日本が誇るビジネス大賞 2018


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
 
中左:『ダイヤモンドローズB.Aローション
(ローズ)』 150ml 6,500円(税別)
中右:『フェイスリフト』92,000円 (税別)
キメの細かさと健康的で輝くような透明感を実現。朝のたった約3分で一日中艶肌を維持できる。
下左:様々な美容方法をまとめた美容本『「勝ち肌」を手に入れて幸せになる!』は、5月2日より絶賛発売中。
下右:代表取締役 今井悦津子さん
かつて弱かった身体を日本舞踊で培った精神力で克服。同じような思いをしている女性にも美しくあってほしいと一念発起し「アヴァンダンティア」を設立。女性社長として活躍中。
使用する度に効果実感
輝く女性を完全サポート

 忙しくてもキレイでありたい女性たちのため、商品開発などで応援している女性本位の会社が各業界から今注目を集めている。それが、敏腕女性社長・今井悦津子さんの『株式会社アヴァンダンティア』だ。バリエーション豊かで使えば使うほど美容効果がある美容アイテム群が、輝く女性たちにトータルでサポートしている。
 リニューアルして再登場した『ダイヤモンドローズB・Aローション』は、美肌や美白を実感でき、まるで美容液を贅沢に使っているかのようだと評判になっている。世界初の羊膜エキス配合、美容効果抜群のプラセンタやサイタイなども含んだ最強の美容アイテムだ。
 また、美顔器などの商品の開発・販売にも力を入れているそうだ。看板商品『フェイスリフト』は、顔の隅々まで使うことでキメの細かさと健康的で輝くような透明感を両立でき、朝にたった約3分稼働させることで一日中艶のある肌をゲット。他の美顔器も好評で、そのカバー範囲はフェイス用から全身対応まで至る。被るだけで寝ている間にケアが可能なもの、イオン効果を導入したもの、便利な充電式のシリーズは、フェイスラインに貼るだけでスッキリした顎と首回りのリフトアップや、携帯用のナノミストはいつでもどこでも美容液や化粧水を保水できる優れもの美顔器シリーズで、4種類以上という豊富な商品展開が魅力。肌質やキメの細かさ、はりつや、化粧のりなど痒い所に手が届くアイテムが多数揃っている。
 かつては、身体や皮膚が弱かったという今井さんだが、出産を機に肌の弱い人でも使えるような化粧品を広めたい、プロデュースしたいと思い立ち会社を設立。それに幼少期から続けているという日本舞踊で培った「精神」と「美を見極める目」は、本物を追及する美の形と精進し続ける心を大事に人の2倍働くという信念を原動力に活動を続け、一企業の女性社長に。また、自身も美容家としてテレビでレギュラーコーナーを持つまでに至った。
「心が強くても身体が弱くてはバランスが取れない。精神力に身体が追いつかないという経験を私はたくさんしてきました。お肌や身体がボロボロだと心も弱ります。毎日お仕事を頑張る女性たちが、多忙な中でも美しく、若く見られることで実際に身体も心も元気になっていけるようなお手伝いができれば」
 彼女のこの想いが美容アイテムの流通に携わることで、女性たちへのとエールとして送られている。現代社会で日々戦いながらも美に気を遣いたい女性たちにとって、姫路は、『アヴァンダンティア』、東京は、『Coeur』は心強い味方だ。
(ライター/大嶋ひかり)

株式会社 アヴァンダンティア
TEL/079-222-2387 Eメール/serendy@softbank.ne.jp
coeur(クール)
TEL/ 03-3733-5058 080-4767-8897 Eメール/AVAN.NiJI@softbank.ne.jp
直販サイト『ツクツク coeur』から検索。Amazon、楽天からもご購入いただけます。

花粉症・鼻炎が楽に『鼻楽』 6,480円
(本体、押圧キャップ、冷却パック、専用カバー)
特許第6124305号
右下:『鼻楽用ハンズフリーバンド』 480円

代表 阿立祐士 氏
2003年、整体業開業。整体院運営、整体技術開発、健康商品開発などを手掛ける「ジャパンオリエンタルメディカル」経営。『神戸トアロード中央整体』6店舗展開。
<花粉対策>押圧冷却法で
過剰な鼻水鼻づまりを抑制

