる特例、優遇税率が使えます。逆に売却で損が出るケースでは、新規物件を一部または全部借入で購入する時に他の所得から控除でき、また不足分は繰越ができます。婚姻期間が20年以上のご夫婦であれば自家と土地を贈与しても2110万円まで贈与税がかかりませんので、ぜひお気持ちで贈与して夫婦二人で自宅をお持ちすることをお勧めします。将来の住み替えでの売却で利益が出る場合、夫婦それぞれが3000万円特別控除を受けられます。私のお客様に、自宅を貸して憧れの横浜元町の賃貸マンションにお住まいの方がいます。住みたい場所があればそのような選択肢もありますよね」
 住まいへの目線を変えて買い替えや二世帯住宅、リフォームなどを考えれば、満足も得られて結果として税金も低くなる。
「誰と住みたいかということも重要。同居親族が家を相続すると、土地330㎡まで8割評価が減額でき、相続税の圧縮になります。平成26年からは玄関二つで分けられた二世帯住宅でも同居としてこの8割減額が利用できます。長男夫婦と住みたいときなどに考えてみては」
 ライフプランを考える際もう一度「家」に夢を持ってみてはいかがだろうか。
(ライター/本名広男)

薬袋税理士事務所
TEL:03-6278-8702 FAX:03-6278-8703
ホームページ http://www.zei-bpc.com/

株式会社 アイラック 代表取締役
前川隆氏
愛知県名古屋市出身。28歳まで大手自動車メーカーのディーラーとして勤務。その後大阪で不動産業で独立。55歳で徳島に移転し、競売物件をリフォームして販売する会社に勤務。日本各地での新規支店の立ち上げに奔走。2010年に再度独立し「アイラック」を立ち上げる。

不動産の仕入れ名人による
魅力的なリノベーション

 「中古物件のリノベーションには私のこだわりがあります。必ず対面キッチンにして、お風呂は1坪以上。洗面所は畳三畳間。そしてウッドデッキ。駐車場は必ず3台以上。私が仕入れた中古物件は、間取りも含めてすべてこの仕様に改築します。それだけの事をして値段は1580万円まで。新築同様なのに値段が約半分。34年ローンでは約5万円で買えるようにしています。ですから物件を見た方は『こんな家がこんな値段で!』と衝動買いをするのです」
 そう語るのは、熊本県熊本市の不動産会社『アイラック』の前川社長だ。同社は九州各地の住宅を扱い、中古物件の仕入れからリフォーム、販売まで一貫して行っており、特に田舎暮らし物件に強みを持つ。
 前川社長は不動産を知り尽くした人物で、リノベーションには一言持っている。
 通常一般の方が1500万円〜1600万円ほどかけなければならないリフォームでも、プロの目を持ってすれば半額で可能にすることが可能なのだという。
「不動産一筋で、業界での経験は約40年あり『仕入れ名人』を名乗っております。平均築30年から40年の物件を扱っていますが、それを耐震工事などを行い、新築同様にリノベーションしています。耐震は必ず行うので30坪の家のリフォームには大体700万円ほどかけています。耐震まで行えばローン控除もできますし、不動産取得税の減免もあります。これだけの設備が新築の約半値で手に入れることができるのです。ですから見られたお客様はほとんどが衝動買いになりますね」
 同社の物件は、視察に見えられた方々でいつも取り合いになるのだという。中古を買うイメージで見に来たのに、まるきりの新築同様なので皆驚く。そして外壁からなにからすべて改修しているので『本当に中古ですか』と我先にと飛びつくのだという。前川社長はお客様のその笑顔を見るために、早朝3時に起きて出社し、日中は常に現場を飛び回っているのだ。
(ライター/本名広男)

株式会社 アイラック
TEL:0120-41-2326 FAX:096-389-9827 Eメール:ailuck@oregano.ocn.ne.jp


[イギリス生活情報誌] 月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605