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スペシャリスト

リスクマネージメントに光る経営理念
作業員の健康と安全を守る重層的対策

多種多様な事業に潜む
危険性への自覚を重視


 熱い陽射しが照り付ける中、扇風機付き作業着を着て、首にネッククーラーを巻いた作業員が黙々と掘削作業をする。近くには、トラックで運べるサイズでクールヒーターが備わるプレハブ式ユニットハウスが設置され、作業員は1時間に一度、中に入って冷と休みを取った後、作業に戻る。このサイクルが始めから終わりまで続く。
「人こそ会社の宝。健康と安全を守るのは雇用主の責務」
『株式会社ライフ建設』を中核に4事業会社で形成する栃木県真岡市の『ライフグループ』会長の菱沼博之さんが創業以来堅持している経営スタンスだ。作業現場での着衣から休憩のサイクルは、その一環として採用した夏の熱中症対策だった。車にはクーラーボックスを搭載し、作業員には1日千円の熱中症手当を支給する徹底ぶりだ。厚生労働省が2023年5月に公表した2022年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況によれば、建設業で発生した休業4日以上の死傷者数は死亡者19人を含め836人にのぼるが、同グループでは熱中症による死傷災害はこれまで一度も起きていないという。グループを構成するのは、『ライフ建設』『ライフ興産』『ライフ開発』『ニシオカリース』の4社。『ライフ建設』は、専任技術者として1級土木管理施工技士の国家資格保有者など技術スタッフが約70人在籍する。また、重機138台、車両55台、重機を運ぶトレーラーなど大型運搬車9台、杭打機、破砕機、草刈機、水中ポンプ、発電機など保有している。グループで行う事業は、土木・建築工事、土木建築に関する測量及び設計、造成工事、解体工事、建設残土処理事業、太陽光・風力・水力発電トータルプランナー事業、産業廃棄物の運搬処理事業、土石採取、山林立木の伐採、建設資材の運搬、木材チップの製造販売、重機・車両リース、不動産の売買仲介、不動産の管理、自動車修理など職種のデパートといわれるほど多岐にわたる。
「業務の種類が多ければ、労働災害が起きるリスクが大きくなるのは当然。特に土木、建築工事、造成工事、解体工事、建設残土処理、太土石採取、山林立木の伐採などは危険と背中合わせといっていい業務です。だからこそ安全管理は妥協を許さず、徹底して行う必要があるのです」
 この言葉を裏付けるデータがある。厚労省が同じく5月に公表した2022年の労働災害発生状況だ。建設業の休業4日以上の死傷者数は死亡者281人を含め14539人。その原因は墜落、転落、はさまれ、巻き込まれ、激突、崩壊、倒壊、飛来、落下、切れ、こすれなど様々だ。土木施工管理技士などの国家資格を含め施工管理、安全管理、労務管理などに関する16もの資格を持つ菱沼さんが採用した安全管理体制は労働安全衛生法の規定や厚労相が推奨する対策を絵に描いたように厳密だ。その象徴がリスクアセスメントだ。
「リスクアセスメントは、労働災害や事故が起こる可能性と災害や事故が発生した場合のケガの大きさが、どの作業のどの段階に潜んでいるかを洗い出し、評価し、その大きさに基づいてリスクを低減するための対策の優先度を決めた上で、リスクの除去又は低減の措置を検討し、その結果を記録する一連の手法のことです。当グループでは、工事を受注すると、安全管理の責任者で、厚労省の危険性又は有害性等の調査等に関する指針などに精通した土木施工管理技士などが工事現場の状況や作業の内容と手順、使う重機などの機器類などを精査し、適正な安全管理対策を講じます。工事はそれに沿って安全第一で進めていきます」
 この対策の実効性を確保するための取り組みも重層的だ。毎朝、作業員を集めてミーティングを開き、当日の作業の流れや注意事項の周知、危険予知活動などについて確認する。作業中は、安全管理者などが朝、昼、午後の3回現場を回る安全パトロールを実施、現場では作業員同士で声掛けや指差しによる安全確認を励行。その日の作業が終了して帰社した後も反省会を開き、作業手順などに問題がなかったか、改善すべき点があったかなどを話し合い、対策にフィードバックする。さらに月1回、管理職を集め、リスクアセスメントの評価に問題がなかったかなど工事全体の安全管理の適否を確認する。
「厚労省の労働災害原因要素の分析によりますと、労働災害の8割に人間の不安全な行動が含まれています。ヒューマンエラーといわれるものです。手抜きによって意図的に作業を省略したり意図して起こるヒューマンエラーは論外ですが、見落としややり忘れ、うっかりミスなど、本人や周囲が予測できない意図せず起こるヒューマンエラーは起こりうるとの前提に立って対策を講じなければなりません。ミーティングや反省会はヒューマンエラーは起こりうるということを作業員にしっかり自覚させるうえで重要と考えています」
 同グループの事業は、いずれも社会貢献度の高いものだが、建設残土処理事業はその典型。建設工事間で流用が困難な建設発生土をグループが所有する6カ所の処理場で受け入れもので、建設残土の捨て場がなく困っている建設業者を救うだけでなく、公共工事の建設残土も受け入れ、インフラの構築を下支えしている。建設残土は捨てるだけでは、建設残土の盛り土が崩落し、死者・行方不明者27人を出した2021年7月の静岡県熱海市の土石流災害のような深刻な被害をもたす危険もあり、処理場では安全管理対策の一環として、15tブルドーザーで残土を押し転圧して固め、崩落防止に万全を期す。菱沼さんはまた、従業員に様々な補償がついた複数の保険を掛け、万が一、労災が発生した場合に備えているが、通勤中の交通事故はあったものの、労災ゼロの状態が長く続いているという。
「社会のあらゆる活動にいえることですが、リスクに気づいたら小さいうちにきちんと対処することが大事です。放置すると大きな問題になって対処ができなくなり、時に人命に関わる重大な結果を招くことになるからです。そういう事例は後を絶ちません。当グループは多種多様な事業を展開しているので、リスクマネージメントは経営の最重要課題と位置付けて取り組んできました。これからも管理職から従業員まで自覚を持って安全管理に努め、社会に貢献していきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ライフ建設
TEL/0285-81-7916 
Eメール/lifeconstruction@themis.ocn.ne.jp
ホームページ 
http://life-group-global.com/


