注目情報はこれだ! 2017


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
代表取締役 廣田龍介 氏
下右:「高齢化時代の相続税対策」毎日新聞出版 800円+税
「家族信託」「遺言」で相続争いを回避、家族間のトラブルを防止。
高齢化社会の課題、財産管理と相続対策を
一挙に解決する「家族信託」という制度


相続争いを回避するため
家族であっても正式契約が必要

 高齢化社会が加速するに伴い、自分で自分の財産を管理できない高齢者が増えている。ある程度、歳をとっても元気であれば、つまり取引銀行の口座や不動産の管理、食料や生活必需品の買い出し、新聞、ガス、水道、電気代の支払いなどを自分でできるだろう。しかし、病気になったり、認知症が進んだりするとむずかしくなる。かといって、現金や不動産の管理を他人に任せるわけにはいかない。そんなとき、頼りになるのが「家族信託」という制度だ。
「家族信託」とは、正式に契約書を作って、家族に財産の管理を任せること。財産の所有者(委託者)が、信頼のおける家族(妻や子ども=受託者)に財産を移転させ、一定の目的のもと、受託者に信託財産の管理を委任するものだ。2007年に信託法が改正されるまで、信託を業務として引き受けるには免許を必要としたが、改正後は利益を得る目的で反復継続して受託するのでなければ、免許は不要。日常生活でお金が必要になるたびに、夫が妻に現金を渡すのでなく、妻が夫の預金口座からお金を引き出し、生活資金として使うことがある。また、妻名義の預金口座を作り、夫が生活資金をまとめて振り込むことで使いやすく、管理しやすくすることも珍しくない。この妻名義の預金口座の考え方をイメージしてもらえると、「家族信託」を理解しやすいだろう。
 例えば、ふだん妻や子どもに賃貸不動産の管理や自宅の維持管理を任せていても、建物の修繕などで金融機関からまとまった資金を借り入れる必要が生じるかもしれない。また、老人ホームなどの施設の入居金のため、自宅売却の必要に迫られることも考えられる。しかし、それらの手続きは本来、不動産所有権を持つ本人にしかできないが、不動産の名義を妻や子どもに移し、「家族信託」によって妻や子どもをあらかじめ受託者にしておけば、家族でも手続きを進めることができる。
 また、「家族信託」のもう1つのメリットは、遺言書の代用機能がある点。遺言書を作る際、自筆遺言であっても公正証書であっても、厳密な規定に従って作成する必要があるものの、「家族信託」の場合は、委託者と受託者の契約で発効するため、信託財産の帰属先を決めれば、遺言書と同じ効果を発揮する。つまり、必要な家庭にとって、「家族信託」は大きな意味を持つ。「家族信託」に関する相談は、相続対策・資産税を専門とする『エクスプレス・タックス』へ連絡してみることをオススメする。

エクスプレス・タックス 株式会社 廣田龍介税理士事務所
TEL:03-3595-8221 FAX:03-3595-8222

上:特許技術によって設けた処理槽
下左:投入槽
下右:代表 野口昭司 氏
茨城県出身。米作農家だったが、将来性への懸念から養豚業に転換。『野口ファーム』を立ち上げる。悪臭公害対策の延長線上で排尿対策にも乗り出し、EM菌を活用した「畜産動物の排尿処理方法」で2013年7月特許を取得、2014年5月に公開された。特許期限は2032年10月12日。
特許技術で養豚場汚水を処理
講演で自らの実践の成果紹介


