今の大ヒットはこれだ 2013

イギリス生活情報誌 
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株式会社 ハシカンプラ 代表取締役社長
渡辺元氏
宮城県仙台市出身。高校卒業後、建設コンサルタント会社入るが、設計の道を志し大学進学。卒業後、海外青年協力隊としてモロッコで土木工事に携わる。帰国後建設コンサルタント会社で20年間橋梁点検を続け、2011年に独立、「株式会社ハシカンプラ」を立ちあげる。

国土強靱化計画では、劣化が進んだ橋から順番に点検を行い、目視の他に、コンクリートの一部をはつって鉄筋を確認したり、コンクリートの塩分量やph、強度等を調べる。
大きな社会的ニーズである
インフラの点検・調査
この業界に飛び込んできて欲しい

 橋梁点検をメインに、道路、港湾、鉄道、河川の樋門などの構造物の点検・調査を行っている「ハシカンプラ」。現在、現政権の国土強靱化計画によるインフラの長寿命化や予防保全型の維持管理ヘのシフトに伴い同社へのオファーが拡大してきた。
「今年から建設業界は活況を帯び始めてきましたが、それまではかなりの落ち込みようでした。その流れの中で過当競争となり、各企業がその存続のために無理をして受注している状況です。そのために、支払われる人件費も下がっていました。ですから人材を確保しようにも将来が見通せない状況だったのです。しかし東日本大震災により土木や建築業の重要性が再認識されてきたのです。東南海地震を見据えて、地震や津波への対応をしていかなければならないということで、行政や民間共に建設産業をこれから衰退させたら、日本の将来は危ういという自覚が生まれました」
 さらに社会資本の老朽化が建設業界の重要性を再認識させた。中央自動車道の笹子トンネルの大事故の発生や、千葉県君津市の「大戸見隧道」の天井のモルタルの崩落、国道の橋のワイヤケーブルが切れるという、これまでの日本では考えられなかった事故が発生するようになってきた。
「それらの老朽化に対するメンテナンスの必要性への認識が高まり、われわれが行っている点検が非常に重要になってきたということで、人材が流出したこの業界から若者へのアピールをしていかなければなりません。技術も人材もどんどん良いものを入れていかないと、今後立ち行かなくなる恐れがあります。建設業界では、国交省が予算をつけてくれたことにより設計労務単価の改定が行われました。さらに社会保険に入れない企業への対策も行われています。今年から国として建設産業を育成していこうという方向に舵を取ったので、弊社でもぜひ優秀な人材を募りたいと考えています」
 特に「ハシカンプラ」が行う構造物の点検は社会インフラの更新期に重要となる。これからは湯水のごとくお金を使って建て替えや架け替えをする時代ではなくなってきたのだ。
「従来は壊れてからの補修が主でしたが、工期や社会的コスト削減のためにインフラを予防保全することにシフトしています。現在、高度経済成長期に大量に建設された橋やトンネル等の道路インフラが老朽化しており、適切な維持管理が必要。そうしたニーズに応えるため弊社では人材育成に重点を置いています。まず従業員を安定した身分にする事を第一に、他社での研修や、海外展開を目指してグローバル人材を育成するため、国際協力機構に派遣案件を調査依頼するなどの方策を立てています」と同社渡辺代表。社会的ニーズに応えるべく渡辺代表は事業基盤作りに余念がない。
(ライター/本名広男)

株式会社 ハシカンプラ
TEL:022-342-5361 FAX:022-342-5362

株式会社 冨士精密 代表取締役社長
和田博行氏
大阪出身。大阪学院大学卒。「冨士精密」に入社後、アメリカの支社で2年間販売に携わる。本社に戻ってからは、営業から業務、製造、購買、経理など会社のすべての部署を経験し、1976年、28歳の時に二代目として代表取締役社長に就任。

(左)専用ソケット (右)SU-NUT
ゆるみ止めナットで
あらゆる現場のものづくりをささえ
社会と産業の発展に寄与する

 「冨士精密」は、昭和 37年に業界で初めて「メタルリング ゆるみ止め機能」を導入したゆるみ止めナット『U-ナット』を発表し、現在では業界シェア50%を誇る。現在専用ソケットがなければ外せないゆるみ止め盗難防止ナット『SU-NUT』が好評。日本のものづくりを「結びつける」技術で支えてきた同社の和田代表に、その技術と経営のこだわりを伺った。
「弊社の製品のシェアを世界で一番にすることが目標。そのためアメリカ、ヨーロッパ、アジアに販売網を築きつつあります。海外では日本製は高級品で、中でもベントレーやフェラーリなどの自動車の重要部には、弊社のナットが使われています。理念としては創業時から、会社が発展するには社員が豊かでなければならないという信念で会社を経営しています」と、和田代表は語った。
(ライター/本名広男)

