井形慶子 イギリス
  HOME 特集 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45
46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62
  掲載クライアント
『総合リサイクルセンター黒田』 代表取締役社長 黒田光秀氏
「もともとリサイクル産業は、静脈産業といわれていたが、大量生産と大量廃棄が行われている現在、有限な資源を活かすためのリサイクル法などの施行で主要産業となり動脈産業となってしまっているのです」


創業以来リサイクルを手がけ
地球環境に重要な役割を果たす

『総合リサイクルセンター黒田』は、50有余年にわたり、山梨県富士吉田市一帯で資源の再生利用の事業を行ってきた老舗企業だ。リサイクル業を主に、一般・産業廃棄物の収集運搬、処分、リサイクル品の製造・販売など、さまざまな事業を手がけている。同社は民間企業としては、全国でも数社しか持たない一般廃棄物処理施設を保有しているという。
 一般廃棄物の回収は、資源物回収部門「もったいない倶楽部」の回収車が、小林旭氏の「旭のもったいない音頭」を街宣放送しながら、各家庭の協力により資源物を定期的に1日約50トン回収し、資源としてリサイクルを行う。古紙や牛乳パックは、オリジナルのプリントトイレットペーパーとして再生し、「もったいない」の文字をデザインした訴求効果のあるプリントを施して配布。捨てる側である人々に環境意識を訴え、リサイクルによる環境保護や「もったいない」の力を自然に意識付けている。また、金属類は鉄鋼、銅、真鍮などを手作業で種類別に分けてリサイクルしている。現在では資源物回収部門は、個人の顧客が約9000件、企業約400件との取引をするまでに発展している。黒田社長は「会社の成長は社員の成長があってこそ」と語る。
「ここまでやってこられたのは、各社員が社長の信念を理解して、環境を考え仕事に励んできたからなのです。そのために社員教育には力を入れています」
 黒田社長は、社員の成長のために、環境への意識とお客さまへの対応を学んでもらうために各種の研修を行っている。
「家電製品などの物が増え続け、世界は便利で豊かになったが便利は人をダメにし、不便は人に工夫をさせて頭を使うようにする。人は何もない所でどう工夫して何ができるのか?」
 この考えから、黒田社長は社員教育にモンゴル研修を設けている。昼は40度、夜はマイナス45度の極限の環境で、社員たちは、環境は決して人間に優しくないこと、人間は環境に活かされていることを体感する。またモンゴルの人々の無駄のない暮らしで環境と共存する人々の生き様を学ぶ。あまりの環境の厳しさに社員は凍死寸前になり、帰国する人もいるとか。
 また、社員にモンゴル研修で自然への畏敬の念を持ってもらうのと共に、お客様へのサービス精神を養うために同社の別部門であるバッグショップ「REPTILES ESPACIO」で接客体験の研修を行う。それにより真心を持った接待を身に付ける。
「私は『学ばざるは卑しい』と思います。なぜ学ばないのか。無関心やそれからくる無知は堕落です。同じ1日24時間があるならば学ぶべき、そして生きた証を残して欲しいと思います。また自分が決めたことは必ず守る、これが私の信条です」
 社会にとって重要性を増してゆくリサイクル産業。その歴史とともに成長してきた『総合リサイクルセンター黒田』は、社員の成長と共にこれからも活躍の場を拡げていくだろう。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 総合リサイクルセンター黒田
TEL/0555-22-2586 FAX/0555-22-2586
   
ホームページ http://rc-kuroda.com/
HOME 特集 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45
46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62
イギリス情報誌●ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-13-16旭ビル4F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605
(C)2012 Mr.Partner Co.Ltd. 「ビジネス最前線 2012」