注目情報はこれだ! 2017


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
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左:これまでにないコンパクトサイズで持ち運び可能な新型モデル「mote con(モテコン)」の誕生。
同社の圧縮技術が画期的発明と評され、特許を取得した。
右下:数々の受賞を誇る新型小型コンプレッサー『FC01』
サイズ/170×150×180
重量/3.5㎏ 騒音値/45dB/m
特許第5480994号
代表取締役 坂栄孝 氏
学生時代から武道を続けている坂さん。画期的な製品開発や中国進出等グローバル化にも目を向けている。社長就任後、小型コンプレッサーを開発し、京都中小企業優秀技術賞をはじめ、多くの賞を受賞した。
超小型次世代コンプレッサーを開発
振動なく、音も43dB!

社長は空手家チャンピオン
画期的新型小型コンプレッサーを開発!

「株式会社坂製作所」代表取締役の坂栄孝さんは、空手の元世界チャンピオン。その坂さんは、2009年に同社代表取締役就任後、中国進出を果たした。京都の自社工場では「開発型」で自社製品の完成を夢み、自信のある精密加工技術と設計力で製品完成、量産体制まで成功した。中国の苦手分野は日本でカバーし、工場はグローバル化を目指すという。
 そして同社は2016年、50年来の経験と実績で開発したのが『SAKAパーソナルコンプレッサー』。従来のコンプレッサーは、ピストンの往復運動で圧縮空気を作るのだが、超精密加工技術で開発したこの新型小型コンプレッサーは、空圧で浮揚する非接触のスクロール回転で空気を圧縮する「スクロール圧縮機」で特許を取得した。重量は4㎏程度の世界最小サイズとなり、振動や騒音も最小限に抑え、持ち運び可能な手のひらサイズで商品化を実現させた。騒音値43㏈は、室内にコンプレッサーを置くことも想定でき、コンプレッサーの新たな用途も開拓する。単体の使用以外にも機器などに組み込む用途も模索している。 
 従来の常識を打ち破る画期的で、しかも世界最小となる新型小型コンプレッサーの可能性は、まさに無限大。今後の発展が楽しみなマシンだ。

株式会社 坂製作所
TEL:075-463-4214 FAX:075-462-0584 Eメール:eitaka@sakass.com
ホームページ http://www.sakass.com/

『デオマジックVC1オイル』
何十種類もの成分をブレンドする香料から、糞便の成分を除去。それが作業中に糞便の臭いの成分を取り込み、消臭効果が生まれる。
デオマジックⓇは、シキボウ株式会社の登録商標です。
上:『デオマジックVC1オイル』ペール缶20L入り。オイルを交換するだけで、脱臭液や脱臭機を使用しなくても優れた効果を発揮する。
下:トレーラ、タンクローリなど特装車両を製造販売。
※ 山本香料株式会社、シキボウ株式会社、凸版印刷株式会社と4社で共同開発。
バキュームカーの嫌な臭いを解消
作業を変える真空ポンプ用潤滑油!

香料の消臭技術で
嫌なにおいを芳香に

 街で見かけるバキュームカーは、鼻につく刺激臭など日ごろから過酷な環境で作業を行っている。この作業の厳しさを解消する『デオマジックVC1オイル』を、「東邦車輛株式会社」が香料会社などと共同で開発した。このオイルは、香料から糞便臭の成分を取り除いておいて、これが作業中に糞便臭の成分と結合すると香料の良い香りがさらに強く発生するという仕組みだ。日ごろ過酷な作業に従事している方々に実際に使用してもらった。もともとは甘い香りがするオイルをバキュームカーの真空ポンプに充填して、通常通り作業をしてもらう。作業をすると、いつもは臭いで作業に来られたことが分かるのに、今回はほとんど臭いがしないと驚きの声が上がった。今までの脱臭剤と比べ、作業員の方も臭いがあまりせず作業がやりやすくなったと感想を寄せている。開発者は過酷な環境で作業されている方々のお役に少しでも立てば、と全国の作業員の方への普及を願っている。バキュームカーの作業に付随する嫌な臭い、これが解消されれば、印象もずいぶん変わるはずである。過酷な環境での作業を緩和する『デオマジックVC1オイル』。多くの人に知ってもらいたい。