株式会社 冨士精密
TEL:06-6862-3112 FAX:06-6862-9880 Eメール:funco@fun.co.jp
ホームページ http://www.fun.co.jp/

有限会社 八幡瓦工場 代表取締役社長
八幡昇氏
沖縄県旧玉城村生まれ、与那原町育ち。1975年頃に本土から沖縄に戻り、赤瓦職人として活動。現在「有限会社 八幡瓦工場」の代表取締役社長。平成16年、文部科学大臣賞受賞。平成24年、沖縄県推奨優良県産品認定。平成25年 オグレスビー氏工業功労者賞受賞。

今にあった進化した瓦づくりと共に
伝統文化である赤瓦を守り
沖縄の原風景を伝えていきたい

 首里城正殿を代表とする沖縄を象徴する赤瓦の家々の風景。伝統的赤瓦は漆喰で固めるため瓦の赤との白との色彩が特徴的だ。
 沖縄瓦の有数な生産地与那原町にある「八幡瓦工場」は現存する中で一番古い工場だという。同工場ではRC住宅専用の瓦など現在の建物にあった改良瓦だけでなく、世界唯一という「たたら作り」製法を継承し、その伝統的な製法で、文化財を修復するための赤瓦も手がけている。この赤瓦は沖縄の風土にあった建材として、断熱効果で屋内を涼しく快適にするなどの性能を持つ。
「原料は沖縄県南部に広がるクチャに赤土。現在、原料が手に入りづらい状況にありますが、時代のニーズに合わせて進化させていくのと同時に、伝統文化である赤瓦を作り続けて沖縄らしい原風景を守り、次の世代に継承していきたいと考えています」
「八幡瓦工場」の八幡代表はその赤瓦への思いをそう語った。
(ライター/本名広男)

有限会社 八幡瓦工場
TEL:098-945-2301 FAX:098-946-2331 Eメール:hachi88@sweet.ocn.ne.jp
ホームページ http://www11.ocn.ne.jp/~hachiman/

日東道路 株式会社 代表取締役
大木光勇氏
学生時代に土木関連のアルバイトを始め、25歳のときに独立して造園関連の会社を開業する。その後会社をたたむが、知り合いだった「日東道路」の先代社長に仕事を手伝うようにと言われ、入社する。その後、経営を任され会社の建て直しを行い、10年連続の黒字化を達成する。

快進撃を続ける首都圏の道路工事の雄
現社長が語るその好調の秘密
「君たちがいて、僕がいる」ということ

 東京23区をはじめ、首都圏の道路工事を手がけてる「日東道路」。公共工事削減など建設工事関連には逆風が吹く時代ではあるが、同社は10年連続黒字という順風満帆な経営を続けている。その秘密を大木代表に伺った。
「まず先代から受け継いだ時、倒産寸前だった会社を立て直したということ。知り合いや税理士などから引き継ぐのは無茶だと止められました。しかし全社員の前で次の代表と紹介されたからには後には引けないと腹をくくりました。コストダウンやリストラには痛みを伴いましたが経営は正常化できました」
 しかし現在の好調の要因は自分だけの努力の結果ではないという。
「それは当社の経営理念でもある『君たちがいて、僕がいる』ということ。従業員の皆さんがいるから会社が存続できる。これはずっと変わることのない思いです」
(ライター/本名広男)

日東道路 株式会社
TEL:03-5421-8421 FAX:03-5421-2611
ホームページ http://www.nittoudoro.com

宇仁繊維 株式会社 代表取締役社長
宇仁龍一氏
1999年に桑村繊維株式会社を退職後、一部商圏と商品を引き継ぎ44年の経験と実績をもとに宇仁繊維株式会社を創業する。2001年、東京出張所開設、翌年に東京店として日本橋に移転。その後、表参道店開設。2005年名古屋営業所を開設。2006年京都店開設。2010年、東京日本橋店と表参道店を併合、東京店として移転。

ファッションサイクルの加速を
製造販売一貫体制で支えて
景気を後押ししていきたい

 「景気が回復しつつあるということは、ファッションのサイクルも加速することなのです。そうなると創造性と製造力を必要とする変化のスピードに、中国を始めとしたアジアは追いつくことができません。その目まぐるしく移り変わる流行に対応していけることが当社の強みなのです」
 そう語るのはテキスタイルを扱う「宇仁繊維」の宇仁社長だ。
同社は、メーカーと問屋を一体化した製造販売一貫体制を構築している。500種類の生機(きはた、染色加工前の織っただけの生地)、プリント下をベースに、染色、プリント、後加工など約25000種の生地を常備、北陸に工場を構え迅速な納品を可能にしている。
「この製造販売一貫体制によるスピードを持って日本のテキスタイルから景気の後押しをしていきたい」と、宇仁社長は語った。
(ライター/本名広男)