建物の耐震強度や安定性を
左右する砕石敷き

千差万別な地面の状態を
見極めて砕石を敷いていく


 神奈川県相模原で長年にわたって基礎工事を手がけている『有限会社信和土建』。細部にまでこだわった正確で妥協のない施工に定評がある。年間を通して工事依頼が絶えない実力と実績を兼ね備えた建設会社として、地元の神奈川県相模原市では有名な存在だ。
 基礎工事とは簡単にいえば、建物の形状に合わせて穴を掘り、そこに砂利を敷き詰めて下地を作り、その上に鉄筋を組んでコンクリートを流して形成して建物の土台を作る工事。工事が終われば見えなくなってしまうが、建物の重さや地震の揺れを地盤に伝え建物の一部分だけ沈んで傾いてしまう不同沈下を防いでくれる地盤と建物をつなぐ重要な役割を果たしている。この基礎工事がしっかりしていなければ、大きな事故につながる可能性もあるといい、まさに建物の基礎を担う極めて重要な工事だ。
 第三者住宅検査機関のホームリサーチ社が卓越した技術を持つ職人を顕彰する制度では、最高位の三ツ星の転圧マイスターと配筋マイスターの称号を与えられ、全国工務店グランプリで「匠の盾」も受賞した実績を持つ。建物の安定性、耐久性、耐震性に関わる土台造りが正しく行われているかといった基礎工事の理想形を日々追求し、工程一つひとつで発揮される正確さと完成度の高さは、文字通り「匠の技」だ。
 今回は、代表の宍戸信照さんにコンクリート施工における重要な作業である砕石敷きについて伺った。
 砕石敷きとは、より強固なコンクリートにするためにコンクリートを流し込む前に削った地面の上に砕石を敷く作業のこと。建物の耐震性や安定性に加えて排水性がよくなる効果もある。この砕石敷き作業は、一見単純なように見えるが実は奥が深く、専門知識と経験が求められるものだという。砕石とは、石材を粉砕して得られる素材のことで山の麓にある採石場で切り出された石を機械で細かく砕き、サイズに応じたふるいをかける加工工程を経てつくられる。ゴツゴツとした表面と角があるのが特長で、これにより均等な重さの分散や地盤の安定を可能にしている。続いて実際に砕石を敷く工程に入るのだがこの工程が重要な工程なのだという。
「砕石を敷く工程の重要性は、鉄道の線路を考えるのが分かりやすいです。建設現場以外で目に見える形で砕石が敷いてある場所といえば、やはり鉄道の線路。レールと枕木の下に敷き詰められています。レールと枕木だけだと、列車が通過する際の重さを均等に支えるのが難しく、ひどく揺れるようになってしまいます。レールにかかった重さを直接地面に吸収させるのではなく、砕石によって均等に分散させることで、より安定した列車の運行が可能になっているのでです」
 鉄道の線路の場合、何年かに一度砕石を交換する作業が行われるというが、建築現場においては一度砕石を敷き詰めたら、建物が上にある限り基本的に砕石を交換することは不可能。そのため、高いレベルの技術が要求されるという。
「まず、地面といっても状態は千差万別。地質や水はけの状態、地面の硬さ、つまり土の密度と言い換えても良いですが、こうした状況を見極めて、最適なサイズの砕石を選び、丹念に敷いていく必要があります。もちろん、一つずつではないですが、なるべく時間をかけずに、均等に砕石を敷くことができるようになるまでには、経験が必要です」
 このような経験に裏打ちされた高度な技術により砕石敷きが行われ、地震や外部の力に対する耐性を高め、安全な建物を実現する役割を果たしている。コンクリートの施工といってもコンクリートを流し込む前の砕石敷きができあがった土台の耐震強度に密接に関係しており、この工程なしに安定した建物は存在しないといえる。この事実からも基礎工事には様々な工程が存在し、その一つひとつがどれも重要な役割を果たしていることが分かるだろう。
 今回はコンクリート施工における砕石敷きについて紹介してきた。同社は、この砕石敷きはもちろん、基礎工事におけるどの工程においても高いクオリティで行える技術力が強み。そしてその技術力とどんな工事も気を抜かず丁寧にやり抜くという姿勢が多くの人から信頼を獲得する基礎工事へと繋がっている。
(ライター/長谷川望)