特許技術を紹介し、水質汚濁、
悪臭問題の解決の道筋を示す

 有用微生物群EM菌を使う「畜産動物の排尿処理方法」で特許を取得し、養豚場の効率的な汚水対策を示した『野口ファーム』の代表野口昭司さんが2016年5月、東京・品川のホテルで開かれた大手食品会社昭和産業主催の畜肉研究会で養豚業者を含む約100人を前に具体的な処理事例を紹介、反響の大きさから普及の芽が出たことを確信した。
 特許を取った処理方法は、空き地に穴を掘り、内側にビニールシートを敷いて2個の水槽を作り、集めた排尿をEM菌で浄化する低コスト、高性能のシステム。2千頭の豚を飼育する『野口ファーム』ではこれを導入、浄化した後の排水は水質汚濁防止法の排水基準を大幅に下回っているという。中国の国家知識産権局からも特許権を得た。
「1999年に家畜排せつ物処理法ができましたが、いまだ水質汚濁問題や悪臭が発生しています。特に養豚業者は処理に苦労しています。当方の特許技術は排尿の処理に止まらず、処理槽に沈殿した汚泥は液肥として再利用でき、小さな初期投資で大きな成果が上げることができます。小規模な養豚業者には最適の解決策だと思っています」
 養豚農家約5200戸、頭数約950万頭、水質汚濁、悪臭など養豚に関わる苦情の件数約600件。野口さんが実践の中で効果を確認した特許技術がこの現状を打開する答えを提供する。

野口ファーム
TEL:0299-92-3167 FAX:0299-92-3167

南青山税理士法人
代表社員 仙石実 氏
明治大学商学部卒業。公認会計士、税理士。2002年、監査法人トーマツに入所し、上場企業などの法定監査業務、株式公開支援業務などに従事。2011年、コンサルティングファームにパートナーとして参画。2013年、『南青山FAS株式会社』『南青山税理士法人』の代表に就任。多数の企業の会計税務支援、M&Aにおける企業価値算定バリュエーション業務、投資価値調査デューデリジェンス業務に従事。会計税務の実務セミナーの講師として活躍。

経営者向けメディア「リーダーズオンライン」
https://leaders-online.jp/ にも注目
事業承継の支援に多角的視点
納税費用の抑制で最適解追求


自社株式評価額低減に工夫
組織再編税制にも留意促す

 企業の合併と買収M&Aについて多角的な視点で解説し、その業務に携わる専門家たちの間で広く視聴されているDVDがある。公認会計士と税理士の資格を持つ『南青山税理士法人』の代表仙石実さんの540分にわたる講義を6枚に編集した「M&A 実務基礎講座」。この中で示した企業会計と税務に関する幅広い知見と豊富な実務経験は、相続や事業承継、M&Aの税務局面でのサポートで遺憾なく発揮される。
 仙石さんの念頭には国内企業の事業継続をめぐる厳しい現実がある。帝国データバンクが発表した2016年全国社長分析によると、社長の平均年齢は59・2歳と過去最高を更新、代表が交代した企業の旧代表の平均年齢は67・0歳だ。国内企業の3分の2にあたる66・1%が後継者不在だった。中小企業庁は2016年版小規模企業白書で、経営者の高齢化が進み、後継者不足などが経営の低迷や廃業に直結していると指摘した。 
「事業の引き継ぎ手がない最悪のケースが事業精算ですが、事業精算をした場合には、含み資産に対して約40%の精算法人税が掛かります。残りの資産は株主に分配されますが、その分配金にも50%の所得税がかかってしまうのです。後継者の人選はもちろんですが、どのような形で事業を継続させていくか、M&Aを含め事業承継について、専門家のアドバイスを受けながら早めに検討を始めるべきです」
 経営する事業を後継者に引き継ぐ事業承継の税金対策で、仙石さんが重視するのは、後継者にいかに低い資金負担で株式を承継させるかだ。
「一般的な事業承継では、決算対策直後に自社株を後継者に贈与します。しかし、贈与税は税率が高いので、決算対策によって自社株の評価額を下げ、安い納税費用で自社株を生前贈与して経営者が存命の間に事業承継を行う方策を考えなければなりません。自社株式の評価額を下げる方法としては、社長への退職金の支給、不良在庫や不良債権の処理、含み損のある不動産の売却、稼動していない固定資産の除却、保険商品の活用などがあります。成長性が高く、株式の評価額が日ごとに高くなる傾向にある企業の場合は、相続時精算課税制度を選択します。将来相続税が発生したときに、生前贈与時点の時価に持ち戻して計算することになるため、比較的低い贈与税で事業承継を完了することができるからです」
 M&Aを活用した事業承継も税務面での対策は複雑さを増す。
「M&Aで最もよく行われる方法は株式譲渡です。債権債務、契約関係などが全て引き継がれるため、対外的には株主が変わる事以外に大きな変化はありません。株主が保有株を第三者に売却するので、長期譲渡所得として株主に20%の課税がかかり、一般的な事業承継と同様に自社株の評価額を下げ、納税費用を抑える方法を考える必要があります。また、平成13年度法人税法改正で整備された組織再編税制にも留意する必要があります。合併や会社分割、株式交換などという組織再編行為が行われた場合の課税制度です。グループ内の組織再編か、共同で事業を行うための合併か、どちらかの類型に該当して要件を満たせば、存続会社に移転する資産、負債が時価ではなく帳簿価額で引き継がれるため、譲渡損益の計上が繰り延べされ、消滅する会社にも譲渡損益が発生せず、清算所得が課税されないなどのメリットがあります。課税の取扱いはケースバイケースで非常に複雑であり、税の専門家のアドバイスを参考にされることをお勧めします」