「花粉などによる過剰な鼻水鼻づまりを抑制することが可能な鼻部冷却用品を提供する」
 整体院運営や健康商品開発を手掛ける『ジャパンオリエンタルメディカル株式会社』の社長阿立祐士さんが特許を取得し、商品化した『鼻楽(びらく)』の利用者が増え続け、「鼻水鼻づまりが楽になっていくのが良くわかります」などうれしい言葉が同社に数多く寄せられている。阿立さん自身、30年以上も鼻炎に悩まされていた経緯があり、カラダを整え根本治癒させる東洋医学をベースに重ねた研究の結晶だ。
 構造は極めてシンプルで、本体、押圧キャップ、冷却パックからなり、使い方も簡単だ。『鼻楽』を冷凍庫で凍らせ、使うときは、まず鼻をかみ、『鼻楽』を調子の悪い側の小鼻に突起が触れるように軽く押し当てるだけ。子どもも安心して使える。冷たすぎると感じる時は、専用カバーをかぶせる。手で押さえずに、専用のハンズフリーバンドで固定することもできる。
 阿立さんが冷却に着目したのは、症状のメカニズムの考察からだ。
「鼻が異物感を感じると、脳がそれを察知し排除しようとする働きが起こります。東洋医学では治癒力、西洋医学では免疫力と言われていますが、これによって異物感を感じた鼻周りの血流が増し、熱が上がりグスグスしだします。通常の場合は、この反応が正常に行われ異物を排除すれば終わりになります。しかし、花粉などでお困りの方は、異物に対してからだが過剰に反応してしまい、いつまでも多量の鼻水や粘膜の腫れが続いてしまいます。これを改善する大半の鼻炎薬は、血流を抑える、体温を下げる、神経の興奮を抑えると言う事を一時的に行い、症状を暖和させる物がほとんどを占めています。しかし、全身に効いてしまうために眠気やだるさが起こる事も少なくありません。そこで薬品を一切服用する事無く、鼻の周りの熱だけをピンポイントで吸収し、同じ働きを発揮することができる用具を考えたのです。眠気やだるさに悩まされる事もなく安心です」
 花粉に止まらず、ハウスダストなどによる過剰な鼻の不快感、鼻水、鼻づまりの予防とケアにも使え、薬品の副作用で眠くなると困るプロドライバーやパイロット、妊婦、子供、スポーツ選手、受験生などに最適だ。しかも、繰り返し使えて経済的だ。
 『鼻楽』の開発は、今日的な経営課題にチャレンジする中小企業の経営革新を支援する兵庫県の経営革新計画にも承認された。
(ライター/斎藤紘)

神戸トアロード中央整体
TEL/078-333-4976
ホームページ http://www.chuo-seitai.com/

上左:『ショコラ 生チョコ仕立てⓇ』
上右:『ショコラ 生チョコ仕立てⓇ キャラメルチョコ』
下左:『ショコラ 生チョコ仕立てⓇ ピーナッツチョコ』
下右:『ストロベリー 生チョコ仕立て』
大人気の生チョコ仕立て商品
進化を続ける開発技術