有限会社 信和土建
TEL/042-763-4443


極貧から成功者への道に光る人生哲学
著書のタイトル通り社会に恩送りを実践

新宿で様々な事業展開
76歳で歌手デビュー


 新潮社から2023年3月に出版され、読む人の心を揺さぶる本がある。『株式会社金嶋 金嶋観光グループ』代表取締役会長の金嶋昭夫さんの「恩送りの人生」。極貧家庭で育ち、バラック小屋で焼き鳥店を開いた後、事業を拡大していき、今や東京・新宿歌舞伎町を中心に16のビルを所有し、事業を展開する企業グループを形成、しかも76歳で演歌歌手としてデビューするという数奇な人生を振り返ったものだ。その人生哲学は、巻末に載せた永六輔の歌詞、「生きているということは誰かに借りをつくること 生きているということはその借りを返してゆくこと」に凝縮されている。
 金嶋さんは、茨城県生まれの在日韓国人二世。父親は酒浸り、一人で働いて子ども6人を育てた母親が青酸カリで一家心中を図ろうとするほど苦しい家庭環境で育った。この苦境から事業家の道をのぼる起点になったのが、子どもたちが必死で心中を思い止まらせた翌日の朝の出来事。著書で「運命を変えた」と巻頭で記述した。
「私は母に醤油を買ってきてとお使いを頼まれ、隣村まで買いに出ました。畑の中の一本道をいていると、道の真ん中に夜露に濡れて泥まみれになった数枚の千円札が落ちていたのです。今思えば警察に届けるべきでしたが、当時はただ夢中でした。お札を急いで鷲掴みにするとポケットの中にねじ込み、隣村へ急ぎました。家に戻り、母に拾った数枚の千円札を渡すと、驚いた顔をしたあとに、私を力いっばい抱きしめてくれました。その時の母の顔は今でも覚えています。私はこの時に、強く思ったのです。もしあの時に死んでいたら、お札を拾うなんていう幸運には遭遇しなかった。きっとこれは『お前はしっかり生きなさい』と」
 この後、一家は東京・王子に引越し、高校生の時に父親が肝臓がんで他界、母親の仕事の関係で神奈川県相模原市に移り、ジュース工場で母親と共に働く中で、妻となる女性と出会い、相手方両親の交際反対を押し切って家を出てきた女性の決意を受け止めて結婚した。「よし、この人を将来、社長夫人と呼ばれる女性にするぞ」。後に実現するこのときの思いが人生を動かしていく。
 金嶋さんは「商売をやる」と決意し、バラック小屋での焼き鳥店兼焼肉店を手始めに、バー、新宿に出て高級クラブ、パブコンパ、個室居酒屋、イタリアンレストランを次々に手がけ、池袋では国内初のカラオケルームを開設、さらにパチンコ店経営やテナントビル事業など業容を拡大しながら成長軌道を歩んできた。カラオケルームは先見性のあるビジネス感覚の象徴だ。
 ある経済の講師の講演会で、「岡山でコンテナの中でカラオケをやっているお店があり、人気で繁盛している」という話を聞いた金嶋さんは、「これは商売になる」と直感、新宿や池袋の街中に大きなコンテナを持ってくることはできないと、池袋駅東口にあったパブコンパを改装して防音設備の整った部屋を10部屋ほど作り、カラオケルームという名称も考えてオープンしたところ、行列ができるほどの盛況。日本初のカラオケルームの誕生だった。32歳の時のことだ。
 その後、46歳で韓国の中央大学校国際経営大学院で学んだりして歩んできた金嶋さんが76歳の時に異次元の幸運が訪れる。金嶋さんは子どもころから演歌が好きで、友人が茨城県で営む介護施設で渥美二郎が歌うのを聴いた後、施設内のカラオケルームで歌っている歌声をたまたま聴いたプロダクションの社長にスカウトされ、日本コロムビアから「新宿しぐれ」という曲で演歌歌手としてCDデビューを果たしたのだ。
 波乱万丈のこんな人生を振り返ったのが著書「恩送りの人生」だ。
「恩返しとは特定の方に恩を返すことですが、多くの方々、社会に恩を返していくことを恩送りというそうです。私はこの恩送りという言葉の響きをとても気に入っています」という金嶋さんの恩送りは半端ではない。
 自分と同じような境遇で育つ子どもたちにできる支援はないかと考えて行ったのが1000万円で「金嶋昭夫基金」を作り、新宿の児童養護施設「あけの星学園」の子どもが卒園するときに新成人祝い金5万円を毎年約20人に贈るというものだ。同学園は義務教育終了後、様々な理由で家庭にいられなくなったりした15歳~20歳までの人たちが暮らす、日本で初めての自立援助ホームも併設した施設。
「お祝い金を贈ることにしたのは、両親の愛情を受けることができなかったとしても、決して社会は見捨てはしないんだと、そんなふうに考えてほしいと思ったからです」
 2011年の東日本大震災時には茨城県に現場視察に出向き、水戸市の自社のパチンコ店ばかりか街全体の被害を目の当たりし、震災から4日後に県に現金1000万円と大洗町に500㏄のペットボトを4800本を寄付した。
 コロナ禍では、韓国の大学の友人を通して調達し、緊急事態宣言で経営するカラオケルームや飲食店が休業せざるを得なくなったことから不要になった従業員用のサージカルマスク4000枚を自身が会員でもある日本赤十字社に寄付した。さらに、医療現場の財政が厳しいことを知り、新宿区にある都立大久保病院に1000万円を寄付した。
 恩送りは国内に止まらない。父の故郷、韓国・晋州市の国立慶南科学技術大学校の奨学金、図書拡充、教育施設、学術研究などの人材育成と大学発展のために基金として1億ウオンを寄付。また晋州市には台風で甚大な被害が出た時に義援金1000万円を寄贈するなど総額で1億5千万ウオンを寄付した。
  金嶋さんの人生哲学がわかる言葉が著書にある。
「私は、結果的にはすべてがコンプレックス。コンプレックスはマイナスに考えがちですが、それでは人生は終わってしまうのです。負けたくないという心の原資がないとあらゆるものが生まれません。幼少の頃の経験こそがコンプレックスで、今の私の心の支えであり、パワーになっています」
「私は後漢書・楊震列伝に出てくる『天知る地知る我知る人知る』という言葉が好きです。自分が正しいか、正しくないかは、天も地も知っているということ。自分自身が恥じる生き方をしない。誠実に生きることが私のいちばんの信念です。誠実であれば、人に対しての感謝の心や思いやりというものが生まれてきます」
 金嶋さんは、こうした人生哲学を大事にしながら、新たな人生にチャレンジしていく決意だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 金嶋 金嶋観光グループ
TEL/03-3209-2967
ホームページ 
http://www.jak747.co.jp/