東邦車輛 株式会社 部品部 部品営業課 デオマジック担当
TEL:045-784-1195 FAX:045-784-1196 Eメール:deomagic.vc1.@shinmaywa.co.jp
ホームページ http://www.shinmaywa.co.jp/toho/

所長 薬袋正司(みない しょうじ)氏
埼玉県出身。東京CPA会計学院を卒業後、伊勢丹で経理業務全般を経験。税理士資格を取得後、外資系税理士事務所を経て、1997年に資産税に特化した税理士法人タクトコンサルティングに入社。10年間勤めた後、2007年に独立し『薬袋税理士事務所』を開業。宅地建物取引主任者の資格も持つ。
平成29年度税制改正を深く考察
相続税・中小企業経営分野に着目

平成29年度税制改正大綱を税の専門家として考察、相続税、贈与税、中小企業の経営に関わる留意点を整理し、税務サポートに生かす。

非上場株式の評価法変更
広大地の適用要件明確化

 平成29年度税制改正大綱で変わる税制の適用が新年度から始まる。相続問題のプロフェッショナル、『薬袋税理士事務所』の所長薬袋正司さんは、相続税や贈与税、中小企業の経営に関わる税制の変更点に着目、相談者へのアドバイスで注意を喚起し、サポートで遺漏なきを期す。その一つが上場されていない株式の評価に関するものだ。
「法人を営んでいる経営者が持っている自社の株式は、上場していなくても、相続税や贈与税の計算上は財産。相続が発生すれば株式に相続税がかかり、後継者などに株式を引き継がせた場合にはその株式には贈与税がかかります。この株式の相続税評価額を出す類似業種比準価額の計算、同じ業種の上場会社の株価から評価する会社の株価を導き出す方法ですが、その際使われる配当金額、利益の額、純資産の金額の比準割合はこれまでは1:3:1と利益の額を重視して評価額を計算していました。これが改正で1:1:1に変わり、利益を多く出ている会社の株式は、改正前よりも評価額が下がることになります」
 相続税額に影響する広大地の相続税評価額の計算方法も改正された。
「広大地とは、その地域における標準的な宅地の面積に比べて著しく面積が広大な土地のことですが、現行の面積に比例的に減額する評価方法から、それぞれの土地の個性に応じて形状や面積に基づいて評価する方法に変わり、広大地の適用要件も明確化されます。これまでは広大地の判定如何によって財産評価額が大幅に異なってしまい、相続税額にも大きく影響していました。 新たな評価方法で広大地として判定されれば、土地評価額の減価が以前に比べ大きくなり、節税になります。適用は平成30年1月1日以降の相続からです」

設備投資促進税制を延長
法人税税率の軽減も2年

 中小企業経営に関する改正では設備投資を促進する税制に注目する。
「中小企業投資促進税制と商業・サービス業活性化税制が2年間延長されます。また、機械装置、ソフトウェアなどに加え、器具備品、建物附属設備まで対象とした中小企業経営強化税制が創設されるほか、固定資産税の減免措置の対象設備に器具備品、建物附属設備が追加されます。さらに、中小企業者の軽減税率の特例が2年延長されます。現在は、課税所得800万円以下の部分について、本来19%の法人税税率が15%に軽減されていますが、その期限が平成31年3月31日までに延長されます。 中小企業の経営意欲を高める改正といえます」
 女性の働き方にかかわる配偶者特別控除やタワーマンションの固定資産税・不動産取得税の税額計算方法の改正など話題が多かった税制改正だが、相続や中小企業経営関係でも注意すべき観点があることを薬袋さんの考察は教えてくれる。

薬袋(みない)税理士事務所
TEL:03-6228-6400 FAX:03-6228-6401 Eメール:minai@tax-bpc.com
ホームページ http://www.tax-bpc.com/

上:セミナーで講演。増える認知症の高齢者。
下:所長 丹茂孝 氏
2006年、司法書士試験合格。2007年から川崎市内の大手司法書士事務所に入社し、その後独立『司法書士丹事務所』開設。2017年2月より社名を『司法書士サンシアス』に変更。登記業務を中心に法務相談、セミナー講師など多彩に活躍。
認知症の前の相続対策に多角的視点
資産管理を家族に託す民事信託推奨