「これ食べだしたら、他のチョコかすみます」
「手が止まらない美味しさ」
『高岡食品工業株式会社』がチョコレートづくりの技術を結集して生み出した『ショコラ生チョコ仕立てⓇ』の人気が止まらない。
 日持ちしない生クリームの代わりに植物油脂を加えたチョコレートにココアパウダーをまぶした商品。生チョコに劣らぬ風味が若い女性の心をがっちりつかんだ。
 生チョコは、チョコレートに生クリームを加えたデザート・ソース。水分が多く、すぐにダメになってしまう。そこで、生クリームを使わずに生チョコの味わいを再現すべく生まれたのが、『ショコラ生チョコ仕立てⓇ』。原材料にカカオマス、ココアパウダー、植物油脂、砂糖、脱脂粉乳、香料などを使い、生チョコ風の風味と独特の口どけ感を実現した。キャラメル味やピーナッツ入りのバリエーションのほか、いちごの代表的な品種とちおとめの粉末を練り込み、いちごの風味がくちいっぱいに広がるストロベリー味も加わってファン層を大きく広げた。
『高岡食品工業』が製造販売するチョコ菓子は、『ショコラ生チョコ仕立てⓇ』を含め約150種にものぼる。中でも有名なのが、開発から40年以上たった今も人気が衰えぬ『むぎチョコ』。戦時中は、国の配給物資製造工場だったという同社は、終戦後すぐに製粉、製パン業として復興し、飴菓子、羊羹などの製造も始めた。チョコレートの製造に着手したのは、三代目社長高岡康博氏のとき。高岡氏の夫人で現在同社相談役の和子さんが回想する。
「進駐軍の米兵が配るチョコレートに群がる子どもたちの光景を目の当たりにし、忸怩たる思いを抱き、この子たちに日本人が作った美味しいチョコレートを食べさせてあげたい、そう強く決意したそうです」
 当時、カカオ豆の焙煎からチョコレートを生産できるラインを構築したが、チョコレートは暑さに弱く、夏場の売れ行きが激減する課題に直面。その最中、知人から「麦のポン菓子にチョコを掛ければ夏でも売れるのではないか」との提案があり、開発に挑戦。チョコ本来の美味しさを維持しつつ、油脂分で麦の粒同士が付着しないチョコの分量の調整で試行錯誤を繰り返し、完成させたのが『むぎチョコ』だ。
 会社設立から70年、「子どもたちが気軽に買える値段で、本格的なチョコレートを提供する」をポリシーに、進化形のチョコ菓子を生み出し続ける国内屈指のチョコレートメーカーの視野には海外進出も入っている。
(ライター/斎藤紘)

高岡食品工業 株式会社
TEL/06-6401-4991 Eメール/info@takaokachocolate.co.jp

徹底した安全確保のため、バイタルサインを細かく計測。

院長 津坂憲政 氏
慶應義塾大学卒。同大大学院医学研究科卒。米国留学、東京歯科大学市川総合病院内科准教授などを経て、2016年、『GENE東京クリニック』開院。医学博士。日本内科学会認定医。
遺伝子医療の専門クリニック
進化する世界最先端技術とは

 東京・銀座の『GENE東京クリニック』は、最先端のがん治療法として注目される遺伝子医療に特化した医院。医学博士で院長の津坂憲政さんの研究をベースに、細胞の分裂に必要な物質の発現を抑えるRNA(リボ核酸)干渉という米国の学者が発見した現象を利用した技術や数ミリほどの小さながんも発見できるPET|CT検査などを導入した治療のフレームワークを確立、治療実績を重ねてきた。
「がん遺伝子医療は、細胞分裂のサイクルを正常化することで体内から自然にがん細胞が消えていくような環境を作る治療法です。遺伝子に傷が付き、アポトーシスという自然死が働かなくなってしまった細胞に対して、点滴や注射によって新たに抑制遺伝子を導入し、速やかにがん細胞を死滅させて行くことで健康な肉体を取り戻していきます」
 具体的な治療法は、がん細胞を自死に追い込んだり、がん細胞の栄養補給を止めたり、異常な増殖を防いだりする『がん抑制遺伝子』と、2006年にスタンフォード大学教授とマサチューセッツ工科大学教授がノーベル生理学・医学賞を共同受賞したRNA干渉という技術を応用して開発した、がん細胞が分裂するために必要な物質の発現を抑える『RNAi治療タンパク』を、運び屋と呼ばれる核酸分子ベクターに乗せて点滴や注射で細胞内部に確実に届ける。点滴ごとに血液検査で腫瘍マーカーを計測し、がんの兆候や転移の検査も欠かさない。治療は2クールに分けられ、1クール目はアレルギーテストを含めた6回、2クール目は5回の点滴投与が基本だ。治療スケジュールは、症状を見極め、治療で生活に支障が出ないように作成している。
 米国で遺伝子医療の第一人者と知られるロー・フェン博士が開発した最新の遺伝子医療薬やベクターを日本国内で使用できるのは、同クリニックのグループだけであり、同グループは常に新たに発見される抑制遺伝子の導入を可能としている。
「がんと診断され、手術や放射線治療でがん腫瘍が綺麗に無くなったとしても、多くの場合は、抗がん剤治療フェーズに移行します。体のどこかにマイクロ転移している可能性があるからです。しかし、抗がん剤治療で転移や再発が防げる確率は、20%程度と言われています。遺伝子医療は、がん細胞を死滅させていく治療ですので即効性はありませんが、抗がん剤の量を減らして遺伝子医療を受ければ、辛い副作用を緩和しながら相乗効果を得ることが可能になります。高齢者や小児期のがん、乳がんや皮膚がん、胃がん、大腸がんなどに対しては、まず遺伝子医療を受けることを検討するべきだと思います」
(ライター/斎藤紘)