地域住民の理解を得る交流に努力し
あそびを重視する積極的保育を実践

ふれあいの場を併設
理解を深めた情報発信


「子どもの成長や働く保護者を支援する保育園は医療や介護などと同じく社会の維持に必要なエッセンシャルワークですが、地域の住民の理解を得ながら運営することが大切と考えています」
 1976年の開園から47年歴史を刻む幼保連携型認定こども園『大東わかば保育園』園長の山本良一さんの運営で光るのは、「積極的保育」という独自の保育理論で保育の質の向上に努めると同時に、地域住民と交流する機会を多くつくり、地域の子育ての拠点として理解を深めてもらう努力を重ねてきたことだ。園児の声を騒音として訴訟が提起されたり、保育園の開園が中止に追い込まれたりする時代にあって、あそびを重視する保育の下、園庭で元気に遊び回る子どもたちに地域住民の温かな眼差しが注がれる。
 地域との交流の象徴がつどいの広場「みどり」を併設していることだ。保育園南側の木造2階建の一軒家を利用したもので、0歳~就学前の乳幼児と保護者が親子で楽しくふれあう場であり、新しい友達との出会いの場であり、育児の悩みを共有したりする場でもあるアットホームな施設で、大東市の公認子育て支援施設にもなっている。
 毎日午前10時から12時と午後1時から3時までの2回、無料で開放し、体操、手あそび、絵本、紙芝居などが楽しめるほか、誕生会やお母さんたちだけのおしゃべり広場「ママ's パーティー」、小麦粉粘土、七夕かざり、新聞あそび、水遊び(夏季)、クリスマス会、公園あそび、園庭あそびなどの催しもある。
 園内では、就学前の子どもとその保護者が自由に参加できる「おたのしみ劇場」も開催している。保育士などが演じる影絵や人形劇などが楽しめ、室内や園庭で遊ぶことも可能だ。月に1~2回程度、園庭を開放し、子どもたちは遊具で遊ぶことができる。
 年中行事の夏まつりも大事な交流の機会だ。
「夏まつりは開園2年目から始まり、第1回から園と父母の会との共催というかたちで7月の第一土曜日か第二土曜日の夕方から8時までの時間帯で行ってきました。園の子どもたちが踊ったりするもので、地域の人も自由に参加できます。当日は、園庭の中央に紅白の幕とちょうちんをつるした小さなやぐらを設け、模擬店も出ます。子どもたちは約2週間前からアンパンマン音頭などの踊りの練習をします。そして保護者も炭坑節や東京音頭店河内音頭などの踊りを先生たちから教わります。模擬店ではくじ引き、フランクフルト、ミックスジュース、コーヒー、ヨーヨー、マフィンなどの手作りのお菓子を販売し、大盛況です。子どもも大人もほとんどが浴衣での参加であり、卒園児やその保護者、地域の人も多数参加され、子どもたちと大人が交流する地域にとってはなくてはならない夏の催しになっています」
 山本さんが、こうした取り組みの積み重ねで、保育園に対する地域住民の理解を深めてきたのは、「現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考え、安心、信頼、感動を重視して保育に取り組むこと」と定義される積極的保育であそびを重視しているからだ。その理由には二つの視点がある。その一つが社会的視点だ。
「少子化、核家族化、働く母親の増加、テレビゲームの普及、遊び場の不足など子どもを取り巻く環境は大きく変わり、子どもだけで自由に遊ぶことが少なくなってしまったうえに、子どもが巻き込まれる事故や事件もあり、子どもだけで家の外で遊ばせることに社会全体が消極的になっています。こうした傾向は、子どもの成長にいいはずはなく、子どもたちが気持ちの向くままに遊ぶ時間を持つことは大切だと考えています」
 その象徴が「自由遊び」の時間だ。木製遊具、砂場、うんてい、アルプスが配置された約350㎡の園庭で、年齢ごとにクラス分けした保育とは別に、午前8時半~9時半、午後4時前~4時半の2回、1歳児から5歳児までが一緒に遊ぶ。昼食後も1〜2歳児、3~5歳児の順に園庭で遊び回る。
 ここには、あそびが子どもの成長に及ぼす効果という視点がある。
「年齢の壁を越えて自由に入り乱れて遊ぶと、自然に友達との遊び方を学んだり、危険を察知して避ける力を身に付けたりして、自分を伸ばすことに意欲的な子どもが育っていくのがわかります。何気ない遊びが学びに進化していくのです。自由遊び時間の間、園長や保育士、職員は子どもたちの中で、なるべく干渉しない姿勢で見守るようにしています。1歳児、2歳児が給食後に園庭に出て遊ぶ保育園は公立、民間ともほとんどないと認識しています」
 園庭で園児が声を発しながら元気に遊び回る日々だが、近隣住民は温かく見守り、苦情が来たことはないという。保育園運営方針が理解されていることが伝わるが、山本さんの情報発信の努力も大きい。その手段の象徴が父母の会だよりだ。コロナ禍での発出もその一例。
「緊急事態宣言によって行事を取り止めた保育園も少なくないと聞いていますが、感染症対策に重心をかけすぎると保育がおろそかになってしまいます。子どもにとって今の時間がすべてであり、子どもたちの人生をしっかり考えなければならないと思うのです。当園では、行事を二日に分けて密を避けながら行うなど工夫を重ねて行いました。父母の会だよりでそんな気持ちと決意をお伝えし、たくさんの人にお届けしました。保育園の近隣の人や卒園児の保護者の方には直接手渡しました。また、他の保育園の園長先生や保育士の人には、自らの園の保育をふりかえるとともに、コロナ後の保育を考えるときの参考にしてもらいたいとの思いを込めました」
 父母の会たよりに掲載した文章は、現在日本社会の社会福祉の代表的な大学の教授から高い評価を受けたという。
 定員60人で開園して以来、独自の運営方針を貫いて歩み続け、定員が105人まだ拡大し、地域の保育拠点となっている『大東わかば保育園』。地域に根差し、住民の理解を得ながら、あそびを重視する「積極的保育」を実践してきた足跡とその具体的な取り組みは、「保育に、哲学を!一人ひとりの子どもを深く見つめる、真の保育とは?」「明るい保育は未来を明るくする 『積極的保育』のススメ」など、山本さんの5冊の著書で詳しく知ることができる。
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121


