井形慶子 イギリス
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大野博所長
明治大学卒業後、アーサーアンダーセン会計事務所(現KPMG税理士法人)に入社。その後、ソロモンブラザーズ(現シティグループ證券)を経て独立し、同事務所を設立。外資系金融のノウハウを、身をもって学び会得したスペシャリスト。
海外でのスポーツ大会参加の報酬の申告や
プロ野球選手の税金はどう払う?

 海外のスポーツイベントに参加するスポーツ選手や、来日ミュージシャンのように、国境を越えて活躍される方々が国外で得た収入の税金はどう扱われるのだろうか。国際的な税金のスペシャリスト『大野博公認会計士事務所』の大野博所長にお話を伺った。
「来日したスポーツ選手や芸能人などの短期滞在者の税金については租税条約などに記載されていることが多く、例えば、ロック・グループが来日して日本武道館でライブコンサートを行った場合には、日本において得た所得の20%が源泉徴収で完結します。短期での来日は『非居住者』として住民税はかかりません」
 伝統的に外人を受け入れてきたプロ野球の外国人選手の場合はどう扱われているのだろう。
「彼らは日本に長期滞在しているように思われていますが、日本の滞在が183日を超えない『非居住者』として、所得からの20%の源泉徴収ですましているケースが多いのではないでしょうか。この場合所得税は申告不要ですが、プロ野球選手の場合、税制上では事業(所得)者とされていますので、消費税は確定申告が必要であると考えられます」
 海外でのスポーツイベント参加は、長くても2〜3ヶ月くらいの「非居住者」だが、開催国でプレーをして賞金や報酬が支払われる場合、日本での税金申告はどうなるのだろうか。
「開催国において所得を得たと考えられ、開催国に税金を払うことになります。海外の大会で報酬を得た人たちが日本で申告する場合、報酬から開催国の税金を差し引かれて受け取っていますので、差し引かれた税金の種類に応じて次のように処理されます。
1.付加価値税(または消費税)は、所得を得るのに必要な経費として収入から差し引く
2.開催国の所得税は、海外で支払った所得税として、日本で支払う所得税から控除する」
 国境を越えて活躍する方々の税金の申告、なかなか大変なものなのだ。
(ライター/本名広男)
 
大野博公認会計士事務所
TEL/03-6278-8102
   
ホームページ http://www.hiroshiohno-cpa.com/
「国際創研」 代表取締役 平間浩二社長

ネットワークが支える人と人との「絆」
介護現場に向けた災害時安否確認システム

 東日本大震災直後、被災現地を中心として電話網が不通となり、被災地に住む親族や知人の安否確認が難航したという方は多いだろう。電話が使えない一方でインターネットは活躍し、ツイッターなどで情報を得るという新しい動きがでてきた。企業も従業員の安否確認の必要性を認識し、震災後のあるアンケート結果では5割以上の企業が安否確認システムの導入を検討しているという。
 当時、被災地では医療・介護の現場においても担当している利用者の安否確認が、何週間も取れないとのケースが多かった。同じ東北にあるIT技術を扱う企業「国際創研」は、このような災害時でも安否確認が取れるシステム、ぬくもりネットワークサービス『PinPin』を開発した。これは災害時および通常時に、職員・利用者宛にメールを一斉配信し、連絡・安否確認を行うシステムで、このサービスはASPサービスとなっており、登録者が携帯やスマートフォン、パソコン等が使える環境にあれば、迅速な安否確認はもちろんのこと通常時の連絡や近況確認ができる。主に介護の現場での使用を前提としたシステムだが、教育現場、企業、地域などの安否確認とコミュニケーション機能の利用も可能だ。
 インターネットのパケット通信を使うシステムなので、音声電話が通じない状況下においても利用が可能。また、介護の現場などでは、職員だけでなく利用者やその近親者の登録も行える。携帯メールアドレスは、本人のアドレス以外に、緊急連絡先として3つアドレス登録ができ、計4箇所で情報の共有化ができる。また携帯キャリアが発信規制時でも連絡を可能にする工夫が施されている。
 今後30年以内に大地震がくる確率が高まっているなか、リスクマネジメントして『PinPin』のような安否確認システムの導入は急務かも知れない。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 国際創研
TEL/0238-39-2222
   
ホームページ http://www.jan.ne.jp/~icr/
昭和50年創業の『福田サイクル有限会社』。豊富な品ぞろえとリーズナブルな価格は量販店にも負けない充実ぶりだ。
『福田サイクル有限会社』統轄会長
発明特許取得認定者 福田満夫さん