宇仁繊維 株式会社
TEL:06-6253-7311 FAX:06-6253-7312 Eメール:uni-seni@komon-kobou.com

宇仁繊維ファッション 株式会社
TEL:06-6253-7315 FAX:06-6253-7316 Eメール:uni-net.info@komon-koubou.com
ホームページ http://www.komon-koubou.com/shopping/
         http://www.komon-koubou.com/

本多電気商会 代表
本多翔平氏
電気店を営む祖父の影響により、幼少期に「電気工事をしたい」と話したというエピソードがある。高校2年生のとき電気工事関係の国家資格を取得。大手家電量販店を経て20代前半で独立、本多電気商会を開業する。

楽しさが仕事の信条と語る経営者が
これから需要が増える電気工事業界に
挑戦したい若者を求める

 都内全域を営業エリアとして住環境の電気工事全般を手がけている『本多電気商会』。同社の本多代表は20代ならではの吸収力で、太陽光発電関連など新しい技術の習得にも余念がない。その仕事へのこだわりを伺った。
「仕事は楽しくないと意味がないと考えているので、お客さまとの打ち合わせなどコミュニケーションを大事にしています。それが上手くいかなければ仕事に影響がでてきますから。仕上がりが思ったものと違うと言われないように理想に近づけていきたいのです」と、本多代表。続けて人材が欲しいと語る。
「現状仕事を断っている状態。さらに深刻なのが、電気工事職人のボリュームゾーンが60歳から70歳代だということ。それらの方々が引退したらこの業界は深刻な人手不足になります。運転免許さえあれば技術は教えますので、若い方にぜひ来て欲しいと思います」
(ライター/本名広男)

本多電気商会
TEL:042-393-1548 FAX:042-313-3352 Eメール:honden21@gmail.com
ホームページ http://www.honden21.com/

有限会社 尼子商店 取締役
尼子康介氏
声優を目指して養成所に通い、挑み続ける姿勢を養ってきたが声優の道を断念。当時尼子商店の社長であった父親が病気になったことから、27歳で代表取締役として跡を継ぐ。業界で経験を重ね、多くの人の支援もあり経営者として成長していく。

若く未熟だからこそ
成長していける喜びがある
そして次代を見据える経営を

 「購入者にとっての、ベストな提案を提供するための選択肢が幅広いのが弊社の強みです。それには、数を持つだけでなく、価格・品質、使い勝手などに「納得」して購入して頂くための態勢を取っています」
 そう語るのは酒造・食品用の機械・器具・資材の卸売りとして3万種以上の商品を持つ「尼子商店」の尼子代表だ。
「時代時代の人、企業に合ったものを提供し続けてきたからこそ、今日までの弊社があります。私自身の姿勢としては正直に、自分に出来ることを探し、ベストを尽くすことを追及していきたい」
 現在、同社では次の時代を見据え、1次産業の方々の相談役として6次産業化をサポートする推進事業を行っている。
「弊社では、農産加工用設備等の販売の中で現場重視の提案や、相談いただいてきた実績があります。今後のTPPへの対応としても必要な事業と考えています」
(ライター/本名広男)

有限会社 尼子商店
TEL:082-228-0361 FAX:082-228-0300 Eメール:amakoshouten@dune.ocn.ne.jp
ホームページ http://amakoshouten.com/

サンビスタ。作詞・作曲家、DJ、プロデューサー、パーカッショニスト、ダンサー、シンガー
ゲーリー杉田氏
名古屋出身。日本のサンバ草創期より、日本全国のイベント・ライブハウスなどで演奏活動する傍らコンポーザー・演奏家としてブラジル音楽の普及に努める。また、サンバ関連の教室を開き、後進の指導にあたる。ボランティア活動にも力を注ぐ。 

草創期より演奏や歌、ダンスで活躍
サンバ普及に情熱をかける
日本を代表するスーパーサンビスタ

 日本のサンバ草創期より活躍し、愛好家の間で知る人ぞ知る重鎮、ゲーリー杉田氏。19回におよぶブラジル外遊でつちかったそのスイング感と歌は、本場ブラジルをはじめ、日本でも人々を魅了する。その長い音楽キャリアの中では、ブラジルや日本の著名アーティストとのセッションを積極的に行う。
 また、老若男女サンバを楽しめる『サンバフィットネス道場』では、心臓の鼓動のリズムに近いサンバにあわせて無理なく行えるオリジナルダンスエクササイズの指導を、ゲーリー杉田氏より直々に指導を受けることができる。
「ブラジル音楽文化普及協会」を通じた活動も情熱的で、サンバを通じたチャリティやボランティアにも参加してきた。ゲーリー杉田氏は、日本のサンバ普及のキーマンとしてなくてはならない存在なのだ。
(ライター/本名広男)

株式会社 ウルバナ
TEL:052-934-1438 Eメール:info@garysugita.jp
ホームページ http://www.garysugita.jp/


[イギリス生活情報誌] 月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-13-16旭ビル4F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605