スピリチュアリズムの羅針盤的本出版
魂を癒すカウンセリングやヒーリング

英国仕込みの実力投影
霊界や魂、地上人生のあり方を理解


「人間の魂は死後も存続する」
 こう指摘し、その魂と現世の人間が交信できるとする哲学をスピリチュアリズムという。邦訳で心霊主義ともいわれるこの哲学を体系的に解説した本が2023年5月出版された。『La Vita Counselling&Spiritual Care』代表の佐野仁美さんの「スピリチュアリズム『セブン・プリンシプルズ』1901年英国にもたらされた七大綱領で『見えない世界』を正しく見る」。見えないスピリチュアル(霊的)なものの世界を探訪するための羅針盤ともなる本だ。
 世界随一のスピリチュアリズムの学びの園、英国「アーサー・フィンドレー・カレッジ(AFC)」の母体で1901年に設立された「スピリチュアリスツ・ナショナル・ユニオン(SNU)」が掲げたスピリチュアル・ワールドの世界基準ともいえるスピリチュアリズム七大綱領の解説を通してスピリチュアリズムの理解が深まる構成。
 スピリチュアリズム7大綱領は日本語では、 ①神は全人類の父である ②人類はみな兄弟(同胞)である ③霊界と地上界との間に霊的な交わりがあり、人類は天使の支配を受ける ④人間の魂は死後も存続する ⑤人間は自分の行為に自分で責任を取らねばならない ⑥地上で行なったことは、善悪それぞれに報いがある ⑦いかなる魂も永遠に進化する道が与えられている、と訳される。
 著書は、その7大綱領を体系的に解説し、「宇宙は何のために創られたか」「私たち人間という存在」「私たちの魂の行く末」「スピリチュアルな能力と呼ばれるもの」「健康に生きるために」など11章から成る。
 AFCで霊界と交信するミディアムシップやサイキック(霊能力)なども学び、カウンセラー、ミディアム(霊媒師)、サイコセラピスト(精神療法士)などの称号を与えられた佐野さんはこう述懐する。
「この本は、スピリチュアリズム講座のテキストを再構成し、口頭で解説していたものを全部落とし込み、怪しげに思われるスピリチュアル的なものを全部スッキリ解説する努力をしました。『魂は死後も存続する』。これが何を意味するのか、私たちが今を生きる意味は何か、その側面も掘り下げました。きっと知りたかったことが知れる一冊になったと思っています」
 ここでいうスピリチュアリズム講座とは、『スピリチュアリズム入門 魂のフィロソフィー講座』のことだ。
「私たちはどうしてこの世に生まれ、この世で何をし、死後はどうなるのか。高次元の宇宙の話から私たちの健康、生き方までを、スピリチュアリズムの観点から解説します。また、『スピリチュアル・ヒーリング 理論と実践講座』は、一番シンプルだけど難しいスピリチュアル・ヒーリングや霊界のヒーリング・エネルギーで身体・心・魂を癒す仕組みをわかりやすく説明します」
 コロナ禍の中、2020年5月からは、オンライン講座「スピリチュアリズム入門~魂のフィロソフィー」を始めた。スピリットの世界、宇宙の全体像を知り、英国スピリチュアリズムの哲学に触れ、魂の旅路を考える講座だ。日本各地のみならず欧米・アジア・オーストラリア在住の方々も参加している。
「スピリチュアルに生きるとは、自分の魂に添った生き方をするということを意味します。目に見えない何かと繋がることを第一義的目的とはしていません。スピリチュアリズムとは、そういうもの。このフィロソフィーに触れることができる講座です。スピリチュアリズムは科学を超えた科学であり、魂の哲学。中学レベルで学んだ科学、歴史、生物学、倫理などの知識が一つにまとまります。講座を修了する頃には、この世界や自分の魂の本質を理解し、地に足のついたものの見方ができるようになり、フィロソフィーがこれからの人生を生きる指針となることでしょう」