空気不要、絶対にパンクしない「魔法の自転車」で
安心・快適なサイクリングライフを

 健康的でおしゃれな自転車ライフ。2011年の大震災の教訓も踏まえ、いざというときの備えとしての役割も注目である。パンクしない自転車は災害時に大いに役に立つに違いない。絶対にパンクしない「魔法の自転車」。開発者である『福田サイクル有限会社』の福田満夫統轄会長に、その仕組みを伺った。
「魔法の自転車」の秘密は、空気の代わりに特殊なゲル「エアフリーゲル素材」を注入した「魔法のタイヤ」と特許を取得した専用のリムにある。ゲル注入によりパンクを防ぐ発想はこれまでにもあったのだが、実用化は難しかった。福田会長は研究開発を重ね、タイヤやリムの不具合を解消。大幅な耐久性の向上を実現し、長期使用が可能なノーパンクタイヤの自転車を開発したのだ。「魔法の自転車」は財団法人日本車両検査協会による走行試験の結果、5000キロメートルもの走行耐久試験をクリア。これは国内はもとより世界初といっても過言ではない快挙だという。
 この画期的な自転車を開発したのは、大手メーカーではない、純粋に自転車を愛する町の自転車屋さんだということにも驚く。まさに、日本を支えてきた職人魂の結晶といえよう。『福田サイクル有限会社』は修理の技術、丁寧さに定評がある地元の名店。裸一貫で故郷長崎から大阪へやってきた福田満夫統轄会長は、創業以来骨身を惜しまずに働き続け、同店を地元で親しまれる自転車店へと育て上げた。会長を支えているのは、なによりも家族の存在だろう。「子供たちには自転車の修理技術を一から教え、自転車安全整備士・自転車組立整備士といった資格も取得させました」と会長。息子である福田弘幸氏は「魔法の自転車」の販売を取り扱う『ノーエアツーリング』社を運営する。魔法の自転車のさらなる改良と普及を目指し、家族一丸となって取り組んでいく。
(ライター/石井奈緒子)
 
福田サイクル 有限会社
TEL/06-6913-0494
   
ホームページ http://www.cr-hukuda.com/
村林建築工房 村林宜行代表

外壁リブ鋼板 錆

施主を第一に考えた配慮と、確かな技術で、愛知・三重を中心に、東海エリアで新築・リフォーム事業を手掛ける。打ち合わせから、現場監督まで自ら担当し、家づくりには施主の意向を第一に尊重するという姿勢に評価が高い。
家を長持ちさせるためのポイントは、
築10年以上の建物にはぜひ「建物劣化診断」を

 「せっかく建てたマイホーム、孫子の代まで長持ちさせたい」。それは誰しもが思うこと。メンテナンスを怠らなければ家は永く住めるものだが、メンテナンスの時期を見誤ってしまうと思いがけずに高額なメンテナンスの費用が必要になる場合も。大がかりな修繕になってしまうかもしれない。注文住宅やリフォームの会社『村林建築工房』の村林宜行代表は、それらを防ぐために「建物劣化診断」でチェックしメンテナンスのポイントを早期発見することを勧めている。
「『建物劣化診断』で大切なマイホームの現状の傷み具合を診断することにより、今後のメンテナンスの計画を立てることができます。築10年以上経過している建物ならば、ぜひ診断をオススメします」と村林代表。
 チェックはまず目視から。家の外から始め、順に室内へと歩いて行くと効率的だ。敷地全体に、タイルの傾きや、土・コンクリートの陥没を探す。沈下している場合には、地中で水漏れしている可能性がある。建物の基礎や外壁にひびはないか。
 外壁を指でこすってみよう。白くなってしまうなら、そろそろ塗装の時期だ。屋根は割れやずれ、腐食がないか。サッシはスムーズに動くか。一つひとつ、しっかりと確認する。
「最初は劣化箇所が一つであっても、調べていくと数か所に連鎖していることがあります。たとえば、外壁ひび→内部に漏水→木材腐食→シロアリ被害→壁下地、床下地腐食→床材被害→被害拡大、となりますから、早期発見が一番、小さなひびでも見逃さないで」
 続いて室内。床材や畳、壁や天井に浮きやはがれはないか目視や手足で触って確認してみよう。ブカブカになっていたら、漏水やシロアリの可能性がある。普段は見ることのない床下や天井裏も、この機会にチェックしておきたい。
「こうした場所は、断熱施工の不備や、気密性の向上による換気不備などで、シロアリ被害を生じるケースも少なくないのです。そのほかに傷みやすいのは、やはり水回り。浴室や洗面所、キッチン、トイレなどの床は劣化しやすく、シロアリ被害も多いです。最近の傾向として、内部結露が原因となる問題が目に付きますね」と、村林さん。
 この診断で新築時と比べて変化があるなと感じたら、まずは目で見て確認を。特に雨漏り、各部のしみ、ひび、床のふらつきなどがあれば注意すべきだ。
「そのために、できれば新築時に選定した材料見本現物を図面と一緒に保管しておいたり、各部の写真を撮影しておくのがいいのです。万一の補修の際に役に立ちます」
 実際に劣化が確認されたら専門家に依頼し、調査してもらおう。
「診断の方法は各社違いがあると思いますが、『村林建築工房』では、①現状確認、②劣化確認(必要に応じて建物の一部を解体して劣化を確認することがあります)、③総合所見を出しクライアントとの原因と対策を相談、④修繕方法の確定、⑤見積もりを提出し、工事を実施します。工事の時は監理を行う担当者が常駐します」
 人間の大きな病気も早期発見で防ぐことができる。建物も同じで定期的な劣化診断で修繕費用を抑えることができるのだ。劣化の早期発見と、信頼できる施工会社への依頼が家の長持ちの秘訣。おろそかにしないようにしたいものだ。
(ライター/本名広男)
 
村林建築工房
TEL/0567-28-9895
   
ホームページ http://www.murabayashi-k.com/
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