GENE東京クリニック
TEL/03-6263-0775
ホームページ https://www.g-t.clinic/

上:『免疫療法センター』全景
中にクラス10,000のクリーンルーム2室を含む“安全”な培養室。医薬品医療機器総合機構(PMDA)の施設調査を受け、東北地方で第1号の「特定細胞加工物製造許可証」を得ている。更に地震など停電に備えて200V、100V両方の自家発電機を備え培養が中断されることなく“安心”な培養施設。

著書「『免疫細胞BAK療法』によるがん治療のパラダイム・シフトーもうがんは怖くない」単行本 近代文芸社刊
その他「免疫細胞BAK療法ーがんと共生しよう」「科学者の心ーセレンディピティ」など著書10編がある。

免疫細胞BAK療法開発者
公益財団法人仙台微生物研究所
代表理事 海老名卓三郎 氏
1966年、東北大学医学部卒・医師免許取得。1971年、東北大学大学院医学研究科修了・医学博士。1971〜73年、ペンシルバニア大学ウイスター研究所留学。1980年、東北大学医学部細菌学講座助教授。1984年、第6回国際ウイルス学会事務局長。1992年、第5回国際感染症学会賞「ヒトロタウイルス免疫牛初乳による受動免疫」受賞。1993年、宮城県立がんセンター研究所免疫学部長。2006年、東北福祉大学健康科学部教授・仙微研クリニック院長。2014年、公益財団法人仙台微生物研究所代表理事就任。
厚生労働省より自由診療が認められた
癌免疫細胞『BAK療法』

