ネットワークビジネスを肯定できる事業を
地域への社会貢献の新しいビジネスモデル
「オフィスリアライズ」代表右近雅也氏は、ネットワークビジネスを成功させ、社会貢献として障害者支援事業『そよ風』を立ち上げた。障害者支援事業であっても、ビジネスとして成り立たせ、きちんとした報酬を支払いたい。それが障害者の自立につながる本来の社会参加ではないかと語る。
ネットワークビジネスの「スターライズ」に参加して頭角を現し、「オフィスリアライズ」を設立。大きな成功を収めてきた代表の右近雅也氏。その次のステップとして社会貢献を考え、障害者支援事業『そよ風』を設立。
右近氏は「ネットワークビジネスを展開しているときに、成功したら地域への恩返しをと考えていたのです。ネットワークビジネスの会社は真に社会的な意義を持つ活動をする会社でないと生き残ることは難しいと思います。なにかと色眼鏡で見られることが多く、普通にビジネスをしていたのでは淘汰されてしまうでしょう。私の成功のきっかけとなった『スターライズ』では地球規模の環境への貢献活動や、海外での植林活動を行っています。そうした活動にも触発され、社会貢献を考えるようになりました」と語る。
『そよ風』は、障害者自立支援法による就労継続支援事業A型と呼ばれる福祉事業だ。地域の障害者に働く場を提供し、自立に向けた訓練を行う。施設の利用者は陶芸に取り組み報酬を得る。
「従来こうした施設は授産施設と呼ばれ、報酬は形ばかりのものでした。『そよ風』ではなるべく健常者と同じ待遇にあわせたいと、県の最低労働賃金を払うようにしています。それにはビジネスとして成り立つ工夫が必要です。『そよ風』で使う陶芸用の水には『スターライズ』のプロトンウォーターというエネルギーを活性化する特殊な水を使っています。それにより付加価値をつけ、『スターライズ』の販売も手がける『オフィスリアライズ』の販売ルートを使うことで、適正な価格で販売することができるのです」
社会的貢献としても、新しいビジネスモデルとしても優秀な形である障害者支援事業は社会起業として世に波紋を呼んでいくだろう。
(ライター/本名広男) |