今の大ヒットはこれだ 2013

イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
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株式会社 グローバルソフトウェア
代表取締役社長 狩野賢一氏
父親であり現会長の狩野輝昭氏が1978年に「グローバルソフトウェア」を設立。2012年に代表取締役社長となる。2013年に36年目を迎える。北海道から博多まで拠点を持つ。現在産官学の連携を基本として各種のニュービジネス研究を積極的に展開している。

常に新しいシステム開発に挑戦
医療システムで在宅医療を支援し
地域医療の充実に貢献する

 「グローバルソフトウェア」は医療情報システム、国内メーカーの組み込み系開発、iPhoneやiPadのアプリ開発の三つの事業を展開している。医療とiPadアプリの開発は別々の部署が行っていたが、iPad用に医療情報関連アプリを開発したことから業務が連動しているという。
「私どもは在宅医療向けに特化したシステムを開発しています。従来、医師は紙のカルテを持って往診に回っていたのですが、患者さん宅で電子カルテの閲覧をできるようにしたのがクラウド型電子カルテ『イージーカルテweb2.0』のiPad版アプリなのです。院内型とクラウド型がありお客様の希望で選べます。サーバーはセキュリティで守られており、ネットでどこでも利用可能、データを消失するようなリスクも軽減できます。さらに在宅事務をトータルサポートする在宅医療支援システム『神医』があります。これは『イージーカルテweb2.0』と連携できるシステムです」と同社の狩野代表。
 これら医師や看護師、事務員、患者への利便性をもたらす医療情報システムは、地域医療展開の福音となっていくだろう。
(ライター/本名広男)

株式会社 グローバルソフトウェア
TEL:0495-22-0001 FAX:0495-24-3380 Eメール:eigyo@globals.jp
ホームページ https://www.globals.jp/

株式会社 ターゲンテックス
代表取締役 中村幸司氏
車のエンジンから派生する環境問題に胸を痛ませ、地球に優しい『PECS MARK-IV(ペックスマークⅣ)』を開発、1991年3月に環境関連製品の研究開発・製造販売を行う「株式会社ターゲンテックス」を設立、代表取締役となる。2005年度に日本大学大学院工学研究科非常勤講師を勤める。

Patent
 U.S.A No.6270667
 CHINA No.ZL9619911.X
 EPO(英、独、仏) No.0873774
 KOREA No.0386823
 BRAZIL No.PI 9806651-0
 JAPAN No.3378942
環境への想いと理念が結実した
類を見ない無交換式オイル劣化予防装置

 オイルの寿命を倍増させ、有害排出ガスを低減、エンジンの寿命も延長させる夢の装置『PECS MARK-IV(Changeless Type Oil Filter)』。開発したのは「ターゲンテックス」の中村社長だ。
 中村社長は、大学を卒業後、機械工学科の知識を活かし大手自動車メーカー系列の特殊自動車の製造と優れたリペア部門をもつ会社に入社し、車の整備や設備などを徹底的に吸収し、エキスパートとなるべく奮闘したという。時に日本は高度経済成長期。社会的に公害が取りざたされるようになってきた時期だ。その頃、中村社長は有吉佐和子氏の小説「複合汚染」を読み、テクノロジーと環境汚染について考えるようになり、「機械工学は環境とドッキングする」「人間に害のあるものを生みだしてはいけない」という理念を持つようになる。その理念を実現すべく中村社長は整備会社を退社し、アルバイトを続けながら、機械効率と環境負荷軽減に有効な製品をと、研究を重ねていった。
 そして歳月は過ぎ、『PECS MARK
-IV』の前身となる製品を開発、92年にブラジルで開催された地球サミットの国際環境機器展に招待され出展、海外から注目を集めることとなった。さらにその製品を進化させんと研究と走行テストを重ね、世界に類を見ない無交換式オイル劣化予防装置『PECS MARK-IV』が誕生したのだ。
(ライター/本名広男)

株式会社 ターゲンテックス
TEL:03-3326-7081 FAX:03-5313-2430 Eメール:ttpecs@tagen-tecs.co.jp
ホームページ http://www.tagen-tecs.co.jp/