 がん細胞を攻撃するキラー活性を増強したスーパーキラー細胞・百億個増殖させたリンパ球でがんを攻撃し、がんと共生し延命に効果を発揮する『免疫細胞BAK療法』を「公益財団法人仙台微生物研究所」の代表理事海老名卓三郎さんが「独立行政法人科学技術振興機構」の有用特許を取得し商標登録も行った。
 このリンパ球を用いたがんの治療法『免疫細胞BAK療法』は、副作用がなく、延命効果に優れた療法として世界的に注目を集め、2015年には同療法を用いた再生医療等提供計画が再生医療安全性確保法の厳格な基準をクリアし、厚生労働省から受理された。
「がんを治すのではなく、がんと共生して長生きしよう」海老名さんの呼びかけに、がんで苦しんできた人々が「仙微研クリニック」を訪れている。
『免疫細胞BAK療法』「BAK」は、生体の機能を調整し健康な状態を作っていくような物質を意味するBRM (biological response modifier(生物学的応答調節物質)と Activated Killer(活性化キラー)の頭文字を組み合わせたもので、「生物製剤活性化キラー療法」ともいい、がん治療の有効率は、76%にのぼるという。
 具体的には、がん患者から20㎖の末梢血を採血し、免疫療法センター内の厳重なクリーンルームで無血清培地を使ってリンパ球の一種で自然免疫細胞のγδT細胞(ガンマデルタT細胞)とNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を14日間かけて100億個まで増やし、1時間かけて点滴静脈注射で戻す、患者さんにとって負担のかからない治療法だ。
 γδT細胞が、がんを攻撃することを世界で初めて発見したのが海老名さんだ。γδT並びにNK細胞を含むリンパ球は、その表面にCD56というマーカーを持った細胞であり、CD56陽性細胞は、動物生存に必須の免疫系・神経系・内分泌系作用を持った多機能未分化細胞であることがわかっている。
「がん細胞は、体の中で毎日1000個のレベルで発生していると思われますが、CD56陽性のリンパ球がそれを認識して殺していると考えられます。それを打ち破って目に見える1㎝位のがん組織になるには、数年単位が必要です。1㎝のがん組織は、10億個のがん細胞からできていることがわかっています。『BAK療法』では、2週間の培養で100億個の自己リンパ球を増やし、それを点滴静脈注射で戻すと、1㎝未満のがん組織では完全に消失させることができると考えられます。また、研究が進展し、腫瘍マーカーではなく免疫状態・炎症状態など一般状態を示すバイオマーカーとしての血清α1酸性糖蛋白(α1AG)値を96㎎/dL以上、未満に分けた介入試験を行うと図1のように同じ高度進行癌(Ⅲ・Ⅳ期)でも免疫状態が残っている人では『BAK療法』は非常に優れた延命効果が得られる。さらに『BAK療法』の特徴は、抗癌剤と異なり副作用と耐性がないので、もう10年以上続けている患者さんが出ている。特に優れているのは、肺癌で現在の標準治療(手術・抗癌剤・放射線治療)によるⅢ・Ⅳ期肺癌の5年生存率は5%以下なのに対し、『BAK療法』の5年生存率は、図2に示すように60%と抜群の差を示している」
 最後に、患者さんにとって大切な費用に関しては、『BAK療法』は、1クール4回投与で60万円だけの実費を寄付してもらっている。他の免疫細胞療法は、1クールで120万円以上かかる。最もひどいのは、保険診療が認められた免疫チェックポイント療法は、重大な副作用があるにもかかわらず1000万円以上かかるという現状だ。
『免疫細胞BAK療法』は、月2回仙台の外来に通院可能な方は、すべて受け付けるので、022-303-3044までお電話下さい。
(ライター/斎藤紘)

公益財団法人 仙台微生物研究所・仙微研クリニック
TEL/022-303-3044
ホームページ http://www.senmax.net/senbiken/

上:乳がんを自動計測する装置
下:代表取締役 東志保さん
現役の母親世代の女性を乳がんから守るために、乳がん用画像診断装置の開発を目的とした東大発のベンチャー企業を起業。「乳がんと闘う」この言葉のない世界を目指して。
高精度で乳がんを計測
最先端技術で女性を守る

 過酷な乳がんとの闘いに挑むベンチャー企業が、業界中の注目を集めている。東京大学で培った医用超音波技術の実用化・乳がん自動計測装置開発に力を注いでいる『株式会社Lily MedTech(リリーメドテック)』。
 女性の負担が大きい乳がん検診を誰もが受けやすい環境を整えるため、乳がん検診で一般的に用いられるマンモグラフィーではなく、医療用超音波技術を使った乳がん自動計測装置を創り出した。マンモグラフィーは、圧迫による痛みや被ばくが大きなネックとなり、本来ならば早期発見・早期治療で生存率が大幅に高まる乳がんの検診率を低下させてしまっていた。防げる病の患者数や死亡者数が年々増加しているという現状を切り開く突破口として、『Lily MedTech』社の技術に大きな期待が寄せられている。
 横になるだけで再現度も高く、定期的に検診が受けられるうえ、従来までは検出が難しかった高濃度乳腺の乳房でもがんを高精度に見つけることができる技術を確立。検査の再現性が高く、被ばくもないためにこまめな撮像を可能にした。検査時の見落としを防ぎ、苦しむ女性を減らしたいと奮闘した代表取締役東志保さんをはじめとする社内スタッフ・共同研究開発者の東京大学医学系研究科医療機器工学研究室の努力の賜物だ。
 東さんらは、試作機による改良を経て、3年以内の販売と治験実施を目指しているという。抗がん剤治療のモニタリングなどへの活用ができる点、医工現場との連携によって生み出された真に現場で使える装置であるという点は、『Lily MedTech』ならではの大きな強みだ。
 高校生の時、自身の母親を癌で亡くした経験を持つ東さん。家族の中心にいた母親を失ったことは、残された家族全員がその後の人生に大きな爪痕を残したと語る。若くして病に命を奪われた母親のような女性をひとりでも減らすため、自分のように親を失い悲しい経験をする子どもをなくすため、乳がん検診を苦手とする若い女性を中心に『Lily MedTech』の技術で意識改革を行っていくことが、東さんの目標だ。
(ライター/大嶋ひかり)