 また、講座修了者へ向けた無料の瞑想会や勉強会を毎週行うなど、フォローアップも万全である。
 佐野さんは、カウンセリングやスピリチュアル・ヒーリングなどのセッションも行うが、その手法は多岐にわたる。その代表例は「認知行動療法」。
「人間はある事象に対して歪んで認知、解釈をしてしまうことがあります。例えば『あの人が連絡をくれない』ということを『あの人は私のこと嫌いなんだわ』と瞬間的に否定的に解釈したりするのはその一例です。こういった不適切な反応の原因である、思考の論理上の誤りは、感情、行動、身体的にも相互影響を及ぼします。感情や行動だけでなく、この思考に焦点を当て、心の不調を解決していきます」
「解決志向短期療法」は、心の不調が起こっていない時の状態を掘り下げたり、ミラクル・クエスチョン、スケーリングという独特の質問手法を用いながら、未来に向けての解決策を構築し、結果的に短期間で望ましい変化が得られることを目指す。「トランスパーソナル心理学的アプローチ」は、意識や無意識を超えて「人間とは何か?」「生きる意味は何か」など宗教や哲学の範疇に含まれるテーマも取り扱うトランスパーソナル心理学を用い、人間誰しもが持つスピリチュアリティを模索する。「マインドフルネス的アプローチ」は、 仏陀の説法・八正道の「正念」から派生したマインドフルネスを取り入れたセラピーで、深く内観をする瞑想や魂とつながる瞑想なども実践する。
 カウンセリングには、スピリチュアリズムの観点からアプローチも非常に有効であると気づき、2021年よりカウンセラーを育てるべく、「スピリチュアリズム・ベースド・カウンセリング講座」をフィロソフィー講座修了者向けに開催。人を癒し助けるという正しい「動機」を持ったミディアムやカウンセラーの育成に注力する。
「バッチフラワー・コンサルティング」は、誰もが持つ自然治癒力に働きかける治療法の一つで、38種類の花や木のエネルギーを転写したレメディと呼ばれる薬を使って乱れた心や否定的な感情に働きかけ、感情や精神のバランスを取り戻す自然療法だ。
 佐野さんは、慶應義塾大学法学部や米テンプル大学、豪モナシュ大学院で学び、日系、米系、英系の大手金融機関で法務・コンプライアンスなどに従事した後、2013年から英国AFCでミディアムシップの研究を始め、2017年年に英系金融機関退職後、AFCの著名な先生方に師事するなどしてスピリチュアリズムの理解を深めて独立した。カウンセリングのほか母方からの霊媒体質を受け継ぎ、霊感、霊視、霊聴などを駆使したミディアムシップのセッションを行ってきた。
 また2023年6月より、あなたの街の節税対策の専門家を紹介する総合サイト「節税対策専門ガイド」にて、癒しをテーマにカウンセラーとして登録され、会社経営者の持つ様々な問題、抱える悩みをカウンセリングを通して解決に導くお手伝いをしている。
(ライター/斎藤紘)

La Vita Counselling & Spiritual Care
TEL/+65-8113-5731(シンガポール)
Eメール/lavitasingapore@gmail.com
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老朽住宅団地をリノベーションで再生
建築家の独自の視点で団地再生に寄与