南青山税理士法人
TEL:03-6459-1672 FAX:03-6459-1673 
Eメール:minami-aoyama@minami-aoyama.jp
ホームページ http://minami-aoyama.jp/

左:『不動産の知識があれば相続税は取り戻せます!』(住宅新報社)1,800円+税

右:佐藤和基税理士事務所
代表 佐藤和基氏
2007年、税理士法人レガシィに入社し、相続税を扱う業務に携わる。09年、税理士試験合格。10年、税理士法人ワイズコンサルティングに移り、一般的な税務を学ぶ。14年、『佐藤和基税理士事務所』開設。15年、一般社団法人相続財産再鑑定協会設立。相続税還付のポイントとなる土地の評価で600件以上の評価実績を持つ。
相続税の過払金還付で実績
相続財産再鑑定協会を設立


土地の個性に即して再評価
最大限の評価減要素を探す

 払いすぎた相続税の還付に業務の照準を合わせ、著しい成果を上げている税理士がいる。『佐藤和基税理士事務所』の代表佐藤和基さん。2015年には、弁護士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士などの協賛を得て一般社団法人相続財産再鑑定協会を設立し、初代理事長に就任、相続税で損をしてしまう相続人を少しでも減らす活動に力を注ぐ。
「税理士は、税務に関する専門家ですが、相続税については不慣れな税理士が多く、納め過ぎている申告書が数多くあります。適正な相続税よりも多く納めてしまう申告書はお客様の信頼を裏切っていると言えますし、到底許されるものではないと考えています。相続税を納め過ぎてしまうことがあるという事実を知って頂き、大切な財産を取り戻していただくために相続財産再鑑定協会を設立しました」
 相続税の還付請求ができる期限は、被相続人が亡くなってから5年10ヵ月以内となっている。
「相続税が適正か、払い過ぎかを左右するポイントは土地の評価です。土地の現地調査、役所調査を実施していないため、最大限の評価減をしていない場合が多く、数百万から数千万の差が出ることが多々あり、場合によっては億単位の差が出てきます」
 相続税申告における土地評価は基本的に路線価×面積で計算される。しかし、土地には個性があり、単純に計算できないのが現実だ。
「相続した土地が500㎡以上の広大地や形の悪い土地、線路沿いの騒音がうるさい土地など利用状況の悪い土地は、評価額が下がることが多いといえます。容積率の異なる地域にまたがる土地や都市計画道路予定地にかかる土地など調べて初めて減額要素がわかる土地もあります。こうした事情を地図や公図などの書類だけで判断するのは難しく、相続税還付のサポートでは、まず机上で減額の可能性を検討し、必要に応じて現地調査、役所調査を実施し、土地の利用制限、公法上の制限などの有無を確認し、実務上是認されている最大限の評価減要素を探します。場合によっては、路線価の誤りを指摘することもあります」
 佐藤さんは、平成29年度税制改正大綱のうち資産税関係の主な改正点で、広大地の評価方法の変更に着目する。
「広大地の評価は、これまでは面積のみに着目し、形状などの各土地の個性を度外視して評価されるため、同じ路線価で同じ面積の場合には、使い勝手の良い長方形の土地と使い勝手の悪い不整形地が同じ評価額となってしまう不合理な部分がありました。これが改正によって各土地の個性に応じて形状、面積に基づいて評価する方法になり、適用要件が明確化になります。適用は平成30年1月1日以後の相続などによって取得した財産の評価からですが、合理的な評価方法になると思われます」
 土地以外でも評価額算出を厳しくチェックする。
「自社株の評価や投資信託の評価の誤り、本来、相続財産に計上してはいけない未支給年金が計上されてしまうような誤りもあります。債務の計上漏れ、末払固定資産税などの計上漏れ、賃貸不動産がある場合の預り敷金の計上漏れも少なくありません」
 2015年12月に住宅新報社から出版した著書「不動産の知識があれば相続税は取り戻せます!」には、還付成功事例や還付失敗事例が載っている。