900件超の相続案件に携わった経験から、認知症を想定した相続対策について、成人後見や不正防止の諸制度の課題を整理し、多くの利点を持つ民事信託を推奨する。

意思能力に注意を喚起
選択肢に成年後見制度

 全国で認知症を患う人の数は、厚生労働省の推計値によると、2025年には700万人を超える。65歳以上の高齢者の5人に1人が罹患する未来図は相続対策にも影を落とす。『司法書士サンシアス』の代表丹茂孝さんは、財産を遺して亡くなる親の相続手続きは、死亡届から財産目録の作成、負債の整理、年金などの処理など代表的なものだけでも108種類以上あり、生前、親が認知症を患った場合は確認作業が発生して困難を伴うと指摘し、早期の対策着手の必要性を強調する。
「相続で財産の処分が必要な場合、法律行為が伴います。法律行為には意思能力が必要です。認知症の場合、法律行為が無効になったり、できなくなったりするおそれがあります。高齢者が自宅を処分して介護施設へ入所しようとするケースで、認知症で判断能力無しと判断され、自宅売却の契約を結ぶことができない例が少なくありません」
 こうしたケースを回避する対策の一つが成年後見制度だ。
「成年後見制度は、判断能力が欠けている方の後見人を選任し、後見人が本人を代理して遺産分割の協議、不動産や預貯金などの財産管理、悪徳商法への対応などを行う制度です。家族や市区村長などの申し立てによる家庭裁判所の審判によって決定される法定後見制度と、将来の後見人の候補者を公正証書による契約であらかじめ選任しておく任意後見制度があります。平成28年の法改正で,被後見人が亡くなった後にも、相続財産の保存に必要な行為、弁済期が到来した債務の弁済などができることが法に明記されました」

後見人の不正行為多発
裁判所が防止制度導入

 後見人の約6割が家族や親族で、残りは第三者だが、親族後見人などによる不正行為が数多く発覚するようになり、平成27年は521件、被害額は29億7000万円にのぼった。不正防止として最高裁が導入したのが後見制度支援信託。1000万円以上の預貯金がある被後見人が日常の生活で使用する分を除いた金銭を信託銀行などに信託する制度で、信託財産の払い戻し、信託契約の解約には家庭裁判所の指示書が必要だ。また、後見人が不正行為を行ったりしないように監督する人を家庭裁判所が選任する成年後見人監督人制度もある。しかし、こうした制度については、不正がないように裁判所が加える制限ととらえ、成年被後見人の自己決定の尊重、本人のための柔軟な財産管理という成年後見制度の基本理念との関係で疑問視する声も少なくないと丹さんは指摘する。

自由度の高い民事信託
財産のフル活用も可能

 様々な制度の中で、丹さんが推奨するのが民事信託だ。
「民事信託は、後見制度や遺言などの代替策として財産を管理する有効な手段です。不動産や貯金などの資産を信頼できる家族に託し、その管理や処分を任せる仕組みです。管理を託された受託者の権限を信託契約で比較的自由に決められ、売却、収益不動産購入などの判断や契約、名義変更が受託者の権限でできるようになります。後見制度と比べ、自由度が高く、財産をフル活用できるメリットがあります。ただ、場合によっては併存して任意後見も使います。民事信託を軸にして足りない部分を補っていく、これがトレンドになりそうです」
 過去900件超の相続案件に携わった経験が裏付ける貴重な助言だ。

司法書士 サンシアス
TEL:045-260-4343 FAX:045-252-3533 Eメール:info@tan-legal.jp

上:蒲郡市の全景
下:所長 黒部護礼 氏
税理士資格を取得し、『黒部護礼税理士事務所』を設立。2005年5月、12の会計事務所の所長と東海地域の中小企業のための成長戦略や事業承継のコンサルティングを行う「株式会社M&Aサポート東海」を愛知県蒲郡市で設立、取締役に就任。年金申告支援センター登録事務所としても地域貢献。
人生の充実と家族の感謝に重き置く
独自の視点で有益な相続対策を進言

相続税増税と高齢化社会の進行を視野に、財産を余生の充実に生かして相続税のかかる財産を減らす一方、遺す財産は贈与を活用し、配分で家族に感謝される遺言書の作成を進言する。