株式会社 ヨシダコーポレーション
吉田哲人代表取締役社長
小さな頃からアウトドアや食べることが好きで、新しいことに情熱を燃やしていた吉田社長。芥川賞を受賞した開高健氏の影響を受けてその思いは強くなっていったという。

チーズの歴史を伝え
ホンモノを提供する

 日本におけるナチュラルチーズの普及に貢献してきた『ヨシダコーポレーション』。現在「YSブランド」で知られる同社の多様なチーズは、国内外で幅広く展開され一般家庭でも認知されつつある。そんな同社を率いる吉田社長は、起業前はアウトドア系のライターとして活躍していたという。
「当時はフライフィッシングの黎明期でした。新聞の釣り専門のコーナーを担当していたり、月刊誌を何誌か掛け持ちするほどでした。またバックパッキングも流行り出した頃で、アウトドア系雑誌の創刊号でも寄稿させていただいたりしました」
 その後ライターをしていた頃の海外渡航経験を買われ商社に就職。そこで扱っていた商品のひとつがチーズで、国内の大手メーカーに紹介する立場となった。プロセスチーズと言われる『6Pチーズ』等の加工したチーズが一般的だった時代。日本市場における海外産ナチュラルチーズのポテンシャルを感じた吉田社長は、1994年に周囲の支援を受けて「ヨシダコーポレーション」を設立したのだ。
「チーズもフライフィッシングもいかにプロセスを楽しむかが大事。フライフィッシングは、生態系について勉強したり知的な楽しみ方ができます。チーズも同じで、歴史的背景や文化を感じ取りながら、例えば単純にチーズを食べるのではなく、パンとワインとの食べ合わせがあったりする様に、そういうことを考えるだけでも楽しい。知的に刺激される面白さ、そして大手メーカーでは実現できない〝ホンモノ〟のチーズというのを、多くの方々に広めて行きたいと思っています」
(ライター/高山祐紀)

株式会社 ヨシダコーポレーション
TEL:0567-32-3211 FAX:0567-32-0032 Eメール:yscheese@ys-corp.co.jp
ホームページ http://www.cheese.co.jp/

飯森クリニック
院長 飯森洋史氏
埼玉大学理工学部建設基礎工学科卒。富山医科薬科大学(現富山大学)医学部医学科卒。学生時代より、全人的医療や心身一如の考え方をする漢方医学に興味を持ち、学際的な傾向の強い心身医学を専攻、日本大学医学部第一内科(心療内科)入局。2000年6月5日『飯森クリニック』を開設。

心と身体に加え社会的要因も捉え
全人的な治療を行う心療内科

 「私は学生時代に心身一如の考え方をする漢方医学に惹かれ、『全人的医療を考える会』に所属し、その後日本大学心療内科所属の故桂戴作先生などの出会いから日本大学医学部第一内科に入局することとなったのです。そして心身医学の研究に進み、平成12年に『飯森クリニック』を開院したのです」
 そう語るのは、心療内科・内科・アレルギー科・東洋医学を扱う「飯森クリニック」の飯森院長だ。平成8年には、「心療内科」の標榜が認められ,現代社会のストレスから生じるさまざまな健康障害を治療する内科領域の専門科として認知されつつあった。
「当時、ストレスが体に不調を引きおこすなど内科や、精神科という枠組では治せない患者さんが増えていました。そのため内科的な対応や精神科的な対応、心身一如で考える漢方的な対応、心理療法的な対応、これら全て考慮した全人的医療が求められていると考え、クリニックと共に『国際心理社会実存医学研究所』を併設しました。それまでそうした期待に応えられる医療機関は非常に少ないのが現状だったのです」
 心も身体も診ることができ全人的な知見を持つ心療内科。飯森院長は心療内科を次のように表現した。
「全人的に一人の人間を理解し、治療を行う。それが私の考える心療内科なのです」
(ライター/本名広男)

飯森クリニック
TEL:042-382-3166 FAX:042-382-3177
ホームページ http://www.iimori-cli.com/


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