住人の希望に沿う設計
ビジネスモデルを構築


「高度成長期より、都市近郊を中心に大量に建設された大規模な住宅団地の一斉老朽化が進み、居住環境が著しく低下しており、再生が必要」
 国交省の住宅団地の再生のあり方に関する検討会が指摘したこの課題に独自の手法で挑んでいる建築家がいる。建築設計・施工会社『Reve Plannig株式会社』代表取締役の小林正朋さん。千葉県船橋市の丘陵地に1971年に形成された大規模な公団住宅で始めた「金杉台団地リノベーションプロジェクト」は、団地再生のソルーションの有力な選択肢になるビジネスモデルとして注目度を高めている。
 小林さんは、二級建築士と二級施工管理技士の国家資格に加え、マンションリノベーションの市場やマンション特有のルール、居室の採光や換気、床衝撃音などの建築基準法の規定、給排水や電気、給湯などの設備、工事手続きなどの知識が求められる一般社団法人日本ライフスタイル協会認定のマンションリノベーションアドバイザーの資格も併せ持ち、それらに裏付けられた知見と技術、住宅や店舗、マンション、アパート、グループホームなどの新築、リフォーム、リノベーションの設計、建築を数多く手がけた経験を合わせた総合力で取り組んでいるのが団地再生プロジェクトだ。
 このプロジェクトに力を入れる小林さんの視野にあるのは、住宅団地の厳しい実態だ。全国の住宅団地は約5000団地、約200万戸存在し、全国の総マンションストック数の3分の1を占めるが、その約3割の約1600団地、約50万戸が旧耐震基準で建てられたものなど、多くは入居開始から40年以上が経過し、建物の老朽化と居住者の高齢化が同時に進行、周辺地域全体の活力低下に波及することが懸念されるため、建て替えやリノベーションが迫られているという実態だ。
 この課題の解決方法として小林さんが選択したのが居室のリノベーション。建て替えは、区分所有法に基づく権利関係に伴う区分所有者などの合意形成が難しく、決着まで時間がかかるからだ。居室リノベーションのモデルとして着手したのが「金杉台団地リノベーションプロジェクト」だ。
 金杉台団地は、1970年(昭和45年)に独立行政法人都市再生機構(通称UR都市機構)の前身である旧日本住宅公団によって形成された総戸数1098戸の大規模な公団住宅。すべて5階建ての中層フラット棟で構成されているほか、配置がバラバラで統一されていないのが特長。現在は、団地の一部を構成する賃貸用建物のみUR都市機構が管理している。
 小林さんがプロジェクトのターゲットにこの団地を選んだのは、団地誕生から50年経った2021年に管理組合の理事会が「大規模リフォーム」を認め、思い切ったリノベーションができる点が大きいが、その他にも理由がある。
「団地にお住まいの住民の目線になると、団地内が坂ばかりとか、階段しかないから登り下りが大変だとか、どうしてもマイナス面ばかりが目立ってしまいますが、外部から見ると、魅力もあるのです。団地入口の坂を降った途端、自然が広がり、団地内も広々と感じられ、安堵感が感じられるのです。また、大抵の団地はどの建物も同じ向きで建っていて、団地周辺には戸建ての住宅が密集して建っていますが、金杉台団地は、建物の向きが一様ではなく、個性です。また、リフォームレベルの改装をした部屋はあっても、部屋全体をそっくり作り替えるようなリノベーションはこれまで行われて来なかったことも判断材料になりました。思い切ったリノベーションができるとは、間取りを変えるとか、テレワーク用の仕事部屋を作るとか、予算もいくらまでとか、住む方のニーズに合わせてリノベーションが可能になるからです。全体として団地再生での可能性が大きいと判断しました」
「金杉台団地リノベーションプロジェクト」は、「多様な世代が集う」「地域の特性を活かす」「安心安全を備える」を要件に「十分なリノベーションをすれば、周辺の戸建てやマンションのように満足して住める場所になる」というコンセプトの下で進めた。小林さんが設計し、同社が施行したモデルルームからその姿が浮かび上がる。
「モデルルームは、二つの居室とサービスルーム、リビング・ダイニング・キッチンから成る2SLDKで、約1000万円の費用を掛けてリノベーションしたものです。スマホで開閉するドア、グーグルのアレクサを使って声でコントロールできる照明を採用、食器洗い機まで入れたアイランドキッチンを配し、壁掛けテレビにできるように壁も厚くしました。また、コロナ禍や働き方改革で急速に広まったテレワークに対応するための個別の仕事部屋まで作りました。洗面場、洗濯場、風呂、トイレ、脱衣場を一体化し、玄関にはシューズボックス、廊下や各部屋には収納スペースや棚を設け、リビングには開閉式の間仕切りもつけました。窓は、全て二重サッシにすることで断熱や遮音性の向上が期待できます」
 こうしたリノベーションに当たって、小林さんは建売住宅のように建築会社が独自の判断で設計するのではなく、「住む人と建築家が一緒に考えながら、住む人の好きな部屋を作る」スタンスを貫く。住む人に最大1000万円掛けてリノベーションしたモデルルームを見てもらい、それを基準にライフスタイルや予算から考えた希望するリノベーションのイメージを聞き、それを基に設計するスタンスだ。
 販売価格の目安になる1000万円という額も顧客目線で計算されたものだ。
「この団地で販売されている部屋は200万円から300万円が相場ですから、1000万円は高く感じられるかもしれませんが、火災保険における評価額は700万円であるとも聞いています。こうした評価を前提にリノベーションの費用を月々の返済額が4万円台になるように設計し、15年間のローン返済を組めるようにしています。10年後、子どもが大きくなるころには手狭になるでしょうから、一戸建てに移り住んで、ここは賃貸で貸す。その賃貸料をローン返済に充てていくと15年後にはこの物件が自分の資産となります」
 小林さんは、マンションリノベーションアドバイザーの資格を生かし、他県でも団地再生に参画してきした経験を持つ。住宅団地がますます老朽化していくこれからの時代、金杉台団地での取り組みをビジネスモデルに団地再生に協力していく考えだ。
(ライター/斎藤紘)

Reve Plannig 株式会社
TEL/03-5654-6605 
Eメール/info@reve-planning.jp
ホームページ 
https://reve-planning.jp/