株式会社 Lily MedTech
TEL/03-6240-0017 Eメール/info@lilymedtech.com
ホームページ http://www.lilymedtech.com/

宮川潤一郎さん
広島大医学部卒。大阪大大学院医学系研究科講師・診療局長、兵庫医科大学教授を経て、2016年、『医療法人恵生会恵生会病院』院長に就任。日本糖尿病学会専門医、研修指導医。兵庫医科大特別招聘教授。
糖尿病教育入院で療養を支援
専門のサポートチームが指導

 大阪府東大阪市の『医療法人恵生会恵生会病院』は、人口約50万人の東大阪市にあって市内の民間病院では唯一の「糖尿病学会認定教育施設Ⅰ」に認定された糖尿病専門病院。
 兵庫医科大学医学部教授から院長に転じた同学会認定糖尿病専門医の宮川潤一郎さんが構築した包括的な治療体制の下で診療や療養サポートを実施し、併せて糖尿病専門医の育成にも力を注ぐ。
 強化された治療体制を象徴するのが、1週間、2週間、3泊4日の3つのコースで糖尿病と上手に付き合う方法が学べる『糖尿病教育入院』。糖尿病専門医や糖尿病療養指導士を中心とする看護部、リハビリテーション科、栄養科、薬剤科、検査科、医事課の7部門のスタッフで構成される糖尿病療養サポートチームKDST|7(Keiseikai DM Support Team-7)が多角的にサポートする。
「まず採血や採尿、頸動脈エコーなどの各種検査で、血管や血液の状態、インスリン分泌能力やインスリン抵抗性の程度、血糖コントロール状況、眼、腎臓や神経などの合併症の程度をよく知っていただき、糖尿病足病変の評価も行い、適切な治療方針を決定します。その上で、知識や技術の習得を通じて、糖尿病を正しく理解し、自宅に帰ってから糖尿病と上手にお付き合いができるように、食事、運動などの自己管理について自信を持って帰っていただきます。かかりつけ医に通院中の方も、3泊4日の教育入院で今後の通院治療に生かして頂けるよう指導して通院中の病院、医院にお戻りいただけるように致します」
 食事療法については、管理栄養士がそれぞれの病状に沿った栄養指導を行い、実際の食事を通してエネルギー量や食事バランスについて説明する。宮川病院長が顧問をつとめる和食系低カロリーダイエットメニューの販売(宅配、デパート)は、元患者さんが中心となって共同開発したもので、糖尿病患者さんにも好評を得ている。
(Calorie Balance Club etsu. http://www.etsu-direct.jp/)
 運動療法は、病棟やリハビリテーション施設で理学療法士や作業療法士が日常生活のなかで気軽に楽しくできる運動を指導、必要な物品・装具などについての情報も提供する。
 薬物療法は、糖尿病療養指導士の資格をもつ薬剤師が、症状に応じた正しい薬の服用の仕方や薬の副作用や低血糖についても説明。生活指導は、糖尿病療養指導士の資格をもつ看護師が足のケアや生活するうえでの注意点について支援する。教育では、血糖自己測定やインスリン自己注射、インスリンポンプ療法、最新の持続血糖モニタリングなどを安全に正しく実践できるように指導する。
「糖尿病は、放置しておくと様々な合併症を引き起こします。未受療状態や治療中断は深刻な状態を招きます。当病院では療養や治療に対する理解を深め、動機付けを強化して治療中断が起こらないようにスタッフ全体で丁寧に相談に乗り、見守って行きたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