佐藤和基税理士事務所
TEL:03-6914-2640 FAX:03-6914-2641 Eメール: taxhaven0823@gmail.com
ホームページ http://www.satoutax.com/

医療法人社団仁恵会 じんけいクリニック
院長 兼 透析センター長 福士剛彦 氏
山形大学医学部卒業。透析患者を診るためには救急外来をマスターする必要があると多くの病院で当直をこなし研鑽を積む。2015年4月、『医療法人社団仁恵会じんけいクリニック』勤務開始と同時に院長に就任。2016年9月、『仁恵会透析センター』長に就任。診療担当は泌尿器科、人工透析。日本泌尿器科学会専門医。
透析患者さんに
最善の一手追及


最新の血液浄化療法を採用
包括的なサポート体制構築

『人生のたとえ99%が不幸だとしても、最後の1%が幸せならば、その人の人生は幸せなものに変わる』
 泌尿器科、血液透析専門の診療所医療法人社団仁恵会『じんけいクリニック』の院長、福士剛彦さんが座右の銘としているマザー・テレサの言葉だ。末期腎不全に苦しみ透析治療という終わりなき闘いを続ける人たちの人生を幸せなものに変えるために、透析医として最善の医療を常に提供しなければならないという思いを奮い立たせる言葉として日々反芻する。
「当院では、単なる血液透析ではなくオンライン血液透析濾過(オンラインHDF)」と言われるより生体腎の働きに近い血液浄化法を積極的に採用し、今では38床の透析ベッドのほとんどでこの方法が可能となっています。患者さんの約9割にこの方法での血液浄化が行われ、約1年経過した現在、食欲の増進やかゆみの軽減、貧血の改善などこれまでの血液透析だけでは解決できなかった症状も良くなってきている方が多数おられます」。加えて日々の透析管理では、「面でも線でもなく点でとらえるシャープな血管穿刺、ドライウェイトなどという画一的なものにとらわれない毎回のフレキシブルかつ最適な除水設定、透析患者さんでの体内動態を正確に熟知したうえでの至的な薬剤投与などを連日の回診できめ細かに遂行することにも心血を注いでいる」とのことでした。
『じんけいクリニック』と仁恵会本院『石井病院』は、それぞれ38床、10床の透析室を有し、外来透析は基本的に『じんけいクリニック』で、入院透析は『石井病院』で施行するシステムとなっている。また、それぞれの連携強化のためもあり、これらを透析センターと位置付け、福士さんは2016年9月から透析センター長を兼任している。
「スムースな連携が可能ゆえに、バスキュラーアクセス(シャント)作成からメンテナンス手術(経皮的血管拡張術)までを関連病院の『石井病院』で24時間いつでも主治医自身が直接行う事で、他院へ搬送される患者さんの不安軽減や、術後の継続的フォローが可能となっています。また同様に、急性肺炎などで緊急に入院治療が必要となった場合でも関連の石井病院へすぐに入院可能なため、ストレスなく継続治療が可能です」とのことでした。
 また、ヘルパーの資格を持つ専従車両運行責任者が患者さんの体調を見て調整する送迎サービス、日本糖尿病療養指導士の認定を持った管理栄養士が臨床検査データをもとに助言する食事指導や透析弁当の提供、石井病院に併設の運動療法室MEDICAL FITNESS135の健康運動指導士による運動療法、皮膚科医師や糖尿病重症化予防研修を受講した看護師によるフットケアなど包括的なサポート体制で患者さんのQOLの質を高めている。末期腎不全のために透析治療を受けている患者数は、約32万人にのぼり、年々増え続けている。
「私は、これまで多くの病院で研鑽を積んできた経験を生かし、患者さん一人ひとりの問題を正確に掌握し、おかれた状況の中で最善の一手を打ち続けることは、主治医として最低限の使命と思っています」