コンクリート建物の型枠工事に誇り
国家資格が裏付ける技術力に高評価

精緻な施工のプロセス
現場での思いやり重視


 鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物の建築現場で欠かせない型枠工事の確かな仕事ぶりで発注元から高い評価を得てきたのが『森永組』代表の森永馨さんだ。16歳から建設業界で働き、足場工事や塗装工事などを経験後、自分に合っている仕事と見極めた上で型枠工事会社に入り、腕を磨いて独立した。その実力は一級型枠技能士の国家資格が裏付ける。
「型枠工事はコンクリートを使う建物でコンクリートを流し込む際の枠となる型枠を形成するもので、基礎工事の重要なプロセスであり、世の中に無くてはならない仕事と誇りを持って取り組んでいます。工事の受注が途切れることがない状況が続いています」
 その施工は精緻を極める。
「施工主の図面を基に型枠に必要なベニア板のサイズを計算し、型枠用の図面を作成する図面起こしから始まります。コンクリートを流し込む際の強度や接地面の形状も考慮する必要があるため、全体のできが決まってしまう重要な仕事です。図面をもとにベニア板を切断、加工をします。次に墨を使用して建物の柱や床、壁などの位置にミリ単位で印をつけ、作成した型枠を搬入し、墨出しで付けた線に合わせて立て、型枠と型枠を鉄でしっかり繋ぎ固定させ、流し込んだコンクリートの重量でたわまないようパイプで支持します。型枠が固定されたら糸で波打ってズレていないかをミリ単位で確認します。他の業者がコンクリートを型枠に流し込んで固まったら型枠を外し、綺麗に仕上がっているかを確認します。この全プロセスを厳密に進めます」
 スタッフは7人。森永さんは、建築物は様々な識種の作業員と共に造り上げていくものとの考えから、現場では自分から挨拶するようにスタッフに伝えているという。
「気持ちの良い挨拶や声掛け一つで現場の雰囲気は変わりますし、現場をスムーズに進めることにつながるのです。また、自分たちが入る前の業者さんが綺罷にしてくれていると私たちは気持ち良く現場に入れますし、私たちが終わった後の現場を綺麗にして次の業者さんに引き渡せば良い連鎖が広がっていくでしょう。だからこそ前工程に感謝、後工程に思いやりというモットーを大切にしています」
 森永さんはまた、建築建設業界の深刻な人手不足を念頭に、スタッフが働きやすい環境の整備や国家資格が裏付ける技術や知見を生かした人材育成に力を入れている。
(ライター/斎藤紘)

森永組 森永型枠
TEL/090-2960-1315 
Eメール/morinaga2017@outlook.jp
ホームページ 
https://www.morinagakatawaku.com/

超耐久性の塩ビ鋼板防水工法に高評価
屋上防水・建築板金工事の専門家の実力

メンテにも優れた工法
普及のために技術伝授


 外観上の美しさを左右し、風雨や紫外線などから家の構造体を守る屋根や外壁の修理で実績を重ねる『株式会社バンキン』代表取締役の川又寧さんの技術力の高さを示すのが『塩ビ鋼板防水工法』だ。防水技術を持つ板金職人のみが施工でき、施工できるのは全国でも4社しかないという特殊な工法。耐久性とメンテナンスに優れているのが特長だ。
「『塩ビ鋼板防水工法』は、鋼板の中でも高い強度を誇るガルバリウム鋼板に耐腐食性のポリ塩化ビニルをコーティングしたシートを使うもので、温度変化で伸縮することを考慮して鋼板は10平方メートル以下にカットして敷設し、継ぎ目に塩ビシートを用いて伸縮による歪みを防ぎます。既存の防水加工の上からでも施工でき、万が一穴が空いた場合でも穴の周囲がへこむ構造のため補修箇所が目視で判別できます。修繕の際は、破損部分のみを切り取って交換できるため、施工時間の短縮やコストの削減に大きく寄与します」
 川又さんは、この工法を導入するに当たって、2年間、北海道の厳しい自然環境下で塩ビ鋼板を野晒しにして耐久性を確認したという。また、施工後5年間は1年ごとの無料点検を実施、台風や地震など大きな災害があった際にも点検を行い、異常箇所は即座に修繕するアフターケアも徹底している。これまで、道内の大手コンビニエンスストアや札幌市営地下鉄の出入り口建屋の屋上などで施工、「塩ビ鋼板防水工事」の受注は途切れることなく続いているという。他の業務では、古くなった戸建て住宅や、アパート、マンションの屋根の色あせ、色落ち、たわみ、浮き、割れ、サビ、破損、雨漏り、​天井のシミ、​外壁のひび割れ(クラック)、汚れ、苔、カビの付着、塗装の剥がれなどの修理、防水工事、リフォームまで行う。
 川又さんは、15歳から板金工として働き、住宅専門の工事を手がけたが、25歳の時にリフォームに関心が移り、独立した。その後紆余曲折を経て板金工に戻り、2015年に同社を設立した。一級建築板金技能士と職業訓練指導員の国家資格を持ち、屋上防水、建築板金工事の専門家として声価を高めてきた。
「北海道で、屋根防水工事は絶対に無くならない仕事です。特に『塩ビ鋼板防水工法』は優れた工法であり、道内でさらに普及させるために、技術を受け継ぐ人材の育成に力を入れていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 バンキン
TEL/011-790-8783 
Eメール/bankin@ace.ocn.ne.jp
ホームページ 
https://bankin-k.com/


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