視野に相続税増税と高齢化進行
財産の確認で相続の課題見渡す

 財産は、まず自分の人生の充実に充てること、遺す財産は適正な配分で家族に感謝されること。蒲郡市の『黒部護礼税理士事務所』の所長黒部護礼さんが、顧問先の事業主への助言や地域の税務相談会で強調する相続の要諦だ。その前提として、元気なうちに税理士の協力を得て「財産の確認」を急ぐよう進言する。
「平成27年1月に施行された相続税改正で基礎控除の金額が60%に減額され、相続税の申告が必要となる人の割合が高くなりました。一方、高齢化の進行とともに65歳以上の人の5人に1人が認知症になるというデータもあります。このような時代では、財産を遺さないという生き方も考えるべきです。財産を遺さなければ、相続税も発生しませんし、遺産相続の争いも起きず、家族が遺産相続の複雑な手続きに悩まされることもありません。自分が得た財産は、元気なうちに人生を充実させるために生かし、財産を遺す場合でも、家族が相続税に苦しまず、財産の配分で家族に感謝されることが大事だと思っています」

財産の評価算定で助言
遺言能力に注意を喚起

 その前提となる財産の確認には評価がからみ、困難も伴う。
「財産には、土地や建物、現金、預金、株式、社債、家具、自動車、貴金属、ゴルフ会員権、書画骨董品、著作権などがありますが、借金など負の遺産も含めて目録を作り、税理士に評価を依頼して計算書を作ってもらうことを勧めています。これによって相続の課題が見渡せるようになります。不動産の場合、相続後に利用しない土地は早めに売却して現金化し、配分を容易にする選択肢も見えてきます。書画骨董品は相続後に高額の鑑定が出ることもあり、注意が必要です」
財産を遺す場合の遺言書の作成にも注意を促す。
「配偶者や子などへの財産の配分を指定する遺言書には、自分で書く自筆証書遺言書と公証人役場で作成する公正証書遺言書があり、民法のルールに従って作成することが必要です。遺言書では、家族に感謝されるような財産の配分で相続トラブルを回避することに留意することが重要です。ただ、遺言書を作成しても、裁判で遺言時における遺言能力が問題となって無効と判断される例が少なからずあり、判断能力がしっかりしているうちに作成することが肝要です」

非課税枠内で毎年贈与
家族も満足の財産委譲

 黒部さんが節税対策として勧めるのが、贈与の活用だ。
「贈与税は贈与によって受け取った財産に課せられる国税です。贈与税の基礎控除は、年110万円、その金額までの贈与なら課税されません。例えば子ども2人が結婚してそれぞれに2人の子どもがいる場合、計8人に毎年110万円ずつ贈与すれば、贈与税を払わずに毎年880万円を遺すことができ、子や孫に喜ばれ、しかも相続税がかかる財産を減らすことができる一石二鳥の効果がある選択肢です」
 相続税増税と高齢化を視野に入れた有益な相続対策のヒントがここにはある。

黒部護礼税理士事務所
TEL:0533-67-9724 FAX:0533-95-4315 Eメール:rariato.20@nifty.com
株式会社 M&Aサポート東海
TEL:0533-67-3322 FAX:0533-67-3399 Eメール:ma@hironaka-tax.jp
ホームページ http://www.hironaka-tax.jp/ma/

エイジフリーハウス大阪瑞光
土地・建物の権利形態=貸借
パナソニックの高齢者向け
賃貸住宅『エイジフリーハウス』

必要な介護サービスを月額定額で24時間365日利用できる。(※2)

