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マーヤー・弘子の相談室
スピリチャルカウンセリング 野上事務所
マーヤー・弘子先生

　震災の傷跡が癒えないまま原発問題を抱え、今度は消費税値上げという現実に直面。国内では相変わらず不安な毎日が続いている。日本はどこへ向かえばいいのか、日本人はどう行動すべきか。スピリチャルカウンセラーとして長く活動し、日々様々な相談に応じながら大勢の人々を導いてきたマーヤー・弘子先生にお話を伺った。
　「消費税のことでみんなが反対するのは仕方がありません。わからないことが多いから不安なのです。なぜ税を上げなければならないのか、今はどういう状況なのか、細かい数値を示すなど、明確な説明が必要です」
　と、先生。人には漠然としたことや未知の物に不安を感じる習性がある。納得のいく説明が欲しいというのは誰もが思うことであろう。消費税の件もそうだが、最近の日本では物事を進めるに当たって人任せにしてしまう傾向がある。先生もその点を指摘している。
「危機に対する意識が低いというのはあるかもしれません。なすがままではなく、一人ひとりが問題意識を持ち、自覚するべきです。一人ではどうにもならなくても、二人になり、三人四人になれば何かを変えることができるかもしれないのだから」
　これからの日本に必要なのは自助努力だと、先生は言う。特に、十代二十代の若い世代は大きな力の源である。
　「大学を出ても就職口がないなど、若い人達も色々な問題を抱えています。けれど、そこで諦めてしまったら先には進めない。頑張って立ち上がってほしいと思います」
　国際化が進み、若い層の日本への関心が薄れていることも消極的にしている一因かもしれない。文化や古来の習慣等、日本についてもっと深く学べる教育を取り入れていくのも一つの手段だ。少数ながら、通常のカリキュラムに加え、伝統文化や古くからの躾、歴史を教えてくれる学校はあるという。さらに先生は、可能な限り外国へ行って自分と日本を見つめ直すことを奨めている。これは世代を問わず、日本人全体に言えることだ。
　「日本は島国だから、そこだけに留まっていると、どうしても他のことが見えなくなる。外国へ行ってその国の人と話すと、日本が外からどう思われているのかよくわかります」
インドをはじめ諸外国を頻繁に訪れる先生も、時折はっとさせられることがあるという。海外で刺激を受け、客観的な意見を聞き、自国についてじっくり考える。そうすることで、生きる勇気と知恵が沸いてくる。視野を広げるためにも是非実行したい。
　不穏な状態の中、鬱病が増えている現在の日本。先生はこのことをとても心配している。
「生年月日は神がお母さんのお腹を借りて使命したものです。誰しも使命が与えられている。人生をしっかり生きて、その使命を全うして欲しいと思います」
　命はみな平等。価値のない人はいない。全ての人生に意味がある。前向きに一生懸命生きるために、一日でも早く安定した社会を作らなければならない。私達一人ひとりの自覚と努力を問われる時が来ているのだ。
（ライター／乾雅美）

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