医療法人社団 仁恵会 じんけいクリニック
TEL:078-913-5733  FAX:078-913-5736

上:『緑の谷のごちそうテラスCoCoChi』
『CoCoChi』のメニューは、地元の食材を使い、地域活性の食の源になっているので、地元の人でにぎわっている。オリジナルのランチ、ディナー、そしてデザートにもこだわっている。

株式会社 ジー・ディー・エス(Global Dining System)
代表取締役 谷野剛一氏
静岡県浜松市出身。青山学院大学経済学部経済学科卒業。愛知大学大学院経済学科研究科修了。ヤマハ発動機を経て父親が経営する谷野税務会計事務所勤務。1988年、有限会社データハウス21設立。翌年「宗家にんにくや」管理部門設置。1996年、中部印刷監査役就任。1999年、『株式会社ジー・ディー・エス』設立。
レストランで地場食材活用
農業の6次産業化に新機軸


独創的FC経営の実績が基盤
美味しさ・心地よさ徹底追求

 食を通じて新たな文化を創造する。飲食業のFCフランチャイズ展開にリスク低減、成長性向上、収益性確保を可能にする画期的なビジネスモデルを導入し、7業態68店舗まで事業を拡大したマルチフランチャイザー、『株式会社ジー・ディー・エス』の代表取締役谷野剛一さんが一貫して追求してきたテーマだ。その集大成ともいえるレストラン『緑の谷のごちそうテラスCoCoChi(ここち)』が浜松市に誕生して2017年4月で丸1年になる。地場野菜レストランとも、体験型農園レストランとも形容され、注目度を高めている斬新なスタイルに谷野さんの発想の豊かさが凝縮されている。
「故郷、浜松は野菜の種類の多さで国内屈指の産地。その強みを生かして農業を活性化させる方法を考えてきました。農作物を作るだけの1次産業から食品加工や流通販売も手掛けて収益基盤を強化するいわゆる農業の6次産業化の一形態として農家とタイアップして飲食業を展開する道を模索し、辿り着いたのがレストランです。農家や地元の議員や自治会長に呼びかけ、NPO法人OHKUVO(おおくぼ)を立ち上げ、農家から使われていない約40aの土地と約165㎡の空き家の倉庫を提供していただき、改装して作ったレストランです。運営は飲食店の経営実績がある当社が担うことで、地域の生産者の努力とのコラボによる相乗効果を最大化することができると考えました」
 運営手法の根幹を為すのがフードマイレージをコンセプトにした「半径10㎞圏の食材活用」だ。フードマイレージは、食糧の輸送距離のことで、排出される二酸化炭素が環境に与える負荷に着目した概念。生産地と消費地が近ければフードマイレージは小さくなる。
「農家や酪農家など生産者の方は、自分たちが作った食材の価値をメニューの値段という形で確認できますし、様々な料理に利用され、美味しそうに食べている様子を見れば、生産意欲が湧いてくるでしょう。また、近くの農家のお年寄りが荷車に野菜を積んで運んで来ることもでき、生きがいにもつながります。トラックで遠くに出荷するのに比べ、CO2の排ガスの削減にもなり、環境にやさしい事業ともいえます」
