井形慶子 イギリス
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安定した経営を続ける『福祉の泉・幸寿苑』の施設スタッフは働きやすい環境にあり、平井理事長とともに理想の実現に力を合わせている。
「高齢者や社会的弱者を守り、光を与えたい」
良質なサービスを低価格で提供する福祉施設
開所から僅か3年で、既に多くの人々から厚い信頼を得ている『福祉の泉・幸寿苑』。
創設者の平井勝文理事長は、過去様々な経験を経てこの施設を起ち上げた苦労人だ。
そんな理事長は福祉に対して特別な思いを抱いている。経営方針や目標を交え、ご紹介したい。

 20代後半より様々な企業を運営し、ビジネス手腕を発揮してきた平井理事長。福祉業界に入るきっかけとなったのは、とある健康ランドの経営再建を依頼された時のこと。当時から高齢化社会を予測していた理事長は、小規模多機能型福祉施設の起ち上げを考えていた。そこで、地域から補助金を受ける形で高齢者が集える場所を健康ランド内で始めたところ、これが大きな反響を呼ぶ。各方面から注目され、経営の立て直しも見事成功した。その後、施設が大手企業に買収されたのを機に、平井理事長は自分なりに福祉の道を追求しようと65歳にして大学に入学。2年間みっちり勉強し、いくつかの資格を取得した。そして2008年、『福祉の泉・幸寿苑』を開所したのである。売上は順調に伸びており、施設の増設を望む声もあるが、平井理事長は経営拡大するつもりはないと言う。目の届く範囲で質の高い施設を運営したい、何よりも周囲の人々への恩返しをしていきたいという思いが強い。周りの人達が助けてくれたからこそ、今の自分があると語る理事長。老後の生活で苦しんでいる人、生活保護・年金だけで暮らしている人、居場所や身寄りがない人、見捨てられた人など、金銭面に恵まれない社会的弱者や高齢者が気軽に入れる施設を作りたいと願っている。そして、「ゆくゆくはどんな方にも救いの手を差し伸べられるような社会の仕組みを作ってゆきたい」。70歳を迎えた平井理事長の大きな目標である。
(ライター/乾雅美)
 
特定非営利活動法人 福祉の泉・幸寿苑
TEL/0572-24-9045
   
 
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