医療法人 恵生会 恵生会病院
TEL/072-982-5101
診療時間/9:00〜12:00 14:00〜17:00 休診日/日曜日・祝日・土曜日午後
アクセス/ロ
ホームページ http://www.keiseikai.or.jp/

内科、外科、整形外科、小児科、肛門科、呼吸器科、消化器科、循環器科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、リハビリテーション科、歯科、薬剤科、放射線科、透析センター、臨床検査科などで構成。

野尻眞 理事長・院長
関西医科大学卒。岐阜大学医学部附属病院や公立病院で研修医や勤務医を経験後、父親が1946年に創立した『白川病院』に入り、82年、院長に就任。日本外科学会専門医。
医療福祉のユートピアを形成
先進医療のキュア・ケアを探求

 13の診療科を擁する岐阜県白川町の『白川病院』は、医療・予防保健・福祉介護・健康増進・住宅生活までカバーする包括的な医療福祉体制「しらとぴあ」を形成し、住民の健康を支える地域の一大医療拠点。
「最高の診療は、医師と患者の限りない信頼と深い愛情の上に築かれる」
 院長野尻眞さんは、ローマ皇帝の典医Dr・ガレンのこの言葉を胸に刻み、その精神を今に受け継ぎ、日々を実践する。
 2018年1月、「しらとぴあ」の理念が伝わる新たな試みが始まった。地域包括ケアの先端を行く「地域包括ケア病床」20床の開設だ。一般病床で病状が安定して、保険上、中長期入院の継続が難しくなった場合でも、引き続き病院に留まれる病床だ。対象は、在宅・在宅強化型老人保健施設や特別養護老人ホームなどの介護施設への移行が可能な高齢者で最長60日間入院できる。
「しらとぴあ」全体を俯瞰すると、病院に加え、ケアマネジャーや社会福祉士・保健師が介護・福祉・医療を総合的に支援する地域包括支援センター、ケアマネージャーが介護プランなどを支援する在宅介護支援センター、通所でリハビリが行えるデイケアセンターなどを拠点にした訪問診察・訪問歯科診療・訪問介護・訪問看護・訪問リハビリなどケア体制の手厚さが際立つ。さらに、高齢者住宅や共同で生活するグループハウスもある。病院では、高規格救急車ドクターカーが365日24時間体制で待機し、救急搬送に対応する。交通の便が少ない地域の事情を考慮し、多路線の無料送迎バスも40年間運行。地域包括ケアの理想ともいえる体制だ。
 昭和初期、無医村だった白川町河岐地区の旅館の一室で父元廣さんが1946年に開設した医院からスタートした『白川病院』。
 野尻さんは、1982年に院長に就任後、着々と医療体制の拡充を図ってきた。1990年には、岐阜大学に先んじ、飛騨地方初のMRIを導入、いち早く脳ドックをスタートさせた。
 がんになる前段階を遺伝子レベルで判定できる画期的なマイクロアレイ血液検査を導入したのも岐阜県で最初だった。
 日本園芸療法学会副理事長として、リハビリ庭園やハーブ庭園も整備、心や体のケアとして土や緑に触れる園芸療法を積極的に取り入れてきたほか、音楽療法にも力を入れる。
 住民の健康増進策として剣道・テニス・野球などのスポーツ大会を120回主催している。
 病院の敷地を彩る四季折々の花は目に優しく、生命力をもらい、心のつながりを作る。「地域のみな様の健康と生命を守る」を理念とした医療福祉のユートピアを深く印象付ける。
(ライター/斎藤紘)

医療法人 白水会 白川病院
TEL/0574-72-2222 Eメール/ shirakawahp5770@yahoo.co.jp
ホームページ http://www.shirakawahp.com/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605