 パナソニックの介護事業のコンセプト「エイジフリー」とは、物理的障壁から解放する「バリアフリー」、生活負荷から解放する「ストレスフリー」、介護負担から解放する「ケアフリー」の3つを意味する。その「エイジフリー」をもとに展開しているのが、高齢者のための賃貸住宅『エイジフリーハウス』だ。
『エイジフリーハウス』は、パナソニックグループの住まいづくりと、介護施設や介護サービスのノウハウを凝縮。「症状が重くなってもずっと住める施設を探している」「特別養護老人ホームの入所待機をしている」「費用面で安心できる施設を探している」といった方にオススメ。前払い金が不要で利用しやすく、都合や状況に応じて、短期間での入退去も可能となっている(※1)。また、バリアフリー構造や高齢者に配慮した設備をはじめ、安否確認や生活相談を行い、医療機関連携のためのスタッフが常駐し、「24時間365日、安心の見守り体制」で快適な暮らしをサポート。医療支援も充実していて、定期的な訪問診療や安心の24時間連絡受付など、提携医療機関のクリニックがかかりつけ医として対応してくれる。
 さらに、介護サービスの利用も可能。1階に小規模多機能型居宅介護事業所を併設し、要支援・要介護の認定を受けている方が利用した場合、24時間365日、同じ建物内で必要な介護サービスを上限なく、月額定額料金(※2)で利用することもできる。その他、服薬支援、生活のリズム(排便、睡眠、バイタルなど)の記録などを行う健康管理サービス、居室の清掃や日常の洗濯や散歩などの外出同行、役所手続き代行などの生活支援サービスも提供している。
 また、『エイジフリーハウス』ならではの配慮は、サービス付き高齢者向け住宅の正方形の居室にも凝らされている。入居者の好みや身体の状態に合わせて、ベッドを移動することが可能で空間を有効に活用できたり、ベッドからトイレまでまっすぐ行けるように、動線を短く工夫することができる。フロントサービスも用意され、電話の取り次ぎ、郵便物・宅配物の預かり、クリーニング代行なども充実。食事のサポートもあり、食材にこだわった温かい食事を朝・昼・晩、365日おいしく楽しむこともできる(※3)。
 介護のプロが考えた、安心と充実の暮らしを提供する『エイジフリーハウス』は近畿圏を中心に、関東や中部をはじめとする各地でオープンし、2018年度には累計150拠点(契約ベース)へ拡大する見込みだ。

※1 敷金は別途必要。原則、退去時に返金される。
※2 別途契約が必要。料金は介護度によって異なる。
※3 有料での提供。

パナソニックエイジフリー 株式会社
TEL:0120-568-215

園長 山本良一 氏
大阪府出身。関西学院大学卒。1967年、大阪市中央児童相談所に入り、児童福祉司として活躍。1976年、「社会福祉法人弘法会」理事長、『大東わかば保育園』園長に就任。大阪府社会福祉協議会保育部会北大阪ブロック会副会長、大東市児童福祉審議会委員、花園大学非常勤講師など歴任。

左:最新刊「子どもたちの輝く未来のために 子どもの力を伸ばす積極的保育のすすめ」現代書林刊 1,200円+税
中:著書「よい保育の場を求めて ~大切なことはみんな保育園で学ぶ~」出版文化社刊 1,429円+税
右:著書「大切なことはみんな保育園で学ぶ ~よい保育の場を求めて Part Ⅱ~」(DVD付)フォーラム・A刊 1,852円+税
積極的保育で保育園の教育機能向上
年齢の壁を越え自由遊びで成長促す

40年間、保育現場で子どもたちと向き合ってきた経験から導き出した積極的保育を実践、年齢の壁を越えて一緒に遊ぶ自由遊びの時間で遊びを学びに進化させる。

40年の保育経験からの提言
何気ない遊びが学びに進化

 家庭や地域の子育て力の低下が指摘され、質の高い養護と教育の機能が強く求められる。2009年改訂の保育所保育指針の解説書で厚生労働省がこう指摘してから10年、保育所への期待が一段と高まる中、一冊の本が保育関係者の間で注目されている。幼保連携型認定こども園『大東わかば保育園』の園長山本良一さんが2016年に出版した「子どもたちの輝く未来のために 子どもの力を伸ばす積極的保育のすすめ」。40年間、現場で子ども達と向き合ってきた経験から得た保育の要諦が示されているからだ。
「積極的保育とは、現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考えて、保育に取り組む姿勢のことです。当たり前のことと思われるかもしれませんが、保護者対応や事務処理、行政からの要請への対応で十分に保育に集中できない現状からすると大変なこと。しかし、積極的保育を進めれば、普段の何気ない遊びが学びに進化し、子どもたちは大きく成長していくのです」