 1998年に多国籍料理の店「宗家 にんにくや」を浜松市に出店したのを皮切りに、静岡、長野、山梨、新潟を中心に「炭火焼肉酒家・牛角」「居酒家かまどか」「居酒家宴土間土間」「ビストロ呉服町Combine」「串焼き・釜飯 姫物語」など直営店10店舗、FC加盟店58店舗まで拡大させた原動力は、谷野さんが構築したフランチャイズシステムだ。
「ただお金を稼ぐためだけに働くのではなく、その先にある人生の充実のために、あるいはスキルアップや目標のために働き、楽しい充実した時間だと思えるような職場づくりを目指すシステムです。約1ヵ月間の店長向け集中研修や開店前のオペレーション研修による人財育成、開業後のスーパーバイザーによる店舗運営サポート、顧客の満足度を数値で集計する仕組みや店舗運営の現状を把握し、日次で管理・分析・改善ができるシステムの導入など店作りから経営まで多角的にバックアップしています。その成果が店舗展開に着実に現れています」
「ドレス・ド・オムライス」「選べるパスタセット」「峯野牛ローストビーフのディナープレート」……。『CoCoChi』で、地場の食材をふんだんに使ったオリジナルメニューを頬張る家族連れに笑顔が広がる。
「食は人の心を豊かにする人類最高の文化です。いつでもお客様に美味しさはもちろん、心地よさを的確に提供し、喜んでいただくことが我が社の使命と考えています」

株式会社 ジー・ディー・エス
TEL:053-482-3768 FAX:053-482-3769 Eメール:home@gds.co.jp
ホームページ http://www.gds.co.jp/

オートプロマツモト
代表 松本勝三氏
高山短期大学自動車工業学科首席卒業後、京都の自動車ディーラー当時の名前トヨタオート京都で7年メカニックを経験。転職し、自動車板金塗装工場亀岡都板金で塗装を9年担当。その後、14年前に独立し、『オートプロマツモト』を設立。6年前に認証工場を取得。
上:『APM-SP1スピーカー』 180,000円
音源録音状態に近い音質実現
新感覚のカースピーカー開発


自動車整備の高い技術生かし
スピーカーづくりの匠が製作

「オリジナルのカースピーカーが作りたい」
 亀岡市の自動車整備工場「オートプロマツモト」の代表、松本勝三さんとスピーカーづくりの匠「遊音(ゆういん)工房」の代表人見隆典さんが共同開発した改造カースピーカー『APM|SP1』がカーオーディオマニアに驚きを与えた。松本さんは、高音質化を考えた時、スピーカーウーハ―にダイレクトに信号を入れることが高音質になることを結論付けました。車のデット二ング技術も必要です。しかし、スピーカーユニットが良くないと実現できないと思い、いろいろなスピーカーを聴きくらべました。そして、探し求め巡り逢った音が独自の特許技術でスピーカーユニットを超高音質化させる遊音工房でした。音を聴けばレーシングカーのエンジンの様な反応のスピーカーユニットで、その技術を自動車用に耐久性、耐振動性を向上させて、カースピーカー『APM|SP1』が誕生しました。
 ぜひ一度、この音を聴いてみてください。忘れられない音になるでしょう。
(ライター/斎藤紘)

オートプロマツモト
TEL:0771-23-0171 FAX:0771-20-1184 Eメール:kmatsu3116@gmal.com
ホームページ http://apm-sound.com/

千葉静脈瘤クリニック
院長 河瀬勇氏
防衛医科大学校卒。東京船員保険病院や亀田総合病院などで心臓血管外科医長。米国の病院で心臓胸部外科クリニカルフェローなどを歴任。2015年、『千葉静脈瘤クリニック』開設。日本外科学会外科専門医、心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医、日本脈管学会脈管専門医。医学博士。東邦大学客員教授。
心臓血管外科医の新たな道
下肢静脈瘤治療に才智集中


高度医療で日帰り手術促進
合併症回避、安全第一貫く

 妊娠中の女性、出産した女性、立ち仕事が多い理容師や美容師、調理師、教師、販売員、太った人や高齢者などがかかりやすいと言われる下肢静脈瘤。足の血管がコブ状に膨らんだりするこの疾患の治療を専門に『千葉静脈瘤クリニック』を開院した院長河瀬勇さんは、心臓血管外科医として日本国内と米国でキャリアを積み重ねた医学博士。開院の動機から澄み切った青空のような心がのぞく。
「30年ほど心臓血管外科医としてキャリアを築いてきました。人生、これ修業といいますが、どこまで修業を続けていくのが美しいかと悩むようになり、50歳を過ぎてこの道で夢を追うのは不適切だと判断しました。自分が疑いなく自信を持てる分野で社会に十分還元したかったからです。下肢静脈瘤であれば、今までの血管外科医の経験を生かせるうえに、最初から最後まで自分一人で診療することができます」
 病名の例にもれず、下肢静脈瘤と恐ろしい響きがある。
「静脈にある逆流防止の弁がいたんで、逆流した血液が重力のかかる脚の静脈に溜まってできるのが下肢静脈瘤です。クモの巣状、網目状、側枝型、伏在型の4つの型があります。静脈は血の勢いが弱く、まず破裂することはありませんし、末梢の血流への影響や他の臓器への影響もほぼないとされていますが、脚がむくむ、重く感じる、疲れやすいなどの症状が出て、進行すると色素沈着や湿疹、潰瘍などが起こったりしますので、生活の質の低下につながります。60〜70代の方の発症が多く、女性は妊娠中に足からの静脈還流が阻害されやすく、弁に過度の負荷がかかることもあり、男性の2、3倍にのぼります」
 治療に投入する技術、医療機器は専門病院ならではの陣容だ。
「超音波検査で病変部位を同定し、深部静脈の状況や末梢動脈の様子も確認します。治療法としては、足のうっ血を防ぐ圧迫管理、硬化剤を局所の静脈瘤に注入する硬化療法、伏在静脈の逆流を止めて表在静脈瘤をなくす手術療法があります。手術でメインとなる血管内焼灼術はレーザーで高熱をかけて血管を細く収縮させてふさいでしまう方法で、下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術の実施医でないとできない手術です。この手術に使う機器も、複雑な病変にも対応可能なELVeS|1470nmレーザーやエンドサームレーザー1470、病変に対して均一な治療効果を与えることができるCovidien高周波治療器の最先端機種が揃い、手術の精度を高めることができました。血管内焼灼術の際にコブをとる手術も同時に行うことも可能です。所要時間はレーザーのみが10~20分、コブ切除を加えて30分~1時間程度です」
 この手術のメリットは日帰りで受けることができることだ。
「複雑な手術ではありませんので、術後は弾性ストッキングを装着して十分歩ける状態でご帰宅いただけます。安静にする必要はありません。全身麻酔でやる医師もいるようですが、私は部分麻酔にしています。術後はすぐに動いたほうが合併症が起きにくいからです。全身麻酔でなければ、動ける時間も早くなりますし、日帰りでできます。極端に言えば手術しなくても生きていける病気なので、手術で重い合併症が起きる可能性はできるだけ避けたほうがいいのです」
 2015年9月に開院し、治療実績を重ねる河瀬さんの喜びは、「手術で完治し、長い間の悩み事が解消されたときの患者さんの笑顔を見られること」だ。

千葉静脈瘤クリニック
TEL:043-239-5831 FAX:043-239-5832
ホームページ http://chiba-varix.com/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605