自分を伸ばす意欲引き出す
保育現場励ます情報の発信

 積極的保育を象徴するプログラムが、「自由遊びの時間」。年齢ごとにクラス分けした保育とは別に、午前8時半~9時半、午後4時前~4時半の2回、1歳児から5歳児まで園庭に出て一緒に遊ぶ。昼の給食後も1、2歳児、3~5歳児の順に園庭に出て遊び回る。
「年齢の壁を越えて自由に入り乱れて遊ぶと、自然に友達との遊び方を学んだり、危険を察知して避ける力を身に付けたりして、自分を伸ばすことに意欲的な子どもが育っていくのがわかります。保育士たちは遊びに干渉せず、見守るようにしています。1歳児、2歳児が給食後に園庭に出て遊ぶ保育園は公立、民間ともほとんどありません」
 2010年「よい保育の場を求めて」、2015年「大切なことはみんな保育園で学ぶ」と、2016年には「こどもたちの輝く未来のために」を発刊し、山本さんの40年間の集大成として子どもたちの遊びを深め保育の実践が紹介されており、保育士の人にも読んでもらいたい書籍であり、保育に関わる人たちへの応援歌でもある。

社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL:072-878-4121  FAX:072-878-4146

上左:痛みをやわらげるレーザー
上中:放射線量の少ないX線装置
上右:わかりやすい説明を可能にするユニット
下:「3Mix-MP法」「ドックベストセメント法」
院長 森下雅三 氏
昭和大学歯学部卒。昭和大学歯学部部分床義歯学講座入局。北海道医療大学臨床準教授、大阪歯科大学臨床講師を経て2011年、『モリシタ歯科医院』開院。2015年、医療法人歯永会理事長就任。国際インプラント学会認定医、セカンドオピニオン認証医、日本外傷歯学会認定医。大阪市立五条小学校校医。
苦痛の軽減を診療方針に治療法追求
麻酔に依らず痛みなく病巣を無菌化

麻酔の使用を抑制する診療理念の下、治療時の痛みによる苦痛の軽減を可能にする最先端の治療法や機器を導入し、安心・安全な治療を目指す。

削る歯も必要最小限に抑制
象牙質の再石灰化促し治療

 苦痛の軽減。大阪市の『モリシタ歯科医院』の院長森下雅三さんが2011年の開院以来、一貫して追求してきたテーマだ。公益社団法人日本歯科先端技術研究所の会員として最先端の技術の修得に努め、治療に訪れる人たちが治療時の痛みに対して抱く不安を解消する治療法、治療機器を積極的に導入してきた。
「麻酔による無痛治療は治療内容によっては必要なケースもありますが、麻酔薬は劇薬。可能な限り安心・安全な治療を目指す当院では、特にお子様に対し、なるべく麻酔を使わないという方針のもと、無痛の前に苦痛の軽減を考えて、治療の際に使用する器具の選び方や、削る角度、スピードなど様々な工夫を凝らすことによって痛みを抑えるようにしています」

「3Mix|MP法」は有力な選択肢
抗菌剤と軟膏を患部に密封

 この方針の下、導入した治療法の一つが、3種類の抗菌剤(3Mix)とマクロゴール(M)、プロピレングリコール(P)の2種類の軟膏の混合薬剤による療法だ。必要最小限の量だけ歯を削り、患部に「3Mix|MP法」の薬剤を置き、密封して病巣を無菌化する。
「従来の虫歯治療では、虫歯が神経にまで達している場合、神経を除去する必要が生じます。虫歯になった象牙質を完全に削り取るため、歯を削る量が多くなり、痛みが起こる可能性があります。「3Mix|MP法」では病巣を無菌化することで、象牙質の再石灰化を促し、痛みのない状態で治癒を期待することができます」

「ドックベストセメント法」も
殺菌力のある銅イオン放出

 もう一つの治療法は「ドックベストセメント法」。殺菌力のある銅イオンを放出するセメントを病巣に置き、無菌化する治療法だ。
「ドックベストセメント法」では神経付近の虫歯はあえて残し、神経の保存をはかりつつ、病巣を無菌化し治癒に導き、歯の再石灰化を促す効果も期待できます。薬剤はアメリカ歯科医師会で安全な薬剤として認可されています。従来の虫歯治療と比べて歯を削る量が少ないので、できるだけ歯を削らずに治療したいという方におすすめです」
 このほか、出血が少なく、痛みを和らげたり腫れをおさえたりするレーザー治療器や軟らかい微細な超音波振動で歯や周囲の組織を壊さずに歯垢や歯石を除去する超音波治療器なども苦痛の軽減に寄与する。
「患部の状態を正確に把握して最善の治療方法を選択し、体に負担の少ない治療を今後も提供していきたいと思っています」

モリシタ歯科医院
TEL:06-6777-1211 FAX:06-6777-1238
ホームページ http://www.morishita-